2006年01月23日

「昭和残侠伝」高倉健

昭和残侠伝.jpg昭和残侠伝2.jpg

「エンコ生まれの浅草育ち」高倉健の歌で始まる。終戦後の浅草。
戦地から戻った寺島清次(高倉健)は神津組の5代目を受け継ぐ事になる。神津組は露天商にネタ(商品)を卸すことを生業にしているのだが、ここに新誠会という組が現れ、庭場(縄張り)争いは激化する。
神津組は先代を殺された上、新誠会にひどい目に合わされ続けるが寺島は先代の「最期の最期まで争いごとはおこすまじきこと」という遺言を守って行く。が、皆の金を合わせてやっと作ったマーケットを全焼され寺島はついに立ち上がった。
寺島はついていこうとする子分達は止めたが、神津組に泊まりながらいなくなった妹を探していた風間(池辺良)は「一宿一飯の恩義を欠いては笑われる。男にしてやっておくんなさい」と新誠会への殴りこみを手伝うのだった。

色んな意味で見入ってしまった。風間(池辺良)が神津組を訪れた際に行った「お控えなすって」の仁義の作法。結構入り組んでて難しい。舌をかみそうな上、時間もかかる(情けない感想だな)
寺島(健さん)は戦地へ行く前、好きな女性・綾(三田佳子)がいたのだが、周囲の説得で西村組の恭太と結婚していた。綾の気持ちがわかる恭太は「ゆっくり清さんと話すがいい」と心配りをしてくれる優しい夫だ。心が広く義侠心に厚く勇気がある立派な旦那さんなのに綾は清さんのことが好きで気の毒である。こんないい夫なら充分だと思うが。
そしてやっぱり健さんのかっこよさ。池辺良の風間と共に新誠組に向かう姿はなんともすがすがしくて男らしい。ついてくるという風間に頭を軽く下げるのも礼儀正しくて思わずはっとするのだ。
そして上半身をみせ背中に唐獅子牡丹なのだがその背中が引き締まっていて素敵なこと。中身がかっこいいのは無論なのだがその容姿も凄く端麗なのだ。
池辺良さんは私は殆ど観た事がなかったのだが、健さんとは対照的な絡みつくようなじっとりとした2枚目ですね。
松方弘樹なんててんで若造の役だったので結構おかしかったです。

ところで最初に流れる歌の「エンコ生まれ」のエンコというのは「公園」の意味だとか。健さん演じる寺島の悲しい過去を物語っているのですね。戦後と言うのはあらゆる意味で大変な時期なのでしょう。

監督:佐伯清 出演:高倉健、池辺良、三田佳子、菅原謙二、松方弘樹、梅宮辰夫、江原真二郎   1965年製作


posted by フェイユイ at 23:54| Comment(4) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「若造」としての松方弘樹ですが・・・。
資料として見た、萬屋錦之助主演の「瞼の母」でも前半部分でチンピラ演じてました。

萬屋さんはかなり好きな俳優さんです。

「暴れ奉行」なんぞは丘処機も真っ青の切れっぷりです。
Posted by fince at 2006年01月24日 05:25
萬屋錦之助さんも懐かしい名前です。やはり「破れ傘刀舟」ですねー。

松方さんはあんまり映画やドラマとしては観た事なくてテレビで汗拭いてる人って感じでした(すみません二枚目に向かって(^^ゞ)
Posted by フェイユイ at 2006年01月24日 17:29
エンコは公園の逆さまというのは正しいですが、その辺の公園で生まれたというのではなく、浅草公園=今の雷門周辺を指し、浅草は広い意味での浅草=旧浅草区(台東区の郵便番号が111地区)を指すはずですが・・・
Posted by nogu at 2012年02月22日 12:49
エンコは公園の逆さまというのは正しいですが、その辺の公園で生まれたというのではなく、浅草公園=今の雷門周辺を指し、浅草は広い意味での浅草=旧浅草区(台東区の郵便番号が111地区)を指すはずですが
Posted by nogu at 2012年02月22日 12:51
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