2005年01月23日

「マグダレンの祈り」後半及びドキュメンタリー「マグダレン修道院の真実」

少女たちを突然襲った過酷な運命。だが、なんだろう。アイルランドというところの特徴なのか、私はそれほど暗いばかりの映画とは思わなかった。少女たちはしたたかに生きてやろうという根性もあるし、神父にいたずらもする。クリスピーナという女性はとてもつらい境遇なのだが、変なおかしみもある。特にバーナデットとローズの行動はやはり応援せずにはいられない。恐ろしさと可笑しさを淡々と語っていく映画だった。
映画を見終わった後、ドキュメンタリー「マグダレン修道院の真実」という特典映像をみた。これは当時のそのマグダレン修道院に実際入っていたという今はもうかなり高齢の女性たちのインタビュー映像だ。映画そのまま、というより彼女たちの口から語られたのは、むしろ映画のほうが生易しいとすら思わせる生々しい言葉だった。性的虐待や暴力を年老いた人たちから聞くのはつらいことだ。そして、生まれたばかりまたは1年ほど育てた母親から子供を奪い取っていったということ。こんなに酷いことができるのだろうか。その罪の殆どは未婚の母ということらしい。その頃のアイルランド・カソリックにおいて未婚の母は、死罪に価するというのだ。その相手の男たちはどうなったのか全く語られてないのだが、女たちはそれだけで家族や社会から見捨てられ、マグダレン修道院において神父や修道女からの性的虐待と暴力をうけていく。それは全く信じられない悲惨さだ。映画で語られていたようにその容姿が美しいからというだけで入れられた孤児の方もいた。男と変なことになるのを未然に防ぐために。
昨日のエントリでは「カソリック側に言い訳はないのだろうか?」と疑問を抱いたものだが、少なくともドキュメンタリーに出演された女性たちにはもうカソリックとは悪魔のようにしか受け取られていないようだった。
magdarene2.jpg
主人公3人とまた別の地獄を生きる女性、右側の愛称クリスピーナは、息子との再会だけを夢見て生きている、だが、彼との絆であるペンダントを失ってから、彼女の歯車は少しずつ狂いだしていく。修道院のどす黒い部分を引き出していく役である。
ところで映画の冒頭に歌われる歌が奇妙な意味深げな歌なのだ。結婚式のようなのだが,こんな変な歌、歌ったりするんだろうか?
posted by フェイユイ at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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