2006年01月28日

「神鳥英雄伝」("楊過興小龍女")

神鳥英雄伝.jpg

ずっと以前、例によって中文字幕で観たものですが、その時は「射[周鳥]英雄伝」も見てないし、小説は勿論読んでないのでかなりと言うか全くもって不可思議なる映画でした。
今回は「射[周鳥]英雄伝」も小説・ドラマで知ったし、この映画も原作である「神雕侠侶」も半分ほど読んだところである。
と言う万全(?)に近い体制で見るほどの映画ではなかろう(笑)が、知ってるほうが絶対に判りやすい。というか何の予備知識もなくこの映画を観て理解できるお方がおられるのだろうか?とにかくぶっ飛び摩訶不思議映画である。
登場人物が何の紹介もなくどんどん出てくるし(登場した時、画面に役名が出てきて教えてはくれるが)場面はダイジェストのようにがんがん変わる。多分先に紹介した二つの小説は観客は知っているものという前提の上で作られているに違いない。

レスリーファンであればその彼の可愛らしさにぼーっとなって観てるだけでもまあよいでしょう。70年代頃のロック・ミュージシャンもどきの女の子のような髪型である。ひたすら可愛い。

それにしても楊康が嫌いだったとは言えその息子である楊過を見ると何とも言えず知り合いの子供を見たような思いに襲われる。そして郭靖・黄蓉夫婦の登場。わがまま放題の娘・郭芙もいる。郭靖は楊過を見て沈痛な思いに捕らわれるが、ここは金庸ドラマ迷としては説明はなくともさもありなんとうなづくばかり。
楊過は郭靖の計らいで武術を学ぶため師匠を紹介されるがここで散々ないじめに会い逃げ出してしまう。そして入り込んだところが古墓派の小龍女の地下の住まいであった。古墓派は代々女性により武術を伝えている流派なのだが、小龍女は若く美しい後継者なのだった。
小龍女に仕える婆婆の口添えで楊過は小龍女の弟子にしてもらい、二人は修行を始める。最初は冷たかった小龍女も楊過を次第に好きになっていくのだった。師匠と弟子が好き合うことは倫理に背く事。だが皆の冷たい視線を受けても二人の心は変わらない。しかし運命は・・・。

尹志平と趙志敬という情けない二人組みが登場。ふたりともむさい風貌なのだが、尹志平は美しい小龍女に一目惚れ。紙に「小龍女」と言う文字をびっしり書いて埋め尽くしている様がいじらしくもおかしい。恋する男だ。それを取っていじめる相棒・趙志敬は相当意地が悪い。

それにしてもこの原作である「神雕侠侶」またドラマになるようだが、今回は師匠と弟子の愛という禁断の世界である。師匠と弟子と言うのは親子も同然なので親子の間で近親相姦するのと同じ事なのだそうだ。であるからそんな二人を見る周りの目は畜生道に落ちた者をみる蔑みに満ちているのだ。またまた金庸の危ない世界を見ることになるのだなあ。

とは言えこの映画では一応言って入るがさほどそういった意味での凄惨さはないようで。割とあっけらかんとしてるような気はする(本人達は悲劇なのかもしれないが)

そして物語後半。レスリーもとい楊過は郭靖から逃れようと逃げる際に崖から落ちてしまう。死んだかと思いきや何ともいえぬ怪鳥によって助けられたのだった!!心優しい怪鳥の手厚い看護で楊過は命拾いした。いくらレスリーを助けてくれたとは言え、この怪鳥って(涙)
しかも楊過はこの怪鳥に剣の手ほどきを受けて強くなる(ナンなんだ)しかもこの時のレスリーが妙に可愛いからなあ。鳥とのラブシーンでさえ色っぽいレスリーなのである。(頬ずりしてるだけですが)
ってこの怪鳥って原作では鷲なんでしょ?まだ途中までしか読んでないんですが、まさかこの鳥じゃないですよねー、金庸さん。

そして戦いを挑んできた金輪法王。モンゴルの国師ということですが、この格好でOKなのでしょうか?寒そうですが。格好的にインド方面からのお越しかと思ってしまいましたぞ。
最後に強くなった楊過との死闘(?)の末、再び崖から落っこちた楊過を怪鳥(口が裂けても鷲とはいえません)がまたもや助けて後、金輪法王を倒し小龍女とも再会できてめでたしめでたし。でした。

物凄い超特急で話が突き進み錐もみ状態で終わりを告げられる。怪鳥が夢に出てきそうだし。

他には突然楊過のパパになる西毒・欧陽峰や洪七公も登場しますよ。何となく出てくるこの二人、知らない人には何と思われるんだろうか?

監督:華山 出演レスリー・チャン、マリー・ジーン・レイマー、チェン・クアンタイ、タニー・ティエン、クー・フェン、ロー・リエ  1982年製作



posted by フェイユイ at 22:31| Comment(2) | TrackBack(1) | レスリー・チャン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ぶっ飛び摩訶不思議映画ですね(笑)。前半は超ダイジェスト、後半は奇想天外オリジナル・ストーリーでしたね。これを見て依頼、妙にハゲワシ・・・・・・じゃなかった、神雕くんが愛しいです(笑)。
なんだかんだ言って、一目でショウ・ブラザーズと判る作りですなあ。
洪七公、犬喰ってましたね(^^;。
Posted by サンタパパ at 2006年03月25日 17:19
おひさしぶりです。

以前観た時は、あっけにとられましたが、今見直すと、知識もついたので(笑)なるほどと納得。
神雕くんと心通わせるレスリーにもじーんとしました。(何でも一所懸命やる方なんです)
洪七公にショックをおぼえました。
Posted by フェイユイ at 2006年03月25日 17:38
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レスリー・チャンの神鳥英雄伝
Excerpt: 小説の映画化というのも昔からよく行われていますが、小説のイメージは読者がそれぞれ頭の中に持っているだけに、いざ映像化された時にそのイメージとしっくりくるかどうかというのが一つの関門だったりします。..
Weblog: かたすみの映画小屋
Tracked: 2006-03-25 17:13
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