2005年11月06日

[薛/子]子(ニエズ)第十一集・逃亡

新公園の池のほとりの椅子の上で眠るアフォン。細かい花模様のシャツを着ている。僕は彼に近寄り、その顔にそっとふれるのだった。
アフォンは目覚めて驚く。「あんただったのか」「君に会いたかった」
アフォンは池を見て「蓮の花が咲いてるよ」そして僕に蓮の花を摘んで欲しいと無理な事を言い出す。だが、僕は躊躇することなく池の中に入って花を摘みだした。まさか本当にするとは思っていなかったアフォンはあきれるが一緒に中に入る。
「一番紅くて大きいのを摘もう」
二人は蓮を摘み、水を掛け合ってじゃれあう。池の噴水が二人の身体にかかりアフォンは僕が手渡した紅い蓮の花を両手に抱く。そして両の手を天に差し伸べた、何かを欲するように。
その様子を楊教頭が見ていたのだった。
この場面はまた神話に相応しい美しさです。楊教頭はこの場面を見て何かが起きると感じたのでした。

僕はアフォンに明日3時に博物館の前で会おう、と約束して帰宅した。

僕がこっそり家に戻ると折悪しく父母と爺が廊下を歩いてきている所だった。厳しい父の言葉に僕は固くなる。見かねた爺が助け舟を出し、それも父は気に入らないのだった。
父親が離れたところで母親が言い出した。「明日はお父様がツァオさんを食事に招待しているの。娘さんはコロンビアで経済の勉強をしているわ。知り合いになったら、学校の事を聞けますよ」ロンズは驚き「明日は、僕は・・」しかし母親はまたお父様を怒らせたらどうなると思うの、と諭した。
次の日、ワン家にツァオ夫妻と娘が訪れ、僕は抜け出す事ができない。夕食になっても僕は落ち着かなかった。
その頃、アフォンは3時からずっと博物館の前で僕を待ち続けていた。楊教頭がその様子を見て心配し声をかけた。そして占いによって(楊教頭は占いを生業にしているのだ)アフォンにとってロンズとの出会いは凶となる。今、別れればまだ救いがある、と説いた。アフォンは信じないと言い放った。

僕は食事中、ついに我慢できず立ち上がった。母親が驚いてとりなす、がその時外で男たちが言い争う声が聞こえた。
僕が急いで外に出ると、衛兵たちにアフォンが捕まっているではないか。そしてアフォンが叫んだ「騙しやがって、ずっと待ってたんだ」後から父母や爺、客たちも追って出て来た。「アフォン、すまない」母「どうしたの、この人は誰」爺「坊ちゃま、どうされたのです」僕は爺の手を振り切った「放してくれ」「クイロン」と叫ぶ母。「アフォン、行こう」僕は皆が見ている前でアフォンの腕を掴み、走った。
僕はアフォンを掴んで、夜の中をめちゃめちゃに駆けた。どこへ行くべきか解らなかったが怖くはなかった。僕は自分に言った、ただアフォンと一緒であればいい、と。何もかまう事はなかった、何も気にする事はなかった。

電車に乗りどこかへ向かった。僕はアフォンと並んですわりアフォンは黙って僕の肩に手をまわした。僕はその手を握った。アフォンと僕は指をこすりあわせ、互いの存在を確かめあった。

二人は田舎の小さな掘っ立て小屋にたどり着く。誰もいない草原で二人はまたふざけあう。さんざんじゃれあって倒れこむとアフォンがそっと歌を歌いだし、僕がそれにあわせて歌う。懐かしい昔のわらべ歌だ。

ロンズの話が終わってアチンは聞いた「あなたはそんなにアフォンを愛していたのになぜ彼を殺したの」
ロンズは黙ったままアチンに本を手渡した「興味があったら読んでくれ」そして「もし君に暇があったら付き合ってくれないか」と言って電話番号を渡した。

アチンがシャオミンを見舞うとラオシュウが付き添っていた。シャオミンは何か心配事があるようだった。アチンが問うと刑務所にいた父親が出所したと言う。アチンがよかった、というと、シャオミンは父は監視されている間はいいが、でてきたらどうなるか解らない、と言って悩んでいたのだった。
そこにシャオユイがやってきてシャオミンに林さんからもらったという高価な薬を手渡した。その身なりのよさにラオシュウは「まるで日本の宝塚歌劇団のようだ」とからかった。

シャオユイは売り払った老周のネックレスをラオシュウに頼んで買い戻した。
公園には年取った男がいてこちらを眺めていた。ラオシュウはシャオユイに目配せするがシャオユイは「あんなハゲ」などと言って相手にしない。ラオシュウは「いい腕時計をしてるよ」と言って近づいていった。シャオユイはあきれて離れて行った。
男はラオシュウの裸を見て気に入ったようだった。ラオシュウが値段を言うと男は渋ったが、止めようとすると承諾した。男はタバコを吸いながら、ラオシュウの手を美しいと褒めた。そしてタバコの火を押し付けた。ラオシュウは悲鳴をあげた。
男が眠ったのを見てラオシュウは財布を取り、めぼしい物を探った。そして男の腕から時計を外した。男は気づかなかった。

ラオシュウは兄貴に捕らえられている可哀想な少女の部屋を伺った。「飴だよ」女の子は食べた。「プレゼントもある」あの男から取ったネクタイピンを放った。「きれいだろ」女の子はうれしそうに笑った。

シャオユイは老周を訪ねた「あやまりにきたんだ」老周はいぶかしんだが、シャオユイは1年間、面倒を見てくれたことを感謝した。老周は若者は勝手だとこぼしたが、今までの事はなかったことにしよう、と言い出した。シャオユイはもらったネックレスを返し、部屋を出て行った。

シャオユイは母親を林さんの会社につれて行き、林さんに紹介した。林さんはこころよく部屋へ迎え入れてくれた。シャオユイのママは興奮し、大声で会社を褒めちぎり、林さんを褒めちぎった。そして勢いあまって林さんの口に持ってきたお菓子を詰め込み、林さんを苦しめた。
シャオユイは母親を引っ張り出し、おおいにむくれた。ママは「わざとじゃないわ」と言ってすねる。「あなたをよくしようと思ってしたのよ」
帰ろうとする母にシャオユイはお金を手渡した。「お金はあるわ」「給料は充分もらっているんだよ」「ユイちゃん、あなたはほんとに大きくなったのね」

原作:白先勇 監督:曹瑞原 出演:柯俊雄(李父)柯淑勤(李母)范植偉(李青)張捷(幼年李青)楊祐寧(趙英)金勤(小玉)阿鳳(馬志翔)龍子(トゥオ・ゾンファ)楊教頭(丁強)呉敏(張孝全)老鼠(呉懐中)林義雄(林茂雄)李昆(老周)
posted by フェイユイ at 20:14| Comment(4) | TrackBack(0) | [薛/子]子(ニエズ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ツインズ・エフェクト/千機変」エディソン・チャン 後半

the_twins_effect.jpg

最後に来て、二人の女の子の大立ち回りで大変楽しかったです。つまりこれエディソンがお姫様で女の子たちが男だったら、普通の話ですが、可愛い女の子が大暴れ、というのがうれしいですね。
ヴァンパイヤ・ハンターのジプシーが強いのはいいとしても妹のヘレンもめちゃ強いです。王子様のエディソンはいつも具合悪いか寝てるだけだわい。イーキンも優しいお兄さんと言う笑顔を振りまいていざと言う時は活躍できなくて悲しかったかも。
アンソニーもも少し活躍したかったでしょうが、あの王子様ではね。

とは言え、ここでのエディソンはそのか弱い王子様を実に魅力的に演じていましたよ。

監督:林超賢 出演:ツインズ(シャーリーン・チョイ/ジリアン・チョン)、エディソン・チャン、イーキン・チェン、ジョシー・ホー、アンソニー・ウォン、チャップマン・トゥ、ジャッキー・チェン、カレン・モク
posted by フェイユイ at 18:15| Comment(4) | TrackBack(0) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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