2006年06月20日

「ビハインド・ザ・サン」の幻想風景

サン.jpg

ウォルター・サレス監督の「ビハインド・ザ・サン」を何度となく思い返す。
物語に衝撃を覚えると共に幻想的な映像が忘れられない。

映画の中でサーカス・大道芸と言うのは特に不思議な記憶を残すものだ。多くの作家が題材に使っているにも関わらずそれでもなお一種の驚き、憧れを抱くものである。

青空の中を舞う少女というイメージのなんと美しい事だろう。土地と家の掟に束縛された青年は少女の身体を回しながら夢を見たに違いない。
身を焦がす火を自由に操る少女に勇気を与えられながらも恋をしたことだろう。

サーカス、という甘美な響き。秘密めいた非日常の世界である。例えば、フェリーニの、レイ・ブラッドベリの世界に惹かれたことがあるだろう。「ロザリンとライオン」の少女にも。

二つに分かれた道がある。いつも左に行くのを青年は最後に右側の道を進んでいった。
たどり着いたのは海。波が高い荒涼とした海の風景だ。それはこれから青年が進まねばならない未来の光景なのだろうが、青年に後悔はないはずだ。
青年が恋をしたサーカスの少女は空を舞いながら人魚というイメージで語られる。川魚パクーという名をつけられた弟の導きによって海にたどり着き人魚の少女とやがて出会うのであろう。美しい予感だ。

posted by フェイユイ at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 中南米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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