2005年11月04日

[薛/子]子(ニエズ)考

ぼちぼち書いていくつもりだった「ニエズ」つい勢いついてとうとう十集まで来ました。最後まで待てないのでここでちょっと感想を。

このドラマの凄い所は色々あるんですが、一つは出演者が他のドラマで演じている時より、このドラマの中で抜群に輝いて見えるということ。
例えば主人公の阿青(アチン)役のファン・チーウェイ、他のところで見るより格別に美しい。射るような眼差しといい、表情といい、時々はっとするほど魅力的ですね。今記事で書いてる阿鳳(アフォン)なんて凄く素敵なので他のドラマ見たら「あれ?」って感じで(ごめん)まさに「ニエズ」の中の神話だと言えましょう。
小玉(シャオユイ)の金勤は「17歳的天空」でもあまりイメージ変わりませんでした。お気に入りの小敏(シャオミン)=張孝全については当ブログ・カテゴリ「火線任務」でも取り上げています。ひいき目かあまり印象は変わっておりません。でも「ニエズ」の時は結構むちむちしてますね。張さんがあんなに冷たくするのが全く理解できません。私ならめちゃくちゃかわいがっちゃいますけどね。

「[薛/子]子(ニエズ)」についてご存じない方に説明すると(といっても詳しくはないが)台湾のドラマであり、70年代の台北を舞台に同性愛者である若者たちの生き様を描いているものだということ。
家出した主人公アチンが逃げ込んだ新公園では男たちが相手を見つけようと毎晩さまよい歩いているのでした。売春をしている、とも言われるのですがアチンは気に入らない相手は近づけないし、仕事はしてるし、シャオミンが売春をしていた時は怒っていたので、彼は売春と言うのは(ドラマを観てる分では)当てはまらないと思いますね。シャオミンは張さんの家で食べさせてもらっているのですが、それは売春というのかどうか。少なくとも家事はしてるし(笑)(ところで今頃、気づいたのですが、この張さんとシャオミンの関係と言うのは「藍宇」の主人公たちと似てますね。保護者が金持ちで自分勝手、少年の方がかいがいしくつくしていて忠実で、田舎から都会に出てきたという設定、体が大きい所。二人がくっついたり離れたりするとこなんかも)

一番売春らしいことをしてるのは一番それらしくないラオシュウです。顔はかわいいんですけど、いじめられ続けて育ったせいなのか何か精神的に欠けているところがある少年ですね。それだけにこの子の境遇も切ないものがあるな、幸福になりきれないとことかも。ただしいい所もあってそれは今後の話になります。
シャオユイは金持ちの老人を騙してる悪い子ですが、それも全て日本いる父親に会いたいがため、というまた切ない願いを持っているのです。なんかひとところに落ち着かない性格なのですが、どこでも生きていけるような感じでもありますね。

(ここまで書いて眠ってしまったので、続き書きます)

不思議なのは少年同志は恋仲にならず(アチンとジャオ・インは別として)必ずおじさんと少年なのです。アチンたち仲間は恋人同志にはならなくてむしろ兄弟なのですね。つまりここでも彼らが家族愛に飢えているのがわかるんですが。文字通り師父を父とし、師兄弟は兄弟なわけです。も少し言えば、このドラマの中で「恋」といえるのはロンズとアフォンだけであって、他は恋愛とは言えないような気がする。
父・母・兄弟に対する愛情と言うものが何と言ってもこのドラマのテーマなのでした。

そして台湾における日本のイメージと言うのもこのドラマでよく表現されているのではないでしょうか。アチンの父が言う「日本鬼子」と言う言葉と、シャオユイとその母が持つ日本人(日本華僑)に持つ怒りと憧れと愛情。シャオユイがどうしても日本に行くという思いは憎しみだけでなく憧れも感じられます。また他の登場人物から語られる日本と言う国へのイメージは結構愛情が感じられて何ともこそばゆい感じもするのでした。例えば林さんの口から語られる話などからも。

後半もドラマはここに上げたテーマをますます深く掘り下げていくことになります。全二十集なのですが、よろしければお付き合いください。



posted by フェイユイ at 23:14| Comment(4) | TrackBack(0) | [薛/子]子(ニエズ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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