2005年04月11日

「南國再見、南國/憂鬱な楽園」・前半

憂鬱な楽園.jpg

電車の音から物語は始まる。両側に立ち並ぶ建物の間を縫うように走っていく電車からの視線。風景と線路がどんどんと遠ざかっていく。

40代と思しき兄貴分のガオは上海でレストランか何かで一旗上げようと思ってるが恋人の目は冷ややかだ。弟分のピィエンは何もせずただガオの言うことをしぶしぶやる程度。ピィエンのガールフレンドも全く怠惰に生きてるだけ、そのくせホストクラブで100万元も借金を作って自殺未遂したりする。

とはいえ上海での資金作りで色々画策したりもする3人の暮らしぶりを淡々と描いている。背景がとてもすばらしくきれいで見とれるが、ファッションはこれまた奇抜で驚く。女の子の服の色合いがなんともいえぬ。男性の着ているシャツもすごいね。

兄貴分ガオはがんばってるけど上手くいかないし他の二人は情けないし、なんともいえぬ3人組だ。とても上海にいけそうには見えない(ガオの彼女さんに賛成だ)が、後半トンでもない展開が待ち受けているのか?

監督 侯孝賢/ホウ・シャオシェン) 出演 高捷/ガオ・ジェ 林強/リン・チャン 伊能静 1996年制作
posted by フェイユイ at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「清風明月」再び

清風明月.jpg

なぜ今頃また「清風明月」か?わかられる方にはわかっていただけるはずですがwこの映画DVDで12月に見たっきりなのですが、なんかひっかかっていたんですよ。

というのはこれを見る前、私は韓国の武侠モノということと久し振りにチェ・ミンスを見るということでかなり期待しまくってたんですね。ちょうどその頃「射[周鳥]英雄伝」を楽しんでたこともあって大いに比較してやろうというのもありました(これは比較するには感覚が違いすぎましたが)
で、何かがはまらなくて、ものすごい怒りのエントリになっちまいました。反省してます。今読み返すととても感想といった感じじゃなくて、しかも何が気に食わないのか自分でも読み取れません。こんな文章書いちゃあ駄目ですね。と言ってもうまく書き直す自信はありませんが、このままでは自己嫌悪になってしまうので何とか少し書いてみます。

何がそんなに気に入らなかったのか。見直してみました。落ち着いてみてると映像はすごくきれいです。そして秀逸なのはその殺陣のすばらしさ。チェ・ミンス、チョ・ジェヒョンともめちゃくちゃかっこいいですね。その部分だけを採点するなら満点だと思います。衣装デザインもも申し分ないし、チェ・ミンスの笠がすてきです。女性剣士ション(キム・ボギョン)も女らしい中に迫力あってすてきでした。
 
褒めまくりですが、じゃ素直に感動したかというとこれが難しいw今思い出してる分にはラストの大勢を敵に回して二人で戦うシーンとか、水の中で微笑みあうシーンとか美味しい場面はあるんですが、なぜこうパっと浸りきれないんだろ。ひとつは前にも書いてるんですが、強烈な残酷シーンがどうしてもどうしても受け入れきれない。それがかなり長時間にわたって続くのでそこでものすごく拒否反応起こしてしまう。韓国映画ばかり見てたときはそれを耐え切れない私がいかんのか、と思ってたんですがしばらく離れてると他の映画にはそんなにひどく出てこないんだし、もうそういうの止めたらも少し見れるのに、と真剣に思います。はっきりいってこれが最大の嫌悪の原因です(こういう話って他のかたには理解しがたい理由なんでしょうか)次は「笑っちゃう部分」がないこと。生真面目すぎてつらい。も少し柔かい場面もあっていいんじゃないでしょうか。

では、肝心の主人公ふたりの友情については、今回見直してやっとその辺の機微がわかりました(しょうがないなあ)私にとっては1度ですぐわかるモノじゃなくて見直してやっとわかるモノだったようです。

では結論、これだけいいところがわかった、としても私はやはり大好き、ということはいえません。でも2回目見てこの有様です。もしかしてまた見直したらまた(残酷シーンにも慣れて)好きになってしまうのかもしれません。

結局上手くは書けませんでしたが、何とか見直しての感想らしきものをとりつくろってみました。これを見た当初はチョ・ジェヒョンも知らなかったし、ということもあります。
恥ずかしくて最初のエントリは消したいくらいですが、これもまたそのときの素直な感情ではあるので、当時のエントリの後にこれをくっつけておこうか、と思ってます(そこだけしか読まない方もいらっしゃるだろうから)
posted by フェイユイ at 00:29| Comment(0) | TrackBack(2) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月10日

「鹹豆漿Brave20」後半

コーラ.gifBrave20 バイク.jpg
ファン・チーウェイ.jpg
(こっちは映画の写真じゃありません)

後半は眠くなかったですwつか、昨日は遅く見たんでそのせいか。

ネタバレすると思います。

暗ーく重ーい雰囲気は最後まで。とにかく男が暗ーいのはいいんですが、女が重ーいとなんかやだ。どうしても映画の中の女性にはかっこよくあって欲しいので。
ま、そこを除けばというか、ファン・チイウェイと馬志翔はよかった。「ニエズ」のまんま、という気もするが、じーっと見つめるようなファン・チイウェイの眼差しも相変わらず。男に暴力を受けて耐えている女性を慰めようと何かと世話を焼きます。
馬志翔は好きな女の子を救おうとして果たせず雨の中激しく泣くシーンなどまた熱い涙が胸を打ちます。
ところで昨日貼ったスヌーピーを抱いてバイクに乗るシーン、の後彼女にそのスヌーピーを贈るんですが、にこりともせず。こんな可愛いスヌーピー(偽物かどうかはしらんが)もらったら大喜びだけどわたしなら(ややじゃまではあるか)ミッキーならやだけど。しかもでかスヌー間に暗ーい雰囲気。ここ笑うシーン?ラストでもファン・チイウェイとスヌーピーが並んで塀の上に腰掛けてておかしい。

そして始まりの校庭のトラックを馬志翔が走るのを見ていただけのファン・チイウェイが一緒に走り出すところで幕となる。

こんな雰囲気の青春映画って今少ないよね。私のお兄さん・お姉さんぐらいの世代には多かったのでは(日本なら80年代じゃないよね)

監督 王明台 出演 范植偉(ファン・チィウェイ)、馬志翔、黄嘉千、陳泰翔(亂彈)
posted by フェイユイ at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「鹹豆漿(Brave20)」ファン・チイウェイ・前半

鹹豆漿.jpgスヌー.gif

いやーなかなか重いです。出だしからして思いつめたような曲が流れます。正直言って眠気がwファン・チイウェイと馬志翔が出て来ると目が覚めるんですが、何だか女性陣が元気なくてw
80年代の台湾の青春群像。おさえつけられる学校に反発を抱く馬志翔とファン・チイウェイがバイクで走っていくとこはなかなか爽快でかっこいいですが、ヘルメットはした方がいいと思う。危ない。長髪のロック歌手(陳泰翔)も出演。

でもいいとこはタイトルの鹹豆漿がうまそうなこと。どんな味なんでしょうか?イヤそれだけじゃなくてw主人公ふたりがかっこいいです。
「ニエズ」では会うことがないままの恋敵なふたりですがwここでは親友となってます。ファン・チイウェイはチャン・ツォーチで見たときより阿青っぽいです。こちらの方がかっこいいと思いました。馬志翔も短髪ですてきです。「ニエズ」の時があんまり美青年だったので「大医院小医生」や「十八歳的約定」の時は少しがっかりしたんですが、ここではとても男らしくて美貌だなあと思いました。

重ーい青春映画が好きな方はいいかも。後半もこの重い画面を楽しみたいですね。
posted by フェイユイ at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月09日

「十八歳的約定」張孝全

孝全.bmp
張.jpg
(ドラマの写真ではないのですが、これしかみつかんなかったよー。かなりのぼーずだ)

今頃思い出して申し訳ないんだが、張孝全くんの話のとき「ニエズ以来殆ど見てなくて」って「十八歳的約定」見たじゃないか〜!!
思い出して我ながら物忘れの激しさに赤面且つがっくし。忘れるなよなー、ふんとに。(なんか他にもありそうな)

この青春ドラマでも張孝全は男の子らしいさっぱりしたゲイの役ですてきなのだよ。

ニエズでとても印象的な阿鳳の役をやった馬志翔もでてます。
posted by フェイユイ at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月08日

近況報告なり

ちょいと近況報告。最近の傾向。
相変わらず「射[周鳥]英雄伝」で来てくださる方多いです。ありがとうございます。
なぜか(と言うのも変だが)「西太后の紫禁城」や「末代皇帝」を見てくださる奇特な方もいらっしゃって感謝します。

そしてズーと多い「イ・ビョンホンのバンジージャンプする」ありがとうございます。読み返すと、「イ・ビョンホンはハンサムすぎだから他の人の方がよかった」なんて書いててファンの皆様の怒りを買ってるような気もします(こんなこと書いてたなんてな、あせっ) 

また最近の疑問は「謎の青年」の訪問者。なぜ?これはキム・ギドクの「空き家」のストーリーを書いてるねたバレ・エントリですが。??もしかしたら「女のヌード写真」と言う言葉にひっかかってこられてる気も。わ、また書いてしまったよ。なんもないんですけどー。イヤもしストレートに「空き家」に興味があってこられてるならすみません。検索ワードにその言葉がいつものってんですよー。なんもないんですってば。

またいつもどきりとするのが「イ・ウンジュさんの死」がいまだにあがってくること。ほんとにずーっとなんですよね。やはりそれだけ衝撃的なことだったのでしょうね。

それから自分の韓国のカテゴリを見てドキ。これもイ・ウンジュさんの話を最後に途切れてるのだ。映画としては「ブラザー・フッド」となる。キム・ギドクは見てたけどあれ以降韓国映画は全然見てないのだな。そしてイ・ウンジュさんの話で途切れてしまってる。うーん。
イヤまた見るとは思いますが、ここ最近あまり見たい作品がないのはたしかなんですよね。
少し前のあの怒涛のように見てたのがうそのよう。

そしてつい最近はなぜか台湾づいてますwまだも少しこの波は続く模様。韓国モノを見てるときに比べるとお客さまが少なくなる気はしますがw張孝全くんの「火線任務」も見ないといかんし、あ、そういえば今日ラジオでアメリカで一番セクシーな職業は消防士だと言うアンケート調査があった、とかいま聞いた。マッチョな若い消防士のカレンダーもすごく売れてるそうなwこれはどう考えてもゲイの皆様のお買い上げですよねー。いや、私も買うかもしれないから人のことは言えないが。そういえば糸井重里さんの「新宿2丁目のほがらかな人々」のジョージさんの元カレさんも消防士さんじゃなかったっけ?いいんですけどォw
posted by フェイユイ at 19:17| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「最愛の夏/黒暗之光」後半

キールン.jpg
これは映画の1シーンではありませんが、舞台となる基隆(キールン)です。

ネタバレです。

なんとも言えず、よいですねえ。カンイの背中からの飛び込みシーンのかわいいこと。しかし物語りはやはり原題が示すように闇の部分へと入っていく。
カンイの盲目の父は台北の思い出の場所に行きたいと、カンイを誘って行った後、具合が悪くなり、死を迎える。
カンイはおじいちゃんたちと港で話をする。この場面はとても美しくて悲しい。色の殆どない海の景色の中に灯台の赤い灯だけが唯一の色彩となっている。

カンイのボーイフレンドのアピンは身を寄せているヤクザのいざこざで背中を刃物で刺され港の見える場所で倒れてしまう。そしてアピンの部屋から荷物が運び出されるのをカンイは見て事を察する。

愛するふたりの人を一時に失ってしまったカンイは弟アギィをせきたてて、手伝いをさせる。だが知的障害者であるアギィにもカンイの涙はわかっている。

夜の食事の支度をしているカンイの耳に花火の音が聞こえる。手を止めて窓を見に行くカンイ。カンイの窓から見える海の上を花火が広がる。ぱっと笑うカンイ。
その時、アギイが父を迎える声がする。父が旅先のハワイから帰ってきたのだ。アパートのしたでであったアピンも一緒だ。娘のデートを快く思ってなかった父だが、アピンを連れてきてくれたのだ。「さあ、食事にしましょう」と言うカンイ。いつもの丸い食卓に家族がいつものように集まって食事が始まる。

さあ、不思議ですね。前の文章で、父とアピンは死んだ、と書いたのに。どうしたことでしょう。これはカンイの想いなのでしょうか。

映画は最初の写真撮影に戻り、あのきれいな星空の幕の前で家族は楽しげに笑って写真を撮るのだ。
posted by フェイユイ at 00:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月06日

「最愛の夏/黒暗之光」前半

カンイ.jpg

チャン・ツォーチ祭りであるw制作順を逆に見てしまった。どうもそういう傾向があるな。

ネタバレです。

またもや出だしの幻想的な星空の垂れ幕の前の写真撮影から引き込まれてしまう。あのシャッターをフラッシュをたいた後のキィーンという金属音が心地よい。そしてコンクリのアパートに私はとても弱い。そういう場所で生まれ育ったからだ。
「きらめきの季節」と同じように皆で囲んで食べる食事。終わらないおしゃべり。皆が一度に話すのでがやがやと騒々しい。あれをとってだの、なんだの。
ヒロイン・カンイとこれも「きらめきの季節」にも出演していた弟役の知的障害者のアギイとのやりとりのおかしさ。
チャン・ツォーチとキム・ギドクの違いの最たるものはこの家族の騒々しさなんだろう。時に優しく時にうっとおしい。可愛い目のカンイが好きになる青年にはまたまた「きらめきの季節」で主演のファン・チイウェイ。役的にはとても彼らしい感じです。誠実だけど何かの時にはかっとなる。
そしてこれも同じく登場の水槽。でもここでは今のとこ少し控えめに配置されてます。
この映画の中で特にすばらしいのはそういうアパートも含めての港町基隆(キールン)の風景。港町の美しさ特に夜景はカンイも言うように本当にすばらしい。これだけは映画館で見たいものですね。そして実際の場所で。カンイとアピン(ファン・チイウェイ)が見ている港の情景を見てみたい。
カンイの部屋の窓からはそんな港町や海が見えているのです。停電になってぼんやりと夜景を眺めながらアピン(ファン・チイウェイ)のことを考えてるカンイ。姉を心配してろうそくを持ってきてあげる弟アギイ。その弟に空想を中断されてつい怒ったりしてしまう。
女の子が主人公のせいもあるのだろうけど、「きらめきの季節」よりずっと夢の世界のような映画ですね。
とはいえまだ前半です。これも「きらめきの季節」のように後半に何かが起きるのでしょうか。
posted by フェイユイ at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「きらめきの季節」アウェイと双子の姉

姉.jpg

昨日の続き少し、やはりねたばれなのでよろしく。

映画の中で突然というか少しずつアウェイが具合が悪くなっていく。これはもしや双子の姉が癌なのだから彼も・・と思いながら見ていた次第に病状が悪化して吐きまくってる。姉の元夫と海に行ったときはとうとう耐え切れず病院へ。そして遅れてアジェが帰ってきた時「アウェイに大変なことがあった、と。だが、それは双子の姉の死だった。それからアウェイの病気について説明がない。???と思ってたのだが、後でお風呂に入っててやっと気づいた。アレは双子の姉の苦しみが彼に伝わってたんだー。と思いましたが。

ところでこのアウェイの姉の死ぬ前の苦しみは見ててものすごくかわいそうなものだった。映画でこんなに痛みを訴える場面を見たことはない気がする。家族のものの悲しみもつらく、「また戻って来い」とか「私もすぐ行くよ」というおばあちゃんとか、確かに死は綺麗なものではないのだということなのだ。

謎解きをするようなストーリー、幻想的な映像、癒しを感じさせる。とだけ言えば、キム・ギドクのようだが、中身はまったく違うなあ。全然別の世界と思います。
でもね、キム・ギドクの「空き家」の美青年を見た時、「あ、なんだかファン・チイウェイに似てる」と思ったの。なんとなくね。それだけ。




posted by フェイユイ at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月05日

「きらめきの季節/美麗時光」後半

アジェ.jpg

後半に入ってもろネタバレしますのでよろしくお願いします。これから見る人はご了解ください。

またもや不思議な映画だったなあ。この感覚、いいですね。
後半に入って物語りは大きく動いてくる。日々の繰り返しの様なゆったりとした時間が不安なものに変わっていく。それはアウェイの「悪いことばかりおきるんだ」というように。

自分を抑えきれず取り立て相手の手下を撃ってしまうアジェ。そのアジェが復讐のため刺される時、アウェイは助けに行くことができない。そのためアジェはさらにピストルで撃たれ、死んでしまう。
やりきれない気持ちでいるアウェイはアジェを殺した連中のボスを石でおもいきり殴りつける。そして必死で逃げ走ると、そこにアジェがいるのだ。
だが次の瞬間、再びアジェは刺されてしまう。が、この時、アウェイはアジェを救うため敵を追い払い、一緒に逃げ走る。これはなんなのだろうか。人生には色々な可能性がある、ということなんだろうか。刺されるアジェを助けるか助けられないか、人生はあらゆる可能性がある。

ファン・チイウェイのアウェイはとてもよかったけど、いとこのアジェがすごく可愛かった。
posted by フェイユイ at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月04日

「きらめきの季節/美麗時光」前半

アジェとアウェイ.jpgアウェイ.jpg

出だしの水槽のシーンから、すでにとりこだー。「ニエズ」の主役ファン・チイウェイが主演なのだから、もっと早く見ねばいけなかったのだが、ようやく見ました。
アウェイ(ファンチイウェイ)(劇中の名前と本人の呼び名が同じですね)の双子の姉アミンが癌で余命いくばくもないということ、隣に住んでるいとこのアジェ(ガオ・モンジェ)(こちらも)がいつも手品を見せたがること、その父親はいつも賭け事で負けっぱなしということ以外にはさして何もまだ起こってはいない。だけども。まるで時が止まってるような熱い空気、よどんだ川の流れ、突然現れる一角獣、知的障害者であるアジェの兄さんの訳ありの言葉、すぐに消えてしまう外灯、幾重にも重なってるかのような石の壁の間から見える風景などに見とれてしまう。
仲良しのいとこ同士アウェイとアジェが暴力団がらみでピストルを手に入れたことで、不安な予感は起きるのだが。
張孝全ほどではないにしても久し振りに見たファン・チイウェイ(と言っても作品自体は随分前のだが)また明日もこの風景を見ることができると思うとうれしい。
監督 チャン・ツォーチ 出演 ファン・チイウェイ、ガオ・モンジェ 2002年制作
posted by フェイユイ at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第9集・すれ違い

ネタバレですよ。

珍妃のところで吟児はやっと穏やかな日々を迎えます。珍妃はワンアルには警戒していますが、吟児に対してはとても優しくて写真を撮ってお母さんに見せてあげなさい、なんて言ってくれます。ワンアルのほうは、役に立たないなりに李蓮英の言いつけどおり皇帝と珍妃の動向を伺ってます。

ところで9集は、前回おもしろくないなんていってしまった栄慶のお話が主になってて、こうなるとやはりおもしろいですw
吟児会いたさにじたばたしていた栄慶はとうとうあの瑞王府の息子を助けたと言うことで北京に帰れることになります。ついでに栄慶は親王である瑞王に紫禁城の衛兵にしてもらえるよう頼みます。元六兄貴からは「それじゃ、皇帝陛下の衛兵であって、後宮の中には入れんぞ」なんて言われて戸惑いますが、当の吟児はもう後宮を追われて、皇帝の方へ行ってるのですからこれでいいのです。が、本人たちは知らないのでここからすれ違いのはらはらドラマになっていきます。
皇帝に珍妃からのスイーツを持っていく吟児と皇帝の御前へ向かう栄慶はすれ違うのに互いに気づきません。ああもう。
栄慶は吟児の写った写真を拾って宦官に渡してあげたのにそれを見ませんでした。ううう。
まー、とにもかくにも同じ紫禁城の中にいる二人です。
西太后となかなか政治が上手くいかなくていらだつ皇帝との対立はますます強くなっていく一方です。ますます目が離せませんね。

しかし、いきなりピストルを栄慶に賜る皇帝陛下。そんな危険なもの、簡単にプレゼントしていいのかなー。

出演 スーチン・ガオワー、レネ・リウ、朱旭、ホアン・ハイビン
posted by フェイユイ at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 西太后の紫禁城 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月03日

西太后の紫禁城第7・8集・珍妃

西太后.jpg
これはご本人であってスーチン・ガオワーさんではないです。


久し振りですね。何だかタンタンと話は続くのですが、見てるとおもしろいのだよね。何がおもしろいのかよくわからんがw少なくとも主人公吟児と栄慶の恋の行く末の心配ではないなあ。一番の興味はタイトルどおり西太后様のご心痛かな。噂どおり厳しいとこもありますが、見てると全くしょうもない連中がうようよしてて西太后様がお怒りになるのも無理はない。これは勿論、西太后様を演じるスーチン・ガオワーの魅力でしょう。後、気弱な皇帝様や利発な珍妃、ずるがしこい李蓮英と時々出てきておいしいお茶を入れてくれる朱旭さん。などなどのやり取りがすこぶる楽しい。

今回7・8集ではついに吟児が西太后の怒りに触れ(栄慶会いたさに余計な一言をいってしまった。口は災いの元、とはこのことですね)もう少しで打ち殺されるところでした。そこを皇帝のお気に入りの側室・珍妃の勇気ある命乞いで(命乞いも命がけ)何とか救われ、ついでに珍妃の宮で雇われることになる。そこには喧嘩別れしてしまった先輩のワンアルがいるのですけど。ワンアルは李蓮英の手下になってるので賢い珍妃はワンアルを警戒しているのだった。
もし、西太后の怒りに触れなければ、栄慶のいる承徳へお供できたのに可愛そうな吟児であるが、命が助かっただけ良しとしなければいけないでしょうね。

もひとつおもしろいのが気の弱い皇帝様で、西太后の前では心臓が破れんばかりのご様子。ただ西太后がすすめたのであろう皇后(この人もトンチンカン)ではなく、美しくて利口な珍妃に完全に牛耳られております。反抗的な大臣たちの罷免の勅旨を珍妃に言われて書き上げると、珍妃から「男らしいわ」なんていわれて喜んでます。こんなんで中国は(いや清は、か)大丈夫なんでしょうか?(ま、大丈夫じゃなかったわけだけど)

西太后の怒りに触れた吟児ですが、お気に入りの時は蹴羽根を西太后とも楽しみ(楽しくはなかろうけど)今度の珍妃も蹴羽根好きで、吟児に蹴羽根の相手を申し付けます。けっこうスカートを捲し上げてやる遊びなんでお転婆にみえますが、セクシーだったりはするのでしょうかねw

ところで、恋人の栄慶の話も同時進行であるのですが、全く興味がもてません。ホアン・ハイビンという2枚目の役者さんなのですが、こちらの話はなんてことないんだよねー。兄貴役の元六さんはなかなか可愛いですが。

出演 スーチン・ガオワー、レネ・リウ、朱旭、ホアン・ハイビン
posted by フェイユイ at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 西太后の紫禁城 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「野生動物保護区域」後半

やっとみれましたー。しかしなんといっていいかわからないw両手を縛られ目隠しをされた状態の女が恋人が殺されたことをその血をなめることでわかる、ていうのはすごいね。まだ目隠しをはずせないままその死を嘆くというのも。

一応少しネタバレです。


ひたすら小悪党のチョ・ジェヒョンの情けなさとかっこいい北朝鮮からの脱走兵チャン・ドンジクの友情がいいなあ、と思うのもつかの間、物語のラストは・・・。
という感じ。しかしこんな風な男同士の友情、という話はキム・ギドクのほかの映画には見られないものですね。見てて照れちゃうくらい仲良しです(抱きしめられー)まー、頼るもののない異国の地ということもありますが。

石膏像の真似をして小銭を稼いでいる不法滞在者の女性とかフランスに養女に来て捨てられストリッパーをしてるローラと脱走兵ホンサンがマジックミラー越しに互いの姿を見るシーンとか、色々ギドク監督の工夫の後が見えますが、まだまだちょっと行き着いてない感じです。残酷シーンはむしろできるだけ隠してる風でひかえめです。
しかし、ラストの自分で手を切るってのはできるのかなー。鋭利な刃物ならよいけど。切れ味悪そうでそれがむしろ痛いよね。

逆方向からみてきたので、これを経ておもしろくなっていくのだな、というのがよかったです。ところで先日買った「キム・ギドクの世界」によるとこの映画の観客動員5413人とある。へ、なにこの数。でも「青い門」も5827人だ。どこから出てきた数字なんだろ。1つの学校で見ただけみたいじゃないか。「魚と寝る女」で3万2137人だ。よかったw(いいのかな?)この本では「悪い男」が75万人でトップみたいですね。韓国だけでの数字ってことかなー?やはり「悪い男」が一番なんですね。ふーん。「サマリア」は記載されてませんでした。

ところでほんとにネタバレ話になりますが、第1作目と2作目でラストが「死」なわけですがこの後、(ホントは死んでるのかもしれないのだが)ラストは「死」でなくがむしゃらに生きていくというように変わっていく。
それはラストが「死」というのは映画としてもあまりに安直で投げやりであるし、やはり人は何があろうと生きていかねばならない、ということだろう。
posted by フェイユイ at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | キム・ギドク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月02日

レスリーを偲んで「阿飛正傳(欲望の翼)」

欲望の翼.jpg
阿飛正傳.jpg

昨日4月1日には絶対にレスリーについて書こうと思っていたのだが、仕事が忙しくてとうとう書けなかった。前にも書いたとおり、一人DVDを観てレスリーを偲ぼうと思い、「阿飛正傳(欲望の翼)」を。が、疲れには勝てず、映画のムードとも相まって夢か現か定かでなくなり、3分の1見た辺りでダウン。ただ、映画のすばらしさ、レスリーの魅力は今更ながらうなるばかりです。雨の匂いが感じられるような画面を見ているうち、夢の世界に引きずり込まれたようだ。

そして今日、後半を見たのだが、ほんとにこの「欲望の翼」の世界の美しさは説明できない。
イメージとして出てくる深い緑の森林の美しさ、足のない鳥というイメージ、愛する人(母親)を追い求めても報われないヨディの心の空しさ。ミミやスーに対するヨディの冷酷さはレスリーが演じるとこれ以上ない甘いものと変わる。ミミの腰を抱き見上げる時の眼差し、ミミに出て行けといった後、ベッドでふて寝する愛らしさはまるで少年のようだ。

そう、これは1990年の作品でみんなまだとても若いエネルギーが溢れていたのだ。監督ウォン・カーウァイもきっとまだパワー何か作り上げようというパワーが強かったはずだ。カメラワークのそこここにその想いがこめられてるし、レスリーとアンディが屋根をつたって走るシーンなんてすごくかっこいい。
レスリーなんてかわいいくらいだし、アンディ・ラウ、ジャッキー・チュン、カリーナ・ラウ、マギー・チャンそしてトニー・レオン、みんなきらきらしているのだ。
レスリーのヨディのワルの魅力、「1分の友達」、染みとおっていくような音楽、悲しいほど美しい映画である。
posted by フェイユイ at 22:33| Comment(5) | TrackBack(2) | レスリー・チャン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。