2005年11月23日

「ブレード/刀」ツイ・ハーク

刀.jpg

「セブン・ソード」」の時、ちらりと「面白かった」の一言で片付けたツイ・ハーク監督の「ブレード/刀」もう一度観たくなって、観てみましたよ。これはもう破格に面白いですね(「セブン・ソード」よりアクションシーン迫力あるかも)

主人公テンゴン(趙文卓 チウ・マンチェク/ジャウ・ウェンジュオ)のアクションのかっこいい事!!凄い!!!
父を殺され、片腕を斬られ、逆さ吊りにされ、火であぶられ、徹底的に痛めつけられたテンゴン。これ以上ないほど酷い目にあわされたのですから、思う存分敵をやっつけてかまいませんとも。斬って斬って斬りまくってまわってまわってまわりまくり。かっこええ。
強くなって仇敵ルンと戦うテンゴンを見てるとかつて子供達の(大人もだったろうけど)ヒーローだった座頭市(最近のじゃなくてむかーし昔の若い勝新の座頭市ね)を思い出した。あの頃、男の子達はよく座頭市の真似をしてた。とにかく座頭市はカッコよかったのだ。(チウ・マンチェクには申し訳ないけど、あの時の勝新ほどかっこいい剣士(?)はないね)(こんな事書いたら、この映画を褒めてることになんないな、忘れてくだされ)
座頭市は目が見えなくて、テンゴンは片腕がない。この非情な身体的なハンデを持ちながらも大勢の悪人を滅多切りにしてしまう爽快さといったらない。この映画は76年のジミー・ウォン主演作「独臂刀」のリメイクと言う事だけど、きっと座頭市も加味されてるのではなかろうか。

同監督の「セブン・ソード」を観た後なので見比べてしまうわけだが、こちらの方が筋が単純なので非常に解り易く、アクションも楽しめると思う。
また、敵の親玉が似たようなつるつる頭であるのもおかしい。孫紅雷の親分も素敵だったが、こちらの仇役ルン(熊欣欣 ション・シンシン)も全身刺青、クレイジーな戦いっぷりで見ごたえ充分。迫力ありました。
まさしくラストのテンゴンとルン(可愛い名前のようにしか感じないが、そこが不気味?)の対決は文句なしに手に汗握る、息もつかせぬ凄まじさ。ここを見るためにも是非観たい映画であるのは間違いなし。

ところでこの映画には3人の女性が出てくるのだが(師匠の娘・テンゴンと仲間のチュタオが自分を狙って争うよう仕向けたつもりだが二人の男はテンで争わなかった(笑)、売春宿の女・強い美女、テンゴンを助けた娘・一番くっついてはいる)一人くらい主人公と何やら怪しい雰囲気になってもよさそうだがテンゴンはさっぱりそんな感じじゃないね。普通ラストでヒロインがにっこりしたらその後はそれらしき状況になるわけだが、「やっと二人が戻ってきた。そして去って行った」って・・・。嫌われてるだけじゃ。仕方ないか、あれじゃな。しかしこの何もしない師匠の娘リンの気だるい始まりと終わりのナレーションによる演出は私としては凄く好きなものです。話の全てが変な女の妄想だったのではないかとは考えないことにしよう。

監督:ツイ・ハーク 出演:趙文卓(チウ・マンチェク/ジャウ・ウェンジュオ)、熊欣欣 ション・シンシン、ソニー・スー 、陳豪 (チャン・ホー)、惠天賜( ウァイ・テンチ)(刀匠) 1995年制作


posted by フェイユイ at 23:50| Comment(6) | TrackBack(1) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昔深夜に見た記憶があって、先日レンタルで見直しました。

マンチェクは好きな俳優なのでストーリーとヒロインはてんで無視してアクションだけを堪能しました。

座頭市は良いですよねぇ。

個人的にはアメリカ版座頭市とも言えるルトガー・ハウアーの「ブラインド・フューリー」も好きですね。

最近DVDも出たのでその内買おうと思ってます。
Posted by fince at 2005年11月25日 19:26
>個人的にはアメリカ版座頭市とも言えるルトガー・ハウアーの「ブラインド・フューリー」
へー、そんなのもあるのですね。ルトガー・ハウアーは好きで昔はよく観てました(笑)私も機会が会ったら是非観たいですね!

ところで fince さんの「チェオク」についての記事、ホントにそうです!あれを武侠と言われてしまって皆が勘違いしたら嫌ですよ!もう少し面白いの見つけきれなかったんでしょうか?
Posted by フェイユイ at 2005年11月25日 23:01
ブラインド・フューリーは日本の時代劇映画を良く分かってる人が作ってますね。
子連れ狼の要素もあるし。

チェオクはねぇ・・・。
精々ワイヤーアクションぐらいじゃないですか。

やっぱ天下第一か七剣下天山字幕でもいいからやった方が良いと思う。
Posted by fince at 2005年11月26日 02:00
いつもトラックバックをいただきましてありがとうございます。機会があればコメントもいただけると嬉しいです^^。
「これはもう破格に面白い」に全面的に同意です。ラスト・バトルは手に汗握りました。
『独臂刀』自体、『神╋⇔掘戮篋惰?圓覆匹留洞舛?△襪修Δ任后?惰?圓賄[]セこΔ鮴粉?靴泙靴燭?蕕佑─8紊離襯肇?次Ε魯Ε◆爾痢悒屮薀ぅ鵐鼻Ε侫紂璽蝓次戮發修Δ任靴燭掘?畊舛任盧惰?圓里修辰?蠅気鵑?惰?圓鬚笋辰瞳貪?辧蔑磴龍時計瑤屮?蹈船鵝冒蠎蠅棒錣Α慳婉◆Ψ貪?辧戮覆匹噺世Ε僖船皀鵑發△蠅泙靴拭?笋?D紂璽个帽圓辰?1994年の頃でも、キューバでは座頭市は「イチ」と言ってかなりの人気があってびっくりです。
『独臂刀』のリメイクと言っても、さすが徐克監督、元の作品に劣らない出来だと私は思っています。
Posted by サンタパパ at 2005年11月26日 08:52
なぜか文字化けが(^^;;;。多分、「雕」の元字ですね。お目汚ししてすみません。


『独臂刀』自体、『神雕侠侶』や座頭市などの影響があるそうです。座頭市は世界を席巻しましたから、後のルトガー・ハウアーの『ブラインド・フューリー』もそうですし、香港では座頭市のそっくりさんを使って血滴子(例の空飛ぶギロチンですね)と戦った、『盲侠・血滴子』なる怪作もあります。私がキューバに行った1994年の頃でも、キューバでは座頭市は「イチ」と言ってかなりの人気があってびっくりです。
Posted by サンタパパ at 2005年11月26日 08:58
す、すいません、サンタパパさん。全く出不精で申し訳ないです。今度是非遊びに行きますね(ああ、出不精の一番の言い逃れですね)
そんな私なのにここにも丁寧且つ詳しいコメントありがとうございます。
「ブレード/刀」を観て「座頭市」を感じたのは間違いではなかったようでうれしいです。
しかしサンタパパさん、キューバにも行かれてるとは。もうなんと申し上げていいやら解りません。
キューバでも「座頭市」が人気あるなんてすばらしいことです。
Posted by フェイユイ at 2005年11月26日 17:18
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