2004年12月23日

スタンリー・クワン「ルージュ」におけるレスリー・チャン

不思議な雰囲気を持つゴースト・ストーリー。最高に色っぽく美しいレスリーが見られます。恋人役のアニタ・ムイもゴーストの美しさを存分に発揮してます。

そしてこれは、レスリーのことを考える時、なんともいえない関連性を感じてしまいます。出だし、階段を上ってきて女性に得もいえぬ微笑と流し目をくれるレスリー演じるチャン。お金持ちのお坊ちゃまで役者を目指す彼(「覇王別姫」を見たものにはまたきゅんとなる美しい京劇姿のレスリーがみれます)アニタ・ムイ演じる遊郭の女郎であるユーファーをしのぐ美貌と試みだす色気。これがレスリーの姿そのものではないかと見た当時私は思ったものでした。
ラストを見て、レスリーもきっとこのようなしぶとい人なのだと勝手に決め付け安心しました。だけど、実際のレスリーは女郎ユーファーが望んだような人だったのでしょうか?それを思うと映画より切ないレスリーの魂のことを悼んでしまいます。
そして実際のアニタ・ムイは、逆にレスリーの後を追うように逝ってしまいました。一体現実とは、映画より不思議なものなのでしょうか?

映画では香港を舞台に平凡なカップルが1934年に自殺した女郎のユーファー(アニタ・ムイ)の幽霊と出会い、彼女の心中した恋人(レスリー)を一緒に探してあげる、というちょっと愉快かつ怖い話です。私はゴースト・ストーリー大好きなので、それだけでも楽しいのですが、なおかつ1930年代の香港の妖しくも美しい遊郭の世界と現代が交錯し、映画として、とても面白く作られた作品だと思います。かなり若いレスリーはこれ以上ないよ、というくらい甘〜い魅力で女性を酔わせてくれます。

恋人探しというストーリーでは、あるのですが、監督が映したかったのは、ただ遊郭の寝台でアニタ・ムイと添い寝しながらアヘンを吸ってまどろんでいるレスリーの寝姿だったのではないでしょうか?美しいアニタにアヘンを用意してもらい子供のように微笑むレスリーを私は忘れることができません。 
監督スタンリー・クワン 出演レスリー・チャン アニタ・ムイ アレックス・マン 1987年
posted by フェイユイ at 23:13| Comment(0) | TrackBack(1) | レスリー・チャン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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張国栄 (レスリー・チャン)
Excerpt: 40越しても若かったですよね このひと もういなくなってから2年ぐらいたちます
Weblog: ぼくのせんせい
Tracked: 2005-01-23 09:43
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