2006年01月04日

[薛/子]子(ニエズ)第十四集 ニュー・ヨーク

新公園にいたところを、警察に捕まったアチン達。嫌味を言われながら、腕立て伏せをやらされた。そこへ入ってきたのはシャオミンの父親。事情を知った上で連れて帰りたいと申し出る。だが、警察は規則だからと父親を追い返そうとした。シャオミンは僕は大丈夫だからと父に言うが、父親は懸命に食い下がる。そんなシャオミンの父親を見てアチンは、失望と憤怒が入り混じった自分の父親の目を思い出していた。

やっと放免されたアチン達は師父に連れられて師父の店に行く。警察に捕まっていたと聞いてあきれる奥さん。師父に麺を茹でさせながら、師娘(奥さん)はよその子供の面倒ばかり見て、となじる。師父は奥さんに香水を振り掛けてやりながら、自分達の娘も辛い目にはあわせない、と約束する。

師父はアチン達を老爺子の屋敷に連れていった。彼らが警察から放免されたのも老爺子の口添えがあったからなのだ。
老爺子は孤児院の面倒も見てあげている心優しい老人だった。だがかなり体が弱くなっていて、夜中に持病が出て苦しむ事もあるのだと家政婦さんは胸を痛めていた。
お屋敷の綺麗な部屋に通されてアチン達は周りを見回した。シャオユイは早速、壁に飾られた青年の写真を見つける。「見て、アチンこの人かっこいいよ。師父これは老爺子の亡くなった息子でしょう」師父は行儀の悪い弟子達を叱り付けた。「マナーを守らんか」
ようやくきちんと椅子に腰掛けたアチン達の部屋に老爺子はゆっくりとやって来た。歩くのも大変な様子である。
老爺子は「今回は何とか人に頼って子供達を助けたが、金海(師父)はもっと、子供達を指導しないといけない」と言われる。師父もこれに従うよう約束する。
老爺子は子供達を見回し家政婦さんにお菓子を出すよう頼む。師父は子供達を紹介していった。アチンの名を告げると老爺子はアチンをじっと見て「君は軍人の子弟だ」当てられてアチンと師父は驚く。老爺子はアチンの姿を見て「すばらしい人材なのに惜しいことだ」と言われた。
そしてシャオミンを呼び、手首の傷を見て「痛いかね」と聞いて自分がつけていた腕時計をはずしシャオミンに渡した。シャオミンは礼を言って受け取った。

シャオミンは会社へ行くチャンさんが通るのを待っていた。シャオミンを見てチャンさんは驚く。手首の傷と警察に捕まったことを聞くが、その言葉はどうしてもそっけない。「これから気をつけるんだよ。お父さんを心配させないように」シャオミンは「僕、今日父と南部へ帰ります」突然の言葉にチャンさんは言葉を失い、腕時計を見て「もう遅刻だ。行くよ。体に気をつけて」と言った。シャオミンはさよならと告げただけだった。

列車の中で、父親はシャオミンに果物を食べなさい、と言って一人タバコを吸うために席を立った。
こうしてシャオミンは父親と南部へ帰って行った。

アチンはロンズの家を訪ねた。フォン爺が喜んでアチンを迎え、あなたが来なかったので坊ちゃまはふさぎっぱなしですよ、と言った。
アチンを見るとロンズはぱっと顔を輝かせた。「もう来てくれないのかと思ったよ。師父は怖くナイのかい」「いいえ、僕達は警察に捕まっていたんですよ。やっと出られたけど、シャオミンは父親に知られて南部へ連れて行かれました」「お父さんは知ったのに彼を受け入れたんだね。僕達と比べたら彼は幸運だったんだ」「僕もそう彼に言いました。でもなぜ僕達はこんなに笑いものにされるのか。僕達だって普通の人と同じなのに、違いますか。一生の秘密を持って永遠に口を開けない」「それが僕達の運命なのかもしれない。知ってるかい。僕の名前のクイという漢字はとても書きづらい。クイロンと言うのは古代の災いの龍だそうだ。それが出現する時は天災・洪水を引き起こすんだ。僕はいつも不思議だった。父が何故僕にこの名を選んだのか。こんな不吉な名を」

ロンズは思い出す。
アフォンを殺害した後、僕は警察からやっと出され屋敷に戻ったが、父の命令でニュー・ヨークへ行かされることになった事を。母親は一人息子を目の届かぬ所へやる悲しみで泣き崩れたが、将軍である父親は「わしがこの世にいる限り戻ってきてはならん」と言い渡した。
父親は僕を法の手から助け出し、パスポートを用意し、ニューヨークへ追いやったのだ。

僕の心は死んでしまった。
腑抜けのようになった僕はニューヨークの街角で暴力を受け、金を強奪された。僕は考える力を失っていた。時間も止まっているようだった。
自分の手首を切り、感覚があるのか確かめた。全く痛くなかった。ただ血の匂いがした。

僕はレストランで働いた。怒鳴りつけられ、働き続けた。そしてある日知覚が戻った。
寒い冬の夜に道端に座り込んでいる黒人の少年がいた。「助けて」と彼は僕を呼んだ。その姿は死んでしまっていた僕の心を起こした。地面にうずくまっているその姿を見て僕はアフォンを思い出したのだ。雨に打たれ泣いているアフォンを。
僕は少年を家に連れて帰り、食事を与え、暴力を受けたらしいからだの傷を手当し眠らせた。
しばらくして彼が寝ている部屋にはいると姿がない。少年は僕のコートを探っていたのだった。僕は優しく「怒らないよ。お金がいるなら言うといい。怖くない、おいで」だが少年は手にしたはさみを僕の胸に突き刺した。僕は血がどくどくと流れ出す胸を抑えた。
僕は完全に記憶を失っていた。知覚を失っていた。まるで高圧電流かのように僕の心を激しく揺れ動かした。刹那、全てが戻ってきたのだ。僕ははっきりと見た。自分の血が一滴一滴地面に落ちていくのを。以前の一幕一幕がまるで万華鏡のように寄せ合わされたのだ。そう、僕はこの一刃を受けるべきだったのだ。これは天が僕にくれた贖いの機会だった。

2年後、僕は父が亡くなったという便りを受け取った。突然、強烈な欲望が沸き起こった。家に帰りたい。台北に帰りたい。新公園に帰りたい。僕は蓮の花の池へ再び帰るのだ。

地下鉄のなかで黒人の男がアコーディオンを弾きながら歌を歌っていた「家に帰ろう、家に帰ろう。本当の人生は今、始まったばかり」

不思議に思うのはアフォンを殺したロンズがすぐに家に戻れる事。まあ、これがお金持ちとアフォンのような身の上の違いなのでしょうか。それと上の文では書かなかったけど、ロンズが警察から出てくる時、女学生が騒いでいる。ナンなのか不思議だったけど、これは犯人であるロンズのファンになった女の子達なわけですね。驚き。

そしてここで急に南部に帰ってしまったシャオミン。あまりのことに愕然。泣きたくなってしまいました。

原作:白先勇 監督:曹瑞原 出演:柯俊雄(李父)柯淑勤(李母)范植偉(李青)張捷(幼年李青)楊祐寧(趙英)金勤(小玉)阿鳳(馬志翔)龍子(トゥオ・ゾンファ)楊教頭(丁強)呉敏(張孝全)老鼠(呉懐中)林義雄(林茂雄)李昆(老周)


posted by フェイユイ at 22:43| Comment(2) | TrackBack(0) | [薛/子]子(ニエズ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「バッド・エデュケーション」ペドロ・アルモドバル(BlogPet)

きょうじえるんがネスに出演したかったの♪
そしてフェイユイは寄宿したよ♪


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「じえるん」が書きました。
posted by フェイユイ at 09:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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