2006年08月30日

「藍空」の終わり、そして映画賞授賞式

さあて皆様、予告していました「藍空」ブログも8月いっぱいということでもう少しで終わります。
本来なら明日書けばいいのですがどうも心配性なので「書き損ねたらやだなー」と言う事で1日早く書いております(笑)

1年前の9月始めは一周年記念とかでやたら色々書いてますね。その一年のベスト映画賞なんてのもやってます。
これは楽しいんで今回も是非やりたいんですが、新ブログ早々ベストもないと思うのでこれも早めて「藍空」でやってしまいます。

前置きが長いんですが(笑)もともと「藍空」はアジア系映画に固執してたので去年は「一般映画=アジア系映画」「それ以外=外国映画」という風に分けていたのですが、今年は途中からその志向が大きく崩れてしまいあえてアジアと外国と分けちゃうと意味が変わっちゃうので今回はみんなひっくるめての選出です。
もうご存知のことですが、ここでの映画賞はフェイユイがこのブログで書いてきたフェイユイが観た映画での選出なので過去と現在の区別はありません。というか殆どが過去の映画、そして時々逆に日本公開より早いモノもあります。殆どすべてがDVDによる鑑賞です。

映画部門

最優秀作品賞:「王の男」
韓国映画からすっかり離れてしまいアジア以外の映画を観始めはまり込んでしまったりして(色々あった「ブロークバックマウンテン」ガエルもの、マット・デイモンもの)そして巡り巡って最高に好きになったのが結局韓国映画の「王の男」だった。
ホントはもっと何回も見直して書きたいのだよー。「藍空放浪記」の方でもまた書くつもり。

最優秀監督賞:ウォルター・サレス
「モーターサイクル・ダイアリーズ」ってことで去年上げてもよかったんだろうけど今年観た「ビハインド・ザ・サン」「ダーク・ウォーター」での感激も加わって選ばせていただきました。

最優秀主演男優賞:市川雷蔵・勝新太郎
お二人にしてしまって申し訳ないけど今年観た主人公で最も印象が強かったのはこのお二人。
まあ初めて観たわけじゃないんだけどまさに主役、という強烈なキャラクター「眠狂四郎」と「座頭市」は久し振りに観ても激しい衝撃を受けたと言う事で。

最優秀助演男優賞:ミッキー・ローク
あまり深く考えていないんだけど(笑)「シン・シティ」(主役か?)とか「レインメーカー」とかで。

最優秀主演女優賞:藤純子
おいおい、主演は日本人ばかりか。だってかっこよかったんだもーん。しばらく昔の日本映画にはまってましたが、昔の日本映画の主人公って男も女もかっこいい。そして美しい。

最優秀助演女優賞:ジョニー・デップ
冗談ですが。ホント女性が出て来るの少なくて。思い出せない。思い出したのは「夜になる前に」のジョニー・デップと「カランジル」のロドリゴ。サントロ。
サントロの方がより女性的ですけどね。ジョニーの方がインパクトあるかなと思って。

ドラマ部門

最優秀作品賞:「笑傲江湖」「天龍八部」
(笑)えー前回は「射[周鳥]英雄伝」にしてるんですね。まだ「天龍八部」の途中で。その後この二つを観終えるのですがやっぱ甲乙つけがたい。
「天龍八部」の方が好き、とか言ってはいたんですがそれならこの記事数は何だという話もあって。やはり選べませんね。

最優秀男優賞:李亜鵬(リー・ヤーポン)
「笑傲江湖」で素敵だった。「康煕王朝」の陳道明も選んでよかったのですが僅差で次点。

最優秀女優賞:スーチン・ガオワー
「康煕王朝」そして「西太后の紫禁城」と彼女なくしては紫禁城は語れませんなあ。とくに今回のお婆様=太皇太后は迫力ありました。

他に好きだった作品は数多くてあげきれませんが「特別賞」をフェイユイのそれまでの主義を変えさせてしまったマット・デイモンと「ブラザーズ・グリム」のテリー・ギリアムに捧げます。
おかげでせっかくのアジア系ブログがもっと幅広いものに変わってしまいました。まあこうやって人は変わっていくものでありますね。

では誰とも比較できないフェイユイだけの映画賞授賞式を終わります。
次回来年の今頃新ブログ「藍空放浪記」でまたやれることを願って。再見!



ラベル:映画賞授賞式
posted by フェイユイ at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ハリウッド☆ホンコン」陳果

ハリウッド・ホンコン.jpgハリウッド・ホンコン2.jpgハリウッド・ホンコン3.jpg

何度目かの鑑賞です。
陳果醍醐味満載という感じで冒頭から楽しめますね。
いつも陳果監督は陳果らしい味を失わない方だと思っていますが。
これは是非真夏のどろどろ猛暑の中で観たい映画です(と夏の終わりに言う)もう汗だくですよ。

香港の下町「ダイホム」のすぐ側には巨大なビルディング「ハリウッド」が立ち並んでいて貧しいその街並みを見下ろしている。「ダイホム」にはトタン屋根の家が入り組んだ路地と共に存在する。そこには様々な人々の生活があり、焼き豚屋を営むチュー一家や同棲相手に売春をさせているウォンたちもそこの住人であった。
そこへある日上海から“天使”がやって来たのだった。

“天使”の名は「紅紅(ホンホン)」「東東(トントン)」「芳芳(フォンフォン)」とも言う。
彼女は男達に夢を与え、そして手ひどいしっぺ返しをして去っていったのだった。

この大陸から来た不思議な少女(ではないんだけどそんなイメージ)を周迅がいつもながらの魅力で演じている。
そんなトントンと仲良くなるチュー家の次男坊タイニーが凄く可愛い。陳果監督はこれもまたいつも子供が凄くいいんだけどここでもタイニー君の活躍なしではなりたたない。
いつもと違うと思ったのは、陳果監督は非常に細身な少年少女が好きでここでも周迅とチンピラのウォンは細身ですがチュー家の男は親子ともでっぷりとした身体を誇示している。しかも焼き豚製造店なのでたくさんの豚をさばいては焼き上げるのだ。ゴウゴウと燃え盛る炎の中で焼けていく豚肉の映像が熱い。おデブな身体からは汗が滴り落ち観ているだけでも温度が上がりそうだ。
冒頭のスタッフ・ロールが「007」を彷彿とさせる演出なんだけど名前が映し出されるの豚の皮膚なのか人間の皮膚なのか判らなくなっていくとこが最初っから陳果やるーなのである。

香港のありのままの姿を描きだしていくという狙いもいつもと一緒である。香港が中国に返還され大陸から来た娘に翻弄されていく。古い建物は取り壊される運命にあり、新しく巨大な建物が作られていく。
大陸をイメージさせるトントンがタイニーに赤い布を振ったり、トントンが危険の迫ったトントンに「走」(逃げろ・行けという意味)の字を書いた旗を振るところなどなんとも意味深である。
またいつものように素人を使ったキャストであったようだ。勿論、周迅はそんな中でもすんなりと小悪魔的な少女を演じていて違和感がない。
トントンがチュー家でブランコをこぐシーンが幻想的である。

人間の体外受精卵を豚で育てて出産させようという大陸出身の女医者(?)が凄い。
ウォンが他のチンピラたちから右手を切り落とされその女医者に他の男の左手を移植されてしまう。これもまた意味深。
無理矢理くっつけられた他人の手などいらない、と言って泣くウォン。これもまた香港と大陸を表しておるのでしょうな。ただし、間違った他人の右手をつけられてどっこい生きてる他の男もいるわけで。
香港はたくましい。というオチでございましたでしょうか。

監督・脚本:陳果(フルーツ・チャン )音楽:ラム・ワ−チョン/チュ−・ヒンチョン
出演:周迅(ジョウ・シュン)/グレン・チン/ウォン・ユーナン/ホウ・サイマン/レオン・ツィーピン
2002年香港
posted by フェイユイ at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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