2005年12月19日

笑傲江湖・第三十三集 前半

令狐冲が仏様に向かっている時、盈盈は琴を奏でた。盈盈の心は決まっていた。令狐冲は恒山派の掌門に、自分は父と共に東方不敗を倒すため、黒木崖に行くのだと。
傍に来た令狐冲を却って励まして、琴を弾いてくれるように頼んだ。令狐冲が琴を弾く間に盈盈はその場を離れた。
途中で儀琳に会ったが盈盈は黙ったまま去っていった。

崋山では林平之と岳霊珊の婚儀も終わり、一つの寝台で二人は眠っていた。やがて目を覚ました林平之は妻が眠るのを見つめて「来世で結ばれよう」と言い残して出て行く。
ただ一人林平之は暗闇の中に「辟邪剣譜」が記された袈裟を投げ上げた。そして自らを去勢したのであった。

朝になり、岳霊珊は林平之がいなくなったと泣いて母・寧中則の部屋へ駆け込んできた。人を出して、と言う寧中則を止めたのは父・岳不群だった。動揺する娘の前で岳不群は世間体を考え騒ぐなと言う。「辟邪剣譜を見つけて修行しているのだろう。五岳派の統一まで一ヶ月。今我々に必要なのは剣の稽古だ。林平之はお墓参りにでも行ったのだろう」父のあまりにそっけない言葉に岳霊珊は泣くばかりだった。

仏様の前に座る令狐冲に儀琳は盈盈が下山した事を話す。令狐冲は盈盈が父のために東方不敗を倒しに行ったのだが、掌門である自分は行くわけにはいかない、と言う。儀琳は「それで後悔しないのですか」と訊ねた。令狐冲はその言葉を聞き「弟子達に私は外出すると伝えろ。後は儀清と儀和に任せた」と言い走り出した。儀琳は呼び止め、振り向いた令狐冲に「ご無事で」と祈った。礼を返し急ぐ令狐冲の後姿を儀琳は見つめた。
愛する人がいなくなった後、どうするのかを対比するように二つの話が続く。世間体だけを考える岳不群とそれに逆らえない岳霊珊。
他人に何と言われようと(掌門が弟子を放って、魔教の女を救いに行くなら悪評が広がってもしょうがない)飛び出して行く令狐冲。彼も一旦は戸惑ってはいるのだが、二人の心を察した優しい儀琳の言葉で「後悔したくない」と考えて行動する令狐冲は(たとえそれが間違いだったとしても)素敵だ。

盈盈と三尸脳神丹を飲まされた上官雲は任我行・向問天主従と出会う。上官雲は任我行に前で「教主様の繁栄と江湖統一を」と言ってひざまずく。
任我行は盈盈に令狐冲は?と聞くと盈盈は目を伏せて「連れてこれなかった」が、馬の蹄の音が響き、令狐冲が駆けつけたのだ。うれしそうな盈盈。令狐冲は「天下を揺るがす一大事。令狐冲もお連れください」任我行は「盈盈が見そめただけはある」と言って大笑い。
一行は東方不敗のもとへ急いだ。

一行は上官雲が令狐冲を捕らえ生き延びた3人の部下を連れてきたということにして日月神教の内部に入り込んだ。薄暗い洞穴の中におどろおどろしい雰囲気が立ち込めている。
教主・東方不敗の代わりに楊蓮亭が全てを取り仕切っている。
東方不敗の親友であった童柏熊が捕らえられて岩に縛られていた。教主に逆らい、任我行と結託した罪であった。
上官雲とその部下は令狐冲を捕らえた褒美として謁見を許された。楊蓮亭の傍に物言わぬ東方不敗が座っていた。
童柏熊は叫んだ。「私と東方兄弟の仲はお前よりずっと長いのだ。俺達が生死をかけて戦っていた時お前はまだ生まれてもいなかった。」


posted by フェイユイ at 22:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 笑傲江湖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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