2005年10月08日

[薛/子]子(ニエズ)第三集・新公園の仲間

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ここに来て言うのも何ですが、ここに書いているのはドラマの中文字幕を観て中文を読めるわけでもない私が勝手に訳して書いているものなので、正しいわけではありません。勘違い・間違いが多々あると思いますのでその辺はご容赦を。もし気になる点がありましたら、どうぞ指摘してください。

実験室での抱擁を用務員に見つけられ、先生に報告されたアチンとジャオ・インは尻を叩かれ、家族に知らせる、と言われる。
帰りしな、アチンはジャオ・インにあやまるが、ジャオ・インはその言葉も聞きたくないと泣き出す。
学校は李青(リーチン=アチン)にだけ退学を命じた。

父親はアチンを殴り、蹴飛ばし裸足のままアチンを外に放り出した。「畜生め。お前は私のメンツをつぶした。死んでしまえ」
その日の午後、父親はアチンを家から追い出した。アチンは裸足のまま町の外まで走った。振り返って見ると父の大きな体が見えた。手には拳銃を持ち目を真っ赤にして怒号した。

あたりはもう薄暗くなっていた。アチンは公園にたどり着いていた。昔、母やディーワーと遊んだ公園だった。その闇の中をゆっくりと歩き回る人影がいくつもあった。それを横目にアチンは東屋の長椅子に横になる。アチンの後をつけてきた初老の男が声をかけてきた。「よかったら、今夜はうちで過ごさないか。寂しいのだ。一緒にいてくれないか。金は払う」優しげに話しかける男にアチンは冷たく言い返す。男はその態度に腹をたて声を荒げる。
そこへ別の初老の男が現れた。白い服を着たほっそりとした姿だ。グオ老というその男性はアチンを助けた。グオ老の話にはアチンも耳を傾けた。
「怖がらなくていい。ここの者は皆同じ道の者だ。君たちは皆遅かれ早かれ必ず私の所へ来るのだよ。私はここの園丁なのだ。仲間は私をグオ老と呼ぶ。君たちは誰でもやって来たら、まず私の所へ報告に来るのだ」
グオ老は「青春芸術苑」という有名な写真館の主人だった。彼は靴も履いていないアチンを家につれて帰った。
グオ老は空腹のアチンに食事を与え、彼が新公園でであった多くの若者を撮った写真集「青春鳥集」を見せた。そして彼らの運命について話した。その中でも特に印象的な姿があった。上半身の裸に龍の刺青をした若者だ。「彼は阿鳳(アフォン)だ。最も凄まじい人生を生きた子だ。頭の鈍い女の私生児で孤児院に捨てられそこで育った。賢いがとても変わった少年だった。気まぐれで怒りっぽかった。彼を騙すものがいると暴力を振るった。16歳の時、院長と争って孤児院を飛び出した。そして戻らなかった。
新公園でも彼は野生馬のようだった。他の者は彼を放任した。
アフォンが18歳になって運命が訪れたのだ。彼が出会ったのはよりによって龍子(ロンズ)と言う名の富豪で軍人の一人息子だった。鳳と龍の出会いは天雷のようにどうしようもないものだった。しかしその後ロンズの家の者が入り込み二人を引き裂いた。そうして全てが変わってしまった。ロンズは家を逃げ出しアフォンを探しまわった。彼はアフォンによりを戻そうと頼んだ。だがアフォンはロンズを拒んだ。二人は長い間もつれあった。ロンズは匕首を取り出し、アフォンの胸に突き刺した。アフォンは新公園の林の中に倒れた。鮮血が噴出した。ロンズはアフォンを抱きしめた。そして頭がおかしくなってしまったのだ。
グオ老はそこで話をやめ、アチンを休ませる事にした。

アチンは弟・ディーワーの埋葬を見送りに行った。アチンはそこで自分がもう家とは無関係であることを実感する。

グオ老はアチンを写真に撮った。そして聞いた。何かやりたいことはあるのか。アチンはまず落ち着く場所を探して、仕事を見つけます。グオ老は学費ぐらいは出してやるから、勉学を続けたがいい、と言ってくれた。が、アチンは重大過失で退学になったのでもう無理だと答える。グオ老はまた「親は子供に過度に期待をかけてののしったりもするが親には違いないのだから永遠に恨む事はないはずだ。今は思い切り泣くといい」と話した。アチンはグオ老にしがみついて泣いた。

アチンはレストランでのウエイターの仕事をグオ老に紹介してもらった。そこの社長も同じ道の人だったのだ。
アチンが制服を身につけているとほっそりとした背の高いきれいな顔立ちの少年が近づいてきた。彼は日本語で「こんにちは。私はシャオユイです」と話しかけてきた。アチンはとまどい「わからないよ」と言うと今度は普通語で「今日はって言ったの。僕は小玉(シャオユイ)よろしくね」「僕は阿青(アチン)君は日本語がうまいんだね」「だって僕は日本人だもの」「日本人なの。中国語がうまいんだね」「日本の華僑なんだ」そこへリーダー格の男がやってきてゲイである二人を馬鹿にした態度で話した。アチンはむっとしたが何も言わなかった。シャオユイは「彼が何か言ってもぶつからないで社長に話すんだよ」
そしてシャオユイはアチンがグオ老の所にいると言い当て、「青春鳥集」を見た?と聞く。アチンが見たよと言うと「僕は81号だよ七色の孔雀さ」としなを作るのでアチンは笑った。シャオユイは仕事が終わったら会社へ行こうと言う。それは新公園のことだった。友達を紹介するよ。僕たちは毎日あそこへ行くんだ。

シャオユイとともにアチンは新公園へ行った。そこにはまた闇の中で蠢く男たちの姿があった。

僕たちの王国はただ暗い闇があるだけで昼間はない。天が暗くなる。それらは砂漠の中の蜃気楼のようにかすかに弱弱しく浮かび上がってくる。

この王国の歴史は曖昧だ。誰が作ったのかはわからない。いつ始まったのかもわからない。ただ一群の烏合の衆がいるだけだ。国の領域は狭くて悲しい。この長方形の蓮池のまわりの僅かの土地を林がびっしりと取り囲んで目隠しになっていた。外の世界との隔離になった。ここでは尊卑はなく、貴賎はない。老若もない。強弱もない。我々は共に寂しい孤独の心を持っている。夕暮に美しい月が照らす中で我々は一群の夢遊病者のようだ。この林のなかで影を踏みながら休みなく互いを追いかけているのだった。

3話目にして伝説の恋人たちアフォンとロンズの激しい愛が出て来ます。グオ老の昔話と言う形で突然映像としてふたりの強烈な雨の中の事件が映し出されるので衝撃です。全く、このドラマで映し出されるアチンのファン・チイウェイにしろ、アフォンの馬志翔にしろこの世界だけの信じがたいような美貌になります。アチンの眼差しは見るものを惹き付けますし、アフォンは伝説の少年に相応しい鮮烈な美しさです(他で見ると二人ともそうでもないのでやはりこのドラマを作った曹瑞原監督の力量としか言えません)真っ赤なシャツを身につけたアフォンは忘れられません。そしていないはずのアフォンとすれ違い、雨の中でロンズと出会うアチンの姿が挿入され、なんともいえない演出となっています。

ところでアチンがグオ老の家でシャワーを浴びる場面があるのですが、アチンがどんどんと壁を叩くのですね。このシーンは何となく萩尾望都さんの「トーマの心臓」でエーリクがシャワーを浴びて壁を叩いて怪我をするところを思い出してしまいました。

そしていよいよ我らが金勤のシャオユイちゃんも出てきました。彼はこのドラマで第二の主人公であると思うのですが、最初っから小玉節全開です。ここで笑ってるのはファン・チイウェイが素で笑ってると思うんですが。

原作:白先勇 監督:曹瑞原 出演:柯俊雄(李父)柯淑勤(李母)范植偉(李青)張捷(幼年李青)楊祐寧(趙英)金勤(小玉)阿鳳(馬志翔)龍子(トゥオ・ゾンファ)
posted by フェイユイ at 23:40| Comment(2) | TrackBack(0) | [薛/子]子(ニエズ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高虎ファンクラブ(どこまで続くか?)第六弾!

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高虎(ガオ・フー)について書きたくとも作品が無いと私の場合、何も書けないので(^_^;)
情報集めるのが苦手なのでせめて写真でもご覧ください。

左上のは「一石二鳥」の写真ですね。他のは若い時なのでしょうか?何だか可愛いです。
顔だけ見てるとむしろ小柄な人のように見えませんか?でもさすが中央の写真の手足の長いこと!手がアップになってるのをみても指が長くてきれいですねー。
posted by フェイユイ at 19:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 高虎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[薛/子]子(ニエズ)第二集・阿青(アチン)と弟娃(ディーワー)

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アチンの父の軍隊での部下だった男たちは、ひとしきり李団長の偉業を讃えて行った。洗面所で父親がそれを聞いたかは解らない。
父は汗びっしょりで出てきて、アチンを呼びその白い肌着の胸に勲章をつけた。そして陸軍官校で勉強するか、と問うた。アチンは「はい」と答える。父親は言う「父さんの一生はダメだった。お前は長子だ。父さんは全てをお前に期待する。絶対に父を失望させるな、わかったか」そしてディーワーにも「李家の栄光のために錦を飾るのだ」と言い渡すのだった。

母がいなくなり父はますます寡黙になりいつも仕事が終わると「三国志演義」を読むのだった。

ある日弟・ディーワーがチラシを拾ってきた。それは二人の母が逃げ込んだ「小東宝歌舞団」がやって来たというものだった。その町はかなり遠い。しかしディーワーはアチンに連れて行って欲しいと頼むのだった。
舞台に母の姿が見えたとき、ディーワーは母を大声で呼んだ。その声は音響に消され聞こえるはずもなかったが。
楽屋に入り込んだ二人は追い出されるが、ディーワーはあきらめきれない。もう帰ろうと言うアチンの声に肯かない。そのとき、男と言い争う女の声が聞こえた。「ママじゃない?」追いかけるディーワー。女は怒鳴りながら逃げる男に追いすがった。男は去って行った。泣く母の側に二人は立った「ママ」一度は否定した母だが「ディーワーはずっとあなたを思ってたんだ」とアチンに言われ母はディーワーを「大好きな子」と言って抱きしめた。
母は笑顔を見せて二人に屋台で餃子を食べさせる「美味しい?」「ママの作ったのよりまずい」ディーワーの言葉に何も言えない母。別れた時、ディーワーはまだ小さくて何も覚えてはいないはずなのに。だが、母は「もう訪ねてこないで」と言って立ち去った。二人はその姿を見送った。それからディーワーはもう母の事を話すことはなかった。

ディーワーが当番なのに皿洗いをしなかったので、アチンが思わず叩き、鼻血を出させてしまった。詰め物をして皿を洗うディーワーが可愛い。思わずアチンも笑ってしまう。
次の日、弟に詫びのつもりでアチンは大事にしていたハーモニカを渡す。小さい時ディーワーも吹きたがったハーモニカだ。屋根の上でアチンは吹き方を教えてやる。ディーワーは懸命に練習して上手くなっていく。布団に隠れてまで練習している。
父はアチンが試験勉強をやっているか訊ねる。「がんばれ」と励ます。

アチンには仲のいい友達がいる。趙英(ジャオ・イン)と言う。父親は市議会委員。同じバスケット部に所属していた。二人は活躍して勝利を飾った。
英語の授業中にジャオ・インはアチンに「土曜日は僕の誕生日だ。うちに来いよ」と誘った。先生に見つかり二人とも立たされた。

台風が来た。アチン一家は3人で家を守った。が、台風の勢力は凄く、アチンの家の屋根は崩れ、大量の雨が降りこんだ。
片付けと修理をする時、ディーワーが嫌な咳をした。父は着替えろと言ったが、言う事を聞かない。
土曜日、誕生日でジャオ・インが迎えに来る。アチンは出かけようとするが、ディーワーは熱があってご飯も食べようとしない。ずっと咳をして薬も飲もうとしない。「ご飯を食べて薬を飲むんだ」と言ってアチンはジャオ・インと家を出る。
ジャオ・インの部屋はこざっぱりとしている。レコードも持っている。アチンは父親の会社関係で手に入れたシャツをプレゼントした。喜んで着るジャオ・イン。すぐに着替えるため、服を脱いだ。それを見つめているアチン。「これを着てバスケットしたらかっこいいぜ」と言いながらボールを持つジャオ・インの邪魔をするアチン。次第にじゃれあいになり、取っ組み合いになり、ベッドに倒れこむ二人。ジャオ・インを下にアチンはジャオ・インを抱き抱えるような形になる。互いを見詰め合う二人。そのときジャオ・インのママがやって来た。はっと離れる二人。ママが去った後、言葉が出ない。

アチンが家に帰るとディーワーが倒れていた。可哀想にディーワーは肺炎になっていたのだ。父と一緒にディーワーを病院に連れて行くアチン。だが、何ということだろう。ディーワーはたった一晩で死んでしまったのだ。弟を連れ去ろうとする看護士たちを怒鳴りつけるアチン。支えあって生きてきた弟が死んでしまったのだ。アチンは激しく泣いた。

夜、学校の化学室にアチンとジャオ・インは座っていた。泣きじゃくるアチンにそっと寄り添うジャオ・イン。言葉は少ないが、タバコを渡し、アチンを慰めようとしていた。アチンはどうしてしまったのだろうか。苦しい胸のうちを知って欲しいかのようにジャオ・インにしがみついて泣いた。アチンを優しく抱くジャオ・イン。アチンはジャオ・インの唇にキスをした。ジャオ・インは嫌がってはいなかった。アチンのキスを受けとめ、やがて互いを狂おしいように抱きしめ、互いに上下になって抱き合った。
守衛が回ってきた。気づかず抱擁しあう二人。互いの体に触れた。
「誰かいるのか」
慌てて起き上がり、二人は脱いだ服を身につけるのだった。

弟・ディーワーはこの2話にしか(話としては)出てこないのに大変心に残る存在です。その男の子らしい無邪気な可愛らしさは亡くしてしまう悲しさを余計に引き出しています。
自分のせいで弟を失ってしまった呵責に捕らわれるアチンはこのことが後の人生に大きく関わっていきます。
幼い時に母を失って記憶に残るはずもないのに母を慕うディーワーの姿は涙なくしては見れません。それを見るアチンの辛さも。

弟を失った悲しさでアチンの留め金が外れてしまったのでしょうか。唐突にアチンは心の中にしまいこんでいたジャオ・インへの恋心をキスと抱擁という形で表してしまいます。だけどジャオ・インも拒みはしないのです。彼自身もアチンを抱きしめキスを返しているのです。この場面は、ラブシーンがそれほどないこのドラマの中で最も美しい場面の一つではないでしょうか。

原作:白先勇 監督:曹瑞原 出演:柯俊雄(李父)柯淑勤(李母)范植偉(李青)張捷(幼年李青)楊祐寧(趙英)
posted by フェイユイ at 00:31| Comment(2) | TrackBack(0) | [薛/子]子(ニエズ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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