2006年04月29日

「青春の輝き」ロバート・マンデル

青春の輝き.jpg

私はあまり見た事のないアメリカ映画でお金持ち少年達が勉学に励む姿。1955年、ニュー・イングランドの大学予備高校の名門校に最終学年で転入してきたデイビッド(ブレンダン・フレーザー)はからきし弱いフットボールチームの救世主として引き抜かれたのだった。
が、デイビッドには同級生には秘密にしなければいけない秘密があった。それは彼がユダヤ人であるという事実だった。

正直言ってアメリカ映画でユダヤ人がこんなに差別を受ける存在であるとは知りませんでした。
1955年と言う年代がそうなのか、今でもそうなのか?
何と言っても日本から見ている限りではユダヤ人というと音楽や映画や小説の作り手として有名な人がたくさんいる人種であって且つ経済的にもアメリカを牛耳っているという意識があったからです。
ハーバート大学にはユダヤ人が多いのだというセリフが出てくるわけで大学には存在しているわけでしょう。この学校では今まで存在しなかったのに、ということなのでしょうか。

デイビッドは真直ぐに物事を見ていく好青年として描かれているので(フットボール、ダンス、ジョークが得意で女の子にもストレートに好意を打ち明けるし、人種がばれるまでは友人の間でも非常に人気があった)よけいに人種差別をする人々を腹立たしく感じます。
ラストでも何かが解決したわけではなくこれからデイビッドがより戦い続けなければならないことが示されているのです。

という人種差別に対する怒りを持ちながらも映画として楽しめる部分もあったりするわけで、不謹慎で申し訳ないが。
楽しんじゃいけないけどフランス語が上手く話せなくて陰険な教師にいじめられる少年がなかなか好きでした。
歴史の授業で教師が生徒を次々と当てながら答えを言わせるとこが萩尾望都の描く教室のようで愉快でした。
こういった感じの全寮制学校と言うのを昔はよく小説や映画や漫画で見たものです。懐かしく感じましたね。

この映画の中のマット・デイモンは主人公デイビッドにスポーツやガールフレンドの事で酷く劣等感を抱かされたためにユダヤ人であるということで差別し窮地に追い込むという悪辣な役です。
「リプリー」の時の貧しいがゆえに追い詰められていく悲壮感と違って由緒正しい子息であるがために苦しみ間違った道を進んでしまう若者の役をうまく演じていますね。
こういう卑屈な役ができるというのも彼の持ち味なのでますます嫌われそうですが、また挑戦して欲しいものです。
周りが背の高い人が多かったのかいつも以上に小柄に見えます。若いせいもあるけどこういうきちんと髪を分けているのが大変にキュートに見えますし、笑顔もかわいいのなんのって。
シャワー室ではお尻も見えますのでうれしいですね(なんなんだ)
クレジットが主人公の次に出てきたので準主役なワケですね。ここでは主人公と友情を持った者は存在せず、マット・デイモン演じるディロンとの軋轢が核となっていたわけですね。彼に同情する同級生もいたわけですが、結局デイビッドは孤独なままなのです。

ベン・アフレックも頑張って共演してました。ここではお金持ちのお坊ちゃまでございますね。少しおかしかったです。

監督:ロバート・マンデル 出演:ブレンダン・フレイザー、マット・デイモン、クリス・オドネル、ランダル・バティンコフ、アンドリュー・ロワリー 1992年アメリカ


posted by フェイユイ at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | マット・デイモン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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