2006年04月10日

「ボーン・アイデンティティー」

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マット・デイモンの映画を観ていてとても少女漫画的な要素があると思う。この表現は人によっては悪口とも受け止められかねないが、私はそんなつもりはない。

最初に観た「グッド・ウィル」でもそうだが、マット演じる主人公は天才である。そして精神的悩みを抱えている。そこに彼を理解してくれる人が現れる。予定調和の心地よさがある。
この映画でも主人公は物語が始まった時すでに類まれな武術とさまざまな危険に対応できる判断力を備えている。
さらに彼は記憶を失っている。自分の存在が謎のまま何者かから追われる身となる。生命さえ奪われてしまいそうな危機を彼は乗り越えていく。
途中であった女性が彼の理解者となる。彼女は彼が何者かわからないまま共に逃避行を続けることになる。

「ボーン・アイデンティティー」展開はスリリングで手に汗握る。だが、どうしようもないところまで堕ちてしまうような恐怖感はない。彼自身が超人間と言うことで安心して観ていけるのだ。これはエンターテイメントには必要なことだろう。
本当に力のないものが徹底的に叩きのめされる物語なら娯楽にはならない。彼なら大丈夫と言う安心感があるから楽しめるのだ。
この映画では安心の中でスリルを感じ大変面白く見ることができた。

愉快だった場面のひとつに古ぼけたミニ・クーパーを駆使したパリの街中のカーチェイスがある。これはハリウッド的ではない細かいカーチェイスで好きだった。

それとマット・デイモン共演の女優について。たまたま今まで観たものがそうなのか、あまり・・・美人の恋人でないのだよね。
エー、と反論する人もいるのかもしんないけど、魅力的ではあるが、セクシー・ダイナマイトな感じではないし。
マット自身がセクシーガイというのではないので自然仕上がりが地味になるね。そこがいい。

この映画でごく私的に不満を述べるなら、ちょっとシリアスにできすぎてること。私は基本的におかしな映画が好きなのでせめて脇役にでもひょうきん者がいてくれるとうれしいんだが。
マット・デイモンの評価は?ますます興味深くなっていく。本道を行きそうで行かない、というか行けないのか。そしていつも真摯に演技に取り組んでいる様子が大好きなのだよね。

監督:ダグ・リーマン 製作総指揮:フランク・マーシャル
出演:マット・デイモン、フランカ・ポテンテ
2002年


posted by フェイユイ at 08:26| Comment(2) | TrackBack(1) | マット・デイモン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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