2005年05月29日

「見知らぬ女からの手紙」シュー・ジンレイ

姜文2.jpgシュー・ジンレイ.jpg
この美女がこのおっさんもとい男性に恋をする・・・無理か?そういうこともあるかもね。

ネタバレあり。(さらに途中「オールドボーイ」のネタバレあり。ご注意ください)

とても不思議な話なんですよね。ある作家が手紙を開くと衝撃的な文章が書いてあるのだが、どうしてもその女を思い出せない。
一人の少女が隣に住む作家に憧れ時を経て性的な関係を持つまでに親しくなります。だけどそう思ったのは少女の方だけで、元来、放蕩な作家は少女のことをすっかり忘れてしまう。少女はその時身ごもっており、男の子を生む。少女はやがて高級娼婦になり豊かな生活をするようになるが、再会した作家にまだ恋心は消えていない。だが作家の方はかつて愛したはずの女性を全く覚えていないのだ。
うーむ、すごい。ここまですっぽりと記憶が抜けてしまうなんて。シュー・ジンレイ演じる女性の方が長い時がたっても恋心が醒めないだけにその対比ははっきりとします。なんだかSF的ですらあります。普通だったらめそめそ男を思い続けている女と薄情な男という感じを受けてしまいそうですが、シュー・ジンレイがさっぱりした感性の持ち主なのか、全くそんな感じではないし、むしろ最後のシュー・ジンレイのにらみつける目がすごくて(迫力ありました)とんでもない大ボケの姜文が哀れです。シュー・ジンレイのインタビューで「最初、原作を読んだ時は、女が哀れで男はひどい、と思ったが、数年たって読み返したらかわいそうなのは男の方だと思った」と言われてましたが、映画の中の作家さんは(姜文の演技力ですね)まさに情けない男そのものでした。
ラストシーンのカメラが姜文の目からずーっとズームアップしていくと女の顔が窓に映っていてびびりました。こ、怖かった。
まーったく違う映画ですが、韓国映画「オールドボーイ」もこういう大事なことをとんと忘れた男の話で、ひたすらひどい目にあうわけですが、モノは忘れないようにしないといけませんね。どんな怖い目にあうかしれません。(いやこの映画はあんなことしませんよ)

シュー・ジンレイは、初めて観たのですが、さすが中国4大美女の一人だけあってお美しい。しかもこの映画監督をした才媛であります。姜文も久し振り観れてうれしい。いつものパワフルな演技でなく渋い感じに押さえていてとてもよかったです。かっこ悪い感じも上手く出てましたし。少女が恋する相手としてはおかしい、という意見が多そうですが、もしかしたらこの少女は見てくれじゃなく作家というステイタスもしくはそういうイメージに憧れるタイプだったのかもしれませんね。大体、作家さんってモテるからなあ。頭よさそうに思えるでしょ。
それに確かに肉体関係を持つと男が悪い、といわれてしまいますが、この話は少女の方が積極的に恋をして想い続けてるわけですから、作家さんは全くかわいそうではアルのですよね。少女というのは一人で恋をしてしまう、という話なのかもしれませんね。
そういう不思議話が私好みの中国情緒たっぷりの映像のなかでくりひろげられてとてもおもしろかったです。


posted by フェイユイ at 23:20| Comment(0) | TrackBack(1) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

私の映画史

今日は私の映画人生、ということでこれまた誰も知りたくないと思いますが、書いてみます。

小さい頃はまあ、テレビでやっていた映画を観るのは好きだった。DVDはおろかビデオも(一般的には)ない時代、テレビでは毎日映画をやっていたと思う。モノは大概アメリカ産。コメディや西部劇なんかが好きでした。ヒーローはジョン・ウェイン。憧れの人はマリリン・モンローでしたね。

中学・高校ともなれば次第に大人びたものを観たくなり、初めて一人で観に行ったのがヴィスコンティの「家族の肖像」だったりする。よく解んない筈だが、それなりに満足してました。ともあれヘルムート・バーガーはかっこよかった。「スター・ウォーズ」が最も愛する映画であると同時に変わった映画も好きになっていく。漫画の萩尾望都さんなどの影響で少年愛とか同性愛に興味を持ち出し、映画でも探し出す。西洋映画には美しいそれらの作品があって少女時代は、ひたすらヨーロッパ映画に夢を描いていた。

20代前半まではあまり趣味的には変わらず、しかし最も映画を観まくった時代。今と違って自由の身だったし(笑)映画館にもどしどし行った。ビデオも借りまくり今以上に観てた。惜しむらくは何にも記録はとらなかったこと。それこそ今のようにパソコンなんてものがあって、ブログなどというものが存在したら、今以上に書きまくってた筈。
ただし、アジア圏の映画は殆ど観てない。というか、「少林寺」とジャッキー・チェンとブルース・リーとキョンシーしか観てない(キョンシーがすごく好きだったwつか、ジャッキーとブルース・リーとリー・リンチェイも大好きだった。なのに他の映画は観ようともしなかったのだね・・・韓国映画なんて考えたこともなかった)とにかくアメリカ・ヨーロッパ映画だけは観まくった(この辺りの映画について興味を持ってくださるような方がいらっしゃるなら、別部屋の「ムーダンの妖しい小部屋」にぼちぼちアップしております。よろしければどうぞ(^^ゞ)

その後、結婚し子供ができると嘘のように映画を観なくなった。泣く泣く観なかった。というのではなくて何だかさっぱり縁を切ったしまった感じだった。仕事もしていたので(今もだが)それどころじゃなかった、というのもある。なのでその時代は10年以上全くと言っていいほど映画をみていない。私の映画史の空白期間だ。したがってそのころ売れていた役者さんはよく知らない。多分この頃から香港映画は盛んになってきたのではなかろうか。だもんで私はすっかり乗り遅れたアジア圏映画愛好家ではある。も少し早く観始めてたらな、と思った時もあったが、まそんなこと言っててもしょうがないからな。

このブログで何度も書いたが、私のアジア圏映画鑑賞の始まりはレスリー・チャンの「ブエノスアイレス」である。たちまち恋に落ちててしまい、しばらくはレスリーへの溺愛生活を送る。
中国語を学びたいと思い始めるのもこの頃、なぜなら、アジア圏映画をより多く観たいと思うなら、(私が映画館に行けない境遇にあるのも関係する)輸入物(日本語字幕なし、ということ)に頼らざるを得ないし、何も解らんで観るよりは少しでも会話を解りたい!それにうれしいことに中国映画DVDには中文字幕がついている!同じ漢字圏民族として、こんなに頼もしいものはない。ありがとう、漢字!
それともうひとつには、レスリーが「自分も映画を作りたいが、作るなら香港だけでなく大陸の人や世界の中国人が見れるよう普通語で作りたい」という記事を雑誌で読んだから。レスリーがそういうなら、広東語でなく普通語を学びたい、と思ったのでした。その夢は叶わぬものとなりましたが。

レスリー一筋に熱をあげてたものの、人間は(私は)貪欲なもの。レスリーの映画を観るにつれ、他の香港映画、中国大陸ものにも興味を持ち出す。しばらくは何を見ていいやら、という楽しくもおぼつかない中国映画探検期間をすごす。この頃観た「芙蓉鎮」「変面」やチャン・イーモウ作品などはやはり中国映画を好きになる者には一応観ておかなくては的作品だろう。見ごたえあるしね。葛優さんや姜文などに興味を持つ。
台湾モノは映画もだが、なんといってもこのブログの最初を飾ったテレビドラマ「ニエズ」により台湾への憧れが。歌手・周杰倫を知るにいたって燃え上がる(映画ではないが)
韓国モノはなんとなく、中国モノと違ってとっつきにくくてしばらく敬遠していたのだが、このブログを始めた頃から夢中に。なので、はじめたときは「藍空」フェイユイと中国的(?)なネイミングにしたのに中身は韓国モノが占めているというおかしなブログになってしまった(笑)

以上、極簡単に我的映画史を語ってみました。書き足したいとこは色々あるけどね。
posted by フェイユイ at 01:57| Comment(0) | TrackBack(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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