2006年01月06日

上海グランド(新上海灘)

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と言うわけで「上海グランド」なんですけどね(笑)
レスリーがいなくなってからなかなか彼の映画が観きれなかったのですよ。少しは観たけど、やっぱり苦しかった。観たいのに観れなかった。ここに来て急に観たくなってしまったの。それはやはり時間のおかげ。またレスリーを観たくなってしまった。

でも映画を観ていると、それはレスリーが演っているんだと言う事を忘れそうになる。例えばこの映画でもアンディはやはりアンディの顔をしてる。それが彼の魅力だと思うから、それでいい。でもレスリーの姿はない。そこにいるのはホイ・マンキョンという男。仲間を死なせてしまったという重い運命を背負って生きている男の姿しか見えてこない。
レスリーはいつもそういう人だった。

ホイ・マンキョンはかっこいいな。あの目を見てゾクゾクしない人がいるんだろうか。憂いに満ちて孤独で。
常に死と隣り合わせにいるような、目を閉じると消えてしまうそんな存在なのだ。

舞台は1930年代の上海。ヤクザからひどい目にあいながらも逞しく生きているディン・リク(アンディ・ラウ)と台湾反日運動員であり仲間を死に追いやってしまったホイ・マンキョン(レスリー・チャン)そして彼ら二人と複雑に絡んでいくお金持ちのお嬢様ファン・ティンティン(寧静)の青春譚。
もともと連続ドラマだったものを映画にしているので時々不思議な感覚に陥ります。何だかあるはずだった場面を見逃してしまったような。とても長い物語をぎゅっと圧縮したように感じてしまうのですね。
でもここでは3人の若者のそれぞれの物語だと言う設定に作られ、かなり整理されていると思いますね。

そして挿入歌まである劇的な音楽の数々。この音楽もテレビドラマの雰囲気を残しているようです。香港的、というのか面白いです。

ヒロイン役の寧静は私にとってかなり思い出深い人です。最も印象的なのは姜文監督の「太陽の少年」のヒロイン。主人公の男の子が慕う年上の女性を初々しく演じていました。そして今度はその姜文と共演した「ミッシング・ガン」今度は姜文が想いを寄せる美しい人妻の役でした。美しい人ですね。

そして昨日もいいましたチョン・ウソン。見直してもやはり美貌でした。若いのでまるで研ぎ澄まされた刀のような美しさを持っていますね。
でも昨日言ってたように「レスリー以上の」と言う感じはしなくて、今、観るとどうしたってホイ・マンキョンの哀しい瞳以上のものはない気がします。

全くの娯楽映画、そう思って楽しんでいいのですが、最後の場面ではどうしても泣いてしまうんですよ。
ホイ・マンキョンがリクと出会った時、便所の汲み取り仲間たちに「アーカン」だと偽名を使う。ホイ・マンキョンが仇を討ち、兄弟分となったリクと殺し合いをして撃たれた時、皆が「アーカン、大丈夫かい」と心配してくれる。ホイ・マンキョンは「覚えていてくれたのか」とつぶやく。そして傷ついたホイ・マンキョンを皆で協力して運び出そうとする。もう泣けてしまってしょうがない。ホイ・マンキョンは最後友達に運ばれながら幸せだったのかもしれない。
新年を祝うパーティの中での撃ち合いのシーンは華やかで哀しい印象的な一幕でした。

監督:プーン・マンキッ 出演:レスリー・チャン、アンディ・ラウ、寧静(ニン・ジン)、チョン・ウソン 1996年製作


posted by フェイユイ at 23:30| Comment(5) | TrackBack(1) | レスリー・チャン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「MUSAー武士ー」 チョン・ウソン

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かっこいい映画です。
韓国映画を観始めて、私が2番目に好きになった映画です(順番の話です)その後の順番はもうわかんないですが。1番目が「ユリョン」で2番目が「武士」チョン・ウソンが絡んでるわけですが、この「武士」で一番かっこいいのは勿論アン・ソンギ。もうかっこいいを絵に描いた如くです。渋い。

とにかく戦闘と殺戮の場面が続く映画なのですが、それが抜群にキレていて見ごたえがある。
特に、チェ将軍(チュ・ジンモ)始め多くの男は刀を持っているのですが、チョン・ウソンの槍、そしてアン・ソンギの弓矢という武器が心臓掴んじゃいます。

チョン・ウソンは正統派の2枚目なのですが、体が大きいので槍を振り回すのに余裕があって魅せてくれます。チョン・ウソンを私が始めてみたのは「ユリョン」じゃなくてレスリー・チャンの「上海グランド」の抗日運動家の役ででした。そのあまりの美貌の為、ほんの端役なのに忘れられず覚えていました。「レスリーとアンディよりハンサムなのが脇役に」(ごめん、レスリー)
そのチョン・ウソンがここではご主人様に忠実に仕える奴隷ヨソルを演じています。これがまたよく似合う。美形であるほど汚い格好をしていると引き立つものです。そして武侠映画にかかせないほつれ髪。令狐冲のほつれ髪と争うようなステキな乱れ方であります。風呂にも入らず他の者はくっついてるのに一人だけさらさらしてます。服の破れ具合、汚れ具合も最高です。
ご主人様に忠実な奴隷と言う設定もなんだか萌えなんですが。
そして困ってしまうのが、敵の蒙古軍のランブルファ将軍(ユー・ロングァン)がヨソルを好きになってしまうこと。うーむ。確かに蒙古の将軍なんて勇者が好きそうだけど、お姫様そっちのけでヨソルを手に入れたがっているとしか思えないしな。ヨソルをゲルの中に捕らえた時、ヨソルが上半身はだけてるんで言い寄ってんのかと思いましたよな。しかし将軍だけ蒙古人らしい丸顔じゃなくて彫が深いんで時々勘違いしてしまう。後ろの人のような丸い顔の方のほうが蒙古人らしくてよかったんですけど(いいですけど)ハンサムだなあとは思うんですけどね。ヨソルを襲ってる時はハンサムなのでうれしかったですけど。

そしてアン・ソンギ。惚れる。ついて行きたい。かっこばかりでリーダーシップにかけるチェ将軍の影の指導者。 
隊正の武器は弓矢。そして百発百中かと言うような腕前である。これが決まっている。闇の中で矢を放つ時、火を飛ばせて弓を引く。遠く走って行くものにも命中する。が、暖かい心を持っていて奴隷のヨソルにも親切にする。いざと言う時頼りになるこれ以上ない男なのだ。こういう役者こういうキャラクターがいると映画が俄然重みを増す。

若きチェ将軍(チュ・ジンモ)将軍とは名ばかりで実際は隊正に人気をさらわれている。途中でさすがに若造の将軍も皆がついていってるのは隊正のチン・リプだと気づき荒れたりするがそれが却って惨め倍増。
明の姫君・プヨン姫(チャン・ツィイー)にも想いを寄せているのが見え見えだが、うまく口に出せず、姫が奴隷のヨソルに好意を抱いてるのを見てまた嫉妬。なかなか複雑な若造の心である。が、最後は戦って死ぬのが夢だったと男なところを見せる。でもヨソルとチェ将軍が共に死んだ時、姫が抱きしめたのはヨソルだった。将軍にはアン・ソンギが来たよ。残念でした。

プヨン姫(チャン・ツィイー)名前が可愛い。気の強い姫様の役をチャン・ツィイーが魅力的に演じてました。童顔なのでまるでアニメみたいだもの。惜しむらくは最後まで可愛いお姫様でしかなかったわけですが、男の映画だからこういう運命ですな。でもキュートでした。

そして忘れられないのが、ビエ将、かっこいいのだ。将軍に従いつつも反論もする。最後にヨソルに「すまない」とあやまるのがよかった。
目が印象的なこわもてです。

他にも最初は弱虫で帰ることばかりを願っていたダンセン(ハン・ヨンモク )が故郷に残した妻子を思い出させる妊婦の出産に必要な産湯を沸かす為、敵の陣地の井戸水を奪い、命がけで戦うところなどもよかった。

ところで、敵の目を欺く為、偽の姫を乗せた馬車をヨソルが走らせるところを見て「これは“マッドマックス2”だわ」と思いました。この疾走感、争い具合がマッドマックスを思い起こさせます。めちゃ好きなのですよ。私はマッドマックス迷なのです。してみるとヨソルを好きになるのも当たり前。後、砦の中で敵を迎え撃つ感じ、砦の前に捕虜が捕まってるとこなんかも似てますね。ヨソルの汚れ具合もマックス似。しゃべらないとこもね。

そういう色んな理由でこの映画が好きなのですが、キム・ソンス監督の他の作品は、と言うと「英語完全征服」なのですね。何だか、関係ないみたいですが、主役のチョン・ウソンとチャン・ヒョクは同じ顔だ。こういう顔が好きなんですね。2枚目好きなのだなあ。

追記:こういうのを観るといつも私は残酷さが云々をいうのですが、この映画に関しては私の恐怖心には触れなかったのです。韓国映画の武侠もの「清風明月」ではかなり参ったのですが、「武士」はよかったですね。結局は作品が好きかどうかだけということなのでしょう。静かな「清風明月」よりマッドマックスな「武士」の方が私には合っていた、ということでしょうか。女性の描き方もこちらの方が好きでした(てか、チャン・ツイィーだから)。

製作:チャ・スンジェ 監督:キム・ソンス 音楽:鷺巣詩郎 撮影:キム・ヒョング 編集:キム・ヒョン 美術:フォ・ティンシャオ 照明:イ・ガンサン

出演 ヨソル:チョン・ウソン チェ・ジョン将軍:チュ・ジンモ チン・リプ:アン・ソンギ プヨン姫:チャン・ツィイー ランブルファ将軍:ユー・ロングァン カナム:パク・チョンハク パク・チュミョン:パク・ヨンウ 僧チサン:イ・ドゥイル トチュン:ユ・ヘジン ハイル:チョン・スクヨン ダンセン:ハン・ヨンモク  2001年製作
posted by フェイユイ at 00:17| Comment(7) | TrackBack(1) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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