2005年11月02日

[薛/子]子(ニエズ)第九集・再会

手首を切って自殺を図ったシャオミンは病院へ運ばれた。アチンが駆けつけると下にはシャオユイが待っていた。シャオユイは張さんへの怒りをぶちまけた。アチンはシャオミンの所へ急いだ。
シャオミンの傍には、輸血を下ばかりのラオシュウが座っていた。いきなり血を盗られたとぶつくさこぼした。
そこへ師父が走りこんできた。そして可哀想なシャオミンを心配して泣かんばかりに訴えた。「なんて馬鹿なことを!」その声を聞いて、シャオミンも泣き出してしまうのだった。
この場面でなぜかシャオミンは廊下に置かれたベッドに寝かされています。満員だったのでしょうか?

師父の家でも人騒動持ち上がっていた。師父の娘が未婚のまま妊娠してしまったのだ。母親は喚き、娘は泣き出した。母親はそんな男とは結婚させない、と言い張って堕胎を考えている。師父は驚き堕胎は身体を損ねるから止めるがいい、と説得する。そしてシャオミンのために金の無心をしようとしたが、あしらわれてしまい、とうとう金はもらえなかった。

シャオユイとアチンはリーユエ姐の仕事場へ行った。そこはアメリカ兵がたくさん遊びに来る店だった。リーユエはちょうどアメリカ兵と話をしていた。シャオユイたちはシャオミンの事を話し、何とかお金を都合してもらえないか頼み込んだ。いつものようにがんがん言い返すリーユエ姐だが、お金は渡してくれるのだった。「早く行きなさい、仕事中なのよ」リーユエ姐は突然ホームシックにかかったアメリカ兵をなだめるのに躍起だった。

シャオミンの病室を訪ねるとシャオミンは小声で張さんに会いたいと言う。シャオユイはお金を工面してきたのにお礼じゃなくて、そんなことを言うなんて、と憤慨する。まだあんなクズに会いたいっていうの。アチンはシャオユイをとりなすが、シャオミンはめそめそと泣くばかり。
師父がやって来て金はどうにかしよう、と言う。アチンはシャオミンが張さんに会いたがっていると言うと、師父は明日会ってみようと言い出す。そして言ってやらねば。

林さんの会社でシャオユイはアチンに珈琲を淹れて話をした。林さんは僕を学校に行かせてやるというんだ。僕は中学2年までしか知らない。アチン、君は化学は得意なの。アチンが化学は得意だったと言うとシャオユイはじゃ、先生になって教えてくれないか。テストに受かるように。そしていい成績をだせたら、林さんは僕を日本の会社に入れてくれるかもしれない。
アチンはシャオユイに参考書を買いに行こうと約束した。

師父とアチン、シャオユイは張さんの家へ行った。張さんの家には若い男の子がいて掃除をしていた。
師父はシャオミンがいかに張さんにつくしたかを訴えたが、張さんはそれが嫌だったのだ、元に戻るつもりは無い、とつっぱねる。かっとなったアチンがシャオミンはあんたのせいで自殺しようとしたんだというと、たわごとを、と言い返す。師父はあんたに期待をかけたのが間違いだったと言い、アチンはシャオミンに会ってくださいとお願いする。が、張さんは何も答えない。シャオユイはもう帰ろうと言うと待ってくれと張さんは「シャオミンが忘れて行った荷物だ」と小さなかばんを渡した。アチンは怒りが爆発し、張さんを殴った。シャオミンがあんなに思いつめて自殺しようとしても張さんには何も届いていなかったのだ。

シャオミンにそのことを話してもシャオミンは張さんはそんな人じゃない、というばかり。シャオユイはまたしても怒るしかなかった。

アチンは職場でまたもや先輩にいじめられついに止める事を決意する。グオ老から紹介を受けてアチンを預かった社長は引き止めたが、もうアチンの気持ちは変わらなかった。

アチンはラオシュウの部屋へ遊びに行った。例によって兄貴からひどく殴られるラオシュウ。アチンは兄貴をにらみつけるが、ラオシュウは慣れたもので気にもしていない。痛む身体を庇いながらアチンを狭い部屋へ招きいれ酒を注いだ。
どこからか女の子の泣き声がする。それはラオシュウの兄貴が買い入れたまだ14歳の少女だった。変態の男が買うのだと言う。二人は女の子が閉じ込められている部屋を覗き、飴玉を投げ込んだ。女の子が泣きながらも飴を食べるのを見て二人は喜んだ「可哀想に」とアチンはつぶやく。

アチンはシャオユイと参考書を探しに古本屋に来ていた。相変わらずふざけてばかりのシャオユイ。アチンは怒りながら本を眺めていると、古本屋の親父に何やら問いかけている青年がいた。それはジャオ・インだった。彼もアチンに気づいた。「どうしたの」と聞くシャオユイ。エ、彼が。
アチンはジャオ・インに話しかけた。「最近どうしてるの」「まあまあさ、きみは」「母が亡くなった」「お母さんを見つけたんだね。家には帰ったの」「いや」二人で同時に「きみ」と言いかけ笑った。ジャオ・イン近況を尋ね、アチンも聞き返す。ジャオ・インは卒業して外国に行くのだという「あの事件から父はいつも僕を見張っているんだ。これで逃げ出せるよ」アチンはその言葉にはっとする。「そうか」ジャオ・インは「アチン」とさらに話しかけた「ごめんよ」そしてアチンを抱きしめた「ごめん」震えるジャオ・インの肩にアチンは顔をうずめた。そして彼の身体を抱きしめた。僕はジャオ・インから抜け出す事ができたのだろうか、解らない。その思いは熱く、僕の心の深いところに根ざしているのだ。

この古本屋での再会の場面の切なさ。このときのアチンの眼差しはまたきらきらと輝いて美しい。ジャオ・インが親友をこのような苦境に落としてしまった事をあやまり、アチンを抱きしめる。その時のアチンの表情はまるで甘い言葉をささやかれているかのようにうっとりとしている。ほんの僅かのこの再会は心に残る陶酔感に満ちている。

原作:白先勇 監督:曹瑞原 出演:柯俊雄(李父)柯淑勤(李母)范植偉(李青)張捷(幼年李青)楊祐寧(趙英)金勤(小玉)阿鳳(馬志翔)龍子(トゥオ・ゾンファ)楊教頭(丁強)呉敏(張孝全)老鼠(呉懐中)林義雄(林茂雄)李昆(老周)
posted by フェイユイ at 23:05| Comment(2) | TrackBack(0) | [薛/子]子(ニエズ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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