2005年09月29日

「パク・へイルの猟奇的変身」って?

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パク・ヘイル 元はこういうさわやか好青年

あんまり芸能ニュースを色々アップしてない私ですが、あまりにも衝撃だったので、記事にしてみました(笑)いや、なんだかむしろしないほうがよかったのか。
特にパク・へイルファンの方は心を落ち着けてご覧ください。

パク・ヘイルの猟奇的変身

自分の姿を鏡で見て衝撃を受け、タバコで気を静めた、そうな。
勿論、パク・ヘイルさんがこういう人になってしまったのではなく、映画「少年、天国へ行く」の一場面ということです。
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2005年09月28日

「血の涙」後半 キム・デスン

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後半はどっと残酷性が強くなりました。韓国映画になくてはならないこの残酷性と恨み節。気になってしまうともう何も観れなくなってしまうので、韓国映画を観ていこうと思う者はこれは韓国映画における伝統美あるいは形式美(美かどうかは解りませんが(笑))と思ってしまうがよろしいようで。

それはなくてはならぬ形式事項だと考えれば納得できましょう。前半がしっとりと恐怖感を漂わせてくれたのに対して後半はやはり物語を盛り上げるべく過激さを増しました。様々な糸が絡み合っているのですが、ウォンギュ捜査官自身の糸も絡んできて複雑です。

渋く仕上げるなら何事も起きないのに島民たちが勝手におかしくなって互いを殺しあってしまう、という話にもできそうですね。八つ裂きのシーンも怖いけど最後に島民がカン家を密告した最後の一人トゥホ(チ・ソン)を襲うシーンが怖いわけで。何だかついでに自分の腹を刺した人もいたぞ。若造が意気込んで乗り込んで行ったけど人間の心をそう簡単に安楽にはできませんという結末でなかなかよかったと思う。

物語の重要な役トゥホがハンサムなのでファンが増えそう。

ストーリーは全然違うんですが、雰囲気が横溝正史的なのであの頃の映画が好きな人は興味深いかも。

監督キム・デスン 出演チャ・スンウォン、チ・ソン、パク・ヨンウ、ユン・セア、チェ・ジナ、チョン・ホジン 2005年制作
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2005年09月27日

「血の涙」前半 キム・デスン

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また、何も予備知識なしに見始めたのですが、これは面白いですよー!
「南極日誌」の時は人情探検モノと思ってたらホラーで、こちらは歴史残酷モノ(残酷は当たってますが)サスペンス推理モノでした。
19世紀末期トンファ島という小さな島は製紙業が盛んであった。朝廷への上納が遅れてはいけないがために島で働く者たちは厳しい労働を強いられていた。
そんなある日、大切な製紙を載せた船が放火されてしまう。そこで本土からウォンギュ捜査官(チャ・スンウォン)が派遣された。
が、彼が到着してからも残虐な殺人事件が相次いで起こる。島民はこれは7年前に謀反の濡れ衣を着せられ酷い殺され方をした一家の呪いだと言う。

この殺され方が怖いです。一家は5日間で一人ずつ違った処刑をされたということで密告した者が同じやり方で殺されていくというのですが、紙で殺すと言うのが凄く怖いです。ぶるぶる。

また島の雰囲気、夜の雰囲気などが凄く怖くていい感じです(笑)まだ前半ですが、物語の運び方といい、演出といい、美術なども思い切り浸れます。残酷さも程よい感じと思われます(変な褒め方だな)

ひょろりとしたウォンギュ捜査官が力が抜けててまたよいです。「先生キム・ボンドゥ」「ライターをつけろ」でも独特な魅力を見せてました。

また、処刑された一家に住み続けている若者をチ・ソンが演じてます。私は知らなかったので凄く美形の青年がちょっと汚れ加減の役で出ていたので慌てました。やはり美形は目をひきますわね。

とにかく前半で思い切り楽しませていただいたので、後半が楽しみやら勿体無いやらです。

監督は大好きな「バンジージャンプする」を作ったキム・デスン。2作目だそうです。うーむ、凄い。
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2005年09月13日

「南極日誌」再挑戦その4・完

ついに最後の段落です。昨日は怖くて怖くてぶるぶる震えてしまいました。こんな怖いのもそうないんじゃないでしょうか。

ラストは怖いというシーンはなくて物語を締めていくことで形作られています。
こうやって観て私が思うには、やはり子供のシーンはない方がよかった、ということですね。設定自体を変える必要はなく、このままでいいのですが子供の霊を出す演出のみが間違っていたんだと思います。
なぜなら、この映画は若い隊員ミンジェによって語られていく表現方式をとっているのですが、であるなら出来うる限りミンジェが見て聞いた物が映画として表されるべきであり、隊長が霊を見る、というインパクトの強い映像が何回も入る事でどちらが主人公なのか少なくともこの映画を語っているのかが解らなくなってしまったように思います。
結構見た人の多くが「よく解らなかった」と言われているようですが、この視点がぶれる事でどちらに肩入れしていいかがわからなくなるのではないでしょうか。
勿論、ミンジェに投影して観ていったがいいわけで、最初尊敬し憧れていた隊長が次第に変わっていった、とするほうがわかりやすいはず。多分隊長役がソン・ガンホなので彼の出番を多くしたかったのでしょうが、それが却ってマイナスに働いてしまった。できるなら、ミンジェが見てると隊長が何かを見たような顔をしている、という場面を作っていって、最後に隊長の側に子供の霊がいるのをミンジェが見る、とした方がまとまったのではないでしょうか。

主人公が隊長の方になってしまうと「なぜこんな事を主人公がするのかわからない」と言う事になり、ミンジェが主人公なら若い時に憧れた人の重い運命を見たということでまとまるし。
ま、この重い運命と言うものがよく解らないんだろうけど。南極に魅入られてどうしても進まざる得ない男の運命とそれによって犠牲となった家族と隊員の怨念を背負っているわけですよね。
もしかしたらソン・ガンホが隊長じゃないほうがよかったのか(笑)もしれない。ミンジェ役のユ・ジテは「オールドボーイ」の時はすごく怖かったけど、ここではかわいい最年少隊員をとても初々しく演じていてとてもよかったと思います。ソン・ガンホは上手いけどかっこよさが(すみません、わたしだけの感じ方かもしれませんが、すごくセクシーでかっこいいと思ったのですよ、でも)むしろ仇になってしまった気もする。なにか違う役をやってみたかったんだろうなあ、という感じでした。

総じて私はこの映画はとても恐くて面白い、と思います。映画と言うよりおもしろい小説を読んだような感じでした。
posted by フェイユイ at 21:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「南極日誌」再挑戦その3

次の第3場面(というのは私が勝手に4等分してるだけだが)はまたおもしろくなっていく。だが前に感じた疑問を引きずっているので、腑に落ちない気がしてしまう。そこで、第2部分は切ってここだけ観るとものすごく恐くて面白いことがわかる。

途中、子供のシーンがいくつか入るが無視しよう。とにかくこの映画は子供シーンを抜き取ってしまうとすごくおもしろいのだ。

ここに到ると隊長だけでなく(二人をすでに失ってるが)他の3人も精神状態がおかしくなっている。ただ逃げたくても隊長がELT(非常位置発信機)を持っているため従わざるを得ない、ということで4人は狂気の進軍を続けることになる。猛吹雪の中、一行は進み続ける。ふと気づくと4人だったはずの一行が5人になっている。これに気づいたときはぞっとした。そして彼らが見たものは。通常の生活をしている者には解らない極限状態での恐怖の一つが表現されていて、この映画の恐怖の頂点のひとつである。ここは恐い。

一行は何とか冷え切った小屋にたどり着く。もうどうしようもない絶望的な男たちの行動。恐怖はますます強くなっていく。観ているだけで凍りつく寒さと恐怖が重なって描かれている。すごく見ごたえのある映画なのに、少しだけ疑問を持つのが惜しいのだ。

その2で言った、手が大人の女性のようだと見えたのは、子供が見たという白い人影の手だったのかもしれない。不明だが。

最後の場面はまた明日書くことにする。
posted by フェイユイ at 00:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月12日

「南極日誌」再挑戦その2

完璧と言える導入部30分を越えたあたりから疑問が少しずつ生じてくる。

まず具合の悪くなったジェギョンを隊長がミンジェに任せたと言って歩き出す。ここでミンジェ自身も自分を失ってしまい、ジェギョンがどこに行ったのか解らなくなる。
隊長とミンジェをテントに残し他の3人がジェギョンを捜しに後戻りする。
素人考えなのかもしれないが、後戻りして捜しに行くくらいなら最初から橇にジェギョンを寝かせて皆で交代に引っ張ったほうが効率的では。かなり時間と労力の無駄である。
隊長の精神が次第に狂っていく過程でもある。が、他の者もすでに冷静ではないのだ。後で後悔するのだが、ここで隊長を放って逃げ出しておけばよかったのだろうが、隊長だけでなく皆も到達不能地点へたどり着きたいという欲望はあるのだ。が、映画として隊長一人が悪者になってしまうよう感じさせてしまったのもまずかったのかもしれない。

そして隊長の精神のぶれを失ってしまった子供の霊によって表していく。たびたび見える人の影。お父さんと呼んで振り返る顔のない子供。クレバスに落ちてしまったキム・ソンフンの身体にしがみつく子供。そして隊長はキム・ソンフンを助ける綱を手放してしまう。それを見て隊員たちは隊長への信頼を失っていく。ミンジェはつぶやく。「見たことを全て信じられるのか。ある種の状況や環境で何かに魅入られた如く錯覚する事もあるでしょ」
日誌には何が描かれているのかよく解らない闇のように塗りつぶされた頁があった。そこに何かが描かれているようにも見えるのだが、よくは解らないのだ。

この日誌を扱う場面はとても恐怖が滲み出してきてすごく恐いと思う。出来るならこの日誌からくる恐怖だけでやって欲しかった。
子供の霊が出てくることに疑問を感じるのは、何故だろう。一つはそれがこの南極で起きたことではなく他所で起きたことを引いてきているのでそれなら別に南極に来なくても充分苦しむべき事柄だからではないか。
実の子供と隊員を子供同然ということで重ね合わせているのだと思うが例え子供を失った事が隊長の精神を狂わしていってるのだとしても映像で見せないで見るものに想像させたほうがよかったのではないか。昨日も言ったようにソン・ガンホの演技なら充分表せたと思う。それに子供の霊というのがあまりに痛々しくて映像として見せて欲しくないものということもある。映画を観て感じさせられる恐怖がこの極限状態でのものなのか、ただ可愛そうな子供のせいなのか、わからなくなってしまうのだ。
また、導入部ででてきた手はなんとなく大人の女性の手のように見えたのだが、何故なのだろう。それもややちぐはぐさが残った。

この第二の部分が観る者に不可解な印象を与えているように思える。
posted by フェイユイ at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「南極日誌」再挑戦その1

昨日は気になったまま終わった「南極日誌」もう一度観てみることにした。一体何が「うむむ」だったのか、そうでないのか。挑戦してみる。

まず前半30分。すばらしく出来のいい導入部ではないか。
余計な話、例えば探検の前の話や家族の話などがなくすでに探検隊6人は南極にいる。途中で過去の映像が流れたりしないのでかったるさがない。
すんなりと6人の紹介がある。最年少隊員ミンジェ(ユ・ジテ)彼の目を通して物語りは語られていく。そこも話に入りやすく解りやすい。彼が憧れ尊敬するのが隊長チェ・ドヒョン(ソン・ガンホ)である。いつものソン・ガンホとは違う寡黙で孤独な感じの男である。副隊長のイ・ヨンミン(パク・ヒスン)眼鏡をかけているクールな2枚目という感じ。GPSと地図を担当する彼も何か孤立した感がある。ヤン・グンチャン(キム・ギョンイク)食事担当。一番明るい印象の人。ミンジェにもやさしい。キム・ソンフン(ユン・ジェムン)通信担当。ソ・ジェギョン(チェ・ドクムン)ビデオ撮影担当。そしてイ・ユジン(カン・へジョン)ベースキャンプでの通信などを担当している若い女性。以上7人がこの映画に出てくる生身の人間では全てである。

まず主人公である若い隊員ミンジェの足元が突然崩れ深いクレバスの中に彼は落ちてしまう。このときドヒョン隊長はすぐさま彼を救い出す。隊長はミンジェが尊敬する男だという説明になる。ミンジェはまたグンチャンに打ち明ける。テレビでエベレスト登頂をした隊長を見て憧れこの隊に入ったのだと。

隊はある日、日誌を埋められていた日誌を掘り出す事になる。それは80年以上前のイギリス探検隊のものらしかった。長い間に紙が張り付き不鮮明ではあったが、絵や文字が描かれている。隊長はその日誌を一番若いミンジェに託す。ミンジェは時間を見つけては日誌を見てみるのだった。グンチャンが興味を示してそれを覗き込む。絵に描かれた隊員は自分たちと同じ6名。さらにミンジェはグンチャンに後ろ向きに座る男の絵を見せ、なぜ後ろ向きを書いたんでしょう、と訊ねる。それにこれは隊長の後姿に似ていませんか。もしかしたらこの映画の中でもっともぞっとする場面かも知れない。無論グンチャンは冗談を言うだけだった。

その後、昨日こぼしていたホラー的映像場面がある。何か影のある隊長ドヒョンが後ろ向きに(!)座っていてビデオ担当のジェギョンがその様を映していると「ん」と彼が思うのだ。彼ははっきりわからなかったのだが、画面には真っ白な氷原から隊長の方に透き通るような手がさしのべられているのだった。だが、ここはまだ導入部なので「なにかあるのだろう」という期待を持たせるものなのであってここではそんなに疑問ということは感じなかった。

氷原を等間隔でスキーをつけて歩いていく6人の男たち。私はなぜだかこの場面が妙に気持ち悪くてそれが思い込みなのか計算された事なのかわからないのだが、先程の手の映像よりよほどこの歩いているシーンが気持ち悪いのだった。

そしてソ・ジェギョンが倒れてしまう。南極にはウィルスというものがないのにその症状は風邪の様だった。ここでまた一つの謎が生まれる。そしてそれが隊の運命を狂わせて行く。
posted by フェイユイ at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月11日

「南極日誌」ソン・ガンホ

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これはなかなか見ごたえある、しかも考えさせられる映画でしたね。

考えさせられるというのは褒め言葉だけじゃなくて、「うむむ」という箇所があったからです。その「うむむ」がこの映画をもしかしたら解りにくくしてしまって勿体無いものにしてしまってる気がするのです。

韓国の南極探検隊が到達不能点を目指しひたすら歩き続ける。そしてある日、80年前のイギリス探検隊が残したと思われる日誌を拾う。そこには不鮮明ながら絵と文字が記されており、最年少の隊員ミンジェ(ユ・ジテ)はそこに描かれている事が自分たちと重なり合うように感じていく。

高大な氷原と真っ青な空。6人の男性隊員たちのみが存在する世界。平均気温が20度以下、ブリザード、突然のクレバス、ホワイトアウト、一日中昼間の世界などという異常な環境の中で突然の事故や病気に追い詰められていく人間たちはどうなっていくのか。
そして皆をまとめ、守っていくはずの隊長チェ・ドヒョン(ソン・ガンホ)が目的達成のためなら隊員の犠牲も省みないという恐ろしい物語なのだ。
だが隊長ドヒョンが幼い息子を自殺に追いやった過去を持つということでその霊が映像として出て来るのが、物語を混乱させ、また単なる脅かしのホラーと勘違いさせてしまう。
ソン・ガンホならそういう脅し的な映像なしに演技だけで充分その悲しみを表現できたのではないか。また他の隊員役の演技も本当に緊迫感のあるすばらしいものでこの6人の会話だけでなりたっているような映画なのに全く退屈することがなかった。
なのでこのいくつかの場面・表現が惜しいのだ。

当たり前の話ですが、この映画は一度だけでなく何度か見直して納得いくモノのような気がします。

ソン・ガンホ、ユ・ジテが見ごたえがあるのはもう当たり前だけど副隊長イ・ヨンミン役のパク・ヒスンがさらさら髪とめがねで素敵でした。この映画のなかで唯一女の子向けキャラクターです。上の写真で言うと右上のユ・ジテに抱きかかえられてる人ですね。ここではめがねしてませんが、わけあって。

監督:イム・ピルソン 出演:ソン・ガンホ、ユ・ジテ、キム・ギョンイク、パク・ヒスン、ユン・ジェフン、チェ・ドクムン、カン・へジョン 2004年制作

なぜ引っかかるのか自分なりの感想を書いております。よろしければそちらもどうぞ。
posted by フェイユイ at 23:15| Comment(0) | TrackBack(4) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「甘い人生」イ・ビョンホン

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両刀
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社長ってば何もわかってくれない・・いじ
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兄貴のためなら俺・・・
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ビョンホン、嫌だなあと思ってる

おお!ついに観たイ・ビョンホンの「甘い人生」さすがに前評判や噂を色々聞いた上で観る事となったが、感想としては随分思ったものと違った、ということだった。

そしてまず言いたいのは私はこの映画がかなりおもしろくてとても興味深く観てしまったということ。以下の文章は決してこの映画を悪く言ってるわけでなくむしろ大賛辞であるということ。ただ、イ・ビョンホンの常識あるファンの方は読まないがいいかも、です。かなりめちゃくちゃな事を話してます(一応断ったのでむかついても責任とれません。ご了承ください)

まあ、いつもの事なんですが、特に今回はフェイユイ勝手にしゃべらせていただきます(ホントいつもめちゃくちゃなんだから断るほどの事はないか)
イ・ビョンホン、という人の映画はいつも何だか観てるうちに「何か騙されてないか?」という気にさせられるのだ。特に今回はこれでもか、というくらいマジックに満ちており、暗示によって全てが語られていた。

今回私の前知識はイ・ビョンホンがボスの若い愛人と恋に落ちてボスを裏切り、ひどい目にあわされる(ここでいつもの残酷シーンがある)今まで耐えてきたイ・ビョンホンが復讐する。というものなのだが、えっとどこで恋をしたのかな。
暗に匂わせた表現でしょう、と言われるのかもしれないが暗に匂わせるというなら、イ・ビョンホンと社長の方がよっぽど暗に匂わせてないか。

この映画では「恋愛」部分は全て「大人なんだからわかるでしょ」で説明されている。イ・ビョンホンは一言も女を好きとも可愛いとも言ってないし、行動の表現もない。じっと見つめていただけだ。ほかの事を考えていたのかもしれないし、「変な顔」と思っていたのかもしれない。何も言ってないんだから解らない。

で、ここでもう勝手に解釈させていただく。イ・ビョンホンと社長は肉体関係がある。が、社長は両刀使いで最近若い女に手を出した。無論イ・ビョンホンとしてはおもしろくないが、従順なしもべである彼は、絶対的権力を誇示したがる社長に直接反論は出来ずじっと我慢していた。社長はビョンホンに上下関係をはっきりさせるプレイがお好みなのだ。ビョンホンはそれだけ社長を愛していたのだね。
ところが社長は何を思ったか、ビョンホンに女の面倒をみてくれなどと言い出す。一応の理由は女がどうも男がいるのでさぐってくれ、というわけだ。ビョンホンとしてはむかつく仕事だが、愛する社長の命令なので聞かないわけにはいかない。上手くやればまた愛してもらえるかなーなんて考える。女はビョンホンがいい男なんでにっこりしたりするがビョンホンの方は女はさっぱりなんで手を触れるのもお断り。あー社長いい加減にして欲しいよおと思ってる。
じゃなんで女に男がいたと解った時、言わないんだ。それで社長と女は切れるだろ、とおっしゃりたいでしょう。そこはこの世界の難しさでして、ビョンホンは一度電話しようとしたでしょう。でもここでもし言わなかったら?社長は怒って自分をひどい目にあわせるかもしれない。Mビョンホンとしてはそう思うだけでうれしくなってしまった。
で、あの倉庫でのSMシーンになるんだが、ここは私ひどくがっかりでした。イ・ビョンホンが血だらけで縄で宙吊りになっててボスの子分が金ダライを下に持って来たんで「村祖俊一」の「娼婦マリー」のようにビョンホンがいたぶられて爪を剥がされ内蔵を出されちゃうのかなーと思わずたたずまいを正して観ようとしたのに何もなかった・・・なぜだー、気が抜けてしまったよしくしく(あとでここで蛆虫に食われるシーンが入ってた、と知る。蛆虫か。でも金たらいだからやっぱ内臓べろりだと思ったんだけど。かなり期待したんで何もなくて途方にくれた。その後でビョンホンが無茶苦茶みんなをやっつけるんだけどなんだか上手くいじめてくれなかった仕返しという感じ。
とにかくここでビョンホンは社長がもうその女でもなくまた別の愛人を(男か女かはわかんないけどね)作ったようだと感じ、猛烈な復讐に転じる。犬のようにつくしたのになぜ?というわけである。
もう一つまた言葉による説明はないが恋愛関係があってビョンホンを慕う若い男の子である。彼は危険を顧みず、ビョンホンの元へ走った。可愛い弟分である。
社長はビョンホンを捨てたくせに妙な心残りもあって若い男を呼び寄せ鬱憤をはらしたりする。男の子も来なけりゃいいのに心の中であんたの恋人と寝たよという嫌がらせできたわけね。
最後の場面で社長とビョンホンが話し合うとこなんて二人がそういう関係だと踏まえながらみてると何とも悲しいですぞ。こんなに愛していたのに、ひどい。いや、全ての場面で深読みしたい。

最初でそう思ってしまったので全てそういう目で見させていただきました。かなり深い映画です。ビョンホンが女嫌いなんでエッチシーンはありません。残酷シーンはあれほど前評判で聞いてたのにがっかりするほどなかったです。なぜいい男のSMシーンを期待するといつも裏切られるんだろ。

監督:キム・ジウン 出演イ・ビョンホン、シン・ミナ、キム・ヨンチョル 2005年
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2005年08月07日

「ライターをつけろ」

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どうしようもなく情けない男ボング(キム・スンウ)職も彼女もなく、親の金をこっそり盗む。友達には馬鹿にされ、タバコはいつももらい物という目も当てられない哀しい存在だ。
軍の予備訓練から帰宅する金が足らず、そのなけなしの金で使い捨てライターを買う。そんな馬鹿馬鹿しい事から事態は思わぬ方向へ。
そのライターをトイレに置き忘れてヤクザのボス(若くてかっこいい)チョルゴン(チャ・スンウォン)に拾われてしまう。普段はとろいボングは「ライターを返せ」と言い放つ。が、あっけなく追い払われてしまう。 
チョルゴンは支払われるべき礼金を要求する為、手下たちと国会議員パクが乗る列車に乗り込むところだったのだ。ボングは決してあきらめようとせず、何とかして同じ列車に乗り込んだ。
列車はソウルから釜山にかけて走っていく。

何だかみんな情けなくかっこ悪い人々ばかりなんですが、これがまた揃いも揃って強情者ばかり。その強情振りが物凄くてあきれてしまうやらおかしいやら。さすが主人公のボングのがんばりは最高におかしくて大笑いしてしまう。

その他の人も負けてはおらず、それぞれが自己をぶっつけていくところが素晴らしい。

主人公ボングを演じたキム・スンウは知らないのですが(「ホテリアー」ですごい人気の役者さんなのですね)若きボス役のチャ・スンウォンは「先生・キム・ボンドゥ」のボンドゥ先生でも大変よかったですが、この映画でもとてもかっこいいですねえ。

人生、あきらめなくていいということをボング始め乗客の皆が身をもって示してくれる。

監督:チャン・ハンジュン 出演:キム・スンウ チャ・スンウォン パク・ヨンギュ 
2002年制作
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2005年08月04日

「クライング・フィスト 拳が泣く」リュ・スンボム、後半

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サンファン(リュ・スンボム)は優しかった父親が仕事中事故で亡くなったことを知る。父親に会おうともしないサンファンに甘いパンと共に消化剤を差し入れしてくれる優しい父親だった。情緒不安定になっているサンファンに外出許可が出る。(知らないことなのでちょっとびっくり。一人きりで外出許可が出るんだ)サンファンは父の死後、身体をこわして入院している祖母の見舞いと父の墓参りに行く。サンファンは刑務所に戻る。あっさりと戻ってしまう。以前のサンファンならまた悪い事でもしに行くんだろうが、今の彼にはボクシングをやることだけなのだろう。

カン・テシク(チェ・ミンシク)はもうどうしようもない所まで堕ちていた。妻には心底愛想をつかされ、息子からも軽蔑された(と思った)浮浪者同然に道端で寝るテシクの目にボクシングの新人戦のポスターが映った。40歳を越えてテシクは新人戦に出場することを決める。同じ時、刑務所のサンファンも迷いを吹っ切って新人戦に出ることを決めた。

この後のトレーニングシーンはかなりかっこいいです。でぶでぶのはずのテシクも63・5キロに。確かに前観た時はおなかがぶよぶよしてたと思うのでかなり絞ったのでしょうね。
そして憎たらしいウォンテ(イム・ウォニ)をセコンドにつけてテシクは戦いに挑むのだった。

死に物狂いの戦い。どうしようもない人生だった二人の男。見るものは同時進行で二人の男の生き様を見ているのでどちらが味方でも敵でもない。
ボクシングはスポーツだから、どうしても勝負がつく。だが、家族の愛に気づかなかった、気づこうとしなかった二人のそばに愛する人たちが来てくれるのだ。この試合にに勝ったことで全てが変わるわけではないだろう。だが二人はきっと何かを信じることができるようになったのではないのだろうか。

なお、この二人の男にはそれぞれモデルがいるということで、ユ・サンファンは韓国人ボクサー・ソ・チョルさんが、カン・テシクは、日本人ボクサー晴留屋明さん(実際、殴られ屋をしていた、と言う方だそうです、すごい)
posted by フェイユイ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「クライング・フィスト 拳が泣く」チェ・ミンシク、前半

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お兄さん(監督さん)かっこいいじゃないですか。


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ぷふ、弟・スンボム。

ボクシング、を題材に二人の男の人生が語られる。
一人は、かつて北京アジア大会で銀メダリストとなったカン・テシク(チェ・ミンシク)今ではすっかり肥え、酒を飲んでは栄光の時代を繰り返し話すような中年男だ。妻子があるものの借金を抱え、取り立て屋に追われ、家財道具は差し押さえられている。家にもいられず、ぼろ小屋で寝泊りし、街頭に立って鬱憤のたまった人々にかつて銀メダリストだったわが身を殴らせて僅かな金をもらうと言う生活を始める。

かたや、19歳の若者・ユ・サンファン(リュ・スンボム)窃盗を繰り返す毎日を送る。優しい家族がいるのだが、その気持ちをサンファンはつかめない。ある日、僅かな金を強奪してとうとう警察に捕まり、刑務所に入る。しょっぱなから荒れるサンファンに刑務主任はボクシングを勧める。最初は己の腕力を過信していたサンファンだったが、彼を目の仇にしているクォンノクにぼこぼこにやられて、地道にトレーニングを始める。クォンノクの耳を食いちぎるなど粗暴なサンファンがそそのかしにも耐えるような人格に変わっていく。

この時点で、チェ・ミンシク演じるカン・テシクの堕落振りの情けなさはいつもながら見とれてしまう。身体も精神も使い物にならないほどぼろぼろな状態になっているのだ。

リュ・スンボムは初めて観るのですが、こちらもしょうもない悪ガキをやってくれてます。監督・リュ・スンワンの実の弟と言うことですが、写真を見る限りでは監督お兄さんの方がハンサムです。しかし、このサンファンの役は弟・スンボムでなければならないでしょうが。

そしてこの映画を観てて、今まで見てきた韓国映画とはまた違う、と感じております。思いつくまま言うと妙な残酷シーンがないことと、セックスシーンが省かれていたことです。この二つの過剰なのが(私にとっては、ですが)韓国映画でかなりめげる問題点なので。
と言ってもまだ前半ですし、後半を観てまた色々感じることもあることでしょう。

それから、お馴染みの顔がいくつかあったこともうれしいことです。「木浦は港だ」などのキ・ジュポン、「火山高」などのピョン・ヒボン、「クワイエット・ファミリー」などのナ・ムニ。など、と書いてるのは他にも見てるわけで好きな映画に出てる人は結構同じだったりする、と言うことでしょうか。しかし一番はここでもすごく印象的な役をやってるイム・ウォニ。「美しい夜、残酷な朝」で主役のイ・ビョンホンより目立ってたあの変な踊る男ですね。ここでもむかつく男を熱演なさってます。むか。(←というのはイム・ウォニにではなく、役どころの軽薄男に対してです、念のため)

監督:リュ・スンワン 
出 演:チェ・ミンシク リュ・スンボム イム・ウォニ ピョン・ヒボン ナ・ムニ キ・ジュボン 
2005年制作
posted by フェイユイ at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月29日

「箪笥」もう一度

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もう一度「箪笥」を観て、きちんと感想を書いてみたくなった。以前観て書いてはいるのだが、あえてそちらには触れず、今回観た感想と言うことで書くつもりだ。なので、読み比べて疑問に思われる方もおられるだろうことは確信せざるを得ない。

とても美しく撮られた映画だ。静かな音楽も雰囲気にあっている。人気のない洋館に可愛らしい姉妹がやってくる。出迎えたのはこれも美しい女性。姉妹にとても気さくに接しようとしている。だが、姉妹の態度はかたくなだ。その女性は姉妹の父親の新しい奥さんなのだ。次第に女性・ウンジュが正体を現す。姉妹、特に気の弱い妹スヨンに辛くあたるのだ。姉・スミはそんなスヨンをかばい、ウンジュと対立する。父親・ムヒョンはその様子をまるで気づいていないか、のようにスミには感じられる。そして苛立ちを父にぶつける。父親はそんなスミに「いい加減にしないか」と声を荒げるのだった。

とても入り組んだ手法で繊細に撮られている。観るものがすぐにそれと解らないように細工が施され迷路へと連れ込まれてしまう。
だが、見返してみるときちんと手の内は明かされているのだ。出だしでスミが病院にいること。ウンジュとスヨンが同じ日に生理になってしまうこと。スミが飲むべきであろう薬を父親がウンジュの前に置いたこと。数えていけば様々に3人の女性が実はスミ一人の人格であることがわかる。
また最初はなんと気のきかない親父だろうか、という苛立ちも後になって納得がいく。

このラストシーンは酷い。なんともやるせない気持ちになる。このようなあの時こうしておけばよかったのに、という悔やみを覚える映画を韓国映画では多く観るような気がする。
結局は自分自身への悔しさなのだ。だからこそスミは堂々巡りの時間の輪の中に閉じ込められてしまい、そこから出ることができなくなってしまった。

大事な母・妹を自分のちょっとした行動で失ってしまう、という恐ろしいことでなくともスミの心に共鳴する人は少なくないのではないか。

姉妹が洋館に着いたばかりの時(勿論それはスミ一人だったのだが)二人が手をつないで走るその手がクローズアップになる時、苦しい思いがする。スミの悲しさがそこにこめられてるような気がする。

また、これも出だしなのだが、妹スヨンが洋館の前に生えている鬼灯をみつけ、口にするシーンがある。鬼灯は日本ではお盆の時、亡くなった方を弔うための線香の代わりとなるものだ。韓国ではどのような意味を持つのだろうか。このシーンを見ると同じ意味があるように思えてならない。

監督:キム・ジウン 出演:イム・スジョン ムン・グニョン ヨム・ジョンア キム・ガプス
2003年制作
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2005年07月16日

「英語完全征服」後半

英語.bmp

可愛くて楽しい映画でした!

最後までぶっちぎりで突っ走るヨンジュであった。
女を感じない、とさめていたムンスが次第にヨンジュを好きになっていく過程がなかなかじんわりとリアルでよかったよ。

ムンスの落し物に綺麗な女性の写真(幼い時、養子に出されたムンスの妹)が挟まれていたことでお決まりの勘違い。ムンスが妹に出会ったときの練習で「ビクトリア、愛してるよ」などと言ってるものだから、ますます事態はこじれていく。
そしてムンス母子がビクトリアに会う日。ヨンジュはなんやかやでムンスのお母さんとビクトリアに会う羽目に。ムンスはいない。
英語のできないお母さんはヨンジュに通訳を頼む。ムンスの恋人と思い込んでるヨンジュは嫉妬のあまり「みんなあなたが嫌いよ。」などと口走ってしまう。あーあ、どうしてこう直情的なのか。この一途さはやはり韓国的、ということなのかしら。思いつきでぱっぱと行動したりしゃべったり。なんとも魅力的なかわいいヨンジュなのである。
勿論、その後で大反省して、ビクトリアの車に飛びついて引き止める。こういう人がいたら全くあきないよね。

ビクトリアの兄貴ムンスはヨンジュと仲直りせんがために赤いパンプスを抱えて奔走した後、やっと登場。長い間の願いだった妹との英語での挨拶もお母さんが毎日泣いていたことも伝えられて、一段落。
まだビクトリアをムンスの恋人と思っているヨンジュは静かに去っていく。その後を赤いパンプス抱えて走るムンス。地下鉄内で必死でヨンジュを探し回る。
ここでイ・ボムスがちょっと出てくるのですよ、しかも大事な役で。
ムンスはとうとうヨンジュを見つけ「サランヘ(愛してる)」と打ち明ける。しかしムンスが「好きな人に英語で告白したいんだ」と聞いていたヨンジュは不満だ。だがムンスは「愛の言葉は韓国語の方がいいんだ」と言うわけ。よかったね。

ムンスもヨンジュもまったく思い込みは激しいし、口も行動も考えるより先に出ちゃうという感じで屈託がないのだ。楽しい。

英会話スクールの皆でヨンジュの祖父母の家へ遊びに行く話があるのだが、出てくる子豚がすごくかわいいのだよ。ぶ。

監督 キム・ソンス 出演イ・ナヨン チャン・ヒョク アンジェラ・ケリー イ・ボムス
2003年制作
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2005年07月15日

「英語完全征服」前半

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今日はもー仕事がめちゃ忙しくて死ぬかと思いました。こんな時でも何か映画を観たいし、でもきついのはダメだし。そこで観たのがこれ(なんかキャッチコピーみたいな文章になった、下手な)でした。が、これが結構おかしい。
チャン・ヒョクの可愛い顔が見たくて買ったのですが、これはもうヒロインのイ・ナヨンの勝ちですな。
まあ、もともとすごく綺麗な顔立ちなのにめがねをかけてブスを演じる、というクラシックな設定。公務員をやっている彼女の役場に英語圏の外人さんがやって来てぺらぺら。職場には英語を解するものが一人もいなくて、皆隠れてしまう。これではいかん、と誰かを英会話スクールへ行かせることに。そこで彼女=ナ・ヨンジュ(イ・ナヨン)に白羽の矢が立ったのだった。いやいや行ったものの、そこに彼女好みの男性ムンス(チャン・ヒョク)がいて急に勉強に励みだす。美人とみるとやたらにアタックをかけるお調子モノっぽい男なのだが(非常に韓国男性的、と言うのだろうか)ヨンジュはさらに上回る攻撃をムンスにしかけるのであった。

ヨンジュがあまりにお馬鹿で可愛すぎて大笑い。チャン・ヒョクもいつものノリでノリまくってるのだが彼女がすごすぎて負けてます。ムンスのほうは美人英語教師にでれでれでまたそこもおかしいのだが。が、美人教師が「ムンスはかわいいけどタイプじゃないわ」と言ったことでヨンジュは美人教師=キャシーの手をとって友情宣言。とにかく単純でおもしろい。
が、ムンスが英語を習ってる理由は、旦那に捨てられて泣く泣く二人の子供のうちの妹のほうをアメリカに里子に出した母親が娘会いたさに探し出し、英語しか話せない妹と会話をするためだった。こういう里子を外国に出すと言うのは韓国では結構あることだった、ときく。こんなコメディでもそんな事実が語られていてちょっとどきり。ムンスのあまりの軽薄さに母親がお前を出せばよかったよ!と言うのはなんだかムンスがかわいそうでした。でもお母さんも大変だったろうしな。

英語が話せない、と言うコンプレックスは私自身も大いに感じることですし、なんだかちょっと痛い思いもさせられつつ、また明日、続きを見るのが楽しみですわ。
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2005年07月03日

「火山高」をもう一度

火山高4.jpg火山高2.jpg火山高3.jpg銀次郎.jpg

またまた「火山高」である(笑うしかねー)なぜ?と言う問いもありましょうが、意地をはってるだけでしょう。

おおいにネタバレ。

さて何度となく見直して特に久し振りに観て思うのは、「最初観た時とは随分違うように感じる」ことだ。これは映画自体がどうということでなく、この初見の時から比べると随分韓国映画も観てきたことに関することだと思う。

大体最初見た時は、クォン・サンウも知らないで、「この人、すごくかっこいいなー」と見入っていたのだった。ま、そんな状態から始まって、今回少しは落ち着いて見れた(かもしれない)

「火山高」を観て感じるのはある年齢以上の者なら(若い人もかもしんないがそれは解んない)懐かしさだろう。舞台が木造立ての校舎で学生服を着たものたちの喧嘩なんていうのは全く昔の少年漫画そのものである。しかも強いはずの主人公がわけあって喧嘩をするのを禁止されていること、敵役だった奴が主人公がさらに強い相手を敵にした時、急に仲間になってしまう感覚(少年漫画ってライバルが次々と友達になっていったものだ)可愛い女の子にはめちゃ弱いことなど観てると懐かしさでいっぱいになる。出て来るクラブも剣道とか柔道とか妙に日本ぽいし(特に剣道は不思議だった)でも女剣士は確かにヒロインがやるにはなかなかかっこいい。それになぜだかヒロイン役のチェイも学ラン姿だしね。

火山高のナンバー1とされるソン・ハンニム(クォン・サンウ)が退学ばかりを繰り返してとうとう火山高にたどり着いたギョンス(チャン・ヒョク)の力を見抜くのも少年漫画の定石である。最高に強いものはそれを見抜く力があるのだ。このときのクォン・サンウは本当に強そうでかっこいい。

また武術の極意を記したとされる秘伝書『師備忘録』をめぐっての戦いもまたこうあってほしい設定である。そしてそこへ颯爽と現れる謎の教師集団「魔方陣」という5人組。リーダー格のホ・ジュノの渋くてかっこいいこと。さらにこのマー先生なる最強の教師がかつてギョンスを弟子としていたことなどわくわくはつきない。

そしてまた最大のポイントはギョンスが学生服を着てること、だ。勿論昔の少年漫画の主人公は真っ黒な学生服であったし、その色っぽさと言うのは何とも筆舌に尽くしがたい。そのいい例がアニメ「バビル2世」で主人公が学生服を脱いだ途端に見る気が失せたということからもわかるだろう。真っ黒な学生服で喧嘩して「喧嘩をするな。忍ぶのだ」という声に力を出せないギョンスは何度となく殴られ、傷つき、血を流す。口からも血しぶきが飛ぶのだが、そこら辺、韓国映画の醍醐味でもあろうが、もうなんとも色っぽいのである。(この喧嘩でやられる主人公の色っぽさ、というのも「男一匹ガキ大将」だの同じく「硬派銀次郎」だの、喧嘩じゃないが「あしたのジョー」だのなぜ血を流す男たちと言うのはああも魅力的なのだろう)
ギョンスが強過ぎて勝ってばかりじゃその美味しいシーンが取れないのであえて負けろというかせをはめてギョンスをいたぶり続けるこの設定は旨すぎる。可愛い顔のチャン・ヒョクが様々に苦しむ様子を見てるのはどうにも止められない楽しさだ。
師であるマー先生との間柄もはっきり昔のシーンなどがないだけに妙に色っぽい(はは)
勿論、チャン・ヒョクのシャワーシーンも美しかった。女の子のチェイのほうが覗き見てるというのもおかしい。

惜しげもなく繰り広げられる、ワイヤーアクション・止め絵・演者たちのけれんみたっぷりの表情・演技。再度観る事でさらにおもしろさが確かめられたと感じた。

監督キム・テギュン 出演 チャン・ヒョク クォン・サンウ シン・ミナ ホ・ジュノ キム・スロ 2001年
posted by フェイユイ at 01:13| Comment(7) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月28日

「純愛中毒」イ・ビョンホン

純愛.jpg

なぜか今頃「純愛中毒」このキラースマイルならぬキラーアイにやられて買ってたくせにまだ完全に観てなかったのです。
 
なぜか。英語字幕でこの前半を乗り切るにはかなりの集中力がいるのだがラブシーンが延々と続くばかり。この時間が映画の重要な布石になるのだが、いかんせん布石が長すぎてめげてしまったのだった。

例によって完全ネタバレ。(「バンジージャンプする」のネタバレもしてるのでご注意)

仕方なく日本語字幕で再び挑戦したわけである。深く愛し合う二人。突然の死。そして愛する人が他の肉体を借りて復活。というと思い出すのは当然イ・ビョンホン主演なら「バンジージャンプする」である。
ただ「純愛中毒」ではあれと違い、いかに生き返った弟テジンに兄ホジンの魂が入り込んでいるか具体的に説明がある。アレでは生まれ変わりのはずの高校生は具体的に思い出を語ったりはしていないので、とても解りやすい生まれ変わりなわけだ。だがそれすらも最後のどんでん返しをやるがための布石なのでかなりの凝りようである。

お話は私がその甘い恋物語にめげてやめてしまった後半から急におもしろくなる(も少しがんばればよかったわけだ)弟テジンが見れば見るほど考えれば考えるほど愛するホジンに思えてくる、というウンスの葛藤はおもしろい。

結局、テジンが自分自身を葬り去って愛されることをとったのだ、という種明かしは様々な愛の形を追求し続けている韓国映画の醍醐味という感じでよかった。この自分自身を捨ててしまう、そして兄が自分を許すことはないだろうという苦しい思いというのはなんとも韓国らしいというか、すばらしい悲劇であるな。

一番緊張した場面は最後にウンスが全てを知った後に、テジンに会いに行く場面。ウンスはなんというのだろうか。だが、ウンスは何も言わない。ということはウンスはテジンの想いを受け入れてしまったということだ。そしてテジンはウンスは入れ替わりを信じている、と思い込んでいるわけで。なぜウンスは突然頭が痛くなってしまったのだろうか。やはりこれは優しかった兄ホジンのせめてもの嫉妬(それはウンスとテジン二人に対しての)だったのだろうか。

何とも甘苦い恋愛物を作ってくれるではありませんか。やっと堪能できました。

監督 パク・ヨンフン 出演 イ・ビョンホン、イ・ミヨン、イ・オル、パク・ソニョン 他
2002年
posted by フェイユイ at 00:34| Comment(0) | TrackBack(1) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月14日

今日も「地球を守れ!」

シン・ハギュン.jpgシン・ハギュン.jpg

昨日はすっかり脳をやられてしまい、何も書けませんでした。なので改めて今日もう一度記事にしたいと思います。ただなんともキテレツな映画ですし、事細かに書く必要もないでしょう。が、ここまで好きになったものなのでも少しだけ書いてみます。

ということでネタバレです。
未見の方は判断してください。


イ・ピョング(シン・ハギュン)は江原道という山の中で養蜂とマネキン作りをしながらひっそり暮らしている。彼は油剤科学工業の社長カン・マンシク(ペク・ユンシク)をエイリアンだと信じている。そして皆既月食が起こる前に、カン社長の故郷アンドロメダの王子に会わなければ地球に大きな災害が起こると信じて疑わないのだった。

かくしてイ・ピョングはサーカスの綱渡りが得意なガールフレンド・スニ(ファン・ジョンミン)と共にカン社長を捕らえて宇宙人であることを白状させ、アンドロメダの王子との接触を取り計らせようと計画するのだ。

だが、無論、社長が自分をアンドロメダ星人である、と白状するわけもなく、王子との接触を手引きするわけはない。イ・ビョングはそういうつもりならと社長を拷問にかけていく。
凄まじいまでの拷問がカン社長に施されるがカン社長は決してへこたれようとはしない。
途中でガールフレンド・スニは拷問をかけることに耐え切れず逃げ出すが、イ・ビョングの拷問は終わることはなかった。

そこへ今はすっかり落ちぶれたかつての名刑事チュ(イ・ジェヨン)が行方不明になったカン社長捜索に乗り出してくる。
このチュ刑事がなんとも言えず情けなくて、救助に来られてもなあといった風情で悲しいほどおかしい。

これも昨日書いたが、この映画の見所はシン・ハギュンの狂った演技ではなく、なんといってもカン社長にあることは間違いない。このバイタリティそしてこの捨て身の格好、これ以上の怪演はそうめったに見られるものではない。

とはいえ、私はやはりシン・ハギュンがもう可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて。「12モンキーズ」のブラッド・ピットが大好きだったんだけどそれ以上に好きです。
しかも上半身下着姿になったらとても胸が厚いじゃないですか。普通こういう青年って虚弱・ひょろひょろと言うもんだけど、こうもナイスバディだとみとれちゃうじゃないですか。

しっかし韓国映画の残酷ものと言うのはここまでくると絶妙と言えるから困ります。残酷だけど最高におもしろかったといえば「オールドボーイ」があるけど文句なしに好きだったけど、どちらか選べと言われたなら、SFであるという点でも私は「地球を守れ!」をあげまする。勿論それだけじゃなくてこちらのテイストの方がより好きだからなんですけど。

とにかく最後まで目の話せないこの映画。最後にソン・ガンホが出る話があったそう。多分あの人ですか?残念だなあ。

脚本 監督チャン・ジュナン
 
出演 シン・ハギュン(イ・ピョング)ペク・ユンシク(カン社長)ファン・ジョンミン( スニ)イ・ジェヨン(チュ刑事)イ・ジュヒョン(キム刑事)キ・ジュボン(イ班長)
2002年制作
posted by フェイユイ at 22:38| Comment(0) | TrackBack(3) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「地球を守れ!」シン・ハギュン

地球.jpgchikyu.jpg

ちょっとくらくらです。何か奇妙なものを観始めてしまったのだろうか?と思ったのも束の間。とんでもない、いやまさしく奇妙な世界へと入り込んでしまった。

いつもどおり前・後半に分けて観るつもりだったのが、こればかりは途中でやめるわけにはいかなかった。いや、これを途中でやめれる人はかなり勇気がある。最後まで一気に観ずにはおれないだろう。

石公さんの「夜目、遠目、幕の内」でその映画を教えてもらってから絶対観ねば、と思ってはいたんですけど(幸運にもこんなに早く日本語字幕で観れました)これはさすがに日本語字幕で観たがよいでしょう。セリフがすごいから。

しかしあんまりすごくてなに言っていいかわかんないです。とりあえずやっぱこれのヒーローは社長さんかな、と。あと、シン・ハギュンがすごく可愛くてしょうがないんですが、おかしいんでしょうか(私が)もう気持ちはガールフレンドのスニになって観てましたよ。

チュ刑事が来たときには情けなくて涙出ましたけど。(うそです。すごくよかったんでも少しチュ刑事に出てて欲しかったです)

なんか、頭脳やられてほんとに何書いてんのかよくわかんない(笑)もう観れてあんまりうれしくてしょうがない。本当に石公さんのいわれる通り、これは絶対ベスト3に入れちゃいますよ、私も!

もう少し丁寧に書きたいんですが、今日はここまで。とにかく地球を守るのは大変です。
posted by フェイユイ at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月10日

「木浦は港だ」後半

チャ・インピョ.jpg木浦は港だ.jpgもっぽ.jpg

ネタバレかな、やっぱり。

チョ・ジェヒョンとチャ・インピョの男の友情がもうこてこてなんですが、結構きちゃいましたね。
チャ・インピョの親分が女検事(ソン・ソンミ)に恋してしまい、物語はますます複雑に。しかし、親分が新入りに目をかけすぎて、嫉妬してしまう子分のトゥホもかわいそうだった。20年も慕い続けてきたのだもの。別の男に親分の愛を奪われたら悲しくなるよな。

緑ジャージ隊は後半も惨めですごくおかしかった。彼らに未来はあるのか。

ところでこの映画にはかなりパロディも工夫されてるようだったのだけど、私はそれほど韓国映画を(特に恋愛物とか)観てないのでその辺は残念でした。知ってる人にはかなりそこらも受けそうです。
これもいまいち,自信がないが、かなり知ってる役者さんも多く出てる気がした。「悪い男」でのハンギの子分たちは二人ともでてるような。また検事さん役の方は「空き家」の旦那さん役の方のような。

タイトルに惹かれて観たのだけど、これはおもしろかったですね。可愛くて元気のいいチョ・ジェヒョンとハンサムなんだけどちょっとずれてる地方のヤクザ・チャ・インピョ。どちらもすごく楽しめました。思い切り笑って観たい映画ですね。尚且つちょっとじんとするし。
二人が追われて、笑いながら並んで走っていく場面なんてよかったです。
 
 2004 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 グランプリ受賞作であり、韓国で200万人動員という映画でもあります。

監督:キム・ジフン
出演:チョ・ジェヒョン チャ・インピョ ソン・ソンミ 
 
posted by フェイユイ at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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