2006年04月19日

「バガー・ヴァンスの伝説」 とは言え観てよかったのだ!

バガー・ヴァンスc.jpg

ロバート・レッドフォード監督は現代の神話を描きたかったようなのだが、この描き方では夢ではあるかもしれないが神話とはいいにくい。神話と言うのはいいことばかりではないと思えるし。

物語は主人公がまず老人がゴルフをしている所から始まる。そして彼がその少年時代を思い出すことで過去へフィードバックする。そこで彼が出会ったのは、今は落ちぶれてしまった若き天才ゴルファー(マット・デイモン)と突然現れてその青年の人生の導となる男(ウィル・スミス)である。
自分自身のスィングをなくしたと思い悩む青年・ジュナがバガーによって再び自分を取り戻す様を描いていくのだが、少年の目線がいつの間にかジュナの方に移って元・恋人(シャーリーズ・セロン)とのラブストーリーになったりするので観客はどこに集中してよいか判らなくなってくる。
少年の目を通して、と言う設定なら少年に物語を全て語らせないなら分裂してしまう。
そのため観るものはこの映画をかなり分裂した印象で受け取る事になってしまった。
言いたいことは真摯に人生と向き合うただしいことなんだけど作り方に問題があるとなかなか伝わりにくいと思います。

私はこの映画をマット・デイモン目的で観ていて昨日も言ったとおりかなり満足する映像であったのですが、その他の人が見る分にはマットはやはり子供っぽいのではないだろうか、と思われる。なにせ早熟の天才ゴルファーが戦争による精神的打撃を受け、英雄である事を捨て酒びたりの生活を送る、というのだからもう腐れきったような風貌になっていていいのだが、マットだと無精ひげをはやしていてもそこそこに綺麗に見えるし。影を出してもらいたいのだが、難しかったのか、光をさえぎって物理的な影を作って深みを持たせているわけなのですね。これが韓国人俳優チェ・ミンシクであったら光が当たっていてもぐだぐだに見えるんですが、マットではそこまでいけなかったようです。
とは言え、個人的には無精ひげでやつれた風情のマットが愛おしいし、復活して綺麗に身支度してきた様子なんて可愛いったらない。
第一、最初からシャーリーズ・セロンに押し倒されているではないの。やっと美女の登場なのに負けてるよな。
そして自分を掴めなくてもがき苦しむ表情がなんともたまりません。なんだかマット・デイモンってサディスティックな気持ちを起こさせます。

ということで映画的には夢物語を好む人でなければ受付けない気がしますが、マット・デイモン目的で観るなら凄く楽しめると思います。

極私的感想:相変わらずマットにジェイを重ねつつ、観てしまう。アチンを見ながらアフォンを思い出すロンズの如く。
いかんと思いながらやめられない。
こういう役柄というのも非常にジェイらしい感じがするのですよね。ただジェイってあんまりマゾっぽくないのだよね。その辺も見習ってもらいたいです。こんなこと書いたらやばかったかな。

なお、この作品がジャック・レモンの遺作となったということです。


posted by フェイユイ at 21:58| Comment(2) | TrackBack(1) | マット・デイモン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
・・マットがゴルファーの役だなんて思いもしなく。レンタル時に前情報ほとんど入れないので、いきなりジャック・レモン出てきたのにも驚きました。
私はこの作品、とても楽しめました。「ゴルフとは人生だ」でしょうか・・・
後半の試合の部分がやはり魅せます。プレーや周りの人々を通してジュナが刻々と変わっていく様が、シーンの細かい積み重ねで語られていきます。
確かに“甘い”と言われそうなテーマなのですが、殺伐とした映画ばかりより、青年ぽさを恐らく一生持ち続けるであろうレッドフォード監督が描く世界も、必要なのだと私は思います。
シャーリーズ・セロンはひとめで気に入り&マットともお似合いだと思う・そしてマットの素敵さかげんは、挙げ始めたらキリがないです!^^;;
でも何といっても、暗い酒場の中の逆光・煙草吸い・無精ひげの怠惰マット万歳!!(笑)
多分全編少年の目を通しての世界、という意識あると思うので、この酒場のシーンなどは正に“初めて覗くイケナイ大人の世界”。そういうの子供心にぞくぞくしますよね・・・そう、私もこの少年と同じ気持ちになって、あの悪いすてばちな、でも瞳の最高に美しいオジサマにイチコロ☆となったのでありました。^^
視線ひとつ、後姿ひとつetc・・マットの千変万化の表情。眼福です◎
Posted by フラン at 2006年11月25日 22:34
マットには悪いけどこれはレッドフォードが若返ってやってもらいたい映画ではありますね(笑)
といっても倦怠感漂うマットが素敵なのは確か!
ゴルフシーンは見ごたえありました。
Posted by フェイユイ at 2006年11月26日 22:00
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

バガー・ヴァンスの伝説
Excerpt: オススメ度 ★★☆☆☆ 2000年公開の映画です、公開当時はタイトルが少し気になっていた程度ですが、レンタルショップでシャリーズ・セロン主演のモンスター、シャーリーズ・セロン出演のサスペンス、コ..
Weblog: 映画感想BLOG 瞼のスクリーン
Tracked: 2006-07-11 11:22
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。