2006年01月18日

続・「笑傲江湖」ラスト展開における原作とドラマ

思過崖から抜け出し、小師妹の遺言を守って林平之を助け逃がした令狐冲と盈盈はそこで岳不群から漁網で捕まってしまいます。
令狐冲は「あなたは本当に親切だ。私と盈盈が離れられないのを知ってこんなにきつく縛ってくださるのですから」なんて憎まれ口を言います。
盈盈が「今、手持ちの三尸脳神丹の毒消しは三粒しかないのよ」と言うとぶるぶる震えだします。なぜならそれは三年後に尸虫が脳に入り込み、もがき苦しんで死ぬ事を示しているからです。
岳不群は二人の命と引き換えに毒消しの精製法を教えろと言いますが、盈盈は承知しません。そして「私と冲さんはあの世でお待ちしますわ。でもそちらの顔が爛れてしまって岳先生だとわからないかも」これには岳不群も恐れをなし「では、お前を殺さずその色白の顔をずたずたにしてやる。それでも冲さんは化け物のような醜女を想い続けるかな」
それを聞いた盈盈が悲鳴を上げる。令狐冲は盈盈の気持ちを思って自分の目を潰そうとした。これを見た岳不群、今の言葉は毒消しの精製法を言わせるための脅しだったので令狐冲が目を潰せば効果がなくなると考え、令狐冲の手を掴んでやめさせた。
そのとたん、岳不群の内力を令狐冲が思わず吸い込んでしまったのだ。岳不群の内力がどんどん令狐冲に流れ込む。岳不群は必死で剣を振り上げゆっくりと令狐冲へ突き下ろしていった。もう少しで岳不群の剣先が令狐冲の眉間に突き刺さるという時、長剣が岳不群の背後から胸までを貫いた。
それはなんと儀琳の仕業だったのだ。儀琳はこうして令狐冲の命を救い、師匠である定逸の仇を討ったのだった。
が、一難去ってまた一難。儀琳の背後には労徳諾が立っていたのだ。まだ令狐冲と盈盈を漁網から救い出す間もなく儀琳は労徳諾と戦う羽目になる。弱かった儀琳だが、儀和や儀清が彼女を総帥にしようと特訓させていたのでかなりの腕前になっており、一方の労徳諾は習いたての出来損ないの辟邪剣譜を使おうとするので却って弱くなっている。
令狐冲は儀琳を加勢しようと「あっ、陸大有の猿だ。こいつに噛みつけ。お前のご主人を殺した悪党だ」と叫ぶ。勿論それは令狐冲のでまかせだが、ぞっとした労徳諾はいない猿に斬りつけてしまう。刹那!盈盈が短剣を飛ばし、労徳諾はつんのめって倒れる。「早く殺せ」だが今度は、心優しい儀琳は師匠の仇と違って殺せない。
そこへやって来たのは儀琳の母親。労徳諾の横っ面をひっぱたく「逃がすな」と言う令狐冲の声に反抗して「私は逃がしてやるね」と言って労徳諾の尻を蹴飛ばして逃がしてしまう。ほんとに天邪鬼な女なのである。
儀琳の母親はとても令狐冲たちを助けてやるような者ではないので令狐冲はなんとか自分で自分と盈盈を網から脱出させた。
そこへ来たのは(こればっかしだな)田伯光と恒山派の弟子7人。田伯光は令狐冲ですら知らなかった崋山の洞穴から7人の尼僧たちを助けだしたのだ。令狐冲はよそ者の田伯光がどうやって、と問うと田伯光は「(罰として不戒和尚に去勢されたが)俺は女子がどんなに遠くにいても嗅ぎつけられるワザは身についたままなんだ」と説明した。それからも田伯光は次々と嗅ぎ出して岩の下の穴に閉じ込められた尼僧たちを見つけていった。令狐冲はさすがに師父・岳不群の酷さに胸が凍りつく。そのままだったら尼僧たちは皆死んでしまっていただろう。
そこへ今度は(またまた)日月神教任我行教主(盈盈の父)が登場する。太鼓や角笛が鳴り響き、2,3千はいようかと思える声が教主を褒め称えてこだまする。
田伯光達はまだ救い出していないものたちを探すためにそこを離れたが、儀琳の母親だけはかんかんに怒って「何様だい。私は行かないよ。あの任がどうやって私を切り捨てるか見てやろうじゃないか」うーん、やっぱり凄い婆様である。任教主もこんなのが相手じゃどうしようもなかろう。どうやって儀琳がお腹の中で生成されたか謎だ。
令狐冲は舅となった任我行教主に会うが向問天をはじめ日月神教教徒のへつらい方は東方不敗の時より酷くなっている、と令狐冲は呆れかえる。その上、吸星大法で岳不群の内力を吸い取った為に耐え難い激痛が身体を襲い始めたのだ。
任我行は五岳剣派に拝謁に来させ数万人の神教教徒によって反抗の念を押さえ込もうという算段なのだった。だが最初来たのは令狐冲だけ。そこへ恒山派の弟子達が総帥の顔を立てるためにやってきた。
ここで困った事態になる。不戒和尚が日月神教を「魔教」と呼んだために任我行の不興を買い不戒夫婦と儀琳、田伯光が長老達と戦う羽目になってしまったのだ。令狐冲は痛む腹を抑えながら任教主に助けを求める。盈盈の夫の願いをむげにはできず4人を放免した。令狐冲は痛みが激しくなるばかり。心配した向問天はひそかに令狐冲に気を注いでやる。彼は短期間しか過ごさなかったとは言え令狐冲との義兄弟の契りを忘れてはいないのだった。

残る4派が全く来る様子がないことに任我行は苛立つ。それもそのはず上官雲の知らせが入り、思過崖の中で数百体の死体が見つけられたと言うのだ。そこには左冷禅の死体もあった。が、莫大総帥の死体は見つからなかった。無論、外にあった岳不群の死体も見つけられて報告される。
五岳剣派を屈服させるか殲滅しようと考えていた任我行はじめ神教徒たちは白けてしまった。向問天は「令狐総帥の恒山派と神教が一連托生となって栄華を極めるのです」と言って任我行を喜ばせる。任我行は「恒山派は副教主の私兵ということにしよう」と言い渡す。
「副教主」と聞いて、令狐冲はなんと言って断ろうかと思案する。ここで令狐冲は二つの願いをするのだ。一つは恒山派を日月神教に引き込むわけには行かない、もう一つは盈盈を妻にください、ということだ。この辺はドラマと同じで(まあ、順番が違うんで何ともいえないが)任我行が「総帥を譲れ、盈盈との結婚は許す」と言う。令狐冲は決して神教には入らないと言い、吸星大法の痛みの取り方は任我行しか知らない、と言われる。そして「1ヶ月以内に恒山に行って犬一匹でもいたらわしの負けだ」
さらに任我行は企みを巡らし、少林寺、武当派、恒山派を次々と倒そうと考える。
令狐冲は盈盈に「ついてこられないのかい」と声をかけるが盈盈は親不孝はできないと言う。二人はここでとうとう別れてしまうのだ。出て行こうとする令狐冲を向問天が止め「今日酒をとことん飲まねば二度と機会はあるまい」ここでドラマのように次々と令狐冲と仲間達が酒を酌み交わすのだ。
それを見ていた任我行は「わしの面前で令狐冲に酒を勧めるとは容赦せんぞ」と考えていた。それを察知した向問天は大声で「聖教主は令狐冲を利用して策略をめぐらせ、少林と武当を壊滅させるおつもりだ。ゆえにみなが令狐冲と酒を酌み交わしたのは聖教主の事前の言いつけなのだ」「そうだったのか」ということで皆は教主を讃えた。任我行は喜んだ。向問天はこうしてもう少しで殺されたものたちの命を救ったのだ。
皆の任教主を讃える声が続く。と突然任我行は胸の辺りが痙攣し、激しいめまいに襲われた。

恒山派に戻った一行は誰もがゆったりと構え、何も心配はしなかった。武芸の稽古に励んでも敵を数人殺すだけだと剣法の稽古もやめた。敬虔な門弟は毎日読経に勤め、残りは山で遊びほうけた。恒山派は本来戒律が厳しいのだがこのところは羽根を伸ばす事ができた。
数日後、方証大師が数人を連れて訪れた。令狐冲は本堂で手酌で飲んで唄っての最中だった。方証大師の訪問に大喜びで裸足のままで迎えた。これを見た大師は誠意を感じて目を細める。
方証大師は風清楊の知らせで任我行が一ヶ月以内に恒山を攻めると知り、恒山のふもとに少林、武当をはじめあちこちの使い手が集結していると告げた。令狐冲は驚く。さらに大師は風太師叔が桃谷六仙を通じて内功の口訣を伝えてくださった、と言う。令狐冲は大師からその口訣を授けられ、その説明を聞き、武学の高い境地を知ってため息をつく。先のない命とはいえ「朝に道聞かば、夕に死すとも可なり」と言う言葉通り研鑽することにする。

冲虚道長が道士を連れて訪れ任我行を豪華な椅子に座らせ爆破する計画を練る。一月たった頃、尼僧達を相手に稽古をしていた令狐冲は突然発作に襲われ倒れる。その時、伝書鳩により日月神教が攻めて来たことを知る。
激しい痛みに苦しみながらも令狐冲は剣を持とうとする。そして「日月神教聖教主が令狐総帥と相見えたいと仰せである」という声が聞こえた。令狐冲は風先輩の教えどおりの練功法で何とか痛みを鎮めていった。

任我行を爆破するための豪華な椅子に桃谷六仙が座っていたずらし、冲虚道長に汗をかかせる。
やっと神教教主が楽の音と共に登場した。




posted by フェイユイ at 21:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 笑傲江湖 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
フェイユイさん。本当に、細かく書いていただき、感謝します。
それにしてもストーリーがこれだけ違うとは驚きです。
小師妹の遺言はちゃんと守られ、儀琳は定逸の仇を討ち、儀琳ママは江湖最強。
「朝に道聞かば、夕に死すとも可なり」謎に思ってたことが次々に明らかになって、今夜はゆっくり眠れそうです。
Posted by 迷 at 2006年01月19日 20:52
違うとこだけ、と思って書き出したら殆ど違ってた(笑)
これを読んでたらドラマは謎です。
Posted by フェイユイ at 2006年01月19日 21:05
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