2005年02月26日

「夜奔」ストーリー

レネ+ホアン.jpgnight.jpg

昨晩はまた「夜奔」を見てたんです。いいですねえ。美しくて。ですぐ書こうとしたんですが、あんまり眠くて、負けた。
ところで私は「夜奔」何度も見てるんですが、一般にあんまり見られてはいないんですよね? 確か。
ということで、少しストーリー書いちゃおうかな。しかし未見なら読まないだろうし、見たなら読む必要ないし、誰が読むんだ?まー気の向いた方のみ読んでやってください。最後まで書いてますので、そのつもりで。

1930年代、中国。女学校で英語を教えているインアル(英児)はアメリカでチェロを学んでいる婚約者・シャオドン(少東)がいる。文通を通じて互いを知り合っていた。
ある日、シャオドンが帰ってくるという手紙が届く。
インアルの家は裕福で旅の一座「ロンチン座」を家に宿泊させ稽古も許していた。そのなかに「林冲夜奔」の主役を演じるリンチョン(林冲)という若者がいた。林冲というのは水滸伝に出てくる悲劇のヒーローの名です。正義の士であるにもかかわらず、悪い権力者に都を追われる。その悲劇のシーンを昆劇(歌と踊り)で表すのだ。インアルはリンチョンのその気高さに打たれ惹かれる。

インアルはシャオドンの両親とともに港へ迎えに行く。おしゃれをするためにインアルは懸命に自分で焼けた鏝を髪に当てると煙がでて髪を焦がし慌てる。顔のふちの髪が焦げて縮れてしまい、泣き顔になるインアルがかわいいです。

初めて出会うインアルとシャオドン。だが手紙で心が通じていた二人はすぐ打ち解け互いに好意を抱く(意外と珍しいことかもね)

インアルはシャオドンをロンチン一座に連れて行く。インアルがすぐ出て行こうとしたため、シャオドンは背中を向けたまま、リンチョンの歌声を聞く。音楽家であるシャオドンはその歌声に心を刺し貫かれる思いをし、リンチョンが忘れられなくなる。リンチョンの歌声にシャオドンは寒い夜空と星の下、逃げていく林冲の姿を見たのだった。

ためらうシャオドンをインアルはリンチョンに会わせようとし、もめていた。そのときお金持ちの美丈夫・ホアン・ズーレイ(黄子雷)がやってくる。仕方なくズーレイにシャオドンを紹介するインアル。ズーレイは「知ってますよ。銀行頭取の息子さんだ」と言って冷たく去っていく。

嫌がったくせにシャオドンはインアルに「あの主役の名は?」と聞く。「リンチョン(林冲)よ」「そうじゃなくて、本名だよ」「それがリンチョンなの。すごい人気だから、リンチョン」

シャオドンまたリンチョンを見に行く。今度は楽屋へ自ら会いに行く。途中でリンチョンと出会う。そこへインアルもやってくる。自己紹介するシャオドン。またそこへズーレイがやってきて邪魔をする。むくれるインアル。ズーレイは昆劇役者・リンチョンに目をかけパトロンとなっているのだ。近寄るシャオドンの心を敏感に感じ取っている。

シャオドン意を決してインアルとともにリンチョンに昆劇を教えてくれるよう頼む。3人の輝くような青春の一幕が始まる。それはほんの短いひとときではあったのだが。

短い逃避行の後、リンチョンはシャオドンに言う。「僕はきみを忘れないよ」

翌日インアルはリンチョンの背中に激しい折檻の後を見つける。動揺するインアル。それが親代わりの一座の座長の仕業であるとすぐ知ったのだった。

ホアン・ズーレイは執拗にリンチョンを自分だけのものにしようとする。それを見てシャオドンはズーレイにはむかう。だが、結局リンチョンはズーレイのものになり、夜をズーレイの床で過ごすのだった。

ある日ある浴場でシャオドンとリンチョンは出会う。リンチョンはズーレイと一緒だったのだが、二人はズーレイの目を盗んで逃げ出す。静かに怒るズーレイ。

シャオドンとリンチョンは昆劇の仕事をすっぽかして雪の中動かなくなった車の中にいた。「美しい手だね」と言ってシャオドンの手をとるリンチョン。そしてリンチョンはシャオドンに口づけしようとした、がシャオドンは戸惑ってさけてしまい、車を飛び出す。戻ったときすでにリンチョンの姿はなかった。

ここで二人の青春は終わってしまうのだ。シャオドンは昆劇役者との逃避行を新聞に書き立てられ(たったあれだけのことを書きたてられるってどういうこと???)父親を怒らせ、部屋に閉じ込められてしまう。
インアルは二人の男を静かに愛しながら、その二人の男が愛し合ってることを感じ取っている。
そしてリンチョンは、ああ、親代わりの座長が一座の少年に手を出しているところを目撃し、怒りで座長を縊り殺してしまうのだ。一座の者たちはリンチョンに「逃げるんだ」と口々に叫ぶ。リンチョンは芝居のとおり、「夜奔」夜の闇の中を逃げていくこととなる。正義のことをしただけなのに。逃げる時リンチョンはインアルに会い、笛をシャオドンに渡して欲しいと頼む。リンチョンのシャオドンに対する愛を感じてしまうインアルは、シャオドンからもらったクリスタルのチェロのおもちゃをリンチョンに渡す。

シャオドンは話を聞き、インアルに「結婚しよう」という。インアルは「あなたが愛してるのはリンチョンなのよ。あなたも行って頂戴。二人はずっと手紙を書きましょう。あなたは答えをみつけられるわ」
 
アメリカへ戻るシャオドン。孤独な心を抱えたまま、生きていくのだ。そしてある店でリンチョンの歌声の吹き込まれたレコードを見つけ涙を流す。

そして手紙でインアルはリンチョンを見つけたことを伝える。「リンチョンは波止場で苦力をしてたのよ。そしてわずかな金を稼いで病気で倒れたホアン・ズーレイの面倒を見ていたのです。あの男の家は日本軍から権限を奪われ落ちぶれてしまっていたの。私はリンチョンにあなたのアメリカの住所を教えたの、彼は英文どころか文字も読めないのに」

だが、リンチョンはズーレイの死後、アメリカへ向かうのだ。シャオドンに会うことはついにかなわなかったが。不法移民として捕まったのだ。牢の中でもリンチョンは背筋を伸ばして黙ったままシャオドンに思いをはせていたのだろう。

そしてインアルもアメリカのシャオドンのもとを訪れる。シャオドンはリンチョンの遺骨を受け取ったことを話す。そして自分がどんなにリンチョンを愛していたのかを。あのひどい雪の夜、リンチョンに背を向けた時、すでにもう生き別れ死に別れたのだと。夢に見るのだと言う。リンチョンの最期の時に駆けつけ、手を握りどんなに自分が愛していたかを話す夢を。

シャオドンはずっとニューヨークに住みついている。そしてお墓参りをしている。「僕の側へ来てこの3つの墓碑をたずねる人がいる。僕は答える。ここに僕の妻が眠っている。そしてここに僕の愛する人が。僕は決めている。インアルを僕たちの間に置こうと」
posted by フェイユイ at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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