2005年08月22日

天龍八部第22集

物語は蕭峯から阿紫へと変わっていきます。さらには。

忙しい蕭峯にかまってもらえない阿紫は修行を積んでいる。がそれは恐ろしい修行であった。阿紫は鉄丑(游担之)を従えて特に毒々しいムカデを鼎の中に捕まえて、鉄丑の手をその中に入れさせさされて腫れ上がったところで、鉄丑を離し、阿紫自身はその鼎を抱えて自らの中にその毒性を吸い込むかのようであった。

引き換えに鉄丑は倒れてしまう。仕方なく阿紫は鉄丑を埋めてくるように命じた。だが鉄丑は死んではおらず、蕭峯が落としていった書を見て毒消しを行なったのだった。
生きて帰ってきた鉄丑を見て阿紫は喜ぶ。鉄丑が死ぬと遊び相手がいなくなるので阿紫はすっかり機嫌が悪くなるのだ。阿紫はまたもや鉄丑を使って毒蜘蛛で修練する。鉄丑はまた書物にしたがって毒を中和するのだった。

阿紫はさらに恐ろしい毒をもつ大きな蚕を見つける。蚕は逃げ出してしまったが、怒った阿紫は鉄丑に蚕をつかまえて来いと命じた。鉄丑は命じられたとおり山寺でその蚕を見つけ持ち帰る。
阿紫は大変に喜びこれですごい修練ができると鉄丑に手をいれるよう言い渡す。さすがに鉄丑も「私を忘れないでいて下さい。私は游担之です」と言い恐ろしい蚕の入った鼎に手を差し込む。と見る間に凄まじい冷気で鉄丑の身体が凍りつく。とうとう死んでしまった。阿紫は大喜びし、最高の毒虫を内功で吸い込んでいく。

鉄丑は再び家来によって今度は川に流された。が、ここでも毒消しの「易筋経」の技で彼は命を永らえたのだった。

助かった鉄丑がさまよい歩いていると丐幇の者達が新しい幇主を誰にすべきか話し合っている場面に出くわす。どうやら蕭峯を陥れたあの全冠清が有力のようであった。そこへ段王子閣下がお見えです、という声があり、段誉が朱丹臣を連れてあらわれた。段誉は父の使いで白長老が亡くなられたことを丐幇に知らせにきたのだった。段誉は義兄・蕭峯をおとしいれた全冠清を心よく思ってはいない。

段誉たちが帰路に着くのを呼び止めるものがいた。渡された手紙を見ると「蘇星河、棋芸の才子をお招きし、10月8日に擂鼓山にて対局したし」とあった。囲碁好きの段誉はすぐに承諾する。
段誉が聡弁先生・蘇星河とは誰なのか、と問うと朱丹臣は即座に「逍遥派、無崖子の弟子、聾唖老人のことです」段誉はうなづきさらに「王語嫣さんも来るだろうか」と朱丹臣に聞く。朱丹臣は「きっとこられますよ」と答えるのだった。

游担之(鉄丑)は星宿派の春秋丁に出会った。春秋丁は游担之が毒にやられたものに触ってもなんともないのを見て驚き弟子にするのだった。

物語にまた一人虚竹という少林寺の僧が登場する。一人修行をしているが、まだ武芸に自信はなさそうだ。虚竹は対局があることを聞きおよび、擂鼓山へ赴く。そこにはすでに段誉たちが到着しており、虚竹と段誉は「珍瓏」と名づけられた岩壁につくられた棋盤を眺めた。それは単なる棋盤ではなく玄妙な道理がふくまれているのだ。そこへ続々と豪傑たちが到着する。段誉が慕う王語嫣も恋敵慕容復と一緒にあらわれた。春秋丁や鳩摩智もいた。
そして彼らが「珍瓏」に向かうとなにやら不可思議な幻影がみえるのだった。

まったく言語道断な阿紫の行動。しかしどんなにひどい目にあわされてもそれが幸せと感じてしまう鉄丑の哀れさよ。幸せならいいか。
お久しぶりの段誉です。明るくていいなあ。そして王語嫣。ほんの少し出ただけですがぱっと華やぎますね。美しいんですがまだ可愛らしいのですよね。しかも才媛ですからね。また美貌と才能が見られると思うとうれしいですね。
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2005年08月21日

天龍八部第21集

反逆した南院大王の軍を蕭峯は一人の力で吹き飛ばしてしまう。蕭峯の義兄弟となった耶律洪基はあわやというところで皇帝の座を守ったのであった。
耶律洪基は蕭峯に南院大王の位を授ける。蕭峯は一気に大王と言う立場になってしまった。阿紫とともに城にすみ豊かな暮らしをすることになった。
阿紫の身体はまだ元通りではないが蕭峯の優しい心使いで次第によくなるようであった。

だが大王の役目は今まで自由に生きてきた蕭峯には辛いものだった。他のものの拝謁を受け、皆、平伏するばかり。そして南京にて中原侵攻の機を伺えと義兄の皇帝に言われ、蕭峯が教示を請うと「買収するのだ」と言われ後腐れのない英雄豪傑ばかりを相手にしてきた蕭峯は気が滅入ってしまうのであった。

気晴らしに草原へ馬を走らせた蕭峯と阿紫は遼国の兵たちに捕らわれた宋の人々に出会う。その中に聚賢荘で蕭峯との戦いで自害した游驥の息子・游担之がいた。蕭峯を仇と思いはむかうが蕭峯の敵ではなかった。蕭峯は捕らえられた宋人と游担之を逃がすが、なぜか游担之は再びつかまってしまう。そして何故か阿紫のもとに連れ出された。   

ここから阿紫の悪ふざけが頂点に達していく。具合が悪くなり一旦真人間に戻ったかと思われた阿紫だが、これからの阿紫の行動は恐ろしいものとなる。

宮廷生活にすっかり退屈していた阿紫は游担之をおもしろいおもちゃが手に入ったとばかりに扱うが、蕭峯に顔を見られてはまずいと考え、游担之に焼けた鉄の仮面をつけさせる。
だが游担之は可愛らしい阿紫にすっかり心奪われてしまい、どんなひどい目にあわせられても「美しいあなたの命令なら何でも聞きます」というこれ以上ない自虐男に成り果てているのであった。
阿紫は鉄仮面をつけた游担之に鉄丑という名をつけ、ライオンに頭を咬ませたり、鞭で百叩きにしたり、と思いつくまま残酷性を発揮する。が、受けている当人が阿紫にされるなら本望と思っているのだから、どうしようもない。蕭峯も忙しいさなか、阿紫の様子を見に来て怪しい仮面を被った男を見るのだが、まさか自分にはむかった游担之とは気づかないのであった。そして遊んでと催促する阿紫をすっかり子ども扱いする蕭峯。たまらず阿紫が蕭峯の背中を抱きしめると蕭峯は、はっとしたようだった。が、蕭峯は苦しい思いを打ち消すかのように阿紫を残して去っていった。

阿紫は鼎のなかにムカデをつかまえている。それは一体何のためなのか?

何とも恐ろしい終わり方である。私が阿紫をドラマで観たいなと思ったのはまさにこの辺りなのだが、この恐ろしい阿紫の仕業をテレビでやるんだろうか?と思ったのです、が、ちゃんとやってますね(笑)さすがに原作の方がもっとひどいですが、それに焼けた仮面をつけたのは蕭峯の仕業だろうと游担之は恨んでいます。が、結局游担之は阿紫にいじめられるほど喜びを感じていて「早く鞭で打ってくれないかな」などと思うようになるのですから、阿紫がいけないのか游担之がおかしいのかよく解らなくなってきます。はっきり言ってこの辺はSM以外の何物でもないのですが、これをテレビでやっちゃう中国と言うのも不思議です。なまじな話よりよっぽどいやらしいと思うのですがねー。
しかし少しいい子になった阿紫よりこっちがおもしろい、と言ってはいけないでしょうか。
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2005年08月15日

天龍八部第19・20集

またまた壮大な物語展開です。

酒場の給仕をひどい目に合わせた阿紫を蕭峯は嫌い、ひとり出発しようとするが阿紫はしつこく付きまとう。そうこうしている内、阿紫と同じ星宿老怪の門徒らが阿紫を取り囲む。彼らは一門の宝である「神木王鼎」を捜しているのだった。阿紫が持っていると疑っている彼らは阿紫を問いただすが、阿紫はいつもの如くのらりくらりと言い逃れる。やがて一番弟子という男が登場し、自分の力を誇示し、阿紫を脅す。木陰から見ていた蕭峯が助太刀して阿紫がまるで一番弟子を破ったかのようにみなの目にうつる。阿紫がいい気になって兄弟子の身が骨だけになったのをからかう。またもや阿紫の残忍さを見せ付けられた蕭峯は嫌気がさしてその場を離れる。

阿紫はまたもや蕭峯を追うが、蕭峯は阿朱とお前は雲泥の差だ、と突き放す。だが追ってこなくなった阿紫をやはり心配になった蕭峯は引き返す。そこには阿紫が倒れていた。抱き起こすと口から針を吹き出した。咄嗟によけて阿紫に掌風を打ち込む。阿紫は血を吐いて再び倒れる。蕭峯は阿朱からくれぐれも面倒を見てくれと頼まれた妹まで撃ち殺してしまったかと狼狽する。ここから蕭峯は身を粉にして阿紫を助けるために看病する。薬屋からもう死んでいる、と言われてもあきらめない。金が底を付き阿紫の服を探るとそこに星宿老怪一門らが捜していた神木王鼎が隠してあった。
金のない蕭峯は阿紫に暖かい着物を着せるため服屋を訪れる。蕭峯は代金を求める店主を鋭く一瞥したので、店主が「差し上げます」という羽目になったりもした。

蕭峯は阿紫を連れて山の中へ入っていく。ウサギを捕まえようとした時、熊が現れ、蕭峯は熊と格闘することになる(原作では虎でした)そこへ槍が飛んできて熊を倒す。それは女真族の「ワンヤンアグダ」であった。蕭峯は自分が契丹人であると名乗る。蕭峯は阿紫に聞く人参が山の中にはあるぞ、と言われ、ワンヤンアグダの後に続く。彼は女真族の族長の息子だった。女真族と契丹人は敵なのだが、ワンヤンアグダが蕭峯の武勇を褒め称えたため、一族は蕭峯と阿紫を手厚く歓迎する。今だ目を覚まさない阿紫を女真族の女性は看病してあげるのだった。
この間、ドラマでは何日かのようだが、原作では何ヶ月もの間、この女真族に世話になっている。蕭峯はやっと口を利けるようにまでは回復した阿紫の身の回りの世話を全部一人でやったということらしい。そうやって阿朱への辛い思いを何とか慰めていたのだった。
胡軍は体が大きいので華奢な阿紫を(阿朱の時もでしたが)胸に寄りかからせて介抱してるのは頼れる感じでかっこいいです。

女真族にもすっかり打ち解けた蕭峯は共に狩に出る。そこで一行はなんと契丹人の攻撃にあってしまうのだ。蕭峯は同族に出合ったため、我を忘れ、立ちすくんでいる。ワンヤンアグダたちは多勢の契丹人の攻撃に被害者を出すが、蕭峯の身を案じてやるのだった。はっとした蕭峯は友を守る為、契丹のかしらに襲い掛かり生け捕りにする。

かしらは契丹でも身分の重いものらしいく、武勇に優れた蕭峯に敬意をあらわし、逃がしてくれれば多大な礼金を約束する、と言う。男を草原に連れ出した蕭峯は友として身柄を自由にすると話す。礼金も要求しないことに感服した男は蕭峯と義兄弟の契りを結ぶ。そして蕭峯が同じ契丹人と知り、胸の狼の刺青を見てお前は皇族のものだと言うのだった。

しばらくして男から最初に言い渡した礼金の10倍は多いものだった。蕭峯はそれをみな女真族に分けてしまうのだった。
身体も随分よくなった阿紫は蕭峯に馬で草原まで行こうと誘う。心配した蕭峯だったが、後を追うとそこで契丹人たちと出会ってしまう。彼らはもう蕭峯を覚えており、主人が会いたいと言われてます、と蕭峯を誘う。
蕭峯が義兄弟の契りを結んだ男は耶律洪基という契丹人の皇帝だったのだ。蕭峯と阿紫は契丹の皇帝に歓迎される。
だが、突然知らせが入り、南院大王が謀反を起こして皇居を占拠し、皇太后・皇后・王子・姫を人質に取っているというのだ。蕭峯らと酒を酌み交わしていた耶律は立ち上がって戦いの準備をする。だが、謀反者の南院大王の皇太叔を帝に立て、その兵は80数万という。耶律洪基の軍は10余万であった。
しかも相手は母や妻子を人質にとっている。耶律は心を鬼にして泣き叫ぶ妻子を射たが、兵士らの母親たちが捕らわれているのを見て兵士らは軍を捨て駆け寄ってしまう。ここまでか、と耶律洪基があきらめると蕭峯は見捨てはしません、と言い放ち、80万の軍勢を前に一人ででていくのだった。馬の身体に隠れて近づき、皇太叔を射殺した。次々と襲い掛かる兵士たちをなぎ倒していく。敵の盾を使ってスノーボードのようにして草原を滑っていくのは見物でした。

まったく80万の軍に一人で立ち向かうなどとアレキサンダーも真っ青です。大体人数がすごい。さすがアジアは規模が半端じゃないね。
「射[周鳥]英雄伝」の時もそうでしたが、漢人の国を離れて草原の国に入ると金庸の物語がさらにドラマティックになります。まさに男!と言う迫力があります。
具合がよくなった後の阿紫は幾分優しい女性になりつつあるようです。それにしても蕭峯の阿朱への想いは日がたつに連れて強くなっていくようで観ていても切ないものがあります。

出演:胡軍(前・喬峯、現・蕭峯) 劉涛(阿朱) 練好(阿紫) 湯鎮宗(段正淳)
posted by フェイユイ at 23:51| Comment(6) | TrackBack(1) | 天龍八部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月13日

天龍八部第18集

色んな意味ですごく怖い一話です。

馬夫人を再度訪ねた蕭峯はそこで思いもかけぬ状況を目にする。
あの段正淳と馬夫人・康敏がふたりきりで酒を酌み交わしてはしっとりと話し込んでいたのだ。二人が深い仲であることは想像に難くない。ここでも「ずっと待っていたのよ」「お前のことを忘れたことはなかった」と何度も(相手が違うだけで)聞いたせりふのやり取りがある。段正淳ほどモテる男っていませんね。しかも相手は美女ばかり。しかし今度のお相手は今までの美女とはちょっと違いました。
窓の外に忍び寄ってきた秦紅棉・木婉清、阮星竹・阿紫のこちらも段正淳関係の美女4人を蕭峯は、たちどころに点穴し動けなくする。そうして蕭峯と動けなくなった美女4人は段正淳と馬夫人の妖しくも怖ろしい情念の世界を目の当たりにするのであった。
馬夫人が他の美女と違うのは男性がとろけてしまうような色香にあるのだが、段正淳も馬夫人にはすっかり参っている様子。だが、馬夫人が大理に行きたいと言ってもそれは許さないのであった。ドラマではその理由を言ってたかどうか忘れたが、原作では正室の段誉ママ・刀白鳳はタイの出身で一夫一婦制なので側室を許さない、という記述があったように思う。側室が当たり前の王族なのに気の毒ではある。だが、女心を弄んでいてはいつかしっぺ返しがくるという戒めであろうか、段正淳は馬夫人が幼い時からどんなに嫉妬深かったかという話を聞かされ、毒入り酒を飲まされ動けなくなりさらに肩の肉を噛み千切られ、その上、腹を浅くではあるが刀で切られてしまうのだ!
しっかし段正淳もただのプレイボーイじゃないですね。ようやく蕭峯に点穴をとかれた秦紅棉と阿星は段正淳のもとに駆け寄ってきてパチンと叩いたあとで「大丈夫、あなた」「キスをしてくれたら大丈夫だよ」って二人の愛人を前にさすが!天下の色男と言えましょう。
だが、衝撃だったのはそれだけじゃなくて丐幇の全冠清だけじゃなく白長老も馬夫人の色香に迷わされてそれぞれ蕭峯を陥れ、馬大元を殺したということだった。この馬夫人の再現場面はまたもや馬夫人の大法螺なんじゃと思うほど胡散臭いものです。蕭峯を攻めた全冠清はともかくとして、白長老までが。しかしその場にその白長老が現れ段正淳を殺そうと刀を振り上げる、その時、明かりが消え男の影が。殺した馬大元の幽霊と思い許しを乞う白長老。だが白長老はその謎の影の男に殺されてしまう。去っていくその男を蕭峯は追った。
残された馬夫人には阿紫の残忍な仕打ちが待っていた。

その男は蕭峯の命を救ってくれた謎の人物だった。後を追いかけてきた蕭峯に「さすがは北の喬峯。だが今は戻るべきだ」と言い残して去って言った。

馬夫人の家へ戻ると馬夫人は阿紫の仕業で体中の経脈を切られ、さらに身体の表面もずたずたに切られておりそこへ蜜を塗られたため、虫がたかっているのだ。そんな身体でも馬夫人は全ては蕭峯の気を引きたかったのに美しい私を無視したために起こしたことだと蕭峯をなじるのだった。そしてかしらの名前を知りたかったら抱いてという馬夫人の願いに蕭峯はやむなく馬夫人を抱き上げる。それを見咎めた阿紫は馬夫人に「いいものみせてあげる」と言って鏡を見せた!己の美貌に自信を持っていた馬夫人は切り刻まれて血まみれになった顔を見てショックでしんでしまった。またしてもかしらの名前を聞くことはできなかった。

追い返そうとする蕭峯にしつこくついていく阿紫。とある酒場でまたも阿紫の性悪振りが発揮されます。それにしても酒場の亭主にまんまと毒入り酒を飲ませ、悶える亭主の舌先をちょん切って薬をつけてやる、というのはすごすぎます。さしもの蕭峯もこの娘には太刀打ちができないのであった。

前回、原作の蕭峯は豪傑ということで阿朱の死後もけろりとし、というようなことを書きましたが、確かにそうなんですが、とはいっても何かにつけては阿朱を思い出し悲嘆にくれる、という表現はあるのですよ。忘れようとしても思い出す、という金庸の書き方はなかなか真実味があります。
まだまだ、不思議に包まれた阿紫ですが、この酒場で阿紫の同門らしき人物がちょいと出てきます。茶髪のこれまた謎の男です。

出演:胡軍(前・喬峯、現・蕭峯) 劉涛(阿朱) 陳好(阿紫) 湯鎮宗(段正淳)
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2005年08月09日

天龍八部第17集

今回は涙なくしては観れません。

突然現れた四大悪人、なかでも凶悪な段延慶から発せられた杖の攻撃で段正淳の家臣・[ネ者]万里は自ら振り回す太い竹が己の身体を貫いてしまう。
段正淳も反撃をするが、段延慶の鋭い攻撃を見て仇を殺されてはかなわないと蕭峯は段正淳を助太刀する。

礼を言う段正淳と阿星を前にはやる心を抑え蕭峯は今夜会おうと約束して去る。
阿朱は影から段正淳と阿星母娘らが話すのを聞きやはり自分は段正淳の娘・阿紫の姉であることを確認する。

阿朱は蕭峯に仇をとるのを止めて欲しい、と頼む。阿朱に優しい蕭峯もこの言葉には怒りを抑えきれない。が、仇がすめば二人でずっと塞外で暮らせるのだと言い聞かせ、具合が悪いと言う阿朱を休ませる。

阿朱は段正淳のもとへ行き、蕭峯が出かけたのでもう会いに来なくていい、と告げる。段正淳は承諾するが、ずる賢い阿紫は訝って阿朱の後をつける。

約束の橋に蕭峯はやってきた。しばらくして段正淳の姿が。蕭峯は今までの恨みをこめ、力のかぎり拳を放つ。その凄まじい力は段正淳の身体を貫く、と思う間にその姿は阿朱の変わり身であったのだ。橋から水面に落ちる阿朱を蕭峯は懸命に追うが間に合わない。打ち付けられた阿朱の身体を抱き何故と蕭峯は問うのだった。阿朱は自分が段正淳と阿星の娘・阿紫の姉だと告げる。その印が肩に刻まれた段の一字だと。そして運命の皮肉を嘆くのだった。蕭峯は阿朱の行動がただ段正淳を逃すためではなく、彼を殺した場合に起きる段家の復讐から蕭峯を守るためだと気づく。
阿朱は自分が死んだ後、妹の阿紫の面倒を頼むのだった。
その一部始終を阿紫は見届けていた。

悲しみに打ちひしがれながら蕭峯は阿朱とこれから死ぬ自分の墓標を書こうとしていた。その時、蕭峯はあっと気づくものがあった。段正淳の書いた掛け軸の文字とあの時見せられた「かしら」の文字が違うことに気づいたのだ。

阿星らの家に行くとそこにあの木婉清母娘がいて蕭峯に襲い掛かる。そこへ阿星・阿紫母娘も帰ってきた。阿紫は蕭峯を指差し姉を殺した男だ、と叫ぶ。母・阿星は悲しみをこらえ、なぜあなたは阿朱を殺したのか、と問いかける。子供を見捨てた親が悪いだけで、子供の阿朱には何の罪もないのに、と。あの人が女好きなだけなのです。蕭峯は全て勘違いをしていたために阿朱が死ななければならなかったと気づきどうしようもない事態に我でわが身を撃ちつけ口から血を吐き出す。

阿朱を埋葬し、蕭峯は阿朱の遺言どおり、何かあったら阿紫の面倒を見ることを約束する。そして阿朱の仇をとる為、黒幕を探すと言う。阿紫は自分の面倒も見切れない奴が何を言う、とあざ笑うだけだった。

同じ男を愛し連れ添えぬ運命に傷つく二人の女性・秦紅棉と阿星だったが、話すうちに打ち解ける。秦紅棉は段正淳を奪った康敏(馬夫人)を懲らしめにいく所だという。

この阿朱の死の場面も原作はかなりニュアンスが違いますね。とにかく原作では蕭峯はうじうじしない性格と言うことで思い切り悲しんだ後はすぐ立ち直ってしまう。とあります。ドラマではかなり悲嘆にくれていますが。今の普通の感覚ではやはりドラマの悲劇性のほうが感動的で受けると思いますよ。いくらなんでもそうあっさりと立ち直られては。
胡軍の慟哭とも言える嘆きは見るものの胸をうちます。
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2005年08月08日

天龍八部第16集

なんとなくばたばたした感のある奇妙な1話でした。

喬峯と阿朱は天台山の智光大師を訪ねる。大師は二人を丁重に迎え喬峯に「蕭峯」と呼びかけ、訝る喬峯に「本当の姓は蕭だ」と告げる。思わず跪き教えを請う喬峯。大師は喬峯に父親の遺文の写しを見せる。それは契丹の文字で喬峯には読めない。大師は喬峯に「幼い峯児と妻を宋兵に殺された。恩師が漢人であるため漢人を殺さぬと誓ったのに殺してしまい恩師に合わせる顔がない」という父の遺文を聞かせる。喬峯は阿朱に今日から俺は蕭峯だ」と言う。
いつも豪胆な蕭峯が涙を落とす。さらに大師は我らはお父上が少林寺の経書を奪いに来たと誤解していた。嘘を知らせた不埒物は行方をくらませたきりだ、と続ける。蕭峯は「ではかしらとは?」と問いただした時、智光大師は息を引き取ってしまっていた。

大師が最後にかかれた言葉「漢人契丹。幻たり真たり」漢人だろうと契丹人だろうと何の違いがあるのでしょうか、と阿朱は蕭峯に言い、雁門関の外へ出て、獣を狩り、羊を飼って暮らしましょう。蕭峯もそれがいいとうなずく、が、その前に、阿朱は蕭峯を見上げ、「馬夫人にあうのでしょう」蕭峯は馬夫人に聞いたなら、もう解らなければ塞外へ行く、と約束するのであった。

ここでもまた阿朱は変装術を駆使する。蕭峯に聞き馬夫人が親しくしていた白長老に変装すrる。蕭峯も隻眼に髭という男になる。
白長老になった阿朱は馬夫人に会い、何とか、「かしら」の名を聞きだす。「かしら」は大理の皇帝の弟・段正淳(段誉の父)である、と馬夫人は告げる。しかしこの時の馬夫人は何かしら奇妙なそぶりが見える。

二人は酒を飲みながら(蕭峯だけですが)仇と解った段正淳について思いをはせる。蕭峯はぎ兄弟となった段誉のことを考え、気を重くするが、まだ彼がまさか段正淳の息子であるとは知らない。また段誉があのような内功を持つなら段家の頂点にいる段正淳はいかなる強敵かとも考える。そこへ傷ついた一人の男が走ってきて倒れこむ。駆け寄る蕭峯に「小鏡湖におられる主君に早く知らせてくれ」と頼みこむ。

小鏡湖では一人の美少女が髭面男をからかい、網をかぶせ動けないようにするというひどいいたずらをしていた。そこへ段正淳があらわれいたずら小娘を湖に放り込む。網に捕らわれた髭男の方が慌てて娘が溺れている、と騒ぐ。段正淳はしかたなく建物の方に「阿星」と声をかけると中から美しい女性が出てきてあっという間に水の上を飛び、少女を助ける。
そこへ阿朱を連れた蕭峯が現れて段正淳に「朱丹臣殿の頼みでお伝えに来た。敵が襲ってくると」この時まだ蕭峯は彼が段正淳であるとは知らない。
その時先程の女性・阿星が必死の様子で戻ってくる。そしてなにかを段正淳に見せると段正淳も驚いた様子である。さらには何故だか阿朱までがその何かをみて驚いた様子なのだ。
急いで小娘の所へ行き、娘の肩を見ると「段」の字が。娘は段正淳と阿星の娘「阿紫」だったのだ(しかし段正淳ってなんて人でしょうか、何人子供がいるのやら)
阿星は「育ててもやれなかった娘を会ったとたん殺してしまった」と泣く。だが蕭峯は阿紫が死んだふりをしていることを見抜く。阿紫は飛び起きて蕭峯に毒針を仕掛けようとするが、蕭峯はかわしたばかりか、その技が人を虫けらのように殺す「星宿老怪」丁春秋のものと言う。阿紫はその弟子なのだ。

先程出合った朱丹臣が駆けつけ蕭峯に礼を言う。そして主君に話しかけた言葉で蕭峯はこの男が宿敵・段正淳だと知る。そこへ今度はあの四大悪人らが登場し、段家の主従とにらみあいとなる。

この後半が説明不足でばたばたした感じなのです。原作抜きで見る人には突然、女やら少女やら段正淳やら四大悪人まで出てきて、またまた段正淳には娘がいるし、阿朱は急に具合が悪くなるし、で不可解な回といえましょう。しかしいくら2枚目とは言え段正淳さんは困りますねー。

そして阿朱の変装・白長老、いくら阿朱だからといってその姿で蕭峯に甘えかかるのはおかしいです。全く皆さん役者魂ですなあ。

出演:胡軍(前・喬峯、現・蕭峯) 劉涛(阿朱) 練好(阿紫) 湯鎮宗(段正淳)
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2005年08月03日

天龍八部第15集

喬峯の強さと侠客としての心を存分に表現している一話です。喬峯と阿朱は離れ離れになってそれぞれが負った傷を癒し、再会します。

ここらあたり、原作の喬峯・阿朱とは微妙に違います。原作では、阿朱がドラマよりもっと悪女っぽい感じや不適な感じが強いのですが、ドラマではかなりしおらしいお嬢さんになっています。これはどちらがいいともいいにくいのですよね。大体、金庸に出てくる女性は悪女っぽい魅力の人が多いし、そこがおもしろいんですが、やはり公共電波のドラマでは少々女らしくしたほうが受けがいいのかも知れません。また喬峯は傷が癒えると街に出て役所に忍び込み数百両の銀子を盗み、国の金で飲み食いした、とありますが、これもさすがに武林の英雄が役所で泥棒、と言うのはちとまずいと言うことでそういうシーンはありません。が、ドラマだけ見てるとどうやって生活してるの?って気にはなります。原作のようにちゃんと説明があれば悩まずにすむのですが。まー、しいて言えば、阿朱が薛神医に化けて金を持ち出した(これも泥棒には違いないが)ということで納得させているのでしょうか。
あと、喬峯は原作では最初、阿朱に対してかなり冷淡でドラマにしたらあんまりいい感じじゃないかも。ドラマではもうこの回などは熱々の恋人同士ですね。

喬峯は自分の出生が契丹人であるか、という葛藤は続きます。阿朱は常に苦しむ喬峯を励まします。荒れてしまう心を慰めてくれる阿朱にますます喬峯は惹かれていくのです。
二人が再会し話し合っている時、大宋の官兵が人々を追い立ててくるのを目撃します。その中には赤ん坊や老人もいて、酷い仕打ちをしている様子に喬峯は我慢ならず、官兵らを叩きのめします。倒れた老人の胸が見え、そこには喬峯と同じ狼の刺青があったのでした。

喬峯はついに自分が契丹人であることを認めます。そして阿朱は喬峯が契丹人であっても傍を離れない、と誓います。そして喬峯が両親と恩師の仇をとるため喬峯の父母を襲った「頭」を探そうと思っているのでしょう、と言い当てます。それには、徐長老に会わねば、と言うと喬峯はうれしそうに笑い阿朱の肩を抱きしめるのでした。

ところが、徐長老が何者かに殺されてしまったのです。喬峯は阿朱に変装をしてもらい、徐長老の葬儀に赴くのですが、すでにみなの間では徐長老を殺したのは、喬峯に違いない、という噂が広まっているのでした。
何とか、「頭」の名を知りたい喬峯は譚婆と趙銭孫が人目を盗んで会っているところに入り込み、「頭」の名を聞きだしますが、二人は頑として名前を漏らそうとはしません。仕方なく今度は、譚婆の夫・譚公に問いただしますが、こちらも友を売ると思うかと撥ね退けるばかり。喬峯が譚公を譚婆たちの逢引の場所に連れて行くと二人はなぜだかすでに死んでいました。胸には喬峯の掌力と思える痕が残っていました。譚公はなおも「頭」の名を問う喬峯の目前で自ら命を絶ってしまいます。

失意に沈む喬峯に「頭を知るものは後3人。また遅れをとるワケにはいきません。寡婦の馬夫人を攻めるわけにはいかないし、智光大師は遠い場所におられる。近いのは単正よ」前向きで懸命な阿朱の言葉に喬峯は気を取り直し、単正の屋敷へと馬を走らせるのでした。

仇をとるための捜索で行ってる訳ですが、何だか二人とも楽しそうです。特に阿朱さんは喬峯のためにやりがいがある、と言う感じで幸せそう。

ところがなんということ。単正もまた殺され屋敷を焼かれた後だったのです。「智光大師に会うしかない」ふたりは急ぐと、人々に善行を行った智光大師までが殺されてはいけない、と物見遊山でゆっくり馬を進めることにした。泰安を離れ、ゆっくりと南方の天台山にむかう。途中で喬峯は「頭とこの大悪人は同一人物か、関わりのある者に違いない」と阿朱に話す。阿朱も肯き、「皆で手紙の話をした時、いたに違いない」恐ろしく冷酷な心と頭脳と技を持っている、と喬峯が言うと「それでも喬兄さんが恐いのよ」

喬峯と阿朱がますます強い絆で結ばれていくのがわかります。長身でたくましい喬峯としとやかな阿朱の道連れは何とも美しい絵のようです。

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2005年08月01日

天龍八部第14集

薛神医が武林の英雄たちを聚賢荘に招いている、と聞き喬峯は阿朱を連れて行く。気づかぬうちに阿朱は自らの顔にできものを作り変装していた。慕容けの者だと知れては困る、と言うのだ。用意周到な阿朱の智恵に喬峯は感心する。

聚賢荘にはすでに多くの英雄・少林寺の僧などが集まり、この集まりの目的である喬峯の対処について話し合おうとしていた。そこへ喬峯自身がやってくると聞き、何の企みかと騒然となる。そこへ喬峯が阿朱をのせた馬車で到着した。

いっせいに喬峯を出迎える。喬峯は大勢を前にしておののくこともなく、薛神医に阿朱の手当てをお願いする。薛神医は阿朱の脈を取り、娘は「少林寺の方丈大師の大金剛掌を受けており、喬峯の内功と薬がなければ命はなかった」と言い当てる。少林寺の僧は方丈大師は外に出てもいず、中に女は入れないのにあり得ない、と言う。さらに阿朱に一体誰がやったのだ、と問うと阿朱はけろりと嘘を並べ立てる。その話が上手くてみんな笑い出す。

が、話す内、薛神医は疑いを強め、喬峯に「そなたの頼みは聞けぬ」と言い、その言葉を聞いた豪傑たちはまさに飛びかからんとする。喬峯は酒を用意させ、今まで仲間であったが今からは敵となる、この杯を受けてくれ。ためらった後、長老をはじめとして今まで仲間であった者たちが喬峯と杯を交わす。白長老が前に立った時、喬峯は自分がどうなろうと阿朱を守って欲しいと頼む。白長老はその言葉を引き受けるのだった。喬峯は瓶の酒を飲み干すと大勢に挑みかかった。たちまち激しい戦いが繰り広げられる。だが喬峯のあまりにも巨大な気の力はそこに集まった大勢の豪傑たちの力を合わせても防げるものではなかった。喬峯の凄まじい技の前に多くのものが倒れた。血しぶきが飛び、たちまちのうちに死者の山となる。喬峯ははっと我に返る。抱えあげた少林寺の僧を地面におろし、「手向かいはしない、殺せ」それを聞いた単正、喬峯の肩に刀を振り下ろす。切り裂かれる喬峯。阿朱が泣きながら近寄っていく。喬峯は我が人生の不公平を嘆き、雄たけびを上げる。その時天から何者かが現れ、喬峯の身体をあっという間に奪い去ったのだった。

顔を隠したその男は馬で喬峯を山中へ連れて行く。そして傷を負った喬峯をたしなめ、「ここには友はいない。ただ仇がいるだけだ」と言い残し去っていく。
おいていかれた洞窟の中には住むための食べ物や家具も用意されており、そこで喬峯は養生することになった。

薛神医のもとに残された阿朱は手当てを受けてすっかりよくなっていた。阿朱は薛神医に点穴し動かなくさせて、自分が薛神医に変装し、馬と金を用意させて外へ出た。

一方の喬峯もすっかり傷が癒えており、二つの疑問を考えていた。「俺を陥れたのは誰か?俺を助けてくれた恩人は誰か?」

喬峯のパワーを思い知らされる一話でした。「天龍八部」のバトルシーンは「射[周鳥]英雄伝」の時のそれよりかなり激しくて血しぶきが多いです。比べると残酷に感じるほどですね。
謎の恩人があっという間に窮地の喬峯をさらってしまって驚きです。しかし阿朱さんは全然平気で自分で窮地を脱してしまうから偉いものです。
謎の恩人から喬峯が頬をはたかれるシーンはちょっと見ものですな。喬峯をしかりつけるんですからよほどの達人なのでしょう。喬峯でなくとも正体を知りたいものですね。

出演 胡軍 ジミー・リン リウ・イーフェイ 修慶 蒋欣(木婉清)
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2005年07月30日

天龍八部第13集

重くて辛い一話です。段誉の物語は血筋正しい王子様ということで、自然と明るく楽しいのですが、喬峯には重い過去があります。今までは義理人情に厚い男と、皆から尊敬されていたのに、契丹人ではないかという疑いをかけられたために地位と信頼を失ってしまいます。血筋という自分ではどうしようもない事実のために。

喬峯の師匠・玄苦は瀕死の際におられた。呼び寄せられ急ぎ近づくと師匠・玄苦は喬峯の顔を見て非常に驚かれた様子だった。そしてそのまま息を引き取ってしまわれたのだった。喬峯は大声で呼ばわり師匠の死を少林寺中に知らせた。
駆けつけて来た僧侶たちは夜中に突如現われた喬峯を訝しく思いながらも玄苦が闇討ちに会い、重傷を負った事を伝えた。そして玄苦がどうしても下手人を明かさなかったことも。
その時一人の小坊主が喬峯を見てこの男が玄苦様を襲った奴だと言い出した。喬峯は下手人が俺に化けていたので何も知らない師匠・玄苦が自分の顔を見て驚いたのだと察する。たちまち僧たちが騒ぎ出し、喬峯はやむを得ず、灯りを消して身を隠す。

喬峯が菩提院の本尊の影に隠れていると目の前で若い僧たちがお経を唱えだす。一人が立ち上がったかと思うと他の僧たちを打って気絶させてしまい、傍の銅鏡から経文を取り出し懐にいれた。見ているうちにその僧は喬峯がいる本尊の傍に逃げ込んできた。やがてすぐ老僧たちに見つかってしまう。そして老僧たちと喬峯の戦いが始まる。共にいた盗人僧は激しい戦いの中で身体に衝撃を受けてしまう。やむなく喬峯は凄まじい威力を持つ技を見せつけ、盗人の僧と共に少林寺を逃げ出した。

気を失った盗人僧の胸に手を当てるとなんとその僧は女であるとわかった。さらに顔に貼り付いた皮をめくると現れた女性は、阿朱であったのだ。驚いた喬峯は医者に見せるが医者はもう命はないものという。喬峯は自ら、阿朱の背中に真気を送り込み、阿朱を助けようと手を尽くすのだった。

床についたまま、阿朱は喬峯に眠れないので歌を歌ってほしいと頼む。大の男が歌など、断る喬峯。ではお話を聞かせて、と言う阿朱に喬峯は貧しい夫婦と少年の話をする。少年の父が病気になるが医者に見せる金が足りない。冷たくあしらう医者にすがりつく母、少年は刀を盗む。母親はそれを見て少年が金を取ったと言う。少年は夜中、刀で医者を殺した。阿朱は「なんという子供なの。まるで契丹人のよう」と言う。穏やかだった喬峯が、がばと立ち上がり、「何だと」と叫ぶ。阿朱はその子供はあなたでしょう。でもあなたのようないい人が契丹人のわけはない、と言う。喬峯の心は晴れない。今ではもう自分が契丹人ではないかという思いが強いのだろう。しばらくして阿朱は「例えあなたが契丹人でも私はあなたの傍にいます」と言う。喬峯は喜び、阿朱の手を取るのだった。

喬峯は真気を送ってもなかなか全快しない阿朱を天下の名医・薛神医に診せようと考えていた。

苦しい話なのですが、喬峯が阿朱を心を尽くして看病する様子は胸を打ちます。自分の内功を送り込むのは自分の力が失われることになるのですが、喬峯は何度も気を送るのです。
しかし、喬峯が阿朱の服をはだけて薬を塗るシーンと気を送り込むシーンはなかなか色っぽいです。ひたすらまじめな中国ドラマにおいてかなりのドキドキシーンといえましょう。喬峯と阿朱さんはすごくいい感じなのです。

出演 胡軍 ジミー・リン リウ・イーフェイ 修慶 蒋欣(木婉清)
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2005年07月18日

天龍八部第12集

胡軍3.bmp

従妹であり婚約者でもある美しい王語嫣が段誉と仲良くしているところを見て嫉妬した慕容復は西夏の李将軍に化けて二人を懲らしめる(というかいびる)武芸はからっきしの段誉を王語嫣はその類まれなる武芸の知識で介助する。それを見てますます慕容復は煮えくり返ってしまうのだが。

何とか凌いでいた段誉だが、さすがに腕の違いはいかんともしがたい。ついに絶体絶命。が、ここでも王語嫣の上手い口ぞえで慕容復の化けた李将軍はここまでとするか、とばかりに王語嫣を助ける解毒剤を置いて行く。

解毒剤で動けるようになった王語嫣は、助けてくれた若い男女の死体を葬らねば、と言う段誉にご供養までするの、と言い、水車小屋に火を放ってそこを離れるのだった。ううむ、才覚溢れたお嬢さんである。

ところでこの慕容復という男性。日本でアニメにするのだったら、一番の美形キャラであるべき人物だと思うのです。いや、修慶さんがダメと言ってるわけじゃないのですが(言ってるな)なんかこう・・中国だったらやっぱこんな感じ?(確かにぞろりとした美男子の類なのかもしれないが)

段誉と王語嫣は阿朱・阿碧に出会い互いの無事を喜び合う。そしてまだ捕らわれている丐幇の人たちに解毒剤をかがせてやろう、その時変装名人の阿朱が喬峯に化けていたら、丐幇たちも感謝するに違いない、という話になる。しかも段誉も丐幇から誤解を受けている慕容復に化ければこれもまた丐幇たちが誤解をとくに違いない。
どちらも文学青年といった風情の段誉が慕容復に変装するのは納得できるが、ほっそりした阿朱さんがごつい喬峯に化けるなんて??この結果は思わず仰天!変身した段誉は慕容復役の修慶さんがそのままやっていていかにも若者のように。そして喬峯に変身した阿朱さんは胡軍がやっております!!!(爆)これには参った。

さて変装した(?)喬峯と慕容復は出会ったこともないのに仲良く西夏の兵たちが潜んでいる寺へ赴く。修慶さんはいかにも段誉の如く振る舞い、胡軍は(なんてこと)うら若い乙女であるからして笑うときもちょっと口元を押さえたりしてかなりの大熱演。段誉を見つめる目も乙女のように可愛く見ています(汗)もうおかしくてたまりませんが、二人はそれなりに危機を機微よく脱出します。突然例の毒ガスがどこからか放たれて西夏の兵たちをしびれさせてしまったのです。段誉は毒ガスが効かないし、喬峯に化けた阿朱は慕容復姿の段誉に解毒剤を嗅がせて二人は脱出。この間に丐幇たちに解毒剤を嗅がせます。

出て行った二人と入れ違いに本物の喬峯が皆を案じて駆けつけます。先程助けてくれたことを知らないような喬峯に皆戸惑います。
「盗んだ打狗棒を置いていけ」と言う徐長老に「今の俺には何の意味もないものだ」と憤然として去り行く喬峯だった。

喬峯が実家に帰るとなんということか家の中で父母が殺されていたのだった。悲しみに沈む喬峯の前に「この契丹人め。恩義ある父母を殺すとは」と襲い掛かる少林寺の僧たちが現れる。やむなく僧たちを撃退する喬峯。
父母を葬り、二人の仇をとることを墓に誓うのであった。

喬峯は少林寺にいる武芸の師匠・玄苦に会いに行くのだった。

も一度言いますが今回の目玉はなんと言っても女性が化けた喬峯でしょう。いくら阿朱が変装の名人とはいえ、大男の喬峯に化けるのは無理と思うのですが。そこはかとない胡軍のホントは女性なのよの演技は秀逸。あの顔で出てくる声が阿朱さん、と言うのもすごすぎです。
 
出演 胡軍 ジミー・リン リウ・イーフェイ 修慶 蒋欣(木婉清)
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2005年07月14日

天龍八部第11集

全冠清は喬峯の胸にある狼の刺青こそ契丹人である証拠だと叫ぶ。これには喬峯を信じようとした仲間たちも動揺し、喬峯自身もはっとなるのだった。そして副幇主の仇と喬峯の扇を盗んで陥れた犯人を必ずや探し出すと言い、そして死ぬまで漢人を殺さないことを誓うのだった。

そこへ西夏国の将軍の一行(一品堂)が馬で駆けつける。そして丐幇たちを蔑むような物言いをし、さらには毒を気化させたものを仕掛けていたため、さすがの丐幇たちもたちどころにばたばたと倒れてしまう(彼らが馬から下りなかったのはそのせいだったのだろう)美しい王語嫣も例外ではなかったが、ただ一人毒蛙を飲み込ん段誉だけは毒ガスが効かなかった。
王語嫣のすばらしい武芸の知識に感嘆した将軍は王語嫣を捕まえようとする。段誉は王語嫣と共に馬に乗り逃げ出す。

喬峯は雨の中を行くうち、西夏の兵たちに捕らえられた阿朱と阿碧を見つける。そしてたちまちに兵を打ちのめす。さらに丐幇たちを案ずる喬峯に阿碧は自分を捨てた人たちを助けるのですか、と問う。だが阿朱は喬峯の心を讃えるのだった。

段誉と王語嫣は雨でずぶぬれになり水車小屋へ逃げ込む。そこには若い婚約者同士がいて、二人を迎え入れてくれ、王語嫣に着替えをさせてくれた。
ところが段誉と王語嫣が仲良く水車小屋へ入るのをみた慕容復が二人を困らせようと(なんと意地の悪い!)西夏の将軍をあっけなく倒して、まんまとなりすまし、部下を水車小屋へと向かわせる。
そしてかわいそうなことに何の罪もない若い男女は兵にあっけなくやられてしまう。気の毒!驚いた段誉が慌てて王語嫣の所へ行くとまだ着替えの最中。片方の肩をまだあらわにしたまま。段誉は平謝り。王語嫣は服を着ぬままそばのわらの中へ隠れる。
兵たちが襲い掛かってきても段誉はどうも頼りにならない。わらの影から王語嫣はまたもや武芸の知識を繰り出し、心もとない段誉に的確な指示を与え続ける。どうにか敵を防いでいく段誉。次第に調子を上げる。得意の凌波微歩を見せると王語嫣も初めて見たわともう一度して欲しいとさえ言い出す。気をよくした段誉はさらに大活躍。結構この喧嘩シーンおもしろいです。しかし婚約者たちかわいそすぎ。死んでないってことはないのかな。
とうとう慕容復が変装した将軍が登場。が、顔を隠しているので王語嫣にも誰かわからない。そのため、王語嫣の口から「慕容復兄様より喬峯のほうが強く、天下一になるのは慕容復ではなく段誉だ」と言われむっ。
段誉、またもや、どうすれば、と王語嫣に訊ねると「六陽融雪功」と言われる。段誉「解りました。試してみます」

王語嫣(リウ・イーフェイ)の可愛らしさが爆発ですね。おまけにものすごい武芸の知識でみんなびっくり。後ろから支持を出されては戦う、というなんともおかしな拳法です。

出演 胡軍 ジミー・リン リウ・イーフェイ 修慶 蒋欣(木婉清)
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2005年07月13日

天龍八部第10集・後半

後半です。

徐長老はそこへ登場した天台山の智光大師に全てを語ってください、とお願いする。苦渋に満ちた決断ではあったが、智光大師はついに丐幇の幇主である喬峯の生い立ちについて話し出すのであった。

30年前、智光大師たちは契丹人が少林寺を襲い、書を盗むだろう、という話を聞き、前・幇主とそのときの頭は部下を引き連れ、契丹人を迎え撃つことになった。そこである契丹人の夫婦を襲ったが、それは間違いで夫婦は谷底に落ちていった。夫婦が投げよこした赤ん坊が仲間の一人に固く口止めされた上で育てられたのだった。
そしてその契丹人が残した子供こそが喬峯だと言うのだ。あまりのことに喬峯は怒り、単家の息子を足蹴にし、智光大師を締め上げる。慌てて、徐長老が止めに入る。が、喬峯の動揺は収まらない。
智光大師の話は続く。そして幼子は罪のない夫婦をすまなく思った少林寺の僧によって英雄となるよう鍛えられていったのだ。
やがて全てを知る前・幇主も喬峯の勇気と才覚を認めるようになり、次第に仲間の信頼を得ていった喬峯はとうとう幇主に選ばれるまでになったのだ。

そして徐長老がその時の頭の手紙を喬峯に渡そうとした瞬間、智光大師がその手紙を横取りし名前の部分を口に入れてしまった。そして事実を知ったお前は仇をとろうとするだろうが、この方の名前を言うわけにはいかん。私が罪をかぶるから、殺すがよい。と言い渡すのだった。そしてなお渡された前・幇主が四長老に宛てた手紙を喬峯が読むと「喬峯が事実を知れば、謀反を起こすかもしれない。そのときはいかなる手段をとっても殺すのだ」と言う趣旨がかかれていた。悲しみにうちのめされる喬峯だった。
かくして全冠清がなぜ喬峯にたてついたのか知ることとなった。その上、馬大元夫人・康敏がまたゆるりゆるりと馬大元が誰に殺されたかを思わせぶりに話していく。その勿体つけた話しぶりに喬峯はついに「このままでは幇主でいるわけにはいかない。全てがわかるまでこの幇主の杖・打狗棒を長老方にお預けする」と言い、徐長老に渡そうとした。
が、一度は反旗を翻したが、先ほどに命を助けられた長老たちが今度は、喬峯は仁義の方だ。これは何かの陰謀だ、と言って聞かない。新たな事態に困る徐長老。
そこへ全冠清が薄笑いを浮かべながら、皆に呼びかけた。
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天龍八部第10集・前半

長老たちが起こした幇主への謀反の罪を、喬峯は自らの身体に刀を刺し、血を流すことで許していった。その類まれな仁の心と勇気に裏切った長老たちは深く感動し、幇主への忠誠を誓う。だが全冠清だけは喬峯に対して不遜な態度を改めようとはしない。そして意味有りげな笑みを受かべるのだった。
そこへ単正、譚公・譚婆、趙銭孫らがあらわれて、殺された副幇主の妻・康敏(妙に色っぽい)をつれてくる。この人も奥歯に物の挟まったような物言いで何が言いたいのかはっきりしない。これをみてるとはっきりモノを言う人は公明正大なひとでグジグジ言ってる奴はどうも怪しい、と言う構図のようだ。
また、譚公・譚婆夫妻が前に出て喬峯の身体に刺さったままの刀を抜き、薬を与えてくれた(なにしろずっと刺さったままで話してるから気になってしょうがない)

今日は申し訳ないがここまで。

ところで丐幇って、「射[周鳥]英雄伝」で出て来た洪七公のちにはジョウ・シュン演じる黄蓉が幇主となるわけですが、義侠心に厚い物乞い集団、ということなのだよね。な、なんだか不思議な団体です。自由、ってことなのでしょうか。
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2005年07月12日

天龍八部第9集

今回はたっぷり胡軍=喬峯の男気のお披露目でございます。
丐幇の幇主である喬峯は段誉とすっかり意気投合し義兄弟の契りを交わします。そこへ無粋な部下たちが「4人組が騒いで困ってます」と言いつけに。仕方なく喬峯は段誉の手をとって仲間の下へ。
そこにはあの美しい王語嫣と阿朱、阿碧、包不同が丐幇たちの前に立っていた。何せ王語嫣たち慕容復のものは丐幇の副幇主・馬大元を殺したと思われているのだ。みな殺気立ち、包不同に風波悪まで加わってたちまち乱闘に。だが、風波悪が丐幇にけしかけられた虫の毒にやられてしまう。
見かねて喬峯は部下に毒消しを渡させる。その上、風波悪の毒を吸い出してやろうとする、が、そこは弟分の段誉が、すかさず前に出て風波悪の毒を吸い出す。それを観て喬峯はますます段誉が気に入ったようだ。

命を助けてもらったことに礼を言いながらもまた戦いだす、包不同と風波悪。が、ここで喬峯が驚くような技を次々と披露したので、さすが喧嘩好きの二人も負けを認めて去っていく。

落着したかと思われたが、そこへ白長老が駆け込んできて、他の4長老たちに船に閉じ込められていた、と怒りの声を上げる。突然のことに驚く喬峯。実は白長老を除く4長老は喬峯の幇主に不満があったのだった。「これは幇主に対する裏切りで、処刑に価する」と声を荒げる白長老。が、喬峯はどの長老も仲間のために功績を残しており許してやれないか、と白長老に提言するが、しきたりが壊れると聞かない白長老。「掟では幇主が罪を許さんと欲せば自らの血を流すことでその罪を清められる」と喬峯は言い放ち、わが身に刀を突き立てるのだった。

これは凄まじい喬峯の幇主としてのまた江湖に生きる武侠としての意地を見せましたね。わき腹と胸に大きなナイフをつき立てた姿は見るものを感動させたことでしょう。しかし、胡軍は背が高くて体格がいいので長い着物姿がかっこいいですね。リウ・イーフェイとジミー・リンのよさも発揮されましたが、今回はナンと言っても喬峯の男気の巻でした。
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2005年06月29日

「天龍八部」第8集

cap136.bmp
リウ・イーフェイ、美しい。

前回、ちらと出て来ましたリウ・イーフェイの王語嫣(いつもアクセスありがとうございます。お待たせしました)今回たっぷりその麗しいお顔が見られます。まだふっくりとして可愛らしい面差しなのですが、その完璧な美しさ。美に関して卓越した知識と感性を持つ段誉が仙女様と重ねた王語嫣を演じるのに全く不足ないと思いますねー。

ネタバレですう。

かくして王夫人に見咎められた段誉は「手足を切り落としておしまい」と言われてしまいます。阿朱と阿碧は慌てますが、本の虫・段誉は王夫人が持ち帰った茶花(椿)についてひとくさり。知識の乏しい夫人をへこましてしまいます。最初は感心され、手足を切り落とされずすんだのですが、ちょっと調子に乗って、また怒らせてしまい、花の世話を命じられます。
が、もともと花に詳しい段誉は楽しげに椿を植えておりますと。、そこへ一組の男女が歩いてきます。男は慕容復ですが、段誉はまだ知りません。やがて男が去り、残された女性の前に出た段誉はあの仙女様を思わせる美しさにはっとなります。
椿の花の中で語らい段誉はうっとりとしますが、語嫣はもう帰らねば、と去ってしまいます。

語嫣の悩みは愛する従兄である慕容復と母の折り合いが悪いこと。そしてその侍女である阿朱と阿碧の腕を切り落とすと言うのです。困った語嫣は段誉に相談して二人を救います。
そして阿朱たちの家へ戻るとそこには大勢の男たちの姿が。

男たちは慕容家が自分たちの仇ではないかと押し入ってきたのだった。声を荒げる男たちに王語嫣は静かにだがはっきりと武芸の知識を話し出す。驚く男たち。その滑らかな話しぶりに段誉も微笑む。なおも詰め寄る男たちの前に慕容家の家臣である包不同が立ちはだかり、男たちを追い出してしまう。

一同は食卓を囲み、包不同は何者かが慕容家を陥れようと武林のものを殺害しているのだ、と話す。そのため慕容家が狙われているのだと。そこへ慕容復からの伝書鳩が届き「一品堂のものが敵か味方か調べよ」と書いてあった。
話に聞き入る段誉を包不同が嫌がり、段誉は夜中に追い出されてしまう。

そして段誉がある店で一人酒を飲んでいると、こちらも一人豪快に酒を飲む男がいた。喬峯と段誉の出会いである。二人は意気投合し、酒を飲み比べる。ホントは酒豪の喬峯に段誉が勝てるわけがないのだが、段誉は六脈真剣で指先から飲んだ酒を出していくことで喬峯と同じ杯を飲み干す。大いに段誉が気に入った喬峯は駆けっこまでして、兄弟の契りを結ぶのであった。

美しい王語嫣(リウ・イーフェイ)に続いて、喬峯(胡軍)も登場!華やかな回であります。しかしねー、言っていいのか解らんけど、「藍宇」で胡軍を知ってるあなた。可愛らしい段誉(ジミー・リン)と兄弟の契り結んで見詰め合ってる図など冷静にみれないでしょう。
でも私は今んとこ、可愛いリウ・イーフェイ見てるほうが楽しいです(笑)ほんとに悪いけど他のお嬢さん方が気の毒なほど輝いてますね、まさしく。そこだけぼーっと白く光ってます(段誉のように上手くいえません)ほっぺと唇がすごく愛らしいですね。時代劇には必須の美貌ですわ。

出演 胡軍 ジミー・リン リウ・イーフェイ 修慶 蒋欣(木婉清)
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「天龍八部」第7集

ネタバレ。

段誉のお坊ちゃま振りが華やかな一話です。
鳩摩智と天龍寺の僧たちの壮絶なる戦いが始まり、お勉強と段誉は見つめていたのですが,伯父である皇帝に手をかけた鳩摩智にさすが温厚な段誉も腹を立てる。が、反対に鳩摩智にさらわれてしまう段誉。
鳩摩智は段誉が六脈神剣の奥義を会得していると知り、慕容博の墓へ段誉を焼いてささげようと考える。二人道を進むうち蘇州城外へつき、湖の畔で美しい歌声を聞く。その主は舟をこいで近づいてくる美しい少女の歌声だった。段誉は憧れていた江南の美しい風景と美しい少女に心和む。少女は鳩摩智が訪ねようとした慕容家のものだった。少女が案内した家には老婦人がいた、が、鳩摩智はその老婦人がうら若い少女の変装だと見破る。
美しい風景に美しいふたりの少女にご馳走を振舞われ段誉はすっかりご機嫌でお世辞も飛び出てくる。鳩摩智は相変わらずの仏頂面である。「これで楽の音があったなら」という段誉に「琴を見ませんか」と呼ぶ二人。鳩摩智と離れて琴を見ていたかと思うと二人の少女阿朱と阿碧は床を開き、驚く段誉と共に床の下の船に飛び乗り、悔しがる鳩摩智を尻目に湖を走り出す。
またまた美しい少女阿朱と阿碧に小船を漕がせ一人舳先に寝転ぶ優雅な段誉くんである。
途中阿碧が困って「催した」ことを阿朱に訴えると優しい段誉は「お茶を飲みすぎたので岸につけてください」などと言う。どこまでも細やかな公子である。
やがて阿朱たちがつけた岸は男嫌いの王夫人の敷地内。段誉は阿朱たちがまた美しい女性と話している様子を眺めて微笑むうちによろけてしまう。急ぎかえる暇もなく王夫人が湖より帰宅されてしまった。厳しく阿朱と阿碧を見咎める王夫人。「慕容の息子に似て使用人も出来が悪いのだから」美しいのに手厳しい王夫人であった。

胡軍もとい喬峯の話も少しずつありまして、幇主である喬峯に亡くなった副幇主馬大元の妻・康敏がしなだれかかって泣きじゃくる、という顛末。色っぽい夫人の手管にも乗らず喬峯はただ夫人を慰め、仇をとることを誓うのだった。男らしくてかっこいいです。ぎゃわわん。

出演 胡軍 ジミー・リン リウ・イーフェイ 修慶 蒋欣(木婉清)
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2005年06月27日

[ 「天龍八部」第6集

ねたばれ。

皇帝である段一族の後継者が異母兄妹でありながら裸で抱き合っているところを抑えようというのが鍾万仇の策略だった。が、小屋から出て来たのは段誉と鍾万仇の娘・リンアルだった。慌て、嘆き娘をしかる鍾万仇。全ては王の侍従たちが首尾よく運んだのだった。

かくして今度はリンアルが段誉の妻(側室)になることとなったのですが。段誉の父・段正淳さんにも困ったものです。今度はリンアルが段正淳の娘であることが手紙によって知られることとなった。段誉にしても次々と奥さんが妹であったといわれては立つ瀬がないでしょう。色男の父を持つと大変です。正淳の正妻・刀白鳳は怒りで刀を取って切りつけます。王である夫に切りかかるとはさすが中国女性、気が強いです。
もう絶対に浮気はしないといいつつ、正淳はすぐに甘宝宝のところへ忍び込み「王の地位は捨ててお前と一緒になる」などと言います。そのときは真剣なのでしょうね。いわれた宝宝もすっかりいい気持ちになってしまいます。ささやき声を聞きつけた鍾万仇は怒って部屋へ入りますが、すでに間男の姿はありません。「わしの勘違いだった」と甘宝宝にひらあやまり。金庸では男はみな美女にはひたすら尽くすという構図になっていて見てておかしいです。

木婉清は傷心を抱えて母・秦紅棉と宮殿を後にします。

段誉はいかなる原因なのか猛烈に苦しみ心配した皇帝と父母は彼を天龍寺に任せます。僧たちは段誉に気を注ぎ込む。が、送り込んだ内功は段誉の中に蓄えられていくばかりなのである。その時、高僧が止めよと言う。高僧は強敵が迫っているのだが、「六脈神剣」を修めるのに足る者がいないため6人で1脈ずつ覚えたいのだが一人足りぬと言うのだ。皇帝は自ら出家して1脈を覚えると願い出ます。
修練も進んだ頃、吐蕃国の国師・鳩摩智が天龍寺にやってきます。チベットの高山から見ると下の者の栄華は許せん、全ての技を会得して葬り去るという意気込みです。
そして「六脈神剣」の奥義を渡して欲しいと要求する。たちまちに鳩摩智と天龍寺の僧たちとの技の戦いが始まる。段誉は懸命に図を見ながら学ぼうとするのだった。

皇帝自らがここまで懸命に戦うというのもすごいね。それにしても段誉のパパには参ったなあ。胡軍ちょっとだけ出てきましたが。
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2005年06月25日

「天龍八部」第5集

じみりん.gif
写真はドラマと直接関係はありません。

ネタバレです。

悪貫満盈の企みで段誉と婉清は狭い小屋の中で二人きり閉じ込められ、媚薬・陰陽和合散を食事に仕込まれてしまう。異母兄弟と知り夫婦となることは許されない二人は激しい情欲にもだえ苦しむ。きれいな婉清が苦しんでるのはかなり色っぽいです。

父王と伯父である皇帝は段誉を助けようと苦心惨憺。お母さんの刀白鳳も共に万劫谷に乗り込む。鍾万仇と共に出迎えた秦紅棉はたちまちに刀白鳳らに襲い掛かる。迎え撃つ刀白鳳も負けてはいない(考えたらいいお年なのに負けん気なお母様がただわ)

皇帝は悪貫満盈と会い、彼が実は段延慶という従兄であると知る。延慶太子は前皇帝の皇太子なので皇帝の座に座れる方なのだった。
行方不明になった延慶太子に代わって皇帝になった段正明は思い悩む。

皇帝は黄眉和尚に段誉救出を頼み、代わりに塩税を廃止すると約束する。金剛指の使い手黄眉和尚は碁で延慶太子に挑む。その頃、侍従の巴天石(この方、「射[周鳥]英雄伝」の大兄さまだわ)や朱丹臣は地下から段誉の救出に急ぐ。この間にも兄妹の段誉・婉清は悶え苦しんでるのです。お気の毒。

いっそのこと兵を差し向け谷をつぶしては、という意見にも皇帝は「江湖の掟に従うのが段家の規則だ」と再びみずから万劫谷へ出向く。これには鍾万仇の手下からも賛辞の声が上がる。鍾万仇もさすがに皇帝と段誉の父母を引き合わせぬわけにはいかない。段誉たちがいる小屋へ向かうとまだ和尚と悪貫満盈は碁を打ち合っていた。

出演 胡軍 ジミー・リン リウ・イーフェイ 修慶 蒋欣(木婉清)
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2005年06月22日

「天龍八部」第4集

ネタバレです。
 
困った事態が目白押しです。南海鰐神は段誉を弟子にしようと押しかけるし(といっても逆に段誉の技で弟子にされてしまったが。父王・段正淳が女好きだったがために母は出家する程、苦しみ、万劫谷の主の妻・甘宝宝そして秦紅棉のふたりは段正淳の妹弟子・姉弟子であり且つふたりとも段正淳と関係があるというのだから段誉の父も困ったひとである。
そのためここで衝撃の事実が。すっかり仲良くなった段誉とワンチンが異母兄妹であると判明。二人は大いに衝撃を受ける。

特にワンチンは師匠と思っていた幽谷客が段誉の父・段正淳の元愛人であり秦紅棉という名であり、また自分の母親であると知り、激しく動揺する。そのために愛する段誉が兄であると解り、山をさまよう。

そうしてる内、崖の淵に一人の身動きもしない老人の姿を見つける。息もかすか、体温もあるようなないようなその老人にワンチンは近づく。が、老人は生きており口を動かさず話すことができた。体中傷だらけで歩くこともままならぬその老人とワンチンは歩いて行った。そして老人はワンチンに「兄である段誉と結ばれるようしてやろう」と言うのだった。老人はワンチンをある小屋に導きいれる。鍵を閉められてしまい、ワンチンは慌てる。だがそこには段誉がいたのだった。
やがて食事が運ばれ、二人は食べる。その後二人は身体がおかしくなるのを感じる。段誉は思わずワンチンを引き寄せ、ワンチンは驚いて段誉の頬を叩く。妹に欲望を抱いてしまった段誉は狼狽して自分の頬を叩く。
小さな柵のある窓から老人が覗き込み、食事に媚薬を入れたと告げる。赤いろうそくをともし「二人で楽しむがよい」といいのこして去る。

一方、久し振り、喬峯はとうとう仲間の幇主に選ばれ、祝いの席が設けられた。が、馬大元の妻・康敏はそのことを快く思ってなかった。

最初、あんまり甘い顔なんでちと抵抗のあったジミー・リンですが、見てると段々(しゃれではない)よく見えてきました。明るく可愛くて主人公段誉にぴったりですね。
主人公が明るくて前向きだと観てて楽しいものです。金庸の描く天真爛漫な青年像は大好きです。

出演 胡軍 ジミー・リン リウ・イーフェイ 修慶 蒋欣(木婉清)
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2005年06月21日

「天龍八部」第3集

ネタバレ。

黒装束のワンチンは四大悪人の南海鰐神につれさられ、怪しげな葉二娘や雲中鶴らに会います。段誉は無量剣派の左子穆に連れ去られ、そこで凌波微歩を練習する。そのおかげで逃げ出すのだが、途中であの毒をもつ白テンに噛まれてしまう。毒が回り苦しむ段誉にムカデが忍び寄りウゲゲなのだが、口の中に入ってしまう。あわやの窮地なのだが、そこに食べると毒が消えるという蛙(毒々しい色!)があらわれ、これもウゲゲ口の中に入ってしまった!慌てて吐き出そうともがく段誉だが、テンの毒もムカデの毒も消え去っていた。

ワンチンを助けにきた段誉の前に上品な男が登場。彼は朱丹臣。段誉を公子と呼び帰りましょう、と。段誉とワンチンは朱丹臣の目を盗んで逃げようとするが、結局見つかってしまう。

一行は途中で四大悪人の雲中鶴にみつかり丁々発止のやり取りに。段誉がある家の門を懸命に叩くと中から美しい婦人が現れ、段誉を親しげに迎える。その様子にむかっ腹のワンチンはご婦人を打とうとするのだが、婦人は強く、その腕を捕まれてしまう。その上、婦人は雲中鶴とも戦うのだった。心配して「母上」と叫ぶ段誉。婦人が段誉のお母さんだと知って狼狽するワンチン。

段誉の母上はわけあって段誉の父とは別居し出家しているのだった。が、ここは四大悪人がいて危ないと説得する段誉と朱丹臣。ついに母上も折れて家に戻ることに。この時、喜ぶジミ・リンがちょっとかわいかったです。

段誉たちが戻ると町はお祭りのような賑わい。大きな宮殿に入ると中国とは言え大理国。南国情緒があってインテリアも独特です。
「陛下がお待ちです」といわれ、母上と段誉はワンチンを残して行く。怪訝そうにするワンチンは段誉が大理国・鎮南王の王子であると教えられ、仰天。が、皇帝を前にしても物怖じしない態度を皇帝も喜ばれる。

夜、宮殿に四大悪人の南海鰐神が現れる。彼は段誉の後頭部が自分にそっくりなので弟子にしたいと切望しているのだった。

出演 胡軍 ジミー・リン リウ・イーフェイ 修慶 蒋欣(木婉清)
posted by フェイユイ at 22:53| Comment(4) | TrackBack(0) | 天龍八部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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