2006年02月14日

「眠狂四郎 殺法帖」市川雷蔵

眠狂四郎 殺法帖.jpg

不思議世界だった。

市川雷蔵。その高名は聞いてはいたもののまだ一度もきちんと作品を観た事はなかった。
凄まじい美貌。
綺麗な男とはこういう人なのだろう。絵に描いたかのような立ち居振る舞い。女を心からとろけさせるようなセクシーな男なのだ。

映画の全てが作り物的な世界なのだ。芝居がかったセリフのやり取り。「俺は人間というものを憎んでいる」「こういうものがないと俺は生きていると言う気がしないのだ」「お前は不幸な生い立ちなのだな。俺のようにすねたものにはそれがわかる」などというような他の役者が言えばとんでもなく臭いセリフでも市川雷蔵が言うとかっこよく感じるのだから不思議なものだ。
多分この映画は眠狂四郎という男を描くためだけに作られているのだろう。
眠狂四郎は「俺の剣が完全に円を描く前にお前は死ぬ」と言うような剣士なのだが、そんなに凄そうには見えない。
女達は狂四郎に見つめられるととろとろに溶けてしまうようだ。本人も非常に女好きである。こんなに色っぽい男女のやり取り、というのも案外日本物では少ないんではないか(ただのセックスシーンという意味ではなしに)そういう場面はないんだが、濡れ場、と言う言葉がぴったりのような気がする。

ところで狂四郎が妙な忍者みたいなのにしつこく「雇ってくれ」と頼まれて「うざい!」と一喝する場面があったんだが、「うざい」って昔から使われていたのだね。

また、日本に少林寺の拳法を伝えたといわれる(という設定?)陳元賓の孫、陳孫(チンソン)を城健三朗が演じている。勝新に似ていて若山富三郎みたいだなーと思っていたら若山富三郎だった。昔の名前だったのだ。
それにしてもまさか眠狂四郎が少林寺拳法の伝達者と戦っていたとは。思わぬ拾い物だった(笑)

眠狂四郎シリーズ1作目ということでしっくりこない所もあったのかもしれないが大いに楽しんだ。

監督:田中徳三 出演者:市川雷蔵、城健三朗(若山富三郎)、中村玉緒、小林勝彦
1963年製作


ラベル:市川雷蔵
posted by フェイユイ at 00:35| Comment(2) | TrackBack(1) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちなみに・・・。
天下第一にはその名もずばりの眠狂四郎が登場します。

一応剣豪らしいです。

柳生十兵衛の罠にかかって毒に犯されて死にます。

何だかなぁ・・・。
Posted by fince at 2006年02月14日 01:46
「天下第一」って面白そうですね(笑)
とにかく観たいもの観なきゃいけないものが多くて・・・。

眠狂四郎はもう少し観てみようと思ってます。
Posted by フェイユイ at 2006年02月14日 18:15
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眠狂四郎殺法帖
Excerpt: 眠狂四郎殺法帖 くらってみるか円月殺法。 テレビで田村正和が狂四郎やってたやつは、 円月殺法って刀を円を描くように動かしていったら、残像が残っていって、 一番上に来たときに光を反射して相手..
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Tracked: 2006-12-01 07:00
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