2005年02月05日

「実際状況」Real Fiction

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主人公の青年(チュ・ジンモ)は、公園で肖像画を描いている画家である。彼の描く絵に文句を言う客、ショバ代を要求するヤクザなどが現れるが、彼は怒りを押さえ込んでいる。
そんな彼を女の子(キム・ジナ)がデジタルカメラで撮影しているのだった。
彼女の後を追って入ったある建物の中(小さなステージの上)に、男(ソン・ミンソク)がいて(もう一人の自分)主人公に酒を勧め、殴り、恥ずかしい思いをさせ、主人公に復讐の気持ちを抱かせる。そして主人公は建物を飛び出し、今まで彼にひどく当たったものたちへの復讐を始めるのだった。
自分の中の衝動を抑えて生きる人間の「もうひとつの自分」を表した作品だ。撮影時間が200分で上映時間が84分という実験作でもある
キム・ギドクは同じモチーフをくりかえし使う監督であるらしいが、ここでも主人公が若い絵描きであること。セックスと暴力が描かれていること。主人公が殆どしゃべらないこと。など多くの類似点がある。そしてもうひとつは見るものをあきさせないスピード感ということだろうか。
この映画に関してはそれほどに大好きとは言わないが、キム・ギドクを知る上でやはり見ておきたい1作だと思う。(彼にしては、ということであって、おもしろいことは確か)(もしかしたら私がチュ・ジンモがあまり好きじゃないからかも、彼のファンならずーっとアップが見れますよ)


ここからちょっとネタバレに入っちゃうんですが、


このDVDの絵はいいわけですか?よく考えると「空き家」のジャケットも殆どネタバレだったし、そういうの気にしてない監督さんということなのでしょうか?
後ラスト近くで主人公がやはり画家の女性の部屋をおとづれるシーンがある。いつもどおり主人公黙ってるんですが、女性は特にことを荒立てず、眠る主人公に毛布をかけてあげる。「空き家」でも突然他人の家へ入り込んだ女性を咎めずに眠らせてやるシーンがあった。どちらもとてもいいシーンなのですが、これは監督が特に気に入ってるシチュエーションなのでしょう。とても美しい演出です。
監督キム・ギドク 出演チュ・ジンモ、キム・ジナ、ソン・ミンソク 2000年
posted by フェイユイ at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | キム・ギドク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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