2006年02月13日

「アラバマ物語 To Kill A Mockinbird」グレゴリー・ペック

アラバマ.jpg

1932年、アメリカ南部の町モンローヴィル。黒人差別が当たり前の時代、町。
小学生の兄妹の目を通して田舎町の思い出が語られる。白人女性をレイプした黒人男性を助けようとする弁護士の父、アティカス・フィンチ。黒人を庇うのかと彼を責める町の人々。それに立ち向かう父親の姿を見て兄妹は成長していくのだ。

差別問題と言うのは特にどうしようもないもどかしい苛立ちを感じるものなのだが、子供たちが主人公となることでそのもどかしさをうまく演出している。

アメリカ映画誕生100年を記念してヒーローと悪役がそれぞれ50人選ばれた時、ヒーローの第1位となったのがこのアティカス・フィンチなのだ。(ちなみに2位はインディ・ジョーンズ。悪役1位はハンニバル・レクターなるほど)

私自身はこれを見て突然アティカス・フィンチが一番のヒーローになったりはしないが、映画自体は大変興味深く見た。
大変シンプルで力強い演出である。隣の家に閉じ込められた男がいると兄妹が確かめに行くシーンなどかなりスリルを感じさせる。
兄妹の母親は亡くなってしまっているのだが、家政婦をやっている黒人女性が母親のように2人を厳しくしつけているのも興味深かった。

裁判所で黒人の青年を懸命に弁護したフィンチが退廷する時、2階席で見ていた黒人達が立ち上がって見送る場面なども。声をかけたりするのかと思ったら、静かに見送るだけでフィンチは気づきもしなかった、と言うのが心に残る。

原作はハーパー・リー「ものまね鳥を殺すには」ベストセラーとなり、ピューリッツァー賞を受賞した。
また兄妹の隣の家にはブーという精神障害の男がいるのだが、これをロバート・デュバルが演じていて強い印象を残している。このブーが素敵で私としてはグレゴリー・ペックよりも目をひいてしまった。ロバート・デュバル「ゴッドファーザー」でもとてもよかった。この時凄くハンサムですねー。

監督:ロバート・マリガン 出演:グレゴリー・ペック、メリー・バーダム、フィリップ・アルフォード 1962年製作


posted by フェイユイ at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。