2005年10月05日

「DEAD OR ALIVE 2〜逃亡者〜」かつて憧れた少年たちの友情の行方

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何と言っても見ていて恥ずかしくなるくらいの深い友情物語である。しかも二人ともこわもての。
小さな島の孤児院で育った少年ふたり、シュウとミズキ。ふたりは兄弟以上の強い絆で繋がっている。
そのうちの一人ミズキが引き取られて別れが訪れる。ミズキの引き取り人が死んでしまい、ミズキはうその手紙を送る「幸せに暮らしている」と。その嘘がばれて、シュウは孤児院を出る。ミズキを捜すために。ふたりよもとても可愛らしい少年である。その少年たちが出会えないまま、20数年がたってしまった。

可愛いミズキは哀川翔になり、ミズキを可愛がっていたシュウは竹内力になる。
ミズキは組長の狙撃を請け負う。が、組長の頭を打ち抜いたのはミズキではなく、側にいた幹部の男。その男こそミズキの親友シュウだった。
シュウはなぜか岡本ミズキを名乗っていた。ミズキの名前でシュウの顔写真が新聞に載った。
ふたりはなぜか故郷の島へ逃げた。ふたりはそこで再会したのだった。

ミズキは絵が上手くてたくさん絵を描いた(ミズキを引き取ったのは画家だった)シュウは再会する時までミズキが書いた絵を持っていた。その絵は黒い鳥と白い鳥を描いた物だった。それはシュウとミズキを現していた。

ふたりは孤児院仲間のコーへー(遠藤憲一)を訪ねる。小学校で怖い顔の3人が子供のように遊び戯れる様子が微笑ましい。コーへーは孤児院で一緒だったチイちゃんと結婚していた。チイちゃんのおなかは大きかった。

交通事故でお芝居ができなくなった劇団員の代わりにとんでもないお芝居をやって島の人たちを楽しませた後、ミズキはシュウに提案をする。実は俺は死んでもいいような奴を殺して300万もらってる。そしてその金で貧しい国の子供にワクチンを送る。死んでもいい奴一人の命で10万人の子供が助かる。一緒にやらねえか。
シュウは引き受けた。

シュウは病に侵されていた。隠れて大量の血を吐いていた。だが、ミズキが喜ぶなら、とシュウは黙って仕事を請けたのだった。

ふたりは黒い羽と白い羽根をつけて子供の姿になる。ふたりは天体望遠鏡を覗き込む男(田口トモロヲ)に出会う。男は空を指差す。そこには大きな彗星があった。歓声を上げるミズキ。黙って彗星を見つめるシュウ。天体観測男の目から一筋の涙がこぼれる。

少年たちの友情の物語をいくつも読んだ。それらはいつも切なくなるものだった。例えば宮沢賢治「銀河鉄道の夜」のカンパネルラとジョバンニ。レイ・ブラッドベリ「誰かが道をやってくる」のジムとウィル。スティーブン・キング「スタンドバイミー」のゴーディとクリス。それらと同じようにシュウとミズキの友情は切ない。ふたりはもうおっさんの姿だが、ふたりが別れた時期が少年時代だったためにその時間は止まっており、ふたりは少年の姿になるのだ。

ふたりはワクチン代をどんどん稼いでいく。その中の一人にホストクラブの「馬波二郎」という男がいた。彼のナニは馬なみということで愛人の女はそのナニに頬ずりして泣いた(モザイクあり)3人の殺し屋がその様子をみている。そのうちの一人がエディソン・チャンである。(もう一人は魔裟斗である)

仕事のために屋上で標的が来るはずの部屋の窓を窺っているミズキとシュウ。だが、シュウはついに我慢できず、どっと血を吐いた「どこから血出してんの、いきなり」つぶやくミズキ。「俺の死に目に会いに来てくれたんだろ」「馬鹿このハゲ。病院へ行こう」叫ぶミズキ。「俺のためにワクチン代を使えるか。死んでもいい男というのは俺の事だよ」(涙出た)「ワクチン代!仕事だ」促されて窓を覗くと男女がこちらに尻を振ってふざけている「やば」気づいたときミズキの胸に弾が撃ち込まれた。あの3人組だ。激しい銃撃の応酬で皆傷ついた。再び撃とうとした時、ミズキの目には3人が子供に見えて撃てなかった。逆に撃たれるミズキ。それを見てシュウは3人を殺した。
血だらけのふたり。ミズキは突然「きつねうどん」と言った。故郷の島から本土へ行くときふたりは必ずきつねうどんを食べるのだった。

血だらけのふたりは島へ戻るため列車に乗った。出会った人が皆ふたりの身体を心配してくれる。それがうれしかった。
ふたりはフェリーに乗りきつねうどんを食べた。まず、麺と汁を全部たいらげてから「せーの」でおあげを食べる。そこでミズキは死んだ。
「いつも先に行きやがって」シュウはミズキを担ぎ上げ島の坂道をのぼった。ふたりは少年の姿になる「俺たちどうせ地獄行きだ」「少なくとも俺は落ちるな」「ま、そのときゃ一緒にいこや」

チイちゃんの出産がすんで、コーヘーは赤ん坊とチイちゃんを連れて我が家へ戻った。赤ん坊を寝かせふたりは幸せそうに笑った。

全く上手い構成である。もうすがすがしく泣かせていただきました。少年たちの美しい友情物語をおっかない顔のおっさんふたりでやると言うのが心憎いです。3で私が「これはきっと前のを見てたら笑うシーンなのだろう」と書いた翼のシーンもあってなるほどこれで感動できますね。そして2にも1を知ってて笑うべきシーンがあるようで、1を見た時笑う事にします。
少年友情物語はやはり来ますね。

昨日エンケンさんとだけ書いてしまったのは、遠藤憲一さんのことです。彼の顔も怖くて大好きです。脇役の出演作が山のようにあってとても見切れませんよね。変な映画を一杯見させていただきました。

そして。エディソン・チャン。リピート。リピート。かっこいいです、かわゆいです。20歳くらいの時ですか。勿体無いよ。ずっと見ていたいのに。誰かに犯されちゃいそうな美貌です(誰に?)

監督:三池崇史 出演:哀川翔、竹内力、エディソン・チャン、遠藤憲一、青田典子、田口トモロヲ、伊佐山ひろ子、大杉蓮、塚本晋也、魔裟斗  2000年制作
posted by フェイユイ at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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