2006年06月01日

「ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ」ヴィム・ヴェンダース

ブエナa.jpgフェレール.jpg

私はこの映画の音楽を表現する術を知らない。音楽的知識もなければ語彙も持たない。それはとても残念な事だ。この映画から流れ出てくるキューバ音楽の魅力を伝えきれないのだから。

この映画に出会ってからまだ1・2年くらいしかたっていない。初めて出会った時はその素晴らしい音楽への驚きと共になぜか昔から聞いていたような不思議な感覚があった。

この映画はギタリストであるライ・クーダーと映画監督ヴィム・ヴェンダースによるドキュメント映画である。従って映像は「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」の演奏家である老人達を淡々と写し撮ったものだ。
だのに映画としてドラマティックであり彼らの音楽を堪能させてくれる。

つまり物語は老人達の言葉によって語られるだけなのだが、僅かに知るキューバ革命の歴史などと重ね合わせて彼らの人生を思いつい目頭が熱くなってしまうのは私だけではないと思う。
彼ら老人音楽家達はすでに長い間、忘れ去られた存在であったと言う。“キューバのナット・キング・コール”と映画の中で称されるイブライム・フェレールは「生きていくのに耐える事が多すぎてもう歌はやめよう、何も得られることはないから」とまで思ったと語る。
その彼の歌声を聞くとそんな言葉は信じられない。若くセクシーであり力強く響きあるいは心にしみ込んでくるからだ。
冒頭、彼の歌う「チャン・チャン」の歌声が流れハバナの町並みをクーダー親子がサイドカー付きのバイクで駆けていくシーンは素敵だ。
そして最後、彼らのNY・カーネギーホールでのコンサート。フェレールは真っ赤なジャケット着ているのだがそれが小柄な彼に凄く似合っていてかっこいい。
1927年生まれのフェレールは50年代には人気があったのだが次第に人気がなくなった。1997年ライ・クーダーとキューバの老音楽家達が作ったアルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」はグラミー賞を獲得しそれからの彼らは脚光を浴び活躍したと言う事らしい。そしてフェレールは2005年に亡くなった。


posted by フェイユイ at 00:04| Comment(1) | TrackBack(0) | 中南米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
チャンたちが、かっこいいコールなどを監督しなかった?


Posted by BlogPetのじえるん at 2006年06月01日 16:49
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