2005年05月21日

「1:99 電影行動」

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実はよく内容も見もせず、「お、フルーツ・チャンも噛んでいるオムニバス映画かあ」などと思い込んで借りてしまったwトンでもない。コレは香港・中国を襲った新型肺炎SARSの流行で打撃を受けた香港社会を元気づけようと、香港電影工作者總會が企画したキャンペーン「1:99電影行動」。映画監督15人によるショートフィルム11編は、いずれも香港市民を励ます内容のものだ。香港特別区政府も支持するこのキャンペーンは非営利で運営され、経費を除いた後の収益は慈善団体に寄付される、というものだった。

出だしの「狂想曲」からしてジョニー・トー監督アンディ・ラウを筆頭にサミー・チェン、ラウ・チンワン、チャップマン・トーらが歌い踊るという、のりのりのミュージカルもの。2番目の「子豚は体調不良」はフルーツ・チャン監督サム・リー、shine出演というまたこれもフルーツ・チャン独特のあのタッチで描く香港の匂い立つようなw映像です。3は可愛い男の子の可愛らしいミュージックビデオ風。4、ツイ・ハークはアニメです。5の「香港必勝」はチャウ・シンチー愉快です。なぜかメイキングの時のチャウ・シンチーがかっこいい。6、「ミス香港は誰?」は一番可愛い人がミスに選ばれますよ。7、「飛んでる家族」「インファナル・アフェア」の時とは違うアンソニー・ウォンがみれまする。8、「運よ、開け」かっこいいアーロン・クォック、ウォン・ジーワー、パロディです。9、「マクダルの1:99」星の王子様に扮した子豚がかわいいです。くしゃみをするカモも。10、「2003年春・追想」コレを見たくて借りるもしくは買う人もいるかもね。ピーター・チャン監督トニー・レオン出演なぜかしらんコレだけはすごくシリアスでまた可愛らしくもかっこいいトニーがみれますよん。カメラもクリストファー・ドイルという凝りよう。本人も出演してます。やはり映像が美しい。最後の11はスター総出演といったかんじで香港でのさまざまな困難を乗り切った歴史を振り返りながらそれでも香港は負けない!最高さ!という力強い言葉を投げかけてます。

全く香港人の明るいエネルギッシュなフィルムでした。あの恐ろしいSARSに襲われた直後とは思えないほど。またオリジナル版やメイキングも付いていて見ごたえあります。
特にメイキングの最初に、2003年香港アカデミー賞授賞式でエリック・ツァンの「今、香港はSARSに襲われ、また親愛なる張国栄を失い・・・」というスピーチがあり、はっとしました。エリック・ツァンの続けて言った「辛い出来事に全てを放棄したくなった」という言葉にレスリーはやはりそういう存在の人だったのだ、と胸が詰まる想いでした。

時間にすればごく短い11篇なのですが、香港の困難を笑いで吹き飛ばす根性と底力をみせつけられます。何でこんなに楽しいのだ?

作品リスト

「狂想曲」 監督:杜[王其]峰(ジョニー・トー)、韋家輝(ワイ・ガーファイ) 出演:劉徳華(アンディ・ラウ)、鄭秀文(サミー・チェン)、劉青雲(ラウ・チンワン)、杜[シ文]澤(トー・マンザッ)、林雪(ラム・シュッ)
「小豬不舒服」 監督:陳果(フルーツ・チャン) 出演:Shine 、李燦森(サム・リー)、嘉嘉龍
「向好看」 監督:陳徳森 出演:薛立賢
「信不信由[イ尓]」監督:徐克(ツイ・ハーク) 原作:王澤 出演:老夫子、大蕃薯、秦先生、陳小姐
「香港必勝」 監督:周星馳(チャウ・シンチー) 出演:Jenny Yip、元秋、呉凡、洪維濤、蘇醒、李漫芬
「誰是香港小姐?」監督:馬偉豪(ジョー・マー) 出演:陳奕迅(イーソン・チャン)、胡楓(ウー・フォン)、張英才、周麗淇(ニキ・チャウ)、何韻詩(デニス・ホー)、應釆兒(チェリー・イン)、李蘢怡(ティファニー・リー)、劉思惠、茜利妹、Mini Cookies、趙頌茹
「我的飛行家族」 監督:羅啓鋭、張婉 出演:黄秋生(アンソニー・ウォン)
「等運到」 監督:林超賢(ダンテ・ラム) 出演:郭富城(アーロン・クォック)、梁詠[王其](ジジ・リョン)、黄子華(ウォン・ジーワー)、何超儀(ジェシー・ホー)、黎姿(ジジ・ライ)
「麥兜 1:99」監督:謝立文 声の出演:林海峰(ジャン・ラム)、the Pancakes、陳浩峰、香港童聲合唱天地
「2003春天…的回憶」監督:陳可辛(ピーター・チャン) 出演:梁朝偉(トニー・レオン)、原麗淇、杜可風(クリストファー・ドイル)、張堅庭、杜[シ文]澤、田蕊[女尼]、呉君如(サンドラ・ン)、黄貫中(ポール・ウォン)、張同祖
「輝ける未来」監督:劉偉強(アンドリュー・ラウ) 、麥兆輝 出演:劉嘉玲(カリーナ・ラウ)、呉鎮宇(フランシス・ン)、黄秋生(アンソニー・ウォン)、余文樂(ショーン・ユー)、曾志偉(エリック・ツァン)、劉徳華(アンディ・ラウ)、張學友(ジャッキー・チョン)、陳冠希(エディソン・チャン)


posted by フェイユイ at 23:09| Comment(11) | TrackBack(4) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
めったに見ない香港モノなのですが、私も、これはなぜか日本盤DVDを購入して、見ました。フェイユイさんのおっしゃるとおり、個々に十分楽しめる作品ながら、見ているうちに何だか「うーん、すげぇなあ」と主旨と企画自体にも感動したりして。

香港芸能界はスマトラ沖地震の津波被害のときも、アジアで最も早くチャリティー活動を立ち上げましたよね。日本の国連常任理事国入りに反対する運動も、香港は激しい地域の1つでした。金持ちのレベルが半端じゃない分、市民のパワーも凄い所なのだと気付かされます。

香港映画も見なくちゃいけませんね。
Posted by 石公 at 2005年05月21日 23:53
石公さん。すばやいコメントありがとうございます(笑)
そうなんですよ。最初コレ見て「あれ?なにこれ」と思ってたのが、段々これはすごいなと思ってきて。最近香港ものから離れていた自分を反省(笑)
改めて香港が大好きになってしまいました。これからは香港ものエントリ増えそうな私です(いつものことながら単純すぎ)

ところでこんなところで何なのですが、待ちきれずにアレキサンダーの本など読み始めました(笑)(でも難しくて頭にはいらないー)早く映画見れないと情報だけがいっぱいで。私も香港製買おうかな、とさえ考えております(^^ゞもう完全に石公さんに洗脳されてます(いや楽しくて)
Posted by フェイユイ at 2005年05月22日 00:40
何を読まれてます? 『アレクサンドロスと少年バゴアス』あたりでしたら、大河小説ですし、ある意味「大奥」みたいなもんですから(爆)、とりあえず主人公がペルシャの後宮に入るまでがんばれば、いつのまにかペルシャ王が登場し、我らが大王の噂も聞こえてきて、そしてついに大王にまみえたとなれば、残り3分の2は一気に楽しく読めるはずです。映画を見ていなくても……。しかも、作者は歴史家でもありますから、主観以外の部分は史実(と言われるできごと)が沢山入っています。映画を見る際の予備知識にもなります。

って、よそさまの香港映画記事に、まったく関係ないコメントで、申し訳ありません。この話題になると完全に馬鹿がエスカレート&パワーアップしてしまい……お恥ずかしい。どうかお許しください。
Posted by 石公 at 2005年05月22日 01:25
ご明察(爆)と言うか、ほんとは先に「アレクサンドロス大王東征記」と言うのをアマゾンで購入したら、全然中身が伝わってこない(脳みそはいってないんか)泣く泣く、あー、私にはやはり大奥の方がいいわと思い直しましておっしゃるとおりの「アレクサンドロスと少年バゴアス」を注文。今日届きましたー!!(笑)まだチラと覗いただけですがやはりこちらは楽しそうです。後、脚本「アレキサンダー」も一緒に購入しましたので当分楽しめます。これで来るべき映画「アレキサンダー」に備えますわ。
ここだけ読むと1:99のコメントとは思えない(笑)
Posted by フェイユイ at 2005年05月22日 13:45
こんにちは。
私のブログで、この記事を紹介させて頂きました。
私も観てびっくりした映画(?)でした(笑)
>「2003年春・追想」コレを見たくて借りるもしくは買う人もいるかもね。
まさにその通りで…(^^;
トニーの憂いを帯びた表情、好きです。
Posted by hi-chan at 2005年05月28日 11:28
hi-chanさんがその人だったわけですね(笑)あのトニーは素敵でしたねえ、いつも魅力的ですが。
私のほうはフルーツ・チャンで飛びついたんですが。
hi-chanさんも書いておられたけど、すごく一つ一つが短いのが驚きでしたね。でも忙しい香港人にはあの長さがぴったりなのかも。
コメントそしてブログでの紹介ありがとうございます。
Posted by フェイユイ at 2005年05月28日 18:39
初めまして、TBさせていただきました。
傑作「2003年春・追想」も、「狂想曲」で全て吹き飛んでしまいました(笑)
頭に残っているのは、あの音楽とアンディの髪型、そしてラム・シューの衣装!
最近ジョニー・トゥ監督作品を立て続けにUPしているんですが、オムニバス映画の中にあってもジョニー・トゥの存在感はさすがでした。
Posted by micchii at 2005年09月12日 13:12
はじめまして、micchiiさん。
TBありがとうございます。
この「1:99 電影行動」全く知らないまま観てしまったので衝撃でした(笑)
残念ながら私はジョニー・トゥ監督作品をあまり観ていないのですが、この「狂想曲」だけでも楽しいですね。
このブログで紹介したものには「柔道龍虎榜」があります。これも男らしいおもしろい映画でした。
これからもよろしくお願いしますね。
Posted by フェイユイ at 2005年09月12日 16:35
こちらこそTB&コメントありがとうございました。
サッカーはほんとに大好きなんですが、最近はサッカー観戦(TVですが)にまで回せる時間がないのが残念です・・・。
スタジアム観戦は次はオールド・トラフォードと勝手に決めているので、国内で観に行くわけには行かないんです(笑)
エリック・ツァンのスピーチはほんとに素晴らしかったですよね。
香港の人たちにとってのレスリー・チャンの存在の大きさを見せつけられました。
こちらこそよろしくお願い致します。
Posted by micchii at 2005年09月13日 12:31
トラックバックさせていただきました。
ありがとうございます。
とっても、興味深いブログの内容で、これから、はじめっから、読ませていただきます!
Posted by ゆうこ at 2005年12月12日 14:37
こんにちは、ゆうこさん。TB、コメントありがとうございます。私もTBさせていただきました。

ゆうこさんはアンディがお好きなのですね!私はアンディ・ラウというと「インファナル」もよいですが、やはり「上海グランド」です。まだブログには記事を書いてないのですが、ここを始める前からずっとレスリー迷なもので、早く書かねばなあと思いつつ今日に至っております。アンディはすごくよかったのにゆうこさんがレスリーを褒めてくださっていたのですっかりうれしくなってしまいました。あの映画ではレスリーとアンディがダンスをするシーンがあって、アンディは凄く緊張して震えたそうですね。レスリーは「何をそんなに怖がってるの」と言ったとか(笑)可愛いですアンディ。

どうぞゆっくり読んでいってくださいませー。
Posted by フェイユイ at 2005年12月12日 19:11
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