ネタバレです。
皇太后が紫禁城へ戻ってくる。袁世凱の裏切りで皇太后を頤和園に閉じ込めてしまおうと言う計画は失敗に終わりました。しかもその秘密を漏らしたのは吟児なのです。正直であるがゆえに皇太后も珍妃も裏切ることはできないのでした。しかも恋人である栄慶も陛下(光緒皇帝)につくすあまり反逆者の汚名を着せられることになってしまいます。
最後の夜を陛下と珍妃はオルガンの伴奏で歌を歌ってすごすのでした。
良心の呵責に耐え切れず吟児は「密告者は自分です。殺してください」と叫びます。だが、陛下たちは吟児を追い払っただけでした。
やがて皇太后が戻られ、通すまいとした栄慶は捕らえられてしまいます。しかし義兄弟である元六兄さんは栄慶を縛った綱を切ってしまうのでした。
紫禁城では皇太后がワンアルや吟児や他の女官・宦官らに「珍妃は冷宮に行くことになった。仕えたい者はいるか?」と問います。そこへ行けば一生でられないという場所なのです。吟児の義姉であるワンアルは「絶対行きたくありません。誰も行きたいものはいないでしょう」と答える。確かに他の女官らもみな首をたてに振るものはいませんでした。その中、吟児は「私が行きます」と答えます。皇太后は吟児を側へ呼び部屋へ入ります。ここで李総監が「皇太后の命令だ。他の宦官・女官を打ち殺せ」惨たらしくもワンアルたちは棒で打ち殺されてしまうのです。
栄慶は命からがら吟児の家へ逃げてきます。義姉は災難が降りかかるのを恐れて嫌がりますが、優しい吟児の母親は「栄慶はもう娘婿も一緒。身内を見捨てられないわ」と罰を覚悟で栄慶をかくまいます。しかしやはり迷惑をかけるわけには行かないと栄慶は出ようとします。そこへあのしょうもない吟児の兄が帰ってきて栄慶を密告しようとします。これには義姉も腹をたて、栄慶を逃がします。やってきた兵たちは兄がからかったと殴ります。義姉も尻を蹴飛ばします。
皇太后の前で皇帝はひざまずき許しを請います。そして吟児に「珍妃をよろしく」と頼みます。皇太后は吟児の決心を確かめた後「お前の蹴羽根を譲って欲しい」と頼むのでした。
皇帝と言っても皇太后の前ではなんの力もなくひざまずいて許しを請わねばならぬのです。吟児など気に入ったものには優しいのですが気に入らないものには凄まじいものがあります。吟児でも皇太后の気に障ったときはもう少しで死刑にされそうになったのですから、やっぱり怖いです。
出演 スーチン・ガオワー、レネ・リウ、朱旭、ホアン・ハイビン