2006年06月06日

「ブエノスアイレスの夜」

ブエノ夜2.jpg

財産分与の為、スペインから故郷のブエノスアイレスに帰ってくる姉・カルメンと彼女を迎える妹とその家族。
家族の会話から次第に物語が浮かび上がってくる。

カルメンは非常に冷たい印象の女性だ。42歳で恋人はいない。マドリッドへ行き、仕事一筋で生きてきたのだ。
カルメンの病気の父親の主治医アレハンドロはずっと彼女の事を思い続けていた。妹は冷たい調子の姉を優しく迎える。
が、カルメンの心は硬く閉ざされたままだ。
1976年に起きたアルゼンチンの軍事クーデターでカルメンは夫やアレハンドロたちと捕らえられ、投獄された。そして1年もの間拷問を受け強姦されたのだ。解放されたカルメンは遠いスペインへと逃亡したのだった。

それからカルメンは男性と身体をあわせることはできないのだと、アレハンドロは言う。
男女を雇い、壁越しに二人がセックスする声を聴いて自慰をすることがカルメンの性の捌け口となっていた。

ある時、電話で聞いた若い男の声がカルメンの心に響く。その男はカルメンの友人である愛人紹介業者ロクサーナの「性の商品」であったためにカルメンは彼を雇う。
カルメンはまだ20歳程のグスタボの声が気に入り彼だけを何度も呼ぶことになる。グスタボも壁越しに声を交わすだけで姿を見る事のないカルメンが気になっていく。
やがて二人は恋に落ちてしまうのだった。

ねっとりとした時間を感じるような映像はラテン・南米独特の感覚だ。この中に取り込まれてしまうと他では満足できないようになってしまうのではないか。

ほんの粗筋だけ書きました。後はまた明日。

posted by フェイユイ at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 中南米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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