2005年08月07日

「アレキサンダー」オリバー・ストーン

アレキサンダー.jpg

現在、書きたいことが怒涛のように溢れていて困っています。が、まず最初に言いたいことは「もうめちゃめちゃ破格におもしろいぜ、これ!」です。

なにせ、石公さんのブログ「夜目、遠目、幕の内」で紹介され、映画館に行けない私はこの何ヶ月かを歯噛みして待ち望み、やっとDVDで観たのですが。

この何ヶ月かの間に様々な批評なんかは見てしまっていたのですが、大体において悪評が書かれていて、そんなに酷い物なのか?むしろ興味津々であったのですが。で、やっと観れまして感想、一体何がおもしろくないのかが解らない?!

とにかく夢中で見入ってしまうほど破天荒におもしろかった。まず、理屈抜きでハリウッド娯楽映画として最高の出来栄えだと感じましたね。では、今まで見ていたあの批評は一体何だったのでしょう??私としては別の映画を観たとしか思えないのですが、しっかりオリバー・ストーン監督、コリン・ファレル主演なので間違いはないと思われます。

長すぎる、と言う批判も多いようですが、アレキサンダーの(短いとはいえ)一生を描ききるということでこの長さが長すぎると言うことはないし、2時間50分波乱に満ち満ちているので全く飽きることなく見切ってしまい、私的にはもう少し長くったっていいくらいですが、一つの映画としては申し分ない時間です。

まず、凄く素晴らしかったのが戦闘シーン。ガウガメラの戦場面は一体どうやって撮ったのか私の小さな頭脳では想像もつかないのですが、複雑かつ迫力ある演出で鳥肌立つような臨場感と恐怖感があってこんなに戦闘シーンに見とれてしまったことってありません。尚且つ軍隊を従えるアレキサンダーの人々を惹きつける魅力が表現されており、何と言っても若きアレキサンダーの勢いのある戦いなのでかっこいいんですよ、これが。マケドニア兵の先頭に立つアレキサンダーが黒馬ブーケファラスで駆け抜ける姿は戦慄です。

そして悲しいインド密林の戦場。これもアレキサンダーの悲劇を現すに充分な場面。赤く染まった映像処理、大きな像とアレキサンダーの馬が向かい合うシーンなどもうどっと涙が溢れるような悲しさに満ちています。私はこの映画の中でこの2つの戦闘シーンが特筆されるべき価値があると思いました。全く凄いとしかいえませんね。

主役のコリン・ファレルについても文句がある人もいますが、実は私はコリン・ファレル初めて映画で観ると言うとんでもない人間ですが、予備知識がないためもあるでしょうが、彼はアレキサンダーにとり憑かれたかのように魅力を溢れさせて演じきっています。
母に甘え恐れる時、最愛の友ヘファイスティオンを見つめる眼差し、裏切られ狂気を現す時、全て目を奪う力を持った方です。

お母さんアンジェリーナ・ジョリー。第一顔が大好きで(笑)文句なく素敵でした。あの独特の巻き舌英語、くせになりそう。アレキサンドルル。

アレキサンダーを描いた映画として最高傑作。規模の大きさも迫力も恋人への心の震える繊細さも完璧な作品です。が、あえて疑問を持った点を言えば、バクトリアの姫。アジアの山岳部族長の娘を妃に迎えるのですが、黒人女性??アジア人のはずなのに、混乱してそこだけ気持ちが入らなかったのですが、考えたらバクトリアは今のアフガニスタン。問題あり、の場所なのでそのままアフガニスタン風の女性を出演させにくかったのでしょうか。というか、そもそもマケドニア人をアイリッシュのファレルはじめ北国系の皆さんがやってて納得してるんだから、これは別にそういう問題でなしにアメリカ人として当たり前の人選かな、と気を取り直しました。結局この辺は私的には没問題です。

さて、アジア映画にこだわって「以外」でもハリウッドものはなかった(資本までは調べてませんが)「藍空」で初めてのハリウッドものですが、まあ舞台は殆どアジアなわけでした。
また、世界制服と言えばアレキサンダーの次にチンギス・ハーンだと思われますが(アレックスは東征、チンギスは西征)、ちょうどこのあたりアフガニスタン辺りは紀元前3世紀と1200年代と恐ろしく時代は異なりますが(そんなに違うのだね)アレキサンダーとチンギス・ハーン両方に攻め入られているわけですねー。そして二人ともインドであきらめているようです。気候が大変だったみたいですね。
チンギス・ハーンと言うと「射[周鳥]英雄伝」が記憶に新しいわけですが、あの中でもモンゴルの英雄には鷲が象徴的に撮られていて、アレキサンダーのイメージとほぼ重なるような映像だったので妙にリンクして不思議でした。
また映画の中で、アレキサンダーの血筋はことごとく消滅された、と言うのがあって、あのかっこいいアレキサンダーの子孫がいないって言うのは彼の性癖もあって難しいでしょうし、残念ですね。かたやチンギス・ハーンの子孫は現在ヨーロッパ系まで含めて1600万人いるそうです。すご。
この辺は「藍空」的余談です。
posted by フェイユイ at 00:47| Comment(1) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
遠目とかをアレキサンダーしなかったの?


Posted by BlogPetのじえるん at 2005年08月07日 10:33
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