2005年09月11日

「南極日誌」ソン・ガンホ

南極日誌.jpg南極日誌2.jpg南極日誌3.jpg南極日誌3.jpg

これはなかなか見ごたえある、しかも考えさせられる映画でしたね。

考えさせられるというのは褒め言葉だけじゃなくて、「うむむ」という箇所があったからです。その「うむむ」がこの映画をもしかしたら解りにくくしてしまって勿体無いものにしてしまってる気がするのです。

韓国の南極探検隊が到達不能点を目指しひたすら歩き続ける。そしてある日、80年前のイギリス探検隊が残したと思われる日誌を拾う。そこには不鮮明ながら絵と文字が記されており、最年少の隊員ミンジェ(ユ・ジテ)はそこに描かれている事が自分たちと重なり合うように感じていく。

高大な氷原と真っ青な空。6人の男性隊員たちのみが存在する世界。平均気温が20度以下、ブリザード、突然のクレバス、ホワイトアウト、一日中昼間の世界などという異常な環境の中で突然の事故や病気に追い詰められていく人間たちはどうなっていくのか。
そして皆をまとめ、守っていくはずの隊長チェ・ドヒョン(ソン・ガンホ)が目的達成のためなら隊員の犠牲も省みないという恐ろしい物語なのだ。
だが隊長ドヒョンが幼い息子を自殺に追いやった過去を持つということでその霊が映像として出て来るのが、物語を混乱させ、また単なる脅かしのホラーと勘違いさせてしまう。
ソン・ガンホならそういう脅し的な映像なしに演技だけで充分その悲しみを表現できたのではないか。また他の隊員役の演技も本当に緊迫感のあるすばらしいものでこの6人の会話だけでなりたっているような映画なのに全く退屈することがなかった。
なのでこのいくつかの場面・表現が惜しいのだ。

当たり前の話ですが、この映画は一度だけでなく何度か見直して納得いくモノのような気がします。

ソン・ガンホ、ユ・ジテが見ごたえがあるのはもう当たり前だけど副隊長イ・ヨンミン役のパク・ヒスンがさらさら髪とめがねで素敵でした。この映画のなかで唯一女の子向けキャラクターです。上の写真で言うと右上のユ・ジテに抱きかかえられてる人ですね。ここではめがねしてませんが、わけあって。

監督:イム・ピルソン 出演:ソン・ガンホ、ユ・ジテ、キム・ギョンイク、パク・ヒスン、ユン・ジェフン、チェ・ドクムン、カン・へジョン 2004年制作

なぜ引っかかるのか自分なりの感想を書いております。よろしければそちらもどうぞ。


posted by フェイユイ at 23:15| Comment(0) | TrackBack(4) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「甘い人生」イ・ビョンホン

甘い人生3.jpg
両刀
甘い人生.jpg
社長ってば何もわかってくれない・・いじ
甘い人生2.jpg
兄貴のためなら俺・・・
甘い人生4.jpg
ビョンホン、嫌だなあと思ってる

おお!ついに観たイ・ビョンホンの「甘い人生」さすがに前評判や噂を色々聞いた上で観る事となったが、感想としては随分思ったものと違った、ということだった。

そしてまず言いたいのは私はこの映画がかなりおもしろくてとても興味深く観てしまったということ。以下の文章は決してこの映画を悪く言ってるわけでなくむしろ大賛辞であるということ。ただ、イ・ビョンホンの常識あるファンの方は読まないがいいかも、です。かなりめちゃくちゃな事を話してます(一応断ったのでむかついても責任とれません。ご了承ください)

まあ、いつもの事なんですが、特に今回はフェイユイ勝手にしゃべらせていただきます(ホントいつもめちゃくちゃなんだから断るほどの事はないか)
イ・ビョンホン、という人の映画はいつも何だか観てるうちに「何か騙されてないか?」という気にさせられるのだ。特に今回はこれでもか、というくらいマジックに満ちており、暗示によって全てが語られていた。

今回私の前知識はイ・ビョンホンがボスの若い愛人と恋に落ちてボスを裏切り、ひどい目にあわされる(ここでいつもの残酷シーンがある)今まで耐えてきたイ・ビョンホンが復讐する。というものなのだが、えっとどこで恋をしたのかな。
暗に匂わせた表現でしょう、と言われるのかもしれないが暗に匂わせるというなら、イ・ビョンホンと社長の方がよっぽど暗に匂わせてないか。

この映画では「恋愛」部分は全て「大人なんだからわかるでしょ」で説明されている。イ・ビョンホンは一言も女を好きとも可愛いとも言ってないし、行動の表現もない。じっと見つめていただけだ。ほかの事を考えていたのかもしれないし、「変な顔」と思っていたのかもしれない。何も言ってないんだから解らない。

で、ここでもう勝手に解釈させていただく。イ・ビョンホンと社長は肉体関係がある。が、社長は両刀使いで最近若い女に手を出した。無論イ・ビョンホンとしてはおもしろくないが、従順なしもべである彼は、絶対的権力を誇示したがる社長に直接反論は出来ずじっと我慢していた。社長はビョンホンに上下関係をはっきりさせるプレイがお好みなのだ。ビョンホンはそれだけ社長を愛していたのだね。
ところが社長は何を思ったか、ビョンホンに女の面倒をみてくれなどと言い出す。一応の理由は女がどうも男がいるのでさぐってくれ、というわけだ。ビョンホンとしてはむかつく仕事だが、愛する社長の命令なので聞かないわけにはいかない。上手くやればまた愛してもらえるかなーなんて考える。女はビョンホンがいい男なんでにっこりしたりするがビョンホンの方は女はさっぱりなんで手を触れるのもお断り。あー社長いい加減にして欲しいよおと思ってる。
じゃなんで女に男がいたと解った時、言わないんだ。それで社長と女は切れるだろ、とおっしゃりたいでしょう。そこはこの世界の難しさでして、ビョンホンは一度電話しようとしたでしょう。でもここでもし言わなかったら?社長は怒って自分をひどい目にあわせるかもしれない。Mビョンホンとしてはそう思うだけでうれしくなってしまった。
で、あの倉庫でのSMシーンになるんだが、ここは私ひどくがっかりでした。イ・ビョンホンが血だらけで縄で宙吊りになっててボスの子分が金ダライを下に持って来たんで「村祖俊一」の「娼婦マリー」のようにビョンホンがいたぶられて爪を剥がされ内蔵を出されちゃうのかなーと思わずたたずまいを正して観ようとしたのに何もなかった・・・なぜだー、気が抜けてしまったよしくしく(あとでここで蛆虫に食われるシーンが入ってた、と知る。蛆虫か。でも金たらいだからやっぱ内臓べろりだと思ったんだけど。かなり期待したんで何もなくて途方にくれた。その後でビョンホンが無茶苦茶みんなをやっつけるんだけどなんだか上手くいじめてくれなかった仕返しという感じ。
とにかくここでビョンホンは社長がもうその女でもなくまた別の愛人を(男か女かはわかんないけどね)作ったようだと感じ、猛烈な復讐に転じる。犬のようにつくしたのになぜ?というわけである。
もう一つまた言葉による説明はないが恋愛関係があってビョンホンを慕う若い男の子である。彼は危険を顧みず、ビョンホンの元へ走った。可愛い弟分である。
社長はビョンホンを捨てたくせに妙な心残りもあって若い男を呼び寄せ鬱憤をはらしたりする。男の子も来なけりゃいいのに心の中であんたの恋人と寝たよという嫌がらせできたわけね。
最後の場面で社長とビョンホンが話し合うとこなんて二人がそういう関係だと踏まえながらみてると何とも悲しいですぞ。こんなに愛していたのに、ひどい。いや、全ての場面で深読みしたい。

最初でそう思ってしまったので全てそういう目で見させていただきました。かなり深い映画です。ビョンホンが女嫌いなんでエッチシーンはありません。残酷シーンはあれほど前評判で聞いてたのにがっかりするほどなかったです。なぜいい男のSMシーンを期待するといつも裏切られるんだろ。

監督:キム・ジウン 出演イ・ビョンホン、シン・ミナ、キム・ヨンチョル 2005年
posted by フェイユイ at 00:45| Comment(1) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。