韓・中・日の三人の監督による3つのデジタルショートフィルムということなのでカテゴリに迷いましたが、一応、韓国のポン・ジュノ監督作品が目的だったので韓国に入れてみました(複数入れられるといいのですけどねー)
イントロで流れるアニメーション。ちょっと中に入るのをためらわれる気色悪さです。嫌ですねー(褒めてます)
『インフルエンザ』監督:ポン・ジュノ 出演:ユン・チェムン、コ・スヒ
「殺人の追憶」「ほえる犬は噛まない」でそのおもしろさに唸らされたポン・ジュノ監督。ここでも韓国映画お得意の暴力による恐怖がひたひたと迫ってきます。が、ポン・ジュノ監督は節度ある(?)暴力描写をする方なので過剰に怖気づかなくてよいので助かります。と言ってもその暴力が決して生ぬるいわけではなく、静かな描写なだけによりその恐怖は現実的に感じられることでしょう。
ソウル市内の監視カメラが撮った映像という演出です。これはちょっと騙されてしまいそうですね。一人の男の堕落ぶりを監視カメラが捉えていくという面白さ。
そういえばなぜか最近日本のニュースで韓国の犯罪・事故のニュースが多いけど、何故でしょうか?監視カメラに映し出されたものというのも多いですよね。エレベーターの中で犯人と二人きりになった若い女性がぼこぼこにされると言うのも見たけど。怖かった。おばさんが銀行強盗をぼこぼこにする、というのも見たけど。
男はいくつかの場面を見られているわけだけど、特に最後のは凄い。ガラス張りの狭いATMコーナーで衆目のなかで行われる犯罪。気づいた通行人が騒いだり、けんかになったりしている様が映し出される。何の感動もなく行われる殺人・強盗。男に文句を言ってる共犯者の女。ガラスには可愛いマークが貼られ、犯人は黙々と何か食べている。監視カメラは何の思い入れもないのでアップになったりスローになったりもしないわけで、淡々と事実を捉えるだけなのだ。それがこの映画の味でした。うまい。
『夜迷宮』監督:ユー・リクウァイ(余力爲) 出演:ナ・レン、チョウ・チスン
近未来都市プラスティックシティ。大寒波のために地上での生活が不可能になり、人々は無人の地表から50層ほど下にある宿泊所で生活している。
ビールの空き缶を集めて潰してはつなげてペットのように引きずっている“キリン”という男が主人公だ。
幻想的な作品でぼーとした夢をみているようだ。映像もピントが合ってなくて照明も薄暗い。こういう雰囲気、結構好きである。映画のストーリー、と言うことではなくてこの穴の中のぼんやりとこもった空間がよい。
監督のユー・リクウァイ(余力爲)は賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督の「世界」などの撮影を手がけ、監督作品としては「天上の恋歌」があります。
『鏡心』監督:石井聰亙 出演:市川実日子、猪俣ユキ、KEE、町田康
手がけた仕事がうまくいかず旅立った女が出会った世界とは。
これもまた以前見た夢に似ている話だ。今は仕事に疲れ死んだように眠るので全然夢を見ないのだが、学生時分はよくこういう南の島に行く夢を見たりした。やはり楽園と言うイメージなのだろうか。なぜかジョディ・フォスターの「コンタクト」を連想した。これも女性だ。
本当に南の島に行ってみたいものである(そういう感想でいいのか)
製作2004年 全州(チョンジュ)国際映画祭にて上映







