2006年01月12日

笑傲江湖・第四十集 前半

ついに最終話になりました。最後までお付き合い願えれば幸いです。

「総帥をお迎えします」岳不群を迎えて弟子たちは声を合わせる。まるで日月神教を見るようである。岳不群は皆を先に思過崖に行かせた。
そこへ寧中則が入ってくる。「令狐冲に会ったの」「ああ、師娘に会いたがっていた。任我行を助けた事を後悔して、崋山派に戻りたがっていたよ。五岳はすでに統一されたのだからいつでも戻ってきなさい、と言ってやったよ。困った男だ、どうしても一緒に帰りたいと」岳不群は寧中則の冷たい眼差しに気づいた。「どうしたのだ。信じないのか」寧中則はくすりと笑った。岳不群は「皆を待たせている。話があるなら冲児が戻ってからにしろ」と言って席をたった。残された寧中則は笑い続けた。そして涙が流れ落ちた。

労徳諾は目の見えない林平之の手を引いて崋山の門まで来ていた。だが労徳諾は「岳不群は残虐だ。ただではあすまん。戻ろう」と言い出す。「俺が死んだら困るからか」「お前のために言ってるんだ」「平気だ。皆の前で岳不群を殺してやるぞ」労徳諾は仕方なく再び林平之の手を取って歩き出した。

「魔女。今日は五岳派の初めての集会だ。あなたを生贄にしたらどうだろう」岳不群は捕らえて小屋に閉じ込めておいた任盈盈に話しかける。この言葉も彼が嫌う魔教のようではないのだろうか。盈盈は「令狐冲はあなたを許さないわ」と言い放つ。
そこへ寧中則が小屋の戸を開けた。「冲児が戻るですって。敵を前に戻るわけがないわ」岳不群は「それが何だ。令狐冲こそ武林の裏切り者だ。全ては自業自得」「嘘だわ。そんなこと」と盈盈。「魔女がここにいるし、大人しくするさ」「どこまでやる気」と寧中則が声を荒げる「令狐冲に聞け」と岳不群が返す「考えてみろ。令狐冲が魔教に入ったら、五岳派は武林の中で立場がなくなる」「五岳派の者を集めて魔教と戦うの。そして次は方証大師や冲虚道長と。一体何がしたいの」「したいようにしたい。“辟邪剣譜をものにするために、20年間我慢したのだ。武林は私のものになるべきだ。私こそは本当の武林一なのだ」
「待て」鼻で笑って出て行こうとする寧中則を岳不群は止めた「どこへ行く。令狐冲に知らせに行くのか」そして歯向かおうとする寧中則に点穴して動けなくしてしまった。

岳不群は思過崖に五岳派を集めた「嵩山の会合で娘が披露した各宗派の技はこの洞窟にある。五岳派の総帥として皆を集めたのは共に剣術を高め、魔教を倒そうと願うからだ」「総帥に感謝します」「礼は結構。では洞窟内に案内しよう」
弟子の一人に岳不群は小声で「令狐冲は来たか」「まだです」「奴は必ず来る。しっかり見張っていろ」

洞窟の中を五岳派が入り込み、松明を持って壁に描かれた先人達の絵を見る。それは各宗派の技を描いているものだ。五岳派とは言え、元々の宗派に立ち返ってみれば他の宗派から己の宗派の技を見られているように感じたちまち争いが起きる。
岳不群はこれを叱責し「泰山派も嵩山派もないのだ。全員五岳派だ。ここに呼んだのは喧嘩させるためではない。ここに描かれている絵は何だと思う。当時、魔教の長老達が戦う中で残したのだ。先輩達の命を代価に手に入れたものだ。今、お前達のやるべき事は魔教を討つことだ。真剣に学ばないと切り刻まれてしまうぞ」ここで岳不群は合図して任盈盈を中に入れさせた。「この女を知っているだろう。魔教教主・任我行の娘だ。この女を五岳派の先輩達に捧げる生贄とする。我々の決心を誓おう」

その頃令狐冲は内部に入って様子を伺っていた。小屋に気づき中に入ると藁の中からうめき声が聞こえる。令狐冲が急いで探ると中に寧中則が猿ぐつわをかまされ、縛られているではないか。「師娘」令狐冲が猿ぐつわをはずすと「早く、早く、盈盈さんが」と叫んだ。

洞窟では岳不群が皆に問いかけていた「この魔女はお前達にまかせる。私についてくるならこの魔女を刺せ」動くものがいない「何だ、怖いのか。刺さないものは五岳派から除名する。除名された者は五岳派の敵とみなされる」
その時、辺りを切り裂くような笑い声が響いた「岳不群。また人の刀を借りる気か。お前らは馬鹿だ。命を落としにきた」「お前も同じだ」「その通り。お前みたいな悪人を命の恩人とみなした」「林平之!娘をやったのにお前が殺してしまった」「それも事実だよ。かかって来い」岳不群大笑いして「生かしておくか。二人とも逃がさんぞ」後ろにいた労徳諾が「岳不群、あんたは残忍だぞ」と言い返す。「人の剣譜を盗んだ上、こんな事までする」
岳不群は労徳諾に「お前が崋山派に入った時から、正体はわかっていた。礼を言うべきだぞ。お前が密告した事で左冷禅の死が早まったんだからな」
「俺も辟邪剣法を覚えた」「お前はまだまだだ」林平之は労徳諾に「今日連れてきてくれたお礼だ。近寄って」と何かをささやく。令狐冲と師娘が到着して離れた高みから様子をみている。林平之は「皆に聞かせてもよかろう「林平之、何をする」「任我行と決戦したいのだろう。手下がみな“辟邪剣譜”を覚えてたら、この世の誰もあんたにかなわないだろう。よし、教えてやろう。辟邪剣譜の第一歩は“この技を習得する前に自ら去勢すること。岳不群。五岳派の総帥なのだから済んでいるよな。服を脱いで見せろよ」それを聞いた寧中則は気を失いそうになる。林平之の高笑いが響く中で労徳諾は恐れをなし「もうやめる、やめるから」が、岳不群の一撃で労徳諾は倒れた。
「岳不群、早く来い」岳不群はあきれた顔で眺めているだけだ。林平之はすぐ後ろにいる岳不群に気づかず滅多やたらに剣を振り回す。そしてあたり一面を爆破する「辟邪剣譜を知ったお前を生かしてはおかん」と岳不群対林平之の戦いがは始まる。

その時令狐冲・寧中則が盈盈を助けるため弟子達を攻撃した。



posted by フェイユイ at 21:45| Comment(3) | TrackBack(0) | 笑傲江湖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
きょうじえるんはフェイユイが平之で中は習得すればよかった?
ではフェイユイで、諾しなかった?
Posted by BlogPetのじえるん at 2006年01月13日 09:45
まさか、フェイユイどんも辟邪剣譜を・・・。
Posted by fince at 2006年01月14日 19:02
私は辟邪剣譜より葵花宝典の方がいいなあ。
Posted by フェイユイ at 2006年01月14日 19:53
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