2005年09月23日

天龍八部第38集

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段延慶

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南海鰐神

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雲中鶴

様々に絡んだ糸がほぐれていく。だが、そのためには多くの犠牲・悲しみが伴うのだ。

王夫人の邸にて王夫人、慕容復、段延慶が手を結ぶ。段延慶に捕らわれの段正淳とその正妃・刀白鳳、愛人たち・秦紅棉、甘宝宝、阮星竹(阿星)と王夫人の手下が捕らえた段誉を交換しようということになる。

引き立てられた段正淳は王夫人を見て「曼陀山荘でそなたと添い遂げたかった」と言う。他の4人の女性が見ている前で。全く段正淳の言葉はいつも嘘ではないのだろう。どの女性もその言葉を聞き、私だけが、と信じているのだから。

一室に皆が集まる。とは言え段正淳たちと段誉は点穴され動けない。段正淳が「息子には罪はなかろう」と言うと慕容復はこいつは王語嫣を汚したのですぞと王夫人に言う。王夫人は怒り段誉を足蹴にする。王夫人は「王語嫣は段正淳との間の娘なのよ」段誉は動けないままにまたもや愛した人が妹だった事を知り絶望する。「この人でなし」と王夫人は段誉を蹴ることを止めない。
師匠が目前で蹴り続けられて弟子の南海鰐神が止めに入る。それを見た段延慶はお前は騙されて弟子になったのだ。今そいつを殺すのだ、と言う。が、南海鰐神はそれだけは従えない。俺は師匠を助ける、と言ったとたん、南海鰐神は段延慶の杖に貫かれ死んだ。

目の前の惨劇にさすがに気丈な女たちも血の気が引く。
段延慶は命令に従わぬ者は殺す、と言い段誉を今にも突き刺そうとした。止めろ、と段正淳が叫び母・刀白鳳は「天龍寺の外」と叫ぶ。その言葉に段延慶の動きが止まる「菩提樹の下、汚れた物乞い、観世音菩薩の髪」と刀白鳳は続けた。「この子が誰かご存知ですか」

昔、段延慶が傷つき血だらけの身体で天龍寺の門の外に倒れた。そこにある菩提樹の下に横たわっていると観世音菩薩と見まごうほどの美しい女性が現れた。
女性は夫の浮気に苦しむ刀白鳳であった。彼女はその腹いせに最も醜く汚い男と寝てやる。と言う思いで段延慶と結ばれたのであった。

刀白鳳は段誉の首飾りに生年月日が記されています、と話しそれを見た段延慶はなぜかおののいた。そこへ手下の雲中鶴が外からよろめいて入ってきて倒れた。いつの間にか毒がまかれていたのだった。その場にいたものは皆その毒を吸って動けなくなってしまった。慕容復を除いては。毒は彼が撒いたものだった。
慕容復は段延慶に叩頭して自分を義子にして欲しいと頼む。義子になる以上お前は慕容を捨て段になり大理を継ぐのだ。もう燕を復興する事はならんぞ、と段延慶は言い放つ。慕容復は迷うが「大事の前の小事。慕容を捨て段となります」と言い段延慶を喜ばせる。
が、そこで外で控えていた包不同が「それはなりませぬ」と入ってくる「若は今一時の屈辱に耐え、やがて燕を名乗るおつもりでしょうが、それでは不義、不孝、不仁、不忠を犯します」と説得する。しかしこうもあっさりと魂胆を暴かれた怒りか、こともあろうに慕容復は長年仕えてきた包不同をあっけなく殺してしまう。もう一人の忠臣・風波悪は「兄貴」と抱き上げ慕容復に不平を言い立てる。慕容復は彼の命も簡単に奪い取ってしまった。

慕容復は家臣を二人とも殺して段家への忠義を見せました、とほざく。そして義父上のため段誉を殺しましょう。と刀を向けるが段延慶はその若者の命は自分で取らないことには怒りが納まらんと慕容復を止め、早く解毒剤をよこせと言う、が慕容復はまたも解毒剤を渡すのをためらう。
王夫人が私に早く渡してと言い、それを嗅いでから慕容復にこの女たちをみんな殺しておしまい、と叫ぶ。段正淳は王夫人に「大事な女性を殺されてお前に心を寄せると思うのか」
慕容復は「義父に位を譲っていただければ女たちは殺さない。三つ数えるから答えるのだ」三つ数えたが段正淳は答えない。慕容復はここでもあっさりと3人の女性たちを殺してしまう。それを見て王夫人は慌て脅したいだけだったの、本気ではなかったのよ」と叫ぶ。
慕容復はさらに叔母である王夫人も刺し殺す。段正淳は王夫人の死に際に愛していた事を語りかけた。
慕容復はまだ答えないのなら正妃を殺すまでだ。と刀白鳳に刃を向けた。止めに入る段延慶。が、慕容復は止めようとしない。その時母の危険にそれまで体の動かなかった段誉が突然叫び空に浮いた。そして縄を慕容復の刀で切り六脈神剣で慕容復を弾き飛ばす。

段誉は急いで父母に毒消しを嗅がせる。父・段正淳は自分のために死んでいった愛する女たちを見て刀白鳳に許しを乞い「皆心から愛していた」と言って刀を我が身に突き立てた。それを見た刀白鳳は後を追って刀を自らに刺す。突然の父母の行動に段誉は驚き母にしがみついた。
「解毒剤を。わしなら救える」という段延慶に段誉は怒り狂い「お前のせいだ」と杖を取りあげ打ちかかる「待って」と母の叫び声「大罪になる。その人はお前の本当の父親です」
「信じない」しかし真実であった。母はその男と段正淳は同姓であっても兄弟ではないのだからお前はどの娘さんと結婚してもいいのですよ。お前の皇帝になった姿が見れないのが残念です。お前ならきっと立派な皇帝になります、と言い残した。
わが息子にそっと手を伸ばした段延慶を段誉は認めない。かっとなった段延慶は杖を振り上げるが「息子は殺さん」と言い「憎ければ俺を殺せ」と段誉に杖を渡す。段誉は再び段延慶に杖を振り上げた。

壮絶な展開です。物語の主軸であった段正淳の女性遍歴がここで幕を閉じました。王語嫣も彼の娘であった、段誉の妹であったかと悲しむ間もなく段誉が段延慶の子供であったので妹だと思っていた女性たちが皆妹ではなかったことが解ったのだ。その原因も段正淳の浮気のためではあったのだが。
ずっと愛しまた可愛がってくれた父が実の父ではないとは段誉もまた悲しい運命の子供だったのだ。しかも本当の父はずっと父の敵と思い憎んできた段延慶なのだから。
唯一の救いは王語嫣が妹ではなかったことだけだ。これが宋国なら同姓であるもの同志は結婚できないのだが、大理では許されているということもあった。
話は段誉が父・段延慶をまさに打とうとするところで終わっている。段誉はどうするのだろうか。

慕容復。もうこれまでも何度となく悪口を言い続けたが、今までの事は冗談でしかないほど、この話での慕容復はひどすぎる。困難だけが待っているのにずっと従ってきた包不同、風波悪を殺すなど全く信じられない。しかも真実を言われたからかっとなるなんて。
女たちを殺したのは勿論許せないが、この忠臣二人を殺した時点で慕容復は完全に狂っている(原作では殺したのは包不同だけになっていたのだが、この忠義者を殺すなんて絶対この人に国を復興できるわけがない)

出演:胡軍(蕭峯)ジミー・リン(段誉)リウ・イーフェイ(王語嫣)高虎(虚竹)申軍誼(丁春秋)馬浴柯(游担之)修慶(慕容復)陳好(阿紫)周冰清(梅剣)周玉[さんずい吉](竹剣)
posted by フェイユイ at 21:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 天龍八部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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