2005年08月26日

「DEAD OR ALIVE FINAL 」三池崇史

dead-or-alive-final1.jpgdead_or_alive_final.jpg

これはうっかりして完結編を借りてしまったのです。いつも最後から見てしまうへんな癖がここでも出てしまった。まあいいや。

「黒社会3部作」ですっかり好きになってしまった三池崇史監督。どういう作品かと思ってみたら、テイストは同じでしかも正統派SFだった。

まずいつもながら街並みというか舞台自体が荒れてていい。主人公のリョウをやってる哀川翔は一般の評価はどうなのかよくわかんないんだけど私にはあまりかっこよくない印象の方(すみません)しかしそのかっこ悪さがあんまり決めすぎにならなくて却ってよいのかも(これは私の勝手な言い分。ファンにとっては最高なんだよね)そしてここでも男の子と仲良くなって何だかいい感じのお父さんみたい。(この辺、「日本黒社会を思い出させる)一見かわいい風の(失礼)リョウ(哀川翔)が常識を逸脱した強さを持つ。なんたってピストルの弾なんて簡単に素手で取っちゃうし、その弾を蹴ったら相手の頭をぶち抜いてしまう。彼は黄色のパーカーとスヌーピーのTシャツを着て「あ、そう」というのが口癖のとぼけたレプリカントなのだ。

2346年横浜。広東語を話すウーが市長をしてる。ウーは人口の増加が世界を滅ぼしたと考えている。そのため市民に種を根絶やしにする薬、というものを強制服用させ、破ったものは荒れ果てた外界に追放される。例外は許されない。という何だか今の少子化問題を正面から扱っているようだ。今の日本では育てる環境が整ってないため、子供を作らない、作れない、と言う人々が多く、私もそうだと思っているのだが、この抑圧された社会では何とか子供を作ろうと若者たちは考える。働いて子供を育て、いい教育をしてやるのだと。
ウーさんの右腕である警察官であるホンダ(竹内力)は美しい妻と可愛い息子がいる。ウーは子供禁止を言い渡してるのになぜホンダには子供がいるのか。
ホンダはロボットでありウーによりロボットの家族を演じさせられているのだった。ここでもなんだかお上が願う形の家族だけが許されているのか、と言う疑問符。ホンダはロボットなのに若い男女がこっそりと身ごもったのを許して逃がしてしまう。これもロボットの方が人間的(まあ、普通使ってる意味で)という皮肉。
とはいえ、この正統派SF、と言う形・アイロニカルな風刺というものはハチャメチャをやるためのいわば飾りに過ぎない、ということなんでしょうね。殆ど定番と言ってよい設定ですし。

私はまだ見てないんで想像するしかなかったが今までのリョウとホンダのかつての戦いの回想シーンが織り込まれそれが何故だか抱腹絶倒なんですが。今度はちゃんと最初から観ます。そうして戦い続けた男二人はFINALの戦いの果てに合体してしまう。これはすごい。合体と言うと諸星大二郎なんだけど理想郷ではやはり合体してしまうのかなあ。これはぎょっとするデザインではありますが物語のテーマからして子供をたくさん作ろう!ということなのか(違う?)美少年レプリカントを愛でていたウーさんもびっくり。でした。

人間性を無視した政策に抵抗する若い革命家たちのリーダー・フォンをやるのがテレンス・イン。あの耽美映画「美少年の恋」に出演していました。こちらは全く申し分なくかっこいいです。いかにもヒーローという風情です。

監督:三池崇史 出演:哀川翔 竹内力 テレンス・イン ジョシー・ホー 2001年制作
posted by フェイユイ at 00:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
フェイユイさん、ご無沙汰しておりました。さて、久々に三池作品がアップされてる!と思いきや、いきなりDOA FAINALですか!!(大笑)いやぁ〜ミスられたそうですが、あまりに意表を突くセレクトが個人的にツボにハマってしまいました…^^;;
そして、DOAシリーズ。ラストから観た方の評価を拝読するのも初めてですが、とても新鮮な視点で興味深く読ませて頂きました。正しいです!シリーズ通して翔×力の戦いは、抱腹絶倒です。あ、2は割りとリリカルさが勝りますけども…そして翔さんのキャラも、2から続けてスッとボケ系ですし。私の印象ですと、FAIMALは香港電影テイストの安ーいブレードランナー(>誉め言葉です)って感じでしたしね。個人的には割とバーンッ!と作ってある1、2に比べて弾けてる(ちょっと遊び心あり過ぎ)作品、というイメージですね。
またフェイユイさんのDOAシリーズ評、楽しみにしておりますね♪
Posted by shito at 2005年08月26日 17:33
く〜っ。そうなんですよ、お恥ずかしい。ブツが届いてよくよく見たら間違っていました!私こういうのよくやってしまうんですが、あまりにも情けないです。しかしレンタルですからねー、見ないで返すのは勿体無いし。何とかごまかせないかと考えもしたんですが、ごまかしようがありませんでした(笑泣)(何をどうごまかせるというのだー)
でも観てみたらこれはおもしろかったです。1・2も楽しみですう(泣き)
Posted by フェイユイ at 2005年08月26日 18:28
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。