2005年06月23日

「ドリアンドリアン」フルーツ・チャン・前半

ドリアン.jpg

もう何回となく観ました。最初に観た時はまだ香港映画もそんなに観てない時期で、そのリアルさと幻想的映像とユーモアに「香港映画ってすげー」とマジに驚いたものです。その後、陳果監督は香港でもかなり特出した人だと知って安心しましたが。

それにしても「ドリアンドリアン」というタイトルにフルーツ・チャンという名前はインパクトあります。
映画も特に前半、香港を舞台にした部分では画面には、雑多な人々、車、街並み、売春婦、彼女らの旺盛な食欲、そして排泄、セックスといったものがごちゃごちゃと溢れています。残念ながらまだ食べたことはないのですが、排泄物の匂いがするという果物「ドリアン」がまさに香港の匂いを思い起こさせるのでしょうか。またドリアンは固くてとげとげがあって一筋縄ではいかない感じだし、フルーツの王様だとも言われています。

前半の物語は深センからやってきた少女ファンと同じく大陸から来たイェンの目を代わる代わる通して描かれています。
少女ファンの一家は香港に不正に渡ってきていて父親は脚が不自由でかなり年齢が高い。母親はやっと皿洗いの仕事で生計を立てている。小さなウェンウェンはとても可愛い。一家は貧しくて何のあてもない不安定な生活ながらお互いを支えあっていてとてもほほえましい。
同じく香港にやって来て3ヶ月のビザの間に売春で稼ごうとがんばってるイェンはひたすら香港を歩き回り、食事は買ってきた弁当。相手の男の身体を洗うため手は皮がむけてしまっている。
警察にあえば隠れなければいけない境遇の二人だ。少女ファンは皿を洗い、21歳のイェンは男の身体を洗う。
身体を売った男たちが「どこから来た?」と聞くと中国のあちこちを適当に答えるイェン。だが、帰らねばならなくなった時、少女ファンには自分の故郷東北の牡丹江に手紙を書いてよ、と頼むのだった。

陳果監督は細いからだが好きなんだなあと思う。イェンを演じるチン・ハイルーもグラマラストはいえないスレンダーな体つきだし、少女ファンもほっそりと手足が長い。そしてイェンの護衛を命じられる若い男はいつも上半身裸でいるのだが、サム・リー並みにくっきりと痩せている。この方は多分その痩せた裸を見せるために登場してると思うんですが。

そして1日38人の客をとってさらに追加で仕事した後、イェンは遠い北の故郷・牡丹江に帰る。
寒い北国。川は凍っていてバイクで走っていける。暑い暑い香港からイェンは凍てつく国に帰ってきたのだった。

劇中、イェンは腰に赤い糸をまいているがこれは幸運のしるしで、小さいうちに死なないようにということらしいです。チン・ハイルー自身もしている、とインタビューで答えてました。うちの近くの子供たちには首に極小さなひょうたんをつけてる子もいます(昔は大勢してたんでしょうけど)
posted by フェイユイ at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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