そして李光地にインスーの家を捜索させインスーを捕らえさせた。実の弟を殺そうとした事が許せなかったのだ。そしてインレンは無実として医者に見せた。
容妃は身分を落とされ粗末な寝床で寝ていたが太皇太后の言葉を思い出していた。人は眠る時はみな夢の中だと。
皇帝である康煕が今、悪夢の中にいることを容妃は案じていた。
花を見に来た康煕に容妃は太皇太后の遺言である「インレンは欠点はあるがいい子なのだから皇太子を廃してはいけない」と言う言葉を繰り返した。
康煕は容妃に紅玉が自害した事を知らせ何故逃がしたのかと聞いた「朕が残忍だというのか」容妃ははい、と答えた。インスー皇子もいい所もあるのになぜ廃してしまったのか、あなたは心が狭いのです。
これを聞いた康煕は怒り出て行った。容妃はさらに身分を剥奪され奴隷となった。
このことを聞いた慧妃は大いに喜び宦官に「彼女を殺しても傷つけてもいけない。宮中の便器を洗わせなさい」といいつけた。
容妃は山のようにある便器を洗い続けた(ほんとかね。たくさん人がいると思うんだけど。容妃だけじゃおっつかないよ)しかも慧妃の宦官達が意地悪をしにやって来て容妃を苦しめた。
康煕は李光地を呼び台湾知事をしている魏東亭を呼び戻したいという。だが優秀な彼の代わりがいない。言葉の意味を察し李光地は「では私が台湾の知事をやります。ただもう呼び戻さないでください」と頼んだ(繰り返すけど朝廷の泥沼にいるより台湾にいたいね私も)
突然、藍斎姫が朝廷にやってきた。驚き慌てて迎える康煕。前日は藍斎の誕生日だったのだ。
喜んでオルゴールをプレゼントする康煕に藍斎は母に会いたいという。康煕は宦官の李徳全に耳打ちして容妃を迎えに行かせる。
容妃は藍斎がここにくればいいと言ったが、皇帝の威厳のためにお願いします、藍斎様はお母様に会いたくて長い道のりを帰ってきたのですという徳全の願いに仕方なく容妃はみすぼらしい作業着を豪華な衣装に着替えて藍斎に会う。藍斎は何の疑いもなく再会を喜んだ。
息子のアミダはもう大王として国を治めているので来年は会いにこれます、と言う。もう恨みも残ってはおらず清と仲良くするつもりですと伝えた。
藍斎が休む為に場を離れると康煕は容妃に冷たく帰るように言いつけた。
容妃は足が悪く痛む足を庇うようにしてその場を去った。宦官の李徳全だけが彼女を見送った。
戻ってきた容妃を見た宦官達は彼女の服を剥ぎ取りあざけった。されるがままに容妃は思った。
もう康煕のために生きていくのは嫌、あなたが天下を治めるように私は便器を磨いていく。でもあなたの天下よりこの便器の方が綺麗かもしれない。
藍斎はうれしげに母の住居を訪ねた。だがそこは荒れ果て誰もいない建物となっていた。追いかけてきた李徳全に藍斎は容妃の居場所を問いただす。
口ごもっていた李だが藍斎の剣幕にとうとう容妃の居場所を教える。
奴隷となって便器を洗う母の姿を見て藍斎は泣きながら抱きついた。そしてすぐ国に戻り兵を起こす、と言う。容妃は押し止め、今、陛下は肉親の争いで苦しんでいる。そのために最も近しい者を苦しめてしまうの。いつか彼は私を迎えに来てくれる、その日を夢見て待つわ。
藍斎は泣きながら戻るしかなかった。
藍斎はすぐ康煕に暇を告げる。何も言わないが康煕からもらったオルゴールを床に落として割った。
それを見て康煕は「容妃、永遠に許さないぞ」とつぶやく。
康煕は庭でぼんやりと過ごしていた。その様子をみて李は気が気ではない。皇帝が何を考えてるかわからず皆怖れてます、と申しあげる。
康煕は晩のおかずのことしか考えてないと言う。
そこへ張廷玉が来て近く康煕帝になって60年の節目です。いままでに60年もの間国を治めたものはいません。皇帝がなさらなくても我々がお祝いをいたします、と申し出る。
最後に来て物凄いいらいらです。全く今までのどの敵より朝廷内の家臣や息子の問題より康煕自身の心が敵ですね。今まで尽くしてきてくれた容妃に対してこの仕打ち。ほんとにもうはらわた煮えくり返ってます。
次の最終章で一体どうなるのか、容妃のことだから飛び蹴りなんかはしないんだろうなあ。
ラベル:康煕王朝