2006年02月10日

「昭和残侠伝 死んで貰います」高倉健

死んで貰います.jpg

これは見ごたえあり。マキノ雅弘 監督作品。
この前の「唐獅子牡丹」とは全く違う出来栄えです。やはり藤純子さんの芸者さんがよかった。三田佳子のねっとり感と違って藤純子さんのおきゃんな可愛さは見とれてしまいますね。日本女性の可愛らしさってこういうものなのでしょうか?(自分も日本女性だが雲泥の差とはこのことだな)無邪気と言うのか天真爛漫というのか。

ヤクザの秀次郎(高倉健)が博徒に殴られ傷を負い、冬の雨の中イチョウの木の下で座り込んでいるのを15歳の(実際はもっと年上ね)幾江(藤純子)が見つける。幾江は芸者の見習い中。おかみさんにお酒を買いに行かされていたのだが、凍え切った秀次郎に飲ませてしまう。おまけに「泊めてもらえるようお上さんに頼んでみるわ」案の定、幾江はおかみさんに叱られてこづかれるが何とか許してもらう。幾江が喜んで秀次郎を呼びに行った時、一部始終を見ていた秀次郎は立ち去った後だった。幾江は「ヤクザのおにいさーん」と呼ぶのだった。
と言う20歳の青年と15歳に少女を演じる二人。何ともいえない初恋の風景なのである。

健さんの逞しい胸や池辺良の色っぽい眼差しもよいのだが、この映画は完全に藤純子さんにもって行かれてないのかな。男の友情が褪せて見えるほど藤純子さん演じる幾太郎姐さんの清潔な色香に迷ってしまったんである。
この純情。この可憐さ。ひたすら秀次郎を信じて慕っている一本気。かっこいいのだ。嫌なお客が来てもぴしりと受け答える性格がいいなあ。それなのになよなよと女っぽいしぐさ。一体どうしたらあんな動きができるのか。
そして何と言っても美しい。こういう男の映画には綺麗どころが必要ですな。

昔の映画を観ているといいものはホントによくて見とれてしまうのだ。
それは窓や戸口なんかにもあるし、登場人物の動作でも。例えば、仏壇の火を消すのに、秀次郎は指で火をつまんで消してしまうのだが、吹き消してはいけないからなのだよね。
芸者の姐さんが幾太郎の着物のすそをさっとあげてやって「ほら道行だよ」と秀次郎とデートできるようにしてあげるとか。感心することばかりなのだ。

堅気になろうとする秀次郎の元に昔、イカサマを見破られて手を刺されたヤクザが仕返しにやってくる。刺されそうになる秀次郎を「私の手を代わりに刺して」と庇う幾太郎。男を庇う、と言うのが日本女性ですね。

重吉の池辺良も恩義ある喜楽の旦那の息子である秀次郎を懸命に堅気にしようとするのがいい。

最後のお決まりの健さんと池辺良の道行きも今回はぐっと色気があった。
でも悪いのは金を貸してくれたやくざの親分じゃなくて一山当てようとしては失敗してる若旦那さんのほうじゃないのかねー。

監督:マキノ雅弘 出演者:高倉健、池辺良、藤純子 1970年製作


posted by フェイユイ at 00:14| Comment(1) | TrackBack(1) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
じえるんが喜楽でフェイユイが映画っぽい監督したの?
Posted by BlogPetのじえるん at 2006年02月10日 09:44
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