2005年09月30日

「橘子紅了」其の三

周迅主演ホアン・レイ共演のドラマ「橘子紅了」のあらすじと感想を書いてます。この辺からかなりはしょります。おまけに記憶で書いてるので間違いがあったり物語が前後したりすると思いますがご容赦を。

とうとう容家の主人・ラオイエが帰って来ます。ラオイエはシウハーを見てもそう大喜びというわけでもないのですが、次第に彼女を好きになっていきます。街には第二夫人がいるのですが、彼女との間にも子供は出来ず、またわがまま放題の彼女にややいらだつ時もあります。

大太太は第一夫人ですが、彼女の希望はこの蜜柑園の屋敷にラオイエが住み若い頃の自分にそっくりのシウハーとの間に子供が生まれ、ラオイエを満足させてあげる事。子供を生んで上げられなかった彼女はそれだけが唯一の希望なのです。

第二夫人は自由奔放な性格ですが、それでもやはりラオイエとの間に子供を持ちたいと願っています。が、なかなか出来ないのです。しかもラオイエが田舎に帰ってしまい、暇をもてあました彼女は若い男性と関係を持ってしまうのでした。しかも彼女はその男性の子供を身ごもってしまいます。

シウハーは自分の意思は捨てなくてはいけない立場です。家の借金のかたにもらわれて行ったのですから。その上、第一夫人は母親のようにシウハーを思いやって優しくしてくれます。勿論それは彼女の念願であるラオイエの子供を生むためなのですが。
ラオイエと結婚する前に出会ってしまったラオイエの若い弟・ヤオフイに心を惹かれながらもまた機会が何度もありながらもシウハーは思い切って大太太を裏切る事が出来ません。が、時代と彼女の状況を考えて彼女を責める事はできないでしょう。

ラオイエの6番目の弟・ヤオフイ。ドラマを観ていて一番いらいらするのがこのホアン・レイ演じるヤオフイです。この人さえしっかりしていて大好きでしょうがないシウハーをさらって逃げてくれたなら、と思うのですが、何とも軟弱でいつも肝心なとこで腰が引けてしまう。むしろ年取ったラオイエのほうがよっぽど男らしくていいや、と思ってしまうのはドラマとしてはどうなのか。ヤオフイはシウハーだけでなくフィアンセになっていた良家のお嬢さんにも煮え切らない態度を続け、あきれられてしまいます。お坊ちゃまというのは所詮こんなものか、という見本。優しい容貌のホアン・レイには適役です(いえ、顔はすごく好きなんですよ。「夜奔」でも弱気なお坊ちゃま役が抜群でした(笑))

3人の妻がいて旧家の主人というと頑固そうで横柄のようですが、確かに家長としての威厳はありますがラオイエは決して嫌な男ではありません。きっぱりとしていてしかも年若いシウハーやその恋人と思われる弟ヤオフイにも公平に結婚を反故にするチャンスを与えます。が若い二人のほうがどうしても逃げ切れず、シウハーはラオイエの妻になってしまうのであって、無理矢理嫌がるシウハーをものにしてしまうような酷さはラオイエにはないのです。

第一夫人の姪・ワンチン。彼女はこのドラマのどろどろ溜まったものをわーっと吐き出す役です。最初はシウハーに冷たくあたる嫌な娘なんですが、次第にシウハーの親友になっていきます。その辺が絶妙によいです。思ったことをぽんぽん言う現代っ子を表現する役目。

第一夫人・大太太の存在が物凄いのです。彼女は一見、主人から見放され、田舎の蜜柑園の置き去りにされた可哀想な女性のようですが、その実この物語を引っ張っていくのは彼女です。ラオイエですら,大太太の罠から逃れる事が出来ません。優しくて何もひどい事はしないのですが、皆彼女に逆らえないのですね。というのは彼女が世のしきたりというものを表していてしかも正しいと見えるからなのでしょう。言葉を荒げる事もない優しい大太太が皆を御していく様は次第に怨念を感じさせ恐ろしくなってきます。ドラマ中にほんのわずか窓からシウハーと話をしているヤオフイを見下ろしてるシーンがあるのですが、ぞおおと戦慄が走りました。ここは怖かった。自分の思い通りにならぬ娘を見つめる目はまさに怨念だったのでしょう。

このドラマは第一夫人が愛する主人・ラオイエに跡取りを生んで上げられなかったということから始まります。ラオイエが屋敷を去ったのは大太太が子供を生めなかったからではなく、そのことで大太太が異常なほどの執念を見せたからではないのでしょうか。しかしこのことはいつの時代もあることで現在でも不妊で悩んでおられる方は多いのですから、彼女の思いを責める事もまた出来ないのでしょう。
が、時代は進歩し、医学が向上しラオイエは不妊の原因が自分にあったと知ります。家長として男性として自尊心の高いラオイエは激しく動揺します。子供が生めない女として冷たく扱ってきた第一夫人。自分は子供を作れないのに妊娠している第二夫人。そして子供を作るべくして嫁がせられたシウハー。ラオイエは悩む。弟・ヤオフイが彼女を愛しているのを知っているので、二人が夫婦になってもよいから建前だけシウハーを自分の妻として二人の間の子供を自分の子として育てさせてくれ、と頼むのだ。ヤオフイもこのような異常な申し出は受けられない。

ワンチンには恋人が出来、若者らしく先進的な政治活動にも入り込んでいく。そしてシウハーに力を貸すから逃げ出してと手紙を書く。

シウハーはヤオフイの子供を身ごもりラオイエのことして生むことになった。出産を前にしてシウハーはラオイエと大太太にお願いする。この子供を生んだらこの家を出たい、と。心優しいラオイエと大太太は恩のあるシウハーを追い出すわけには行かない、と思いつつも彼女の幸せのために援助をして家を出ることを認めてあげようと話し合う。ラオイエが子供の作れない身体だったと解ってから二人はすっかり仲のいい夫婦に戻っていた。
シウハーは恩のある二人のために出産をする。子供が生まれた。だが、シウハーは多量の出血のために死んでしまった。大太太が産屋に入っていくと赤ん坊が泣いており、血が寝台から流れて溢れていた。彼女がかつてこっそり隠れて読んだ小説の中の少女のようにシウハーは死んでしまったのだった。
ラベル:周迅
posted by フェイユイ at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あなたの漢のサムライ度チェック!

あなたの漢(おとこ)のサムライ度チェック

というものをshitoさんのブログで教えていただき(shitoさん、ありがとうございますー)とても興味深く思いましたので、あなたもどうぞ!!上をクリックしてくださいなー。

私は「あなたの漢気度は【83%】ぐらいで峠を攻める【走り屋】の血をひいています」でした(笑)し、知らなかった。私は結構、走り屋だったのです。通りで「頭文字D」を観て血が騒ぐはずです。今夜はハチロクに乗って秋名を攻めてみるか!



posted by フェイユイ at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「橘子紅了」其の二

ドラマを観ながらではなく記憶で書いているので前後すると思いますが、続きを書いてみます。

第一夫人・大太太の夫・老爺は都会で若く美しく華やかな第二夫人と暮らしている。そのことを姪のワンチンは不公平だと思っている。伯母様だけをこんな田舎に押し込んで。だが、大太太は懸命に家の切り盛りに働いて、蜜柑が紅くなるころには必ずあの方は帰ってきますよ、と信じているのだった。

老爺(ラオイエ)の若い6番目の弟・六爺(ヤオフイ)が大太太の家にいた時、シウハーがお礼を言いに訪ねて来た。その可憐な様子にヤオフイは惹かれる。この時まだヤオフイは彼女が大兄の妻になるとは知らない。

狭い路地で凧揚げをしているシウハーを見つけたヤオフイは彼女を広い野原へ連れて行って凧を揚げる手伝いをする。ヤオフイが上手く凧を揚げ、シウハーに手渡そうとする、とシウハーの手を放れ、凧は飛んでいってしまった。
「どうして」とヤオフイが聞くとシウハーは「あれは私。私はもう別の人間に変わってしまうの。だから空にいる母さんに聞きたいことがあったのです。母は答えてくれました」
空は暗く大きな風が吹いている。この苦しいような風景が、彼女のこれからの人生を暗示しているようでした。

都会からまだ帰ってこない主人ラオイエとシウハーの婚儀が行われる。代理人としてヤオフイが兄・ラオイエの代わりに花婿役をしたのだった。この時の花嫁姿のシウハーを演じる周迅はまるでお人形か美しい絵のようです。
こうして主人不在のまま第三夫人が立てられて、大太太はまるで娘が出来たかのようにシウハーを可愛がります。本当なら敵役なわけですが、シウハーは若い頃の大太太にそっくりでしかも子供を生んでくれる大切な女性なのですから、第一夫人の異常なほどの自分への執着にシウハーが恐怖を感じる場面もありました。貧しい境遇から皆が羨むお屋敷に移ったとは言え、彼女の意思ではなく、彼女は身体を売ったも同じなのです。

シウハーがこっそり本を読むシーンがあります。彼女は旦那様の本を読み、それに夢中になるのですが、その小説の女の子が自分に思われて泣いてしまう。大太太の姪ワンチンはこの頃、シウハーを目の仇にしており、本を隠してその結末をシウハーに教えます。その女の子は最後に死んでしまい、幽霊になる、のだと。
それを聞いていた大太太はひどく二人をしかりつけます。シウハーはもう二度と本は読みませんと誓います。大太太はシウハーに女にとって一番大切なのは旦那様に子供を生んであげること。私はできなかった。でもまだ第二夫人も生んでいないの。だからあなたがラオイエに子供を生んであげて。このような境遇でも大太太は心からラオイエを愛し崇拝しているのでした。

六弟・ヤオフイは何度もシウハーを自由にしようとし、シウハーもそれを求めながら実行には移せません。この時点で旦那様ラオイエはまだ少女シウハーとの結婚に乗り気ではなく、むしろ剣呑とさえ思っているのですから、ここで二人が何とかすればこの罠から逃れる事は出来たはずです。敵は優しげな大太太だけ。ですが、二人はその優しい大太太の望みを振り払う事が出来ませんでした。  続く
ラベル:周迅
posted by フェイユイ at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月29日

「パク・へイルの猟奇的変身」って?

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パク・ヘイル 元はこういうさわやか好青年

あんまり芸能ニュースを色々アップしてない私ですが、あまりにも衝撃だったので、記事にしてみました(笑)いや、なんだかむしろしないほうがよかったのか。
特にパク・へイルファンの方は心を落ち着けてご覧ください。

パク・ヘイルの猟奇的変身

自分の姿を鏡で見て衝撃を受け、タバコで気を静めた、そうな。
勿論、パク・ヘイルさんがこういう人になってしまったのではなく、映画「少年、天国へ行く」の一場面ということです。
posted by フェイユイ at 18:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ゲルマニウムの夜」公式サイト

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凄くステキなかたのように思える。

ずーっと前に書きっぱなしでいた「ゲルマニウムの夜」の記事に新しく情報コメントいただきました。

がるーさんから「ゲルマニウムの夜」公式サイトを教えていただいたのでここで改めて貼っておきます。

日本映画よく知らないので(ってどこの映画も半端にしか知らないのだが)説明が全然出来なくて申し訳ないのだが(苦笑)主人公の朧を演じる新井浩文さんって何だかいい感じですねー。期待しちゃいます。(ホントに「GO」観たのか、自分。ごめん。)

主人公・朧とただならぬ関係(男同士)になるジャンはどうなるのかなあと思ってたら名前がない。もしかしたらこの「トオル」と言うのがジャンになるのかしらん。だとしたら余計うれしいです(笑)(なんで?)(いやちょっと差別的発言になるので省略)もしかしてそうだったらその役の木村啓太さんってどんな方なのかなー。期待と妄想は膨らむばかりです。

「東京映画祭」では見られるようですが、地方在住者としては一般公開が知りたいですね。と言っても私の場合はDVDにならんと観れんが。

ほんとにがるーさん、ありがとうございました。

追記:申し訳ない。よく読まないうちに記事を書いてしまいました。この映画は一般上映される映画ではなかったのですね。
公式サイトによると「一角座」という一館でのみ公開されるのですね。最短でも6ヶ月は上映されるようですが。では、私はとても観るのは無理ですねー。勿論DVDなどになる予定はないのでしょうね?
ショックですが、仕方ない。どうぞ観られた方、ご報告ください。

長年の夢が一瞬で消えてしまったよ(涙)
posted by フェイユイ at 10:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月28日

「血の涙」後半 キム・デスン

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後半はどっと残酷性が強くなりました。韓国映画になくてはならないこの残酷性と恨み節。気になってしまうともう何も観れなくなってしまうので、韓国映画を観ていこうと思う者はこれは韓国映画における伝統美あるいは形式美(美かどうかは解りませんが(笑))と思ってしまうがよろしいようで。

それはなくてはならぬ形式事項だと考えれば納得できましょう。前半がしっとりと恐怖感を漂わせてくれたのに対して後半はやはり物語を盛り上げるべく過激さを増しました。様々な糸が絡み合っているのですが、ウォンギュ捜査官自身の糸も絡んできて複雑です。

渋く仕上げるなら何事も起きないのに島民たちが勝手におかしくなって互いを殺しあってしまう、という話にもできそうですね。八つ裂きのシーンも怖いけど最後に島民がカン家を密告した最後の一人トゥホ(チ・ソン)を襲うシーンが怖いわけで。何だかついでに自分の腹を刺した人もいたぞ。若造が意気込んで乗り込んで行ったけど人間の心をそう簡単に安楽にはできませんという結末でなかなかよかったと思う。

物語の重要な役トゥホがハンサムなのでファンが増えそう。

ストーリーは全然違うんですが、雰囲気が横溝正史的なのであの頃の映画が好きな人は興味深いかも。

監督キム・デスン 出演チャ・スンウォン、チ・ソン、パク・ヨンウ、ユン・セア、チェ・ジナ、チョン・ホジン 2005年制作
posted by フェイユイ at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イニシャルJ+DVDを買えなかったよー!

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Initial J~Jay Chou Greatest Hits + Theme Songs from「INITIAL D THE MOVIE」(初回生産限定盤) [Limited Edition]を買いそびれた方、いらっしゃいますか。私もその一人です(泣)
アマゾンで予約してたんですが、ちょっとした手違い(自分のミス)で買えなかった・・・。生産量少なかったんですね(涙)
しばらくミスに気づかず販売が遅れてるなどと思ってました。ある日さすがに気づきましたが。が、時すでに遅すぎ。

残るはアマゾンで中古を売りに出されるのを待つか、ヤフオク。今まで見てたら、4000〜5000円はしてるようです。仕方ない。アマゾンでは最近まで表示があったのですが、どなたか購入されたらしく今、在庫なし。
ヤフオクではちょいちょい出てます。が、やはり希望者が多いようで難しそうです。

安定して買えるのはyesasiaかも。逆輸入になるわけで、高くなっちまいますが、落とせるかどうかの心配はなし。ただそれだけだと、運送料がかかるので他に欲しいもの(ジェイ関係とか)一緒に購入すれば少しお得感が。「イニシャルD」のストラップ(だったかな)のオマケ付き(笑)です。

一応ここをクリックすれば開きますよ。私はもう待ちきれず、ここで注文しました。

よけいなお世話のような気もしますが、私と同じような方で途方にくれてる方のために(笑)
ちょっと高くなるのでインターネットオークションで安くなるのを待つか、思案してください〜。
posted by フェイユイ at 18:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 周杰倫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

韓国で青少年が選んだ人気の映画人

韓国で青少年が選んだ人気の映画人にキム・ギドク監督が選ばれました。ほほお、やはりアウトサイダーな感じが受けるのでしょうか?
女優さんはムン・グニョン。私的には「箪笥」の妹役で拝見しましたが、お姉さんに守ってもらわないといけない人見知りの可愛いイメージです。(気が強いという印象がある韓国女性には珍しいような)これはやはり萌え的見地からの選抜でしょうか。俳優部門=チェ・ミンシクはいいとしてアン・ソンギ=元老部門って(笑)韓国語を直訳するとこの言葉になるのでしょうか。私がこの前、自分流映画賞を決めたときは思いつかなかったなあ。元老部門も考えとこう。

大韓民国青少年映画祭ってあるのですね。
posted by フェイユイ at 18:07| Comment(0) | TrackBack(0) | キム・ギドク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月27日

「血の涙」前半 キム・デスン

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また、何も予備知識なしに見始めたのですが、これは面白いですよー!
「南極日誌」の時は人情探検モノと思ってたらホラーで、こちらは歴史残酷モノ(残酷は当たってますが)サスペンス推理モノでした。
19世紀末期トンファ島という小さな島は製紙業が盛んであった。朝廷への上納が遅れてはいけないがために島で働く者たちは厳しい労働を強いられていた。
そんなある日、大切な製紙を載せた船が放火されてしまう。そこで本土からウォンギュ捜査官(チャ・スンウォン)が派遣された。
が、彼が到着してからも残虐な殺人事件が相次いで起こる。島民はこれは7年前に謀反の濡れ衣を着せられ酷い殺され方をした一家の呪いだと言う。

この殺され方が怖いです。一家は5日間で一人ずつ違った処刑をされたということで密告した者が同じやり方で殺されていくというのですが、紙で殺すと言うのが凄く怖いです。ぶるぶる。

また島の雰囲気、夜の雰囲気などが凄く怖くていい感じです(笑)まだ前半ですが、物語の運び方といい、演出といい、美術なども思い切り浸れます。残酷さも程よい感じと思われます(変な褒め方だな)

ひょろりとしたウォンギュ捜査官が力が抜けててまたよいです。「先生キム・ボンドゥ」「ライターをつけろ」でも独特な魅力を見せてました。

また、処刑された一家に住み続けている若者をチ・ソンが演じてます。私は知らなかったので凄く美形の青年がちょっと汚れ加減の役で出ていたので慌てました。やはり美形は目をひきますわね。

とにかく前半で思い切り楽しませていただいたので、後半が楽しみやら勿体無いやらです。

監督は大好きな「バンジージャンプする」を作ったキム・デスン。2作目だそうです。うーむ、凄い。
posted by フェイユイ at 23:46| Comment(0) | TrackBack(2) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月26日

「天龍八部」を観終えて

「天龍八部」すばらしいドラマでした。

「射[周鳥]英雄伝」を観た後なのでどうしても比較してしまうのですが、全体的には明るいトーンのあちらに比べ、こちらはどーんと重いものがあります。
蕭峯だけが主人公だったら、苦しかったかもしれませんが、全体のストーリーを明るい美貌の貴公子・段誉が引っ張っていくのでそれが最大の救いです。と言っても段誉自身も安穏としていられるわけではなくて好きになる女性が次々と父親と愛人の子供であるという何とも悲しい運命に翻弄されるわけです(これが最後にどんでん返しとなるサプライズも用意されてるわけで盛りだくさんですね)

段誉の異母妹との恋、という倒錯に始まり、物語にはたくさんの倒錯、してはならない恋、許されない恋、信じられない恋、などが様々なバリエーションで演出されていきます。ちょっと思い出せるだけでも、父親の数多くの女性との不倫(段正淳)夫を蔑んで色々な男を誘惑する人妻(馬夫人・康敏)マゾヒズムとしか思えないほどの自虐愛を捧げる男(游担之)いじめることが愛の表現?(阿紫)(←しかも半端ないじめじゃない)一人の師兄を争って死闘を繰り広げる二人の女(天山童姥+李秋水)浮気する夫への意趣返しに世の中で最も醜く不潔な男と寝てやると考え実行した人妻(刀白鳳・段誉の母)さらに言えば譚公・譚婆の間にも趙銭孫がいるし、王語嫣に対してストーカー行為の段誉。暗闇の中で突然裸で抱き合わされてお互いの顔も知らないまま恋に落ちる虚竹と西夏国の姫と言うのも凄い。また宗教的観点から言えば、出家の身でありながら女性との間に子供をもうけた高僧(玄慈)というのは最も許しがたい悪行かもしれない。
あまりにも尋常ではない恋愛関係が横行しているので小さい事はそんなに気にならなくなってしまう。

この物語の最も重いテーマは蕭峯が背負っているものだ。愛しい女性を我が手で殺し、しかも彼女だけしか愛せない、愛さないと蕭峯は言う。その思いは後になるほど強くなっていくようだ。
そして蕭峯がどうしても逃れられない枷は、二つの違う民族にそれぞれ愛着を持ってしまった苦しみだ。
漢民族と信じて生きてきて漢民族の言葉・武芸を学んだのにある日突然お前は野蛮な契丹人だと言われる。最初は否定する蕭峯だが与えられた丐幇の幇主の権威を剥奪され自分は契丹人だと認めていく。この辺りの蕭峯は我が身をこのような不孝に陥れた者に対する復讐心で恐ろしい。心優しい阿朱というこの上ない伴侶を得てもその復讐心は消えなかった。
が、愛する阿朱を自らの手で殺めてしまい、残酷な性分の阿紫を見て、またそれから蕭峯は多くの略奪や殺傷を体験するうちに、彼の心は変わっていく。そして契丹に混じれば漢人の殺生には加担できず、漢人の間では我は契丹人だと認識する。二つの国の間に戦争があってはならないと考える蕭峯はとうとう契丹の皇帝と反駁してしまう。やっと同胞の下に帰れたのになぜ彼は漢人の味方をしてしまったのか。今度は同胞から「奴は本当に契丹人なのか」と言われてしまう。
義兄弟の契りを結んだ皇帝・耶律洪基はその蕭峯の平和を求める心がついに解らなかった。ドラマでもその心情は表現されていたが、原作では文章として書かれているのでより皇帝の動揺を知ることが出来る。蕭峯は契丹と宋とどちらのために働いたのだろう、なぜこのような手柄をたてながら自害したのだろう。
蕭峯がそれまでの人生を思い、もう互いの殺戮のために泣き悲しむ家族が出ないことを祈り、そのためには自分の命を捧げると考えた。命を懸けて愛する人ももうこの世にはいない彼には命を投げ出す事で戦争が起きないのならそれでいいと決めたのだ。

ドラマではなぜかなかったのだが、原作では雁門関に行く前に蕭峯は女真族の完顔阿骨打と会う。彼もまたかつての親友・蕭峯を救いにきてくれたのだった。女真族は契丹人とは敵対関係にあるため契丹人のことは憎んでいる。が、彼は親友・蕭峯のことを忘れず、悪どい遼国でどんな目にあっているやらとずっと心配していたと言うのだ。案の定だ、と完顔阿骨打は言い、「一緒に長白山に帰って、狩をし酒を飲んでのんびり自由に暮らそう」と誘うのだった。蕭峯がそう出来たのなら!しかも彼の側にかつてそう望んだように阿朱がいたのなら、彼はそのまま完顔阿骨打と逃げてもよかった。何もない貧しい暮らしでも蕭峯は幸せになれたのではないか。が、阿朱はもう側にはいず、彼はそうしなかった。

蕭峯は最後まで契丹人であり続けた。他の民族に混じって契丹人を討つことは考えられなかった。だが、他の民族にも交わりを持った彼は他の民族をも愛してしまった。
このことは蕭峯にとって不幸だったろうか。

蕭峯の運命の過酷さは愛する人をどうしても手に入れられないと言う所にもある。赤ん坊の時実の両親を亡くし、父は生きていたのだがやっと再会できた時、父は出家して二度と会ってくれなかった。育ての両親は実の父に殺された。長く身内としていた丐幇たちからは追い出され、教えてくれた少林寺からも追い立てられる。愛する阿朱は死に、同胞として頼った遼国の皇帝とは次第に心が離れていった。蕭峯を最後まで見放さなかったのは義兄弟の段誉・虚竹と女真族の完顔阿骨打だけだ(ドラマではカットされていたので段誉・虚竹だけとなる)これに曲がった愛情を持つ阿紫は蕭峯が嫌っているため入れにくい。
段誉・虚竹ともに美しい女性と結婚して幸せになったため、余計に蕭峯は死への決断ができたのかもしれない(これはちょっと甘すぎな考え?)

長くなるが、もう一つ、ドラマと原作が微妙に違う箇所があった。ドラマでは段誉たちが蕭峯を助けに行く途中で慕容復の悲しい末路を見るのだが、原作ではこれがラストシーンとなっている。優れた豪傑が死に、夢を追った哀しい貴公子が狂ってしまうこの場面で終わる事で原作はこの世の儚さを表現しているのだろうか。(その様子はむしろ幸せを感じているようだった、とある)
ドラマは阿紫が蕭峯を抱え、あの壮絶な雁門関の崖を飛び込むところで終わっている。ドラマの始まりは蕭遠山夫婦が幼い蕭峯を大事に抱えて旅をする所から始まっていたと思う。
漢人と契丹人が挑みあうこの雁門関でドラマが始まり終わっているのだ。全ての悲劇はこの崖から始まり終わったとドラマでは訴えていたのではないだろうか。
posted by フェイユイ at 21:45| Comment(8) | TrackBack(4) | 天龍八部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月25日

天龍八部第40集・完

「天龍八部」の主人公たちがここに集まった。

遼国皇帝の策略で蕭峯に毒を飲ませてしまった阿紫。苦しむ蕭峯を抱きしめながら「その聖水を飲ませれば、妻にしてもらえると思ったの」そして一緒に死ぬわ、と刀を振り上げる阿紫の腕を蕭峯はつかんで止めた。お前だけでも逃げろと言っても阿紫は離れない。取り囲んだ兵たちは「投降しろ」と叫んでいる。阿紫は兵たちに刀を向けたが、蕭峯は殺してはいかん、と言って自ら兵たちに従った。兵たちも蕭峯に礼は忘れず、馬に彼を乗せた(蕭峯なら馬に乗せれば逃げられたかもしれないのだが)
が、阿紫は連行される途中の川に身を投じた。蕭峯は「身投げなど。お前は罪に問われはしないのに」とつぶやいたが、阿紫は大理の兄・段誉のもとへ急いだのだった。蕭峯を助けて、と頼むために。
皇帝になっていた段誉だが義兄の窮地と聞き、二兄・虚竹にも助けを求める。

鉄格子の中で鎖に繋がれた蕭峯は酒を要求した。皇帝の使者が蕭峯の改心を求めて説得するが、蕭峯の心は動かない。皇帝は骨のある証拠だと更なる説得を命じる。まず大宋を攻め落とし、それから蕭峯を説得するか、と使者に言う(それほど蕭峯を認めている、という表れでしょう)

蕭峯を救おうと動き出した者に丐幇たちがいた「喬幇主を救い、再び丐幇に戻ってもらうのだ」という意気込みで駆け出した。
また、少林寺の僧たちも蕭峯のために遼国を目指した。

道を急ぐ段誉たち一行の前に「皇帝様、万歳」と子供たちに言わせている不逞の輩がいた。不審に思った巴天石が「見てみましょう」
子供に飴を与えて「皇帝」と呼ばせていたのは阿碧。そして岩に座って「ついに燕を復興したぞ」と高らかに笑っていたのは、あの慕容復その人であった。
(これはショックだった。前回でこのような事をするとは狂っている、と書いたのだが、まさしくもう狂っていたのでしょう。その兆候はずっとあったわけで。一人の才能ある若者が一族の呪縛から逃れきれず、しかも望みをかなえる事は出来ないのならこうなるしか方法はなかったのかもしれない。忠臣たちはこの姿を見たくなかった為にあのような悲劇を受け入れたのかもしれない)

皇帝の説得を拒み続ける蕭峯の前にまたもや使者が到着し説得にかかった。その声を聞きとがめ、見上げるとそれは変装した阿紫と木婉清、鍾霊、そして朱丹臣ではないか。
たちまちに彼らは側にいた見張りの者たちを倒し、蕭峯の身柄を地下から助け出した。そこには義弟・段誉と王語嫣が待っていた。
蕭峯も変装をし、阿紫が「火事だ」と叫んで周囲の者たちを混乱させ、逃げ惑う人々に紛れこんだ。「皇帝がさらわれた」と叫ぶ者もいて蕭峯は「皇帝は義兄なのだ。傷つけないで欲しい」と頼むと「これははかりごと。三十六洞七十二島の頭たちが混乱を引き起こしているのだ」と言われもう一人の義弟・虚竹も助けに来た事を知る。しかも妻・西夏国の姫をつれて来たと言う(いいんですが、皇帝から姫君からやって来ては危ないです)段誉が大理皇帝となり、王語嫣と結婚した事も告げられる。

蕭峯が南征を諌めて捕らえられたと聞き駆けつけた少林寺の僧たちも戦っていた。(しかしここ後でくっつけたんでしょう、僧がやられてんのに蕭峯が何気なく見てるので少し変)
丐幇の長老も打狗棒を掲げて蕭峯に戻って欲しいと懇願に来る。が、蕭峯は自分は契丹人なのでその申し出は受けられないと答えた。

虚竹が現れ、蕭峯との再会を喜ぶ。その時、少林寺の僧たちが立ち往生になっていると聞き、段誉、虚竹は霊鷲宮の者たちを連れて迎えに行く。蕭峯も後を追おうとするが「捕まってしまう」と止められた。
狭い門の通り道を遼国の兵たちが押し寄せてくるのを見て蕭峯は「俺はここだ」と叫び、降龍十八掌の構えを見せた。だが、蕭峯は遼国の兵を見て構えを解き「仲間を傷つけるな」とつぶやくように言っただけであった。ここにも蕭峯の逃れられぬ苦しみがある。契丹人だとののしられ遼国に戻った蕭峯だが、我が身を縛ったのは同胞であった。その彼を敵とみなされる宋や大理の者たちが命をかけて救いにきてくれているのだ。蕭峯が愛すべき人はどちらにいるのか。少なくとも同胞である契丹人に友と呼べる人はいない蕭峯なのだ(義兄弟の皇帝と不仲になった以上は)だが、契丹人の兵たちも蕭峯に好意を持っていることは確かなのだ。そして目の前であれほどあってはならないと思っていたのに、宋人と契丹人が戦い傷つけあっているのだ。自分のために。契丹人を傷つける宋人は憎く、また我が身を助けに来た宋人を倒す契丹人にも賛同できない。蕭峯の住む場所はないのだろうか。

なおも蕭峯を守る為、戦おうとする二人の義弟を押しとどめ、蕭峯は丐幇の呉長老に丐幇らを援護につけ皆を雁門関に集めさせる。

蕭峯を先頭に皆が雁門関に到着するとそこには大軍を従えた皇帝・耶律洪基がいた。
蕭峯は馬を降り、跪いて礼をつくす。が、皇帝は貴様が何を言おうと宋を攻めるのだ、と言い立てる。
義弟たち、段誉と虚竹は目を見合わせ義兄のために遼の大群めがけ突き進む。二人は華麗ともいえる鮮やかな技で大軍の矢をかわしつつ、前進するのだった。それを見た阿紫をはじめ蕭峯を救いに来たものは大軍をものともせず戦った(優れた武芸者の阿紫や木婉清はいいとして、鍾霊は可愛すぎてちょっと痛痛しいんですが、やっぱ強いんでしょうね)
その間に段誉、虚竹は皇帝をさらって飛び上がり、崖っぷちに連れ去った。蕭峯は皇帝を捕まえた二人の身分を説明した。そして皇帝の身柄を返す代わりにお願いを、と申し上げる。皇帝は何なりと言え、と。
蕭峯は「直ちに兵を引き、陛下の存命の限り絶対に国境を越えないと約束してください」二人の義弟も異存はない。「もし承知しなければ」と言う皇帝の問いに蕭峯は皇帝の腕を取り、崖を覗き込んで「その時は、ともに命を絶ちます。誓ったはずです。同じ時に死ぬと」「わし一人と遼・宋の和平と引き換えか。またわしの命も高いものだな」「陛下の命は尊いものです。だがもっと尊いものがある」聞きとがめる皇帝に「それは万民の命です」と答える蕭峯。蕭峯はこの雁門関で失った母や多くの人々を思った。
皇帝は「解った」と言い、その場を離れようとしたが、段誉と虚竹がそれを拒んだ。皇帝は「わが命のある限り一兵卒とも宋の国境を越えてはならん」と言い、己の刀をとり真っ二つに折って蕭峯の足元に放り出した。
今度は皇帝を止める者はなかった。皇帝は蕭峯に「これで宋に手柄を立てたな、高官に取り立てられるだろう」と言い放つ。蕭峯は「私は契丹人だ。皇帝への謀反は志に価する。平和の誓いと引き換えにしましょう」と皇帝が折った剣を空中に舞い上げる。それを見た段誉、虚竹、阿紫らは蕭峯の身を案じて彼の動きを止めようとした。が、間に合わず蕭峯は自らの身体にその手折れた剣を突き立てた。
義弟たちは蕭峯の身体を抱きかかえた。「遼の兵たちは撤退したのか」「しました」二人は泣いた。
帰っていく皇帝の目は蕭峯の行動を理解できない目だった。

蕭峯は崖下を見やり、「父はあの時ここから俺を投げ上げた。今そこへ帰っていくとしよう」
阿紫は二人を押しのけ、すでに息絶えた蕭峯を抱いた。「やっと抱かせてくれるのね。いつものように押しのけたりしないで」
そこへ游担之が現れた「阿紫、阿紫」と呼びながら。阿紫は蕭峯が目をくれたのにお前は冷たい、と言った言葉を思い出し、自ら己の目玉を抉り出し、「これで借りはないわ」
游担之は捨てられた目玉を拾って泣き、自分で岩に頭をぶつけて死に果てた。
阿紫は蕭峯の亡骸を抱いて崖から飛んだ。
段誉と虚竹そして他の者たちも崖から二人の姿を捜したのであった。

多くの人の悲しみ・苦しみを救いたいがために、とうとう蕭峯は逝ってしまいました。が、平和を望んだ彼が動いただけで多くの命が失われてしまうという事実は蕭峯には耐え難いものだったのではないでしょうか。彼は愛を求めてもそれを得る事はかなわず、平和を願っても争いは収まらない。蕭峯の心には彼を引き止める人がいない。
阿紫は最後まで阿紫でありました。游担之がくれた両目を放り捨ててしまうなんて蕭峯が生きていたらまた怒ったことでしょう。彼女もまた求めたものを手に入れる事はかなわなかったわけです。ただ、阿紫が蕭峯を好きと言う気持ちがどういうものなのか、蕭峯がなびかないから面白いだけなのかもしれないし、とか。最後まで観てもやはり一番悲しい主人公でした。
游担之の空しさはまた格別ですが。

出演:胡軍(蕭峯)ジミー・リン(段誉)リウ・イーフェイ(王語嫣)高虎(虚竹)申軍誼(丁春秋)馬浴柯(游担之)修慶(慕容復)陳好(阿紫)周冰清(梅剣)周玉[さんずい吉](竹剣)
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2005年09月24日

天龍八部第39集

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遼国皇帝・耶律洪基

段誉は愛する両親を失いました。だけど彼には愛する人そして守るべき人・王語嫣がいます。
が、義兄・蕭峯は愛する人がいない。彼は一体どこへ行けばいいのでしょうか。


段延慶に杖を振り上げたものの段誉はその杖を刺し通す事は出来ませんでした。段延慶は己にも息子がいた、一人の人間であった、と静かに喜んで屍が横たわるその部屋を出て行ったのでした。

段誉は放心状態で庭に座り込んでいた。王語嫣たちが駆けつけて呼びかけてもその声は耳に届かない。朱丹臣らは袖ぎ部屋の中の段正淳夫妻のもとへ走ったが答えはない。その様子に鍾霊、木婉清、王語嫣も部屋に入るがそれぞれの愛する母親はもうこの世の人ではなかった。

と、その時意識を戻した雲中鶴が入って来た王語嫣の喉村に爪を立て、人質にしてしまったのだ。他の者は手が出せず、連れ去られる王語嫣を見守るしかない。庭に座り込んでいた段誉はまだぼんやりとしたままだった。
が、雲中鶴が王語嫣と共に屋敷の屋根に飛び乗ったのを見るや、段誉もすかさず屋根に飛び乗ったかと思うとすぐさま雲中鶴目指して掌激を見舞った。たちまち雲中鶴は王語嫣を取り落とし、二つの身体は落ちていった。しかし王語嫣の身体は段誉がしっかと受け止めたのだった。
雲中鶴はそのまま叩きつけられ血を吐いたが、段誉の怒りは治まらない。いつも温厚な彼が自我を失うほど激していたのだった。死んだ雲中鶴をなおも打とうとする段誉を皆は悲しい思いでとどめたのであった。

大理国の鎮南王・保国大将軍である段正淳とその正妃である刀白鳳、また段正淳の女性たちの葬儀が行われた。その葬列が道を行く時、紙銭が吹雪のように撒かれたのであった。

霊鷲宮では阿紫が虚竹の手によって目の手術が行われ、再び目が見えるようになっていた。無論、その目は游担之の物である。

2ヵ月後、宋の大皇大后が崩存し、孫が政権を握った。異を唱える重臣は罷免され、遼国を攻める準備が進んでいた。
中原を黒い影が覆い始めていた。

遼国にて。蕭峯は義兄弟でもある皇帝・耶律洪基と共に狩を楽しんでいた。が、その目の前を宋人らの一行が旅するのを見た皇帝は不快を感じ、蕭峯に彼らを襲う事を提案する。蕭峯が承諾するわけは無いが、皇帝は有無を言わさず、部下に宋人の一行を襲わせた。義兄であり、皇帝である彼に背くわけには行かないが蕭峯は苦渋の表情を見せる。
そこへ一つの馬上の人が矢のようにこちらへ走ってくる。皇帝は矢を取り、その者を射たが、上手くかわして目の前に到着した。その人影は何と阿紫であった。その目はもうよくなっている。

皇帝は蕭峯と二人きりになり、もし南人の女が好きなら何人でも世話すると言われる。蕭峯は「私は妻は娶らぬ覚悟なのです。阿朱の変わりはおりません」
皇帝は「お前にそのような思いをさせた宋人がいけないのだ。お前を裏切った丐幇らも許せん。わしが恨みをはらしてやる」が、蕭峯は「もう恨みは忘れました。恨みに恨みで返してもきりがないのです」ああ、蕭峯があの時、阿朱の言うままに恨みを忘れ、宋を出て草原で羊を追って暮らせたなら、彼はそれでは幸せになれなかったのだろうか。彼女を失った今だからこそ蕭峯は恨みを持った自分を悔いてしまうのだろうか。
皇帝はなおも言葉を続け、蕭峯を平南大元帥として三軍の統率を命ずる。そして南征を言い渡すのだった。

蕭峯は死に逝く多くの人々を思い、両膝をついて叩頭する。そして南征の撤回を願った。
が、皇帝の意思は固い。せめて蕭峯は他のものに南征の任務を与えてください、と申し上げる。
大きな褒美を与えたつもりであった皇帝は義弟の態度に一気に不快をつのらせた。

城に戻った蕭峯は阿紫に出迎えられその心中を訴えられる。阿紫は亡くなった姉・阿朱の代わりになりたいと思っているのだ。が、蕭峯は自分は兄にしかなれない、というだけ。その冷めた態度に阿紫は言葉を尽くすが、蕭峯の心は動かない。そして「お前の目はなぜそんなに悲しみに満ちているのだ」と問いかける。阿紫は、あの鉄丑のせいよ。と憤然とする。わけを聞き、蕭峯は阿紫の無情さに声を荒げ、出て行けと言い捨てる。
そこへ、皇帝が阿紫をお召しである、という使者があった。

蕭峯が城を出る準備をしている所を何者かが伺い、皇帝に報告した。皇帝は蕭峯の心変わりに怒り、蕭峯の城を兵で固めるよう命じた。

阿紫は皇帝のお召しで参じ、蕭峯が自分の思い通りにならないことを訴える。皇帝は阿紫に一度飲ませるとその人を一生愛する、という聖水を見せる。皇帝が席を立った隙に阿紫はまんまとその聖水を手に入れ、逃げ出した。
その様子を皇帝は見ていた。

阿紫を待っていた蕭峯はすぐここから逃げ出すのだと言う。阿紫はちょっと待って、と杯に酒と聖水をいれ、ここも最後だから、と蕭峯に飲ませた。

外はすでに兵が大勢いたが、武芸優れた蕭峯と阿紫は兵たちをものともせず、逃げおおせるはずだった。だが、もう少しという所で、蕭峯は胃に激しい痛みを感じて倒れた。気を巡らせてみる、と蕭峯は言ったが、激痛で術がない。阿紫ははたと自分が皇帝から盗んで飲ませた聖水を思い出す。「私のせいだわ」「いったいなぜ」「違うの。あれを飲ませたらその人は一死ぬまで私だけを愛してくれると」

蕭峯には愛というものが存在しない。やっと義兄弟として契丹人の身内を持てた蕭峯だが、その心は全く通じないものとなり、このような酷いことになってしまった。優しく接しているはずの阿紫はどうしても心がねじくれたままで成長していく。
この二人は悲劇が満ちたこの物語の中でも特に悲惨な運命を背負っているようだ。この二人は安らかな愛というものを持ち得ないのだから。まだ物語が終わったわけではないが。
もしかしたらまだ心に愛しい人の面影を抱ける蕭峯の方がましなのかも知れない。阿紫こそは最大の悲劇である。両親に捨てられ、毒を使う悪しき武芸を学び、人を慈しむ心は育たなかった。蕭峯に出会い、いくらか優しい心を持つときもあるのだが、どうしてもその愛は間違った形でしか表現できない。ここに来て辛抱していた蕭峯からも顔も見たくない、と激怒されてしまう。彼女を受け入れられるのは游担之だけなのだが、その愛の表現も決して尋常ではない。同じ姉妹で同じく親に捨てられながら、阿朱と阿紫は正反対の心を持ってしまった。私自身、阿紫には嫌悪を抱いてしまう。優れた美貌と素質を持ちながら、そういう人生しか歩んでいけない阿紫こそ悲しい運命の人なのだ。

屁理屈のようだが、片目だけあげるというわけにはいかなかったのでしょうか。また、娘を捨てた両親にも相談してみてもいいと思うんですが(一個ずつね)

またしても今回は蕭峯の阿朱への思いに何度も目頭が熱くなりました。本当になんで彼女が死んでしまったのか。どうしようもないのですが、悔やまれます。

出演:胡軍(蕭峯)ジミー・リン(段誉)リウ・イーフェイ(王語嫣)高虎(虚竹)申軍誼(丁春秋)馬浴柯(游担之)修慶(慕容復)陳好(阿紫)周冰清(梅剣)周玉[さんずい吉](竹剣)
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2005年09月23日

天龍八部第38集

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段延慶

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南海鰐神

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雲中鶴

様々に絡んだ糸がほぐれていく。だが、そのためには多くの犠牲・悲しみが伴うのだ。

王夫人の邸にて王夫人、慕容復、段延慶が手を結ぶ。段延慶に捕らわれの段正淳とその正妃・刀白鳳、愛人たち・秦紅棉、甘宝宝、阮星竹(阿星)と王夫人の手下が捕らえた段誉を交換しようということになる。

引き立てられた段正淳は王夫人を見て「曼陀山荘でそなたと添い遂げたかった」と言う。他の4人の女性が見ている前で。全く段正淳の言葉はいつも嘘ではないのだろう。どの女性もその言葉を聞き、私だけが、と信じているのだから。

一室に皆が集まる。とは言え段正淳たちと段誉は点穴され動けない。段正淳が「息子には罪はなかろう」と言うと慕容復はこいつは王語嫣を汚したのですぞと王夫人に言う。王夫人は怒り段誉を足蹴にする。王夫人は「王語嫣は段正淳との間の娘なのよ」段誉は動けないままにまたもや愛した人が妹だった事を知り絶望する。「この人でなし」と王夫人は段誉を蹴ることを止めない。
師匠が目前で蹴り続けられて弟子の南海鰐神が止めに入る。それを見た段延慶はお前は騙されて弟子になったのだ。今そいつを殺すのだ、と言う。が、南海鰐神はそれだけは従えない。俺は師匠を助ける、と言ったとたん、南海鰐神は段延慶の杖に貫かれ死んだ。

目の前の惨劇にさすがに気丈な女たちも血の気が引く。
段延慶は命令に従わぬ者は殺す、と言い段誉を今にも突き刺そうとした。止めろ、と段正淳が叫び母・刀白鳳は「天龍寺の外」と叫ぶ。その言葉に段延慶の動きが止まる「菩提樹の下、汚れた物乞い、観世音菩薩の髪」と刀白鳳は続けた。「この子が誰かご存知ですか」

昔、段延慶が傷つき血だらけの身体で天龍寺の門の外に倒れた。そこにある菩提樹の下に横たわっていると観世音菩薩と見まごうほどの美しい女性が現れた。
女性は夫の浮気に苦しむ刀白鳳であった。彼女はその腹いせに最も醜く汚い男と寝てやる。と言う思いで段延慶と結ばれたのであった。

刀白鳳は段誉の首飾りに生年月日が記されています、と話しそれを見た段延慶はなぜかおののいた。そこへ手下の雲中鶴が外からよろめいて入ってきて倒れた。いつの間にか毒がまかれていたのだった。その場にいたものは皆その毒を吸って動けなくなってしまった。慕容復を除いては。毒は彼が撒いたものだった。
慕容復は段延慶に叩頭して自分を義子にして欲しいと頼む。義子になる以上お前は慕容を捨て段になり大理を継ぐのだ。もう燕を復興する事はならんぞ、と段延慶は言い放つ。慕容復は迷うが「大事の前の小事。慕容を捨て段となります」と言い段延慶を喜ばせる。
が、そこで外で控えていた包不同が「それはなりませぬ」と入ってくる「若は今一時の屈辱に耐え、やがて燕を名乗るおつもりでしょうが、それでは不義、不孝、不仁、不忠を犯します」と説得する。しかしこうもあっさりと魂胆を暴かれた怒りか、こともあろうに慕容復は長年仕えてきた包不同をあっけなく殺してしまう。もう一人の忠臣・風波悪は「兄貴」と抱き上げ慕容復に不平を言い立てる。慕容復は彼の命も簡単に奪い取ってしまった。

慕容復は家臣を二人とも殺して段家への忠義を見せました、とほざく。そして義父上のため段誉を殺しましょう。と刀を向けるが段延慶はその若者の命は自分で取らないことには怒りが納まらんと慕容復を止め、早く解毒剤をよこせと言う、が慕容復はまたも解毒剤を渡すのをためらう。
王夫人が私に早く渡してと言い、それを嗅いでから慕容復にこの女たちをみんな殺しておしまい、と叫ぶ。段正淳は王夫人に「大事な女性を殺されてお前に心を寄せると思うのか」
慕容復は「義父に位を譲っていただければ女たちは殺さない。三つ数えるから答えるのだ」三つ数えたが段正淳は答えない。慕容復はここでもあっさりと3人の女性たちを殺してしまう。それを見て王夫人は慌て脅したいだけだったの、本気ではなかったのよ」と叫ぶ。
慕容復はさらに叔母である王夫人も刺し殺す。段正淳は王夫人の死に際に愛していた事を語りかけた。
慕容復はまだ答えないのなら正妃を殺すまでだ。と刀白鳳に刃を向けた。止めに入る段延慶。が、慕容復は止めようとしない。その時母の危険にそれまで体の動かなかった段誉が突然叫び空に浮いた。そして縄を慕容復の刀で切り六脈神剣で慕容復を弾き飛ばす。

段誉は急いで父母に毒消しを嗅がせる。父・段正淳は自分のために死んでいった愛する女たちを見て刀白鳳に許しを乞い「皆心から愛していた」と言って刀を我が身に突き立てた。それを見た刀白鳳は後を追って刀を自らに刺す。突然の父母の行動に段誉は驚き母にしがみついた。
「解毒剤を。わしなら救える」という段延慶に段誉は怒り狂い「お前のせいだ」と杖を取りあげ打ちかかる「待って」と母の叫び声「大罪になる。その人はお前の本当の父親です」
「信じない」しかし真実であった。母はその男と段正淳は同姓であっても兄弟ではないのだからお前はどの娘さんと結婚してもいいのですよ。お前の皇帝になった姿が見れないのが残念です。お前ならきっと立派な皇帝になります、と言い残した。
わが息子にそっと手を伸ばした段延慶を段誉は認めない。かっとなった段延慶は杖を振り上げるが「息子は殺さん」と言い「憎ければ俺を殺せ」と段誉に杖を渡す。段誉は再び段延慶に杖を振り上げた。

壮絶な展開です。物語の主軸であった段正淳の女性遍歴がここで幕を閉じました。王語嫣も彼の娘であった、段誉の妹であったかと悲しむ間もなく段誉が段延慶の子供であったので妹だと思っていた女性たちが皆妹ではなかったことが解ったのだ。その原因も段正淳の浮気のためではあったのだが。
ずっと愛しまた可愛がってくれた父が実の父ではないとは段誉もまた悲しい運命の子供だったのだ。しかも本当の父はずっと父の敵と思い憎んできた段延慶なのだから。
唯一の救いは王語嫣が妹ではなかったことだけだ。これが宋国なら同姓であるもの同志は結婚できないのだが、大理では許されているということもあった。
話は段誉が父・段延慶をまさに打とうとするところで終わっている。段誉はどうするのだろうか。

慕容復。もうこれまでも何度となく悪口を言い続けたが、今までの事は冗談でしかないほど、この話での慕容復はひどすぎる。困難だけが待っているのにずっと従ってきた包不同、風波悪を殺すなど全く信じられない。しかも真実を言われたからかっとなるなんて。
女たちを殺したのは勿論許せないが、この忠臣二人を殺した時点で慕容復は完全に狂っている(原作では殺したのは包不同だけになっていたのだが、この忠義者を殺すなんて絶対この人に国を復興できるわけがない)

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2005年09月22日

天龍八部第37集

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段正淳

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刀白鳳

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秦紅棉

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甘宝宝

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阿星

ついに秘密のベールが取り去られるのか。

残る三つめの質問は「その方の顔立ちは」でした。

次の返答者は段誉最も幸せだった場所は枯れ井戸の中(そうでしょうとも)最愛の人は(巴天石の助言で)両親でした。
吐蕃国の王子の最愛の人は「姫!」でした。慕容復の幸せは「未来にあって過去にはない」最愛の人は「いない」でした(淋しい)
ここで質問係の侍女は南の慕容に対して「蕭峯様はおられませんか」と問う。無論答えはない。そこで虚竹が進み出て「兄上はいません」「ではあなたがお答えください」「いや私はただの付き添いなので」と虚竹らしい受け答え。が、侍女のせっかく来られたのですからどうぞ、と言う勧めに「最も幸せだったのは・・・暗い氷室の中」「えっ」と幕の向こうの姫が杯をとり落とす。「最愛の人の名は・・・知らない」あまりにお間抜けな答えに失笑がわく。「その人の顔は・・・見ていない」
その時。幕の向こうの姫が立ちあがり「夢郎」虚竹ははっとして「夢姑」姫は「あなたに会いたくて父王に頼みお触れを出してもらったのです」皆が見守る中で虚竹は姫がいる幕の中へ一人招かれたのだった。
他の男たちは「あちらへどうぞ」と追い出された。

別の間で段誉たちが待っていると次女が「虚竹様からお手紙が」それを見ていた吐蕃国の王子は姫の手紙と思い込み「いい男だからってお前だけいい思いはさせないぞ」(どちらがハンサムかよく解っている王子であった)と飛び掛るがなぜか段誉の胸に触っただけで弾け飛ばされてしまった。が、負けずに手紙を読むとそれはやっぱり虚竹からで「今とても幸せだ」と言う内容であった(しかしこの字、まるで子供みたいで可愛い文字です。写経とかはしなかったのか)
次に木婉清が手紙を渡そうとするとまた吐蕃国の王子が飛びかかり、段誉にふれて弾き飛ばされる(一体何?この人)それには「私たちの父上に危険が」はっとする臣下の朱丹臣と巴天石。先程、梅剣・竹剣がやってきて「危険な奴が罠を仕掛けてる」と。
段誉たちは袖ぎ城を後にした。なぜか慕容復も城を出たのだった。

父・段正淳の敵といえば段延慶にちがいない。袖ぎ追いついて戦うしかない。と段誉主従は考える。そこへ「霊鷲宮の合図が!」
駆けつけてきたのは霊鷲宮の余婆であった(余婆って凄く綺麗な熟女と言う感じですが本当はもう初老だと書いてあった。さすが天山童姥様の配下だけのことはある)余婆が言うには、段正淳は知らせを受けて遠回りで帰国しているとのこと、そしてこの情報をくれたのは阿碧だと言う事だった。王語嫣は久し振りに聞く阿碧の名前に喜んだ。
さらに虚竹は、の問いにすでに霊鷲宮に戻られ、阿紫のために目を治す研究をされています(なんて律儀な。西夏の姫はどうなったの)

霊鷲宮で虚竹は研究に励んでいた。阿紫が游担之を連れ、早く直せとせっつくが、それには生きている人の目をくりぬかねばならぬ。そんなことはできない。という虚竹の言葉に阿紫はじれて泣くのだった。
(これは虚竹が正直すぎですよね。実行できないことを言ってしまえば、いい人であっても傷つくだけ。事実だからということでなしに黙っていればよかったのに)
結局、悲しむ阿紫を見ていられない游担之が私の目を使ってください、と己の胸に刃を刺して虚竹を脅すのだった。しかも目が見えるようになっても醜い私の顔を見せないでくれ、とも頼む切ない游担之であった。

段正淳と女性たち(刀白鳳、秦紅棉、甘宝宝、阿星)が馬で駆けていくのを段延慶ら三大悪人は凄まじい速さでおいかけた。3手に分かれて逃げたがすぐに追いつかれ、捕らわれてしまった。その一部始終を慕容復はうすら笑いで見ていたのだった。

段誉たちは泊まる場所を求めて一軒の」家に辿りついた。が、そこには耳の不自・な老婆がいるだけ。が、仕方なく一行は雨を凌ぐばかりの家で一夜を過ごすことになった。が、老婆は夜中にカチカチとうるさい音を立てる。王子を守らねばならない臣下の朱丹臣・巴天石が様子を伺うと老婆がカチカチと灯りを灯すために火打石を使っているが、いっこうに火がつかない。業を煮やして火打石を貸すと、またカチカチと始める。老婆はいつの間にか全員から火打石をもらっており、これは火を点けさせぬための謀かと皆緊張する。果たしてミツバチの大群が家に入り込んできて皆ミツバチに囲まれてしまった。

はっと気づくとそこは王語嫣の母親の家であった。段誉は手足を縛られ、口をふさがれている。王語嫣はどうしただろう。王夫人と慕容復がなにやら相談をしている。
王夫人が父・段正淳を捕まえようとしているのだ。これに慕容復が智恵を貸してやっている。
が、問題は段正淳が女たち諸共段延慶に捕らえられている。そこで段延慶をおびき寄せ・・・とどこからか「もう来ている」と言う声が。王夫人の家の屋根の上に段延慶がのっていたのだった。
慕容復は段延慶に手を組もうと持ちかける。私があなたを大理の皇帝にしてあげるから、燕復興のために大理の兵を貸してください。そして段誉を渡すので段正淳を王夫人にください。
取引は成立した。王夫人の前に段正淳らが引き立てられる。段正淳は昔愛した人・王夫人を見つけて、その身を心配し「こいつらは大悪人だ。早く逃げなさい」王夫人は鼻で笑い、「彼らが大悪人ならあなたは大善人だとでも言うの」
ああ、またもや段正淳の愛人登場とは。しかも王語嫣の母。一体どうなってしまうのか。

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2005年09月21日

天龍八部第36集

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鳩摩智

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包不同

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風波悪

わくわくどきどきの一話である。

段誉が慕容復に井戸に投げ込まれたのを見ていた王語嫣。今まで従兄の前でははばかっていたのだが、「段公子、段公子」と泣いて呼ぶ。それを見た慕容復は「やはり気があったのだな」と冷たく言い捨てる。「私の気持ちはお判りの筈」とすがる王語嫣を慕容復は突き飛ばす(王語嫣を突き飛ばすなんて信じられん)もうこれまでと感じた王語嫣は(よく我慢したと思うよ)「西夏の姫を娶られ皇帝になられることをお祈りします」と言って今までの自分の仕打ちにも甘んじて優しくしてくれた段誉の側でせめて死んでしまおうと考える(つくづくけなげな女性だ涙)止める暇も有らばこそ王語嫣は井戸へ身を投げた。
だが井戸はすぐに地面になっていて王語嫣は段誉の上へおっこちた。

宿では虚竹たちが帰らぬ段誉と王語嫣を心配して梅剣・竹剣を探しに行かせるが見つからない。

井戸の中で段誉と王語嫣は目を覚ました。上では慕容復が鳩摩智に「見せかけの君子が」と侮蔑の言葉を浴びせられる。「吐蕃国の王子が婿選びに参加される。従って、敵を倒しに来た(鳩摩智が婿じゃなかったのね)お父上に免じて命は取らぬがすぐ西夏国を立ち去れ」と言う。
井戸の中では王語嫣が段誉に「あなたが好きです」と打ち明けていた。
上では慕容復と鳩摩智が戦いを始めた(悲しい対比だ。下は天国。上は泥沼である。変なの)鳩摩智の様子がおかしくなる。「魔道に踏み入ったな」と笑う慕容復。

王語嫣がこれ以上ないような愛らしさで「一生お側にいます」段誉はにやけっぱなしである、が「後悔はしないんですか」と冷静さをみせる(えらい)が、王語嫣は自分の決意が固い事を段誉に誓うのだった。

上で争う慕容復と鳩摩智がなんて事か、井戸の中に落ちてきた。段誉と王語嫣は慕容復から互いを庇いあう。が、慕容復は「従妹よ、段家に嫁いだなら我らは身内だ。手出しはせんよ」(え〜、そういうことなら最初からそう言ってくれればいいのに)
おかしくなった鳩摩智が慕容復に飛びかかるが慕容復はさっと飛びのいた。次に鳩摩智は段誉の首を絞めにかかる。苦しむ段誉を見て王語嫣が鳩摩智にかじりついた。段誉は思わず内功を吸い取ってしまう。そして力尽き3人とも倒れてしまった。それを見て慕容復は一人井戸を脱出した。

段誉が帰らなければ姫を連れて帰れない、と大弱りの巴天石。だが、鍾霊が「婿選びに参加すればいいんだもの。木婉清姉さまが男装すれば一番の美男子よ」とんでもないと逃げ出す木婉清だった。

井戸では動かぬ段誉を王語嫣が抱きかかえ「愛しいあなたに一日も答えてあげられなかった。あんな邪僧に殺されるなんて」が、段誉は死んではおらず二人はまたひしと抱き合うのだった。鳩摩智は魔道に陥り、ひどく苦しんでいたため、段誉に内力を吸い取られ、正気に戻ったのだった。もし吸い取られなければ死んでいた、と鳩摩智は段誉に礼を言う。だが30年の修行が全て無駄になってしまった。しかしこれで悟りが開ける。
そして鳩摩智は盗んだ易筋経を少林寺に返して欲しい、と段誉に頼むのだった。

皆が二人の帰りを待ちわびてると、木婉清が見事な美男子に返信して登場。みんなその麗々しさに沸き返る。段誉と王語嫣も仲良く戻ってきた。
男装の麗人も交えていよいよ西夏国の姫の婿選びに一同向かう事になった。

ところで婿選びの場面って女性なら興味を持ちますよね。特に大国の姫君のそれならたくさんの美しい王子がやってきそうです。原作によればきらびやかな衣装を身にまとった若者たちが百人ならんでいるはずですが、ドラマではその他の若者は省略されたかんじで、登場するのは慕容復と吐蕃国の王子、後はやる気のない段誉と虚竹と慕容復の部下ぐらいでちっとも婿選びする若者がいない(笑)なんだかちらっと見えてはいるがこう人材不足では姫もやる気が出ませんね。とは言え慕容復としてはライバルまったく無しと見たでしょうね(原作ではここに蕭峯が参加してまして慕容復の最も恐れる恋敵となってます。確かに何の財産も無い慕容復に比べ遼国の南院大王であり未婚者の蕭峯は凄い強敵です。ドラマではなぜいないんでしょうか。蕭峯が婿選びなんていう軟弱な催しに参加しない、ということでしょうか)

婿選びの席に着いたものの姫はなかなか姿を見せない。食事をどうぞ、書房へどうぞと言われるばかりである。が、どうしても姫を娶りたい男たちは辛抱してそれらの注文をこなしていく。が、王語嫣と木婉清は「男装の方はご遠慮ください」と言う事で客室で待つことにした。

書房では書画を見ることとなったが、中に美しい女性の絵があって「王語嫣にそっくりだ」と段誉は姫君はそっちのけで一人喜んでいる。
またその絵の影には逍遥派武芸の内力の足りない者が見ると倒れてしまう絵が隠れて描かれていた。霊鷲宮にも同じ絵が描かれており、李秋水師叔の技だ、ここは西夏国の城なので西夏国の皇太后であった李秋水の絵があっても不思議はない、と虚竹は説明する。
皆その絵を見て具合が悪くなり、仕方なく虚竹が灯された灯を消していく。

暗闇の中でついに姫が登場する。が。まだ薄い幕の向こう側だ。
侍女が言い渡す。姫のお達しがあります。今から皆様に三つの質問をします。一つ、これまでの生涯でいちばん幸せだったのは何処か。ふたつ、最愛の方の名は。
一体、姫は何を考えているのでしょうか。

物語中最も心を痛める問題点がやっと一つ解決した。段誉の喜びはこの上ない事だろう。でもとにかく今まで心痛ばかりの王語嫣がやっと笑顔になったことが一番ほっとした事です。とにかく一途な王語嫣のこと、言葉通り一生段誉を愛するのでしょうね。幸せになって欲しいものです。

そしてまた問題解決か?ひしひしと迫る期待と興奮。いい所で続くです。どうなりますやら。

出演:胡軍(蕭峯)ジミー・リン(段誉)リウ・イーフェイ(王語嫣)高虎(虚竹)申軍誼(丁春秋)馬浴柯(游担之)修慶(慕容復)陳好(阿紫)周冰清(梅剣)周玉[さんずい吉](竹剣)

posted by フェイユイ at 21:51| Comment(9) | TrackBack(0) | 天龍八部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ご報告!(7万いきました)

おお!なんといつの間にか7万アクセス行ってました。もうあんまりしつこく言うのも何なので止めようかとも思ったのですが、やっぱりちょっとご報告。

とにかく最近はいよいよ大詰めに近いと言う事で「天龍八部」を見てくださる方が多い(って今それしか書いてないか笑)うれしーです。感謝です。

少し前にアップしてた「イニシャルD」の感想「興奮の夜!」って言うのが最近になって凄く見て貰っております。これ読んで是非「イニシャルD」映画館で観てくださいねー。

後、「西太后の紫禁城」が最後に来て盛り上がりました。見事にこの後「末代皇帝」に行くなーと感心しました。

検索ワードは思いっきり天龍八部関係、イニシャルD関係が多いです。リウ・イーフェイは相変わらずトップです。人気あるなあ。私の思い入れにより高虎さんも少しあります(笑)

ではではこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

今月、記事数多い。細かく分けちゃうからだけです。ごめん。
posted by フェイユイ at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月20日

西太后の紫禁城 第30集 完結

ついに完結です。吟児と栄慶は果たしてどうなりますやら。

美しい結婚衣装に身を包んだ吟児はご恩ある皇帝陛下にお礼を申し上げに池を渡り、皇帝の侘しい住処を訪れる。が、陛下は寝台に横たわり、もう一人では立ち上がる元気も残ってなかった。なのに自分は元気である、と言われる。そして吟児の結婚を心から喜ばれ、なにか祝いの品を、と何も無い部屋を見渡されるのであった。陛下が吟児に賜ったのはかつて珍妃が愛された楽曲であった。残り少ない力を振り絞って陛下はオルガンを弾かれたのだった。
が、途中で力尽き、吟児は慌てて人を呼んだ。李総監と侍医が飛んできて様子を見られたのだった。

吟児はやっと愛する栄慶の元へ行く事となった。二人が結婚の約束をして10年がたっていた。花嫁の輿に乗り紅い花嫁衣裳を着て顔を隠した吟児は栄慶に迎えられた。
10年がたっていても栄慶は変わらぬ愛を誓った。年を取り、子供をなくし、他の人と結婚した、といっても栄慶はよい事だけを口にしよう、と吟児を抱きしめるのだった。だが、その言葉の裏に恩人の死が隠されている事を吟児はまだ知らない。

そこへ栄慶に来訪客があった。会ってみるとそれは元六さんと英英だった。しかも英英は白い喪服を着ている。元六さんは折り入って吟児に頼みがあると言う。実は英英の叔父が茶水章(章徳順)さんだったのだ。英英は叔父さんの仇をとるために皇太后のお気に入りである吟児に叔父さん殺害の調査を頼んで欲しいと頭を下げるのだった。何も知らない吟児は是非仇をうちたいと励ますが、自分が犯人である栄慶はしどろもどろになってしまう。

栄慶は来客の相手に忙しく、吟児が一人でいると小回回がやって例の軽口を叩く。俺のおかげであんたたちは結婚できた。茶水章があっさりと棺桶に入ったのは俺のおかげだ。と言い出す。聞きとがめた吟児はその意味を追求する。小回回は知ってるものと思っていたので困ってしまう。死因である鶴頂紅は金より高い毒薬だ、茶水章如きが飲めるものじゃない。それを飲ませたのは・・・と言いかけたところで栄慶が入ってきて小回回を追い立てた。

今度は小格格お嬢さんが入ってきて吟児をねめつける。栄慶からもらったと言って指輪「紅豆同心」を見せつけた。動揺する吟児。栄慶が入ってきて文句を言うと「なら私の鶴頂紅を返してよ」と言い返す。
が今度も栄慶は小格格お嬢さんを追い出すのだった。

一人になった吟児は結婚祝いの飾りの壺から「鶴頂紅」の入ったびんを見つけ出す。匂いをかいでそれとわかったのだ(どんな匂いなんだろう)

吟児はかつての事を思い出す。茶水章が仕方なく結婚をしてくれたこと。そして栄慶との結婚の約束で「生まれたる日は違えども命尽きる日は同じ」と誓った事を。そして吟児は毒薬「鶴頂紅」を杯に注ぎ栄慶の帰りを待った。

戻ってきた栄慶に吟児は問うた。誓いの言葉を覚えているかと。栄慶は「生まれた日は違えども命尽きる日は同じ。覚えているさ」その気持ちは変わらない?勿論。吟児は栄慶に普通の酒。自分は「鶴頂紅」を注いだ杯を持つ。そして一口飲んだ「あの人を一人で行かせては可哀相」「あの人とは」吟児は寝台の垂れ幕を上げて茶水章の位牌を見せた「亡霊だ」「恐いの?あの人がいなければどうせもう死んでいた。一緒に入った女官はみな死んだわ。そしてあの人も。私はもう決めたの」そして残った毒を飲み干した。やっと事に気づく栄慶。医者を呼ぶと慌てる「もう遅いわ」
「先にいくわ」と言い残した吟児を寝台に寝かせ、茶水章の位牌を横に置いた。優しかった茶水章の面影が蘇る。栄慶は涙にくれて「なんということをしてしまったんだ」と言い、毒杯に手を伸ばした。

紫禁城では皇太后が結婚の挨拶に来ると言った吟児を待っておられた。もう息も絶え絶えに吟児を迎えに行けと李総監に命じられる。李総監が席を離れると入れ違いに親王が「陛下が御崩御されました」と伝え泣く。皇太后は力尽きたように大臣を集めよと申せられた。

李総監が栄慶の家へ行くと事情を知った元禄が怒って走りこんでいる所だった。英英は戸惑った表情だ。
が、呼べど栄慶は出て来ない。覗き込むとすでに吟児と栄慶は毒をあおって命絶えていた。
紫禁城では皇太后も逝去された。悲しみにくれる側近たち。

栄慶と吟児はようやく寝台に並んで寝ることになった。
紫禁城では皇太后が蹴羽根を手に安らかに眠りについた。
紫禁城の門が閉じられ、物語は幕を閉じた。

結局栄慶と吟児は紫禁城の呪いから逃れる事は出来ませんでした。心優しい人々が次々と死んでいきました。が、皇太后も死からは逃れられはしません。物語はこの後、「末代皇帝」に続いていきます。

出演 スーチン・ガオワー、レネ・リウ、朱旭、ホアン・ハイビン
posted by フェイユイ at 22:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 西太后の紫禁城 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月19日

西太后の紫禁城第29集 毒薬

小回回は吟児が茶水章(章徳順)と結婚した事をばらす。いい加減な事を言うな、と怒る栄慶。
栄慶は小格格を訪ねて高貴なものしか手にいれられない毒薬「鶴頂紅」を手に入れる。しかも強引なお嬢さんに言い寄られて栄慶は・・・。

小回回はすっかり女官の仕事を離れ洗濯をしている吟児のもとへ行き、栄慶が日本から北京に帰って来たと告げる。そして茶水章さえ死なせてしまえば、めでたく結婚できるぞ、などと言い出す。

その後で、茶水章は吟児に栄慶の話をするが、吟児は栄慶が帰って来たと言い出せない。茶水章は何とか栄慶の居場所を調べてやろうと懸命に話し、自分で心辺りに尋ねてみると言い出す。吟児が実は栄慶は帰ってきてるの、と話すと喜ぶ優しい章叔父さんであった。それならわしが会ってこようと言うと吟児は「彼にもう待たないで」と伝えてと言うのだった。

吟児は何年かぶりに皇太后からのお召しがあった。茶水章は城を抜け出るために立派な服に着替えて、通行証を持った。

皇太后の前に久し振りに出た吟児。皇太后は具合が悪そうで、息も絶え絶えであった。そして昔話をする吟児に蹴羽根をせよと命じられる。蹴羽根は以前にも占いに使われ、98回蹴ったことで皇太后の寿命は98まである、と喜ばれたのだ。だが、今回は全然練習をしてなかったせいもあるのか、18回止まりだった。皇太后はそれに清国が後そのくらい持つかを占っていたのだった。
皇太后は自らの死期と皇帝の死期を感じており、3才の身内を皇帝につけようか、と思案している。

茶水章さんはまず薬屋へ行って砒素を買った。一体何をしようというのだろうか。
それから、元六さんの家を訪ねる。元六さんは留守で栄慶がそこにいた。そして「結婚のお祝いだ」と言って料理や酒を用意していた。吟児の話をしようとする茶水章をおしとどめるかのように栄慶は茶水章に酒を勧めるばかりで、話を聞こうとしない。
栄慶のその様子に茶水章も聞く気があるのか、と尋ねる。栄慶が「これで最後の一杯だ」と差し出した杯には小格格から取りあげた鶴頂紅を酒に混ぜて茶水章に出す。長い間、皇太后に差し出すお茶係だった彼はそれが毒入りだとすぐに見破る。そしてどうせ砒素で死ぬつもりだったと喚く。突然はっとした茶水章はここで死ぬわけにはいかん、宮中で死ななければ、吟児が城をでられなくなる、と言い放って立ち上がる。栄慶は自分のしでかした事を後悔して泣き出す。

皇太后は吟児に茶水章との結婚は、でまかせだった、と言い、本当の恋人と結婚するがよい。と。

茶水章は亡くなった。毒のせいで。今までの恩を思い出して泣き出す吟児。
栄慶の家は皇太后から栄慶の今までの罪を許し、位を上げられ、吟児との結婚を許され、喜びにひたっていた。
栄慶の家では結婚のお祝いの準備に余念がなかった。

吟児は宮中を去る前に皇帝へお礼を言いに、池の中の皇帝の住まいへ赴くのだった。

出演 スーチン・ガオワー、レネ・リウ、朱旭、ホアン・ハイビン
posted by フェイユイ at 23:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 西太后の紫禁城 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『頭文字D』:初日動員ダントツ、興行成績10億円へ

ジェイ・娘子軍団.jpg集合ハ真.jpg並んで.jpg頭文字D−1.jpg下り最速.jpgイニD2.jpg

やったあ!!うれしい!!もううれしくてしょうがないよぉ。バンバン!

17日に日本で封切りとなった周杰倫(ジェイ・チョウ)主演の映画『頭文字<イニシャル>D THE MOVIE』が、好調な滑り出しをみせている、ということで。

私が観に行った18日・レイトショーでも来てはいけないお子様を含めカップル、親子、コアな雰囲気のお一人様(ハンサムだった)などなど幅広い客層でしたね。

映画館で観る「イニシャルD」はスピード感、迫力、音楽、が溢れ出してくるすばらしさで観る者を惹きつけて離さない。また心に残る青春群像劇でもある。
かっこいい音楽と相まって車の持つ音、あの音がかっこいいんだ。

原作「イニシャルD」のファンの方、アニメで好きだった方、ハチロクファンの方、香港映画ファンやジェイ・ジョウファンは勿論、エディソン、ショーン、アンソニーファンの方、チャップマン、ジョーダンファンの方、鈴木杏ファンの方、とにかく車やバトル好き、かっこいいのが好きな人、これは絶対観るべき価値あり、だよ!!

後、老婆心ながら申し上げるが、主人公拓海をやってる青年は中華圏を代表するミュージシャンで台湾人の周杰倫(ジェイ・チョウ)、監督や多くの俳優さん(親父役、涼介始めライバルやたちの多数の人は(例外あり))香港人、岩城清次(リウ・ゲンホン)は台湾人、鈴木杏は日本人、話す言葉は広東語(中国語の中で主に香港で使われてる言葉)舞台は日本、撮影も日本(ほぼ)であります、念のため。画面に出てきた名前を見てもわかるが日本人も多く出演しており(特にドライバーさん(タカハシレーシング))アジア人ばかりなので判別は難しいが、まさにアジアの「イニシャルD」好きが集結して作り上げた作品なのだ。かっこええ。
絶対観るべし。
posted by フェイユイ at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 周杰倫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「頭文字D」をついに映画館で観た!!

ハチロク.jpg

とうとう「頭文字D」が公開されました。

普通の人には当たり前の話なんですが(笑)ついにこのブログ始まって以来、初めて映画館で映画見ました(爆)予告通り「イニシャルD」を映画館で観たぞ!!

やはりねえ、大画面で観ると違いますよ。ええ。もうさ、パソコン画面で観てたのとは違って自分自身が峠で拓海のバトルを見てるかの如くだものね。あのスピード感、あのスキル音、ギャアアア、キュイヤアアアアたまんないっす。
実際、カメラが車に近づいている迫力も凄いけど、遠く引いて、峠を走る車たちを映してる場面が好きでくねくねとした山道を車のライトが見え隠れしながら夜空にキュイヤアアアっていうのがよかったなあ。何だか悲しくなるような、何だか胸にぐっとくるものがありましたね。

そして出演者たち。もう書きましたが、黄秋生(アンソニー・ウォン)親父がたまんないやな。あのへべれけ。だらしなくて色っぽいぞ。親父見るだけでもこの映画価値あるって。
エディソン・チャン。最初観た時は、涼介さんとは違うかな、と思ってたんですが、今日観てたら涼介さんでした(笑)ハンサムだなー。クールで素敵。公式ビジュアルブックなるものを読むと監督から出ていない弟・啓介と一体化して演じてくれと言われたそうで(なんつー無茶な注文・笑)エディソンはその辺を考えて演じたそうです。それで納得。なんだか、涼介と言うか啓介みたいな、と思ったもの。このブログでもそう書きましたよ。凄いね、エディソンって。
ショーン・ユーもやっぱステキですわ。拓海を段々好きになっていくのがよかった。

そうそう、この映画ではバトルシーンもだけどこの3人の友情が(おっとイツキは最初から友達だからさ)またかっこよくてよかったんだよ。

で、主人公藤原拓海を演じる周杰倫(ジェイ・チョウ)みんなこれでジェイを好きになってしまうんじゃない?ジェイ・チョウは、アジアを代表する最高のR&Bミュージシャンなんだけど、これを観てると普通の男の子みたい。
女の子があいてだと緊張して何もできない。でも走り出すとイツキ曰く神になってしまう。そんなとこはジェイそのものだと思う。

映画館で観て感動が何倍にもなった私ですが、残念な部分もある。一つは吹き替えだったこと。字幕版と二通りあると思ったら違うんですね。全国的にも吹き替えが多いという話で。ものすごいスピード感がある映画なのでいいのかもしれないが、やはり広東語を聞きたかったなあ。第一、日本が舞台なのにみんな広東語を話してる、という不思議世界を体験したかったし、みんなにも味わって欲しかった(私はまー、香港DVD観るからいいっちゃいいんですが)

もう一つは公開映画では日本人の歌手の歌が使われていて最後にジェイの歌が流れるべき所でそちらのが流れていたこと(ジェイの歌はその後で少しだけ使われていた)ジェイとしても自分の歌を聞かせたかったと思うのに残念でした。

とは言え、すっごく楽しいかっこいい映画です。みんな観てくれるといいなあ。
posted by フェイユイ at 01:31| Comment(7) | TrackBack(9) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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