映画の中で主人公マイクがガールフレンドに「ポーカーは世界選手権もあるんだ」といってその正当性を主張するがガールフレンドが絶対それを許せないのは勿論そのポーカーは賭け事だからだ。
賭け事を好きか嫌いかでこの映画の評価事態が変わってしまう。私は賭け事は絶対したくない派なので主人公マイクの気持ちにはなれない。(いや、実はなれるんだろう。はまったら最後マイクのようになってしまう予感はある)ここでは私はあくまでガールフレンドの味方である。
物語がマイクの自己弁護によって進んでいく。友人ワームはギャンブラーのイメージそのもののキャラクターだ(全てのギャンブラーがこうだとは言わない)勝つためにはいかさまも平気だし、負けて借金を負っても何とか逃げることばかり考えている。
「レインメーカー」でマット演じる主人公は悪徳弁護士を見て「いつか僕もああなってしまう。その前にやめる」と言った。だけどマイクは自堕落なワームを見ても「僕もいつかああなる。その前にやめる」とは言わない。悪の蜜は甘いのだ(弁護士は辞めれても賭け事師はやめられない)
結局物事がうまくいき希望のあるラストを迎えるが、賭け事と言うものはどう転ぶかわからないのだ。
作品中に10何年も続けているプロが出てくるがマイクたちはその面白みのない手堅さを笑っている。冒頭で3万ドルを賭けるマイクがいつもこのラストを迎えきれるはずはない。
ということを踏まえたうえでやはり悪の道の物語は面白い。
エドワード・ノートンが演じるワームの腐れ加減がたまらなくよいし、マットのマイクの真面目なギャンブラーというのもあっている。真面目なほどのめりこんでしまうと抜けられない(不真面目でも抜けられないが)のだ。
ワームの借金を返すためにとうとう教授に無心してその金を賭けに使った時は最後だと思った。実際これをスってしまい堕ちるとこまで堕ちてしまうのが当たり前ってな気がする。
KGB(あだ名)役のジョン・マルコビッチがまたすごくよくてなぜかジャージ姿。しかも赤い色の、共産主義を表しているわけですね(笑)
クッキーをつまむのが癖というのもマル。
マイクたちが金を稼ぐために素人たちをカモにしていた。アレを見たら絶対ギャンブルなんかしちゃいけないと思うね。
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