2006年03月01日

「[薛/子]子(ニエズ)」訳を終えて

ついに「[薛/子]子(ニエズ)」の完結を迎えました。ブログを始めた時、同時に書き始めたのがこの「ニエズ」で、まだ何を書いていいか解らなかった私としては、惚れこんでしまった「ニエズ」のあらすじと感想を書いていくことで何とか体裁を保っていたような気がします。
それはそれでよかったんですが、この「素晴らしく面白い台湾のドラマ」の原作がなかなか翻訳されないし、日本で放送もないのでもう一度詳しく訳してみたくなり去年9月のブログ一周年記念に書こうと思い立ちました。ところがちょうど「天龍八部」にはまっていたので遅れ気味になり「笑傲江湖」もあったので、3月になってしまいました。半年たってしまいましたね(笑)
何度も言ってるのですが、単にストーリーだけでなく映像として凄くいいものなので他のドラマもいいですが、なんとか日本でも(スカパーとかでもいいから)放送してくれないものでしょうか。そしたら私の迷訳の穴がわかって楽しいのですが。(くれぐれも言っておきますが、このブログで書いているのは、素人の私が訳したものなのですから、鵜呑みにしてはいけませんよ)

訳もしたんでほんとに何回見たかわかりませんが、登場人物たちの魅力と共に何と面白いドラマなのでしょうか。
美形ぞろいの少年達に(可愛い子ばかりでうれしくなってしまうし)叔父様方の魅力も(そして叔父さんたちのバリエーションの豊かなことよ)
主人公アチンはもともと真面目な性格ではあるのですが、同性愛者であることで、厳格な軍人である父から追い出されてしまいます。どうしても恐ろしくて父と会うことができないアチンですがドラマの終わりでは、会えないまでも父の好きな本を家に置いていき、「息子は死んだ」と言っていた父も「アチンかい」と呼びかけて本を拾い上げる場面で親子がいつかまた同じ屋根の下で語り合う日が来る事を信じさせてくれます。

アチンのもう一つの苦しみはずっと寄り添って育った弟を自分の不注意で死なせてしまったことです。それはただ彼の病気に気づかなかったという子供なら無理からぬ事なのですが、アチンの心には深い傷となって残ります。
途中出会う聾唖の少年やリーユエの子供に対する深い愛情は弟への償いとして現されるものです。そして最後の家出少年(しかも弟役と同じ少年)を助ける事でまた老爺子から頼まれた孤児院の子供達の世話を引き受ける事でアチンの未来が見えてきます。
彼は第二のグオ老人になるのでしょう。そして弟のように愛に飢えた可哀想な子供達を救っていく運命にあるのだと思います。
(仲間の中でもいたいけなシャオミンを弟に似ているといって気にかけるのもそうですね)

少年達の物語だけでなく叔父様たちの物語もあります。
私が一番泣いてしまったのは何と言っても、林さんと親友のお医者さん・ウーさんの話。
一緒に医学を学んで診療所を開こうと夢を語った少年二人が戦争で離れ離れになり、老人になって再び出会う。しかもしばらくの間2人は近くに住んでいたのに気づかなかった。ただ辛い時期を耐え切ったのは2人で語った夢があったからだというウーさんの言葉には涙が溢れて困りました。

このドラマの原作が早く翻訳されて出版されること。日本での放送があることを切に願います。


posted by フェイユイ at 23:55| Comment(11) | TrackBack(1) | [薛/子]子(ニエズ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
去年の10月17日に「藍宇」にハマってしまい、こちらにたどり着きました。

すると「ニエズ」を訳してくださっていたので、ずっと拝見していました。お疲れ様でした。ありがとうございました。「ニエズ」を買おうと思っていますが、値段が高いのでなかなか買えません。お金がたまった時「ニエズ」がまだ売っていましたら、必ず買います。

本当に良いお話でした。ありがとうございました。またうかがいます。
Posted by いくこ at 2006年03月05日 15:21
はじめまして、いくこさん。

まだドラマは観ておられないのでしょうか?
それなのにストーリーを読んでいただけるなんてありがたいことです。

あの値段の高さはやはりこたえますよね。私もかなりの勇気が必要でした。でも結果は、それだけの金額を支払ってもかまわないと思える内容でした。

ほんとに皆さんに観てもらいたいドラマですね。

これからもどうぞよろしくお願いします。
Posted by フェイユイ at 2006年03月06日 00:05
「孤恋花」 をさがしていたらこちらにたどり着きました。早速読ませていただきます。話題作ニエズにつづき、孤恋花もまた台湾の話題作です。昨年ドラマと同時に映画が放映されました(2005年のリメイク版)。画像や音楽が特に素敵にしあがっています)。機会がありましたらあらすじ紹介をおすすめします。
Posted by 台湾のワイワイ at 2006年04月09日 00:45
台湾のワイワイ さん
来ていただけてうれしいです。ありがとうございます。
記事にも書いていたのですが、以前のように記事がかけなくなってしまいました。
「孤恋花」 の映画も観て記事にしたいという気持ちは持っております。
とはいえ、紹介をするほどの中文理解力がないのでただの感想記事になってしまうとは思うのですが。

返事を書くのが遅くなってしまうのですが、またコメントいただけたらうれしいです。

Posted by フェイユイ at 2006年04月10日 09:26
初めまして、蓮と申します。
ニエズで検索してこちらにまいりました。
訳して頂いて本当にありがとうございました。
あの場面はこう言う事を言っていたのだと良くわかりました。
そして、読んでいて何回も何回も涙が止まらなくなりました。
范植偉のじっと見つめるだけの眼は切ないですね。
「藍宇」もお好きだと書かれていたのも嬉しかったです。
Posted by at 2006年04月22日 15:17
蓮さん、はじめまして!
私もこのドラマに何度も泣きました。本当に素晴らしい作品なのでたくさんの人に見て欲しいと願うのですが、日本ですら放送されないし勿体無いですよね。

拙訳が少しでもお役に立てたかと思うとうれしいです。なにしろ素人の訳なのでどこまで信用できるか心配ではありますが(笑)

「藍宇」のタイトルからこのブログの名前を取ったこともありますので知らん振りはできませんねー。リウ・イエくんもその後色んな役でがんばってますしまた見直したくなりました。
Posted by フェイユイ at 2006年04月22日 19:02
こちらの「ニエズ」の訳のおかげであの高価なDVDを買う勇気をもらいました。どんな話かよくわからないまま、20話のドラマをしかも重そうなドラマを買うのは・・・。と思っていましたらわかり易い文章で要所は押さえて訳を書いてくださり本当にありがとうございました。見て、これを買って間違いないと思いました。こんな良いドラマは初めて見たように思います。なんとかしてもっとたくさんの人に見てもらいわないともったいない、と思うのは私だけではないと思います。いきなり書き込みをするのはどうかと思いましたがどーしても感謝の気持ちだけでもお伝えしたかったので書かせていただきました。
Posted by ゆん at 2006年06月14日 00:15
ゆんさん、そんなに言っていただいてうれしい限りです!下手な訳をして恥ずかしさと戦ったかいがあります!(笑)

こんなにいいドラマをもっとたくさんの人に観て欲しいという願いは強まるばかりです。かっこいい男の子がたくさん出ているので可能性は高い、と思ってはいたんですけどねー。
最近は日本のテレビで台湾ドラマもよく放送されているのでもしかしたら、といつも思ってはいるのですが。

トニー・ヤン主役の映画も日本で公開、DVDにもなったことだし、せめてwowowとかスカパーでやってくれないものでしょうかねえ。もし、そうなったら!どきどきしますね。
Posted by フェイユイ at 2006年06月14日 13:56
わざわざまたコメントありがとうございます。ほんとに恐縮です。私はWOWWOWに入っているのですが、最近「闘魚(漢字は違います)」をやっていて、もうすぐ終了してしまいますが、次は何かな?と楽しみにしていたら、韓国ドラマでした。中華圏のドラマの枠って決まっていたわけではないでしょうが、いい作品は未だ多分たくさんあると思いますのに・・・。男前君たちも含めて・・。いまさらこんなことを聞くのかの質問なのですが、フェイユイ様は何をきっかけでこのドラマを購入されたのですか?やはり張孝全君からでしょうか?
もし、よろしかったら教えてください。私は知ったきっかけは「17歳的天空」ですが、決め手はこちらの訳です。
Posted by ゆん at 2006年06月19日 18:34
もうかなり前になってしまうので細かい経緯は忘れてしまったのですが(笑)今はもう消滅してしまった、とあるゲイ系(?)HPを愛読してましてそこでタイトルがあがってたのです。
でも内容も登場人物も(私が知る限りでは)紹介されていたわけでもないので、何故あのような高価なDVDを買ってしまう衝動に襲われたのか、未だに謎なのですよ。
張孝全くんもまだ全く知りませんでした。

こういった中身も知らず購入して衝撃の出会いと言う事が時々というか稀にあるのですね。しかしあの値段ですからね、私の経済状況からして本当に天のお告げとしか言いようがありません(笑)
また初めて観た時の衝撃ときたら。ちょっと震えましたね。
Posted by フェイユイ at 2006年06月19日 19:21
偶然の運命の出会いでしょうか?何かに突き動かされるような出会いが出来るのは幸運ですよね。私もパンフレットにちょっと載っていただけなのに・・・。この作品の出演者各人には思い入れが強いのできっとこれから先も彼らに出会うだろうし、影ながら応援していきたいと思います。このような内容のある、そして見ていて飽きない、すばらしい作品がまたあれば教えてくださいね。
Posted by ゆん at 2006年06月20日 20:40
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