





マット・デイモン観たさに借りてしまいました。その場面は極僅か、とは言えやはり印象的でありますね(それ目当てなんだから印象に残るに決まってるが)上のような次第であります。セリフなし。いたいけな感じでした。どうしてこう可哀想な役が似合うんだろ。
物語は美術大学卒業の前後の日々を描いている。
ジャック(ベン・アフレック)は卒業を目の前にして同居している仲間達との楽しい生活を永遠のものにしたいと考えもう一年同じ家で皆で暮らそうぜ!と提案するのだった。
卒業制作の出来栄えも心もとなくガールフレンドにはふられ、両親は固くて話にならない。全く未来の見えない22歳の若者の悩める青春を描いている。
いや〜、なんだか他人事として観られませんでした。と言うのは私自身も似たような生活を送っていたな〜という記憶があるわけで。殆ど自分を思い出しながら観てしまいました。
芸術ではなかったけど美術関係の勉強であったしな。美術なんて特に何の将来性もないしとか。
もう少し男女混合してはいたが。まあ若かりし頃の話ですからね。今思えば赤面ものの馬鹿もやっておりましたね。いや恥ずかしい。
飲めもしないのに酒を飲んだり、タバコも吸ったし(今は全然煙りダメ)海辺も彷徨いましたとも(近くに浜辺があったのさ)
きっと同じ年齢の時に観たら「こんなの!」って気になるかもしんないけど今の年齢になってみれば笑うしかありませんね。
女の子との話もナンだかしんみり。上手く行かないというのもまた青春ですね。
しかしこうやって失いたくないものを破壊することによってキリをつけてしまえるのは羨ましい。実際は過去を引きずりながらなんとなくだらだらと大人になってしまうものだけど。
ベン・アフレックが最後に男らしく旅立っていく時、腰に巻いたチェック模様のシャツが勇者を示すキルトの様に感じられたのですが(ベンはアイリッシュなので)
バスの運転士さんが「恋の方程式 あなたのハートにクリック2」のフィルさん(ジェイ・ラコポ)でした。
監督:リッチ・ウィルクス 出演:ベン・アフレック、サム・ロックウェル
1996年アメリカ